セクハラに悩む看護師の実態と対応方法をご紹介! #METOO

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azuki

現役看護師

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( 看護師 )

セクハラに悩む看護師の実態と対応方法をご紹介! #METOO

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現役看護師 azuki
セクハラに悩む看護師の実態と対応方法

どのような仕事でもたびたび問題になるセクハラ問題。

このセクハラ問題は、看護師は女性が多く、また男性から性的な目で見られることもすくなくありません。

日本医療労働組合連合会の調査結果「2017年看護職員の労働実態調査」によると、33,402人の看護師の内、11.6%(3,877人)の看護師がセクハラを受けたことがあると回答しています。

少数派の回答結果となりましたが、セクシュアル・ハラスメントは職場であってはならないことであり、許される行為ではありません

今回は、セクハラに悩んでいる看護師の実態と対応方法をまとめてみました。

1.看護師にセクハラをする人はどんな人が該当者になるのか

看護師にセクハラをする人はどんな人が該当者になるのか

日本医療労働組合連合会の調査では、セクハラを受けた看護師に「誰から受けることが多いのか」と確認した結果、患者が71.15%と一番多く、医師が23.3%と結果が出ています。

 

セクハラが一番多いのは「患者」

セクハラが一番多いのは「患者」

やはりセクハラをする人として一番多いのは患者です。

それも年齢は関係なく、調子が悪くてぐったりしている患者でもセクハラをする元気だけはあるところには毎回驚きます。

しかし、セクハラをする患者にも2パターンかあります。

 

若い患者

1つ目は、若い患者です。

整形外科や外科に多く手が自由に動くので看護師がベッドサイドで処置や検温をしているときに、そっと身体に触れるセクハラが多いです。

 

比較的高齢な患者

2つ目は、比較的高齢の患者です。

上記のような外科疾患の患者だけでなく、寝たきりの患者や認知症がひどい患者、高次機能障害が残った患者が大胆に看護師の身体に触れてくることがあります。

また、実際に身体に触れるようなセクハラだけでなく、会話の中で「彼氏いるの?」、「昨日の夜はどうだった?」と言葉のセクハラをしてくる患者もいます。

 

次にセクハラが多いのは「医師」

次にセクハラが多いのは「医師」

患者の次にセクハラをする人として多いのは医師です。

医師の場合は、看護師が医師に逆らえないと思っている医師も多く、二人きりになったときにセクハラを受けることが多いです。

また、宴会などの場で隣に座るとお酒の勢いでいつもはセクハラをしないような医師からセクハラを受けることもあります。

 

医師のセクハラを受ける状況について

状況としては、処置のために会話ができない個室の患者のところに行った際、処置をしながら上記のような言葉のセクハラをされることがあります。

また、外来の診察室で患者がいないときやそばを通る度に身体に触れようとすることや、夜勤のナースステーションで他のスタッフがラウンドや休憩しているときにわざわざ隣に座ってきてセクハラをしてくる医師もいます。

基本的には他のスタッフの目があるので、誰もいないときにセクハラを受けることが多いです。

 

2.セクシュアル・ハラスメントとは

セクシュアル・ハラスメントとは

セクシュアル・ハラスメント、通称セクハラとは、

「職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否したり抵抗したりすることによって解雇、降格、減給などの不利益を受けることや、性的な言動が行われることで職場の環境が不快なものとなったため、労働者の能力の発揮に重大な悪影響が生じること」(引用:法務省 セクハラとは

と「男女雇用機会均等法」で定義されています。

また、セクシュアル・ハラスメントには2つのタイプに分かれており、「対価型」と「環境型」に分けられます。

以下セクシュアル・ハラスメントの定義を理解し、特に悩まれている方は泣き寝入りするのではなく、法的にも正しい対応・対策を行っていきましょう。

 

「対価型」のセクシュアル・ハラスメント

対価型のセクシュアル・ハラスメントとは、職務における地位などを利用して性的関係を強要し、拒否した場合に減給や降格などの不利益を与える行為を「対価型」と定義されています。

