看護師が確実にスキルアップ転職をするために大切なこと・選び方【専門看護師が説明】

看護師 スキルアップ 転職 選び方

「今の職場では、自分が思うようなスキルアップができない」と、日々の業務に追われ、やりたいことや学びたいことに時間を費やせないことほど、モチベーションが下がることはないです。

そんな時、「この際、自分のスキルアップのために転職したい」という思いが頭をよぎるのではないでしょうか。

看護師がスキルアップできる転職先の選び方

このページでは、転職をして確実に看護師としてスキルアップするために大切なことを、専門看護師や消化器内視鏡技師の資格を活かして、転職活動を成功させた私の経験から、ご紹介します。

1.看護師がスキルアップのための転職をする前に考えること

スキルアップを考える女性看護師

看護師がスキルアップのための転職活動を本格的に進める前に、以下のポイントについて考えておきましょう。
 

(1)何に対してスキルアップをしたいのかを考える

スキルアップのために転職をしたいと考えた時、まずは、何に対してスキルアップをしたいのか、そしてその領域の看護の何に魅力を感じているのかを明確にしましょう。

「好きだから」「楽しいから」「極めたいから」といった単純明快な気持ちが、スキルアップを支える原動力になります。

 

漠然と考えるだけではダメ

スキルアップがしたいと、漠然と考えているだけでは、いつまでたっても具体的な形として見えてきません。まずは、自分がやりたい看護やなりたい看護師のイメージを明確にすることが大切です。

 

(2)欲しい資格を取るための手順を考える

スキルアップ

何らかの資格を取得してから、転職先の職場でスキルアップしたいと考えている看護師もいるでしょう。

こういった看護師の場合、次に考えることは、欲しい資格を「確実」に「最短」でとれる方法を見つけることです。

私も、専門看護師になるために受けた大学院が、その時にはまだコースとして認定されておらず1年待つことになった苦い経験があります。

今振り返れば、その1年で貯金もできたし、病院での実績を積むことができたので無駄ではなかったのですが、1年待つことの不安と焦りは何とも言えないものでした。

そして、その資格を取るまでのプロセスと、取ってから資格を活用するまでのプロセスを支えるのは、自分の意志・やる気です。

そのやる気を支える原点は、その領域の看護や支援が好きかどうかにかかっています。

 

(3)今の職場でスキルアップできない理由を考える

スキルアップしたい領域や、資格取得までのプロセスを明確することができたら、本当に今の職場で看護師としてスキルアップできないのかを考えることも大切です。

「転職=スキルアップが確実にできる」という保証はどこにもありません。

現在勤めている職場の方が、あなたの実績は確実に蓄積されています。

 

自分の「思い込み」だけで諦めていませんか?

考える看護師
スキルアップできない理由が、上司に相談していないことや、自分の思いこみで諦めているだけの場合もあります。

もし、今の職場で、自分がやりたいことに対して何のアクションも起こしていないのであれば、「なぜ、その行動が起こせないのか」を考えてみましょう。

今の職場でも、スキルアップできる方法を見つけることができるかも知れません。

 

2.スキルアップできる転職先の選び方【診療科】

スキルアップできる職場
 

(1)知識と技術が身につく診療科を選ぶ

看護師が転職して目に見えてスキルアップできる科といえば、

  • 手術室
  • 内視鏡室
  • ER
  • ICU

など知識と技術を併せ持つ診療科を選ぶことが近道です。

周術期の看護を学びたい、慢性期の看護を身に付けただけでは、どのようにスキルアップしたかどうかが視覚化できにくい面があります。

人工呼吸器の取り扱いを身に付けたり、内視鏡を扱える、救急蘇生に強くなるなど、技術と知識の両方を身に付けることができる診療科を選択することが一番の早道になります。

 

補足説明!

ポイント

また、緩和ケア病棟や精神科、小児科など、患者さんの対象が明確な診療科を選ぶことも、一般病棟や診療科で看護実践を積むよりも、確実にその分野の看護に対してはスキルアップできます。

 

(2)患者さんのニーズが高い診療科を選ぶ

患者さんのニーズが高い診療科を選択することも、看護師が転職してスキルアップできる近道になります。

何が、今の医療や看護の中で必要とされているのか、その動向にアンテナを張ることはとても大切です。

 

ニーズが高い診療科の例:糖尿病内科

例えば、糖尿病内科を選びその経験を活かすことで、

  • 糖尿病療養士
  • 糖尿病看護認定看護師

を目指すことができます。

 

ニーズが高い診療科の例:循環器内科

循環器内科なども、慢性心不全看護を学ぶことにより、「慢性心不全看護認定看護師を目指すこともできます。

また、慢性心不全患者は、緩和ケアチームの対象疾患にもなりました。今、その支援の必要性が高い領域として注目されており、心不全患者の看護を身に付けることで、緩和ケアを学ぶきっかけにすることもできます。

 

3.スキルアップできる転職先の選び方【病院】

スキルアップできる病院

 

