履歴書の自己PR欄は「あなたの一番の強み」を具体的に記載する項目です。
採用担当者は自己PRを読んで
- どのような人物像(看護師)か
- 看護師として、この病院(施設)でどのような活躍をしてくれるのか
を感じ取る為、看護師の履歴書においてとても重要な項目となります。
以下に、転職活動中の看護師に向けて、自己PRの書き方や例文をまとめています。
【目次】
1.履歴書の自己PRを書く際のポイント
2.シーン別!看護師が履歴書に書く自己PRの例文
3.自己PRを書く時にやってはいけない事とは
4.まとめ
1.履歴書の自己PRを書く際のポイント

履歴書の自己PRには実際の業務に活かせるアピールポイントを記載し、採用側が「あなた(看護師)を採用することで病院が得られる恩恵とは何か」が一目見て分かるようにする必要があります。
そのため応募先によってアピールするべき内容は異なりますが、イメージとしては以下のような内容を自己PRに含ませることになるでしょう。
- 上司(師長)からの評価
- 患者への対応で普段から心がけていること
- 看護師として長所だと思うこと(得意な看護技術がある、新人教育ができるなど)
また、実際に自己PR文を書き進める前に、以下のポイントもおさえておきましょう。
(1)自己PRの内容を「志望動機」と混同させないこと
履歴書の中で自己PRと混同しやすいのが「志望動機」ではないでしょうか。
志望動機は「なぜその職場で働きたいのか」を伝える項目です。
もし、自己PRと志望動機の違いが曖昧だという認識がある場合には、「看護師の志望動機 | 転職時の書き方と例文をすべて網羅!」にも目を通し、双方の内容を混同させないよう気を付けましょう。
(2)自己PRは結論から書き簡潔にまとめること
自己PRは、前置きをダラダラ書くことは避け、結論から書き始め簡潔にまとめるようにしましょう。
前置きが長いと、採用側も読む気が失せてしまいますし、「結局この看護師は何をアピールしたいのだろう」という印象をもたれてしまう可能性も考えられます。
ポイント!

自己PRの内容は100~150文字程度でまとめるようにしましょう(どんなに熱意があっても、長すぎる文書は採用側から好まれません)。
(3)抽象的な表現は避け「具体的に」書くこと
例えば
- 「全てにおいて前向きに取り組みます」
- 「何事もあきらめずにやりきります」
などといった、抽象的な自己PRでは採用側の心を動かすことはできません。
ですから、実際の看護師としての経験を元に、具体性を持って自己PRしていくようにしましょう。
「具体的に」書くってどういうこと?
自己PRを具体的に書くというのは、例えば「あきらめない性格」であることをアピールしたい場合、以下のように「看護師としてあきらめずに取り組んだエピソード」を含ませながら書くということです。
私の強みは「最後まであきらめない」ことです。以前私は頸部骨折の患者を担当していたのですが、最後まであきらめずに自宅退院のためのリハビリを進めて参りました。結果、転院予定日直前に自宅退院することが決まり、ご本人からも家族からも大変喜ばれました。こうした私の強みは、リハビリ中の患者が多い貴施設において貢献できると考えています。
2.シーン別!看護師が履歴書に書く自己PRの例文

転職する看護師のシーン別に、履歴書に書く自己PRの例文をご紹介します。
(1)未経験の職場へ転職する看護師の自己PR例文
【自己PRの例文:病院から初めて施設へ転職する場合】
私は老年看護に長年携わってきたため、高齢者とのコミュニケーションが得意です。以前の病棟では師長から「認知症患者への対応力」が評価され、勉強会の開催を任されたこともありました。こういった経験が貴施設において貢献していけると考えています。
書き方のポイント!
未経験の職場へ転職する場合は、転職先で活かせるあなたのこれまでの経験を具体的にアピールすると良いでしょう。
(2)経験のある診療科へ転職する看護師の自己PR例文
以前勤務していた小児科病棟では、急性期から慢性期まで幅広く小児看護について学ぶことができ、一通りの技術を身に付けられました。また、チームリーダーとして若手の看護師の指導も担っていました。貴院では、これまでの経験を活かし「即戦力」として働かせていただけると考えております。
書き方のポイント!
経験のある診療科へ転職する看護師の場合は、いかに転職先で「即戦力」となれるのかをアピールしましょう。
(3)ブランク期間を経て転職する看護師の自己PR例文
私は子育てに専念する前、内科の混合病棟で10年間勤務しておりました。看護師の仕事から離れていた5年間は、携帯アプリを使って隙間時間に勉強し、年に1度は看護師の復職支援研修に参加しておりました。今後は、内科での看護経験と退職後に身に付けた知識を活かし、貴施設で1日でも早く即戦力になれるよう尽力いたします。
書き方のポイント!
ブランクがある場合には
- これまでの看護経験
- ブランク期間中に看護師として努力してきたこと
を明記した上で、「再び働くこと」に対する熱意を見せるようにしましょう。
3.自己PRを書く時にやってはいけない事とは

自己PRを書く時には、
- 例文をそのまま書く
- 嘘を書く
- アピールしたい内容を箇条書きで羅列する
ことは、絶対に避けてください。
(1)最もやってはいけないことは、例文をそのまま書くこと
履歴書の自己PRを作成する上で最もやってはいけないことは、例文をそのまま書くことです。
例文をそのまま書いたような自己PR文では、看護師の説得力や熱意が生まれにくく、採用側の心にひびきません。。
注意点!

採用担当者はこれまでに沢山の「自己PR」を読んできていますから、場合によっては例文を丸写ししたことがばれてしまう可能性もあります。
(2)嘘を書くこと
いくら採用されたいからと言っても、「経験の無い業務」や「保有していない資格について」等、嘘を書いてはいけません(当たり前のことですが)。
たとえ、嘘の自己PRを書いて転職できたとしても、大抵は業務中にボロが出てしまうのですから、絶対に嘘を書いたり、話を盛ったりするようなことは避けましょう。
(3)文章にせず箇条書きにすること
自己PRは職務履歴と異なり、看護師としての経験を全て記載する必要はありません。そのため、以下のような「箇条書き」は向いていません。
【自己PRのダメな記載例】
- コミュニケーション能力が高いこと
- インシデントが少ないこと
- 常に笑顔で看護業務に取り組めること
- 患者様に感謝されることが多かったこと
もし、アピールポイントを複数記載したい場合には、見出しをつけながら記載するようにしましょう。
まとめ
自己PRを書くうえで大切なことは転職する看護師の「一番の強み」を「転職先でどのように貢献できるか」に繋げることです。自慢話や自己主張で終わらせず、採用担当者が「採用したい」と思うような内容に仕上げましょう。
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