例えば以下のような場合が挙げられます。

  • 性的関係を拒否→解雇される
  • 人事考課を条件に性的関係を求められる
  • セクハラ被害を抗議した人を配置転換する
  • 性的な好みで雇用上の待遇に差をつける

などが「対価型」のセクシュアル・ハラスメントとの定義とされています。

こちらは、職場の地位を利用した悪質なセクシュアル・ハラスメントといえます。

 

「環境型」のセクシュアル・ハラスメント

環境型のセクシュアル・ハラスメントとは対価型と違い、性的な関係を要求するのではなく、職場内で性的な言動や行動により働く人たちを不愉快にさせる行為を指します。

例えば以下のような言動が挙げられます。

  • 性的な話題を(しばしば)口にする行為
  • 恋愛経験をしつこく尋ねる行為
  • 用事もないのにしつこくメールを送る行為
  • 私生活の噂などを意図的に流す行為

などが該当し、相手に性的に不愉快な思いをさせるだけでもセクハラ行為になる場合があると定義しています。

 

3.看護師がセクハラ被害を受けたときの対策

看護師がセクハラ被害を受けたときの対策

看護師が上記のセクハラに該当する被害を受けたときは「はっきり拒絶すること」「病院や施設に窓口があれば相談すること」などが対策として挙げられます。

「無視したり」「笑顔でかわしたり」する行為は、悪化の原因となります。

セクハラが多い患者と医師から被害を受けた場合の対策を確認していきましょう。

 

患者からセクハラを受けた場合

相手が患者の場合、上司や主治医から患者に忠告してもらうようにしましょう。さらに、他のスタッフとの情報共有も忘れずにおこないます。

自分がセクハラを受けた状況と他のスタッフがセクハラを受けた状況が同じであれば、そのような状況を避けることでセクハラを回避することができます。またその患者のもとに行く際は、二人で対応することや、担当を男性看護師に変えてもらうなどの対応をしてもらいましょう。

 

患者には自分から拒絶することでも効果がある

その他、自分の口でビシッと注意することも効果があります。

なぜなら、患者自身が「セクハラをしている」という認識がない場合もあるからです。

しっかりとその場で「嫌だ」という主張をし、「セクハラをしている」という認識を持ってもらうことで、それ以降セクハラがなくなることもあります。

その上で上司からも再度注意してもらうとより効果があります。

 

医師からセクハラを受けた場合

相手が医師の場合は初めに就業規則を確認してみましょう。

職場ごとに必ず就業規則があると思いますが、その中にセクハラに関する項目があらかじめ記載されていることがあります。内容としては、減給、解雇といった罰則があります。

むやみにセクハラの被害者として行動を取ろうとすると、被害者であるにも関わらず自分自身が悪者扱いにされてしまい職場での居場所を失ってしまうなど悔しい結果になることがあります。

そのため、どのように行動したらよいのか、就業規則を確認した上で、上司や病院施設の相談窓口に報告するなど然るべき対応を取るようにしましょう。

 

補足説明!

ポイント

夜勤帯など限られた状況でセクハラを受けるのであれば、そのような状況をつくらないよう、夜勤メンバーにも協力してもらうことをおすすめします。

 

職場で相談しにくい場合の相談窓口

働いている職場で対応してもらえない場合や、職場に伝えたくない場合などは以下の相談窓口を利用してください。

セクハラ被害を受けたときの対策 電話相談窓口 雇用均等室

(出典:厚生労働省 都道府県労働局雇用均等室より)

悩んでいる場合は、まずは相談をおこなって不安や悩みを1つでも解消することから始めましょう。

 

4.看護師がセクハラを受けないために日頃から出来ること

看護師がセクハラを受けないために日頃から出来ること

セクハラ被害を以前受けたことがある看護師も、そうでない方も、日頃からセクハラ対策を行っていることをおすすめします。

 

看護師が患者からセクハラを防ぐ方法

患者の場合、看護師が仕事として看護をすることを「自分への優しさ」と勘違いしてしまい、それがセクハラにつながってしまうことがあります。

そのため、セクハラっぽい言動がある患者には凛とした態度で接するようにします。

また、検温の時などに背中を見せたり、患者の左側に立って患者の右手で血圧を測ったり、右側の柵に触れるなどわざわざ患者に身体を近づけるような動作は避け、面倒でも最低限の距離を保ち、気を抜かないようにしましょう。

 

補足説明!