(1)資格取得支援制度がある病院を選ぶ

看護師としてスキルアップし、資格を活用して活躍したいと希望する時は、資格取得支援制度が充実しているかをチェックすることが大切です。

中でも、実際に認定・専門看護師や、他の資格取得者が活躍しているかをチェックすることが大切です。

 

HPの言葉だけを鵜呑みにしないこと

「資格取得を応援します」とHPなどでは記載されていても、資格手当や活動日などの支援がない場合には、資格を評価してもらっていないことでもあります。

看護部として、どのように資格取得とその後のフォローを行っているかが明確な病院が、スキルアップできる病院です。

 

(2)資格取得者の異動が少ない病院を選ぶ

資格取得までは支援してくれる病院が多いですが、の後の活動をサポートしてくれる病院は意外と少ないものです。

多くの看護部が、認定・専門看護師などを写真などで紹介しています。その顔触れが入れ替わらずに、人数が増えている病院が、スキルアップできる病院です。

 

4.スキルアップできる転職先の選び方【クリニック】

クリニックで働く看護師
 

(1)院長が看護師の育成に力を入れているかをチェックする

クリニックでスキルアップをしたい場合には、院長が看護師の育成に力を入れているかをチェックすることが大切です。

大抵のクリニックは医師が経営者であり、人事も握っています。

そのため、医師がクリニックに来院する患者のために、専門性が高い看護師を育成しようとしているクリニックであれば、スキルアップは可能です。

 

(2)ニーズとマッチした資格を持っているクリニックを選ぶ

クリニックは、雇用される人数が少なく、人的余裕がありません。そのため、逆に、人数が少ない中で、すでに資格を有し、その資格を活かしたいために就職を希望する場合には、活躍する場が保証されているため、スキルアップすることができます。

 

資格によっては、クリニックにも十分貢献できる

例えば、内視鏡技師資格があれば、消化器内科や健診クリニックなどに勤めることで、資格もスキルも活かすことができます。

糖尿病看護認定看護師であれば、糖尿病専門クリニックなどで患者支援を行うことができます。

また訪問診察を行っているクリニックに、訪問看護認定看護師やケアマネージャー資格を有する看護師が勤めることで、自分のスキルだけでなく、クリニックにも十分貢献することができます。

 

5.看護師がスキルアップできるかどうかは最終的に自分次第

看護師次第

私自身の経験からも、一つのことを極めるには、それなりの期間と資金と勉強が必要になります。

また、周囲がスキルアップを応援してくれる人ばかりではありません。「スキルアップしたい」という思いは、周囲からは時に「出る杭」に見えることもあります。そのため、思いが理解されずに孤立することもあります。

最終的にスキルアップできるかどうかは、転職先の環境ではなく「自分次第」なのです。

 

(1)上司と同僚が求めているのは「通常業務」をこなすこと

あなたがスキルアップをしなくても、上司も同僚も通常勤務をこなしてくれたらそれで良いのです。

その流れに流されずに、スキルアップをするためのモチベーションを維持するには、「なりたい看護師になる」という明確な自分の意志が一番です。
 

ポイント!

ポイント

もっと根拠のあるケアを提供したい、患者さんの役に立ちたい、他のスタッフよりも知識と技術と収入を身に付けたい、そんな強い思いが、スキルアップを現実のものにするのです。

 

(2)新しい風を起こす勇気を持つ

提案する看護師j

スキルアップすることで、身に付けた技術や知識を活かすためには、今までとは違う風を起こす必要があります。特には、今までのやり方を否定して、根拠に基づいた方法を導入したり、支援方法を考えたりしなければなりません。

そんな時に必要なことは、「新しい風を起こす勇気」が出せるかどうかです。
 

自分の学んだことを形にするために継続し続けることが必要

「嫌われる勇気」ではないですが、何かを変えることで沸き起こる抵抗勢力に負けずに、自分の学んだことを形にするために継続し続けることが必要になります。

転職してスキルアップをする、スキルアップした技術と知識を活かすには、自分自身を奮い立たせ維持する気持ちがあるかどうかにかかっています。

 

まとめ

まとめ
看護師がスキルアップできる転職先を選ぶ前には、自分がやりたい看護を明確にし、取得したい資格を取るまでの手順を調べることが大切です。

スキルアップするための診療科としては、手術室やIVR、内視鏡室、ICUやER、PCUといった明確な知識と技術を身に付けることができる診療科がおすすめです。

スキルアップしやすい病院は、資格取得支援があるだけでなく、有資格者が継続的に勤務している病院です。

また、クリニックであれば、医師が看護師の資格取得を応援してくれているか、専門性の高いクリニックがおすすめです。

スキルアップは、最終的には自分のモチベーション次第です。思うように周囲の協力が得られなくても、自分が「患者さんに何をしたいのか」「どのような看護師になりたいのか」が自分を支えます。

諦めずに、頑張って下さい。

ラビウサ

【40代後半・資格:看護師(がん看護専門看護師)、消化器内視鏡技師、心理相談員】

看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。

運営会社 ・記事等に関する問い合わせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。