ポイント

ユニホームから下着のラインや色が分かりにくいよう、同系色にすることや、インナーを着るなどの工夫をしてみることもおすすめします。その他、患者に許可をもらってあえてカーテンを開けて処置や検温をするのもよいでしょう。

 

看護師は医師からのセクハラを防ぐ方法

親しい医師の方が、いろんな面で連携がしやすく一緒に働きやすいというメリットがありますが、医師によっては上記でお伝えした患者と同じように、それを「自分への優しさ」だと勘違いしていることがあります。

また、看護師よりも上の立場であり、看護師を見下しているからこそ何をしても反発しないと思って強気でいる医師もいます。

特に、新人や年数の浅い看護師は、何とか医師との良好な関係性を築こうとするあまり、「かわいらしい」、「自分に頼ってくる」という印象を持たれてしまい、それがセクハラ行動に発展してしまうことがあるのです。

そのため、セクハラっぽい言動がある医師には、患者のことを共有するのみにし、プライベートの話題を振られてもあえて冷たい対応をとると、それ以上発展しないことが多いです。

セクハラをしそうな医師を見分けるには、先輩看護師の医師への接し方を見ていると感じとれることが多いです。

 

補足説明!

ポイント

医師に対して強気の姿勢で向き合うためには、看護師として高いスキルを持つことも効果的です。何でも医師にお伺いを立てるのではなく、「先生これでいいですよね?」と確認するくらいの関わり方ができれば、医師に見下される心配は減ります。

 

5.看護師がセクハラを受けづらい職場とは

看護師がセクハラを受けづらい職場とは

先述した通り、看護師がセクハラを受けやすいのは以下のような状況です。

  • 「男性患者との距離が近くなる」
  • 「男性医師と2人きりになる」
  • 「ユニホームから下着が透けて見えているとき」
  • 「男性の医師や患者と関わる機会が多い」

そのため、このような状況になる職場を避けることで必然的にセクハラを受けづらくなります。

たとえば、

  • 子供相手の保育園:園児のお世話をする時間が長く、男性との接点は少ないです。
  • 小・中学校の保健室勤務:対象は基本的に児童、保健室などで一人で勤務する機会が多く、男性職員との接点が少ないです。
  • 産婦人科勤務:助産師をはじめ、スタッフは女性しかいないところが多く、もし男性医師がいたとしても女性に押されてセクハラをする医師は少ないです。
  • 女性病棟勤務:女性のための病棟なので、病院によっては看護師だけでなくリハビリスタッフや医師も女性のみの場合があり、基本的に男性との接点は少ないです。

泣き寝入りして、転職する必要は全くないと考えますが、少しでも早く退職したい場合や、どの職場でもセクハラ被害を受ける看護師の場合などは上記の職場はおすすめです。

 

6.まとめ

看護師は、昔から男性受けがよくユニホームを着ているだけでセクハラを受けやすい対象です。

そのため、健康な男性だけでなく体調がよくない、体力が低下している高齢の患者からもセクハラを受けてしまいやすいのです。

泣き寝入りする必要はなく、態度でも法的にも健全に対応していきましょう。

しかし、私たち看護師も意識できる部分はあります。

セクハラを受けたらどう対応するのかも大切ですが、セクハラを受けにくいよう振る舞うことも意識してみましょう。


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高校卒業後、大学に進学したものの将来の方向性に悩み中途退学。その後、学生時代から勤めていたアルバイト先で看護師という仕事に魅力を感じ、社会人経験を経て看護師になりました。

看護師としての経験はまだ浅いですが、他の職種での経験を活かした視点で、どんなときも患者さんを思った優しさのあるケアができる看護師になることを目指しています。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師
出身/年齢 ・東京都/30代前半
職務経験 ・総合病院 ・療養型病院 ・歯科医院(クリニック) ・デイサービス
診療科経験 ・小児科 ・脳神経外科 ・眼科 ・救急外来

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:看護師の人間関係

(公開日:)(編集日::2018年05月11日)

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