日本人看護師が海外留学する時の4つ注意点

日本人看護師が海外留学する

日本での仕事に疲れ、長期のホリデーを楽しみたいという看護師が一度は考える海外留学。

旅行気分の延長のようなワーキングホリデーから、本格的に海外で看護師を目指す看護留学まで、それぞれの特徴と注意点を書いていきます。

英語に興味がある看護師、海外留学をしてみたいと思っている看護師はぜひ読んでほしい内容です。

今回は主に英語圏(イギリス、オーストラリア、アメリカ)の留学について話していきます。

1.日本人看護師の海外留学の4つのパターン

日本人看護師の海外留学の4つのパターン

海外留学といっても目的や期間によって様々な種類があります。まずはどんな留学のスタイルがあるか理解してみましょう。

 

(1)ワーキングホリデーで看護師海外留学

ワーキングホリデーとは指定された国で1年〜2年間で勉強をすること、働くこと、もちろん旅行もできる自由度の高い特別なビザです。

協定を結んでいる国同士がお互いの文化を体験し、相互理解を深めることを目的として始まった制度です。2016年度は1万4千人の日本人にワーキングホリデービザが発給されています。

  • 対象者:日本国籍を有する18歳から30歳までの人
  • 指定された国:オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港 、ノルウェー、ポルトガル、ポーランド、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、アルゼンチンの19カ国 (2017年10月2日現在)

参考: 外務省ホームページ

対象が30歳までのため、若い人の特権ともいえるビザです。

看護師は仕事を辞めやすく、また帰国後もすぐに再就職できることからワーキングホリデー制度を利用する人が多いです。

私はワーキングホリデー制度を利用しました

私は実際にシドニーで語学学校に通っている頃は、たくさんの日本人看護師がワーキングホリデー制度を利用し英語を学んでいました。

 

(2)語学留学で看護師海外留学

学生ビザを取得して長期に語学学校、専門学校、大学に行く場合の留学です。

ワーキングホリデービザは語学学校に行ける期間が限られている国もあるため、(例:オーストラリアは最長16週間まで)、長期で勉強したい場合は学生ビザでの語学留学となります。

ビザの申請はオンラインで全てできるので出国前に全ての手続きをします。

 

詳しくは現地の移民局のホームページを参考に!

観光ビザで最初に入国し、長期で滞在したくなった場合は現地での学生ビザの申請が可能の場合もあります。

詳しくは現地の移民局のホームページを参考にしましょう。
(日本語のページもあります。)

 

(3)短期留学(1週間留学など)で看護師海外留学

短期留学は旅行もかねて海外を経験してみたい看護師にぴったりの留学です。

短期なので学生ビザではなく観光ビザで気軽に行くことができます。

 

まずは下見に行ってみたい看護師におすすめ

長期の語学留学はちょっと心配、まずは下見で行ってみたいという人にもオススメの留学です。

期間中、毎日フルタイムで語学学校に行ってもいいですし、観光もしてみたいという看護師は午前中だけ学校に行き、午後と週末は観光することも可能です。

 

(4)海外で働く看護師になるための看護留学

本格的に海外で看護師の資格を取るための留学です。

看護留学とも呼ばれます。

看護留学は海外で医療従事者として働くために、

  • 必要な高レベルの英語力
  • トレーニグコース

などに多くの費用、そして時間がかかります。

そのため日本からある程度、英語の勉強や資金の調達が必要です。

 

英語力はIELTS7.0以上もしくは医療英語試験OETスコアB以上?

病院で働く際に困らないレベルの英語が国よって多少異なりますが、現在ではオーストラリア・イギリスではIELTS7.0以上もしくは医療英語試験OETスコアB以上が必要です。

アメリカはNCLEX-RNという日本でいう看護師国家資格を取得しなければなりません。

 

看護大学に数年通う、またはトレーニングコースを受けることが必要

国によって異なりますが、

  • 現地の看護大学に1年から2年通わなければならない場合
  • 日本の看護師免許があれば3か月程度の短期トレーニングコースのみで現地の看護師登録ができる場合

などがあります。

どちらのコースも日本での臨床経験がある程度必要です。

海外での看護師資格は永住権につながりやすいので移住目的で海外留学する看護師も近年増えてきています。

 

2.看護師が海外留学で得たことは仕事に活きるのか?

看護師が海外留学で得たことは仕事に活きるのか?

せっかく現地で学んできた英語を日本に帰ってきてからも勉強を続けたい看護師は多いはずです。

以下に具体的に活かせる仕事をあげてみました。

 

(1)外国人専用の病院で働くことで活かせる

東京などの大都市では仕事や勉強で長期滞在している外国人や旅行者が多く、外国人専門または英語で対応している病院やクリニックがたくさんあります

そのような職場で看護師は医療英語を話せることが最低条件です。海外で医療英語を学び、直接仕事に活かすことができます。

 

補足説明!

ポイント

このような外国人専用の看護師求人は都市部に集中し、地方の看護師は求人が見つけにくいというデメリットがあります。

 

(2)医療通訳として働くことで活かせる

英語が話せることを活かして医療通訳をしてみたいと思う看護師は多いでしょう。

ただ、看護師ではなく医療通訳として働くので医療行為はできません。自分が看護師だと現場で直接看護業務ができないのがもどかしく感じる人もいるかもしれません。

 

医療通訳は資格が必要になります

医療通訳としての資格を取る必要があるので、留学経験だけでなくさらに資格の勉強が必要となります。

看護師の仕事に疲れたが、医療現場で英語を活かして働きたい看護師には向いていると言えます。

医療通訳の関しては「医療通訳技能認定試験」を確認してください。

 

(3)一般病院で外国人が入院してきた時に役立つ

英語を使う機会は上の2つの仕事よりも圧倒的に少ないです。

しかし、高度な医療英語力や看護師以外の資格は必要ないので、海外留学の経験がすぐに活かせるというメリットはあります。

 

補足説明!

ポイント

外国人が比較的よく来る病院やクリニックの情報を集めて、求人を探すか看護師転職サイトの担当に聞いてみるのもいいでしょう。

 

3.日本人看護師が海外留学のために退職するリスク

日本人看護師が海外留学のために退職するリスク

短期留学程度の短い期間であれば退職する必要はありませんが、1年以上海外留学をすることになると現在の病院や施設を退職しなければならない場合がほとんどです。

看護師の仕事を辞め、海外に出ることへのリスクをいくつかあげていきます。

 

(1)帰国後の再就職の就活でのリスク

再就職の際にワーキングホリデーで1年間看護師を離れていたことをマイナスと取る病院もあります。(有名な病院や人気な病院は特にです。)

自分がワーキングホリデーで何を得たかを伝えることで、ただ海外に遊びに行っていただけではないことをアピールする必要があります。

 

ポイント!

ポイント

医療英語を学ぶ、病院や介護施設でボランティアをするなど看護と関わりがあることをするとアピールポイントになります。

 

(2)看護技術を忘れてしまうリスク

手に職とも言える看護師の仕事ですが、採血や点滴などの看護技術は毎日やっていてこそ身についているものです。

1年以上臨床を離れていると再就職した時に率先力として働くことが難しいこともあります。

不安がある場合は再就職先で恥ずかしがらずに技術の練習をさせてもらいましょう。

もともと毎日やっていた技術は何度か練習するうちにすぐに取り戻せるはずです。

 

4.海外留学を考えている日本人看護師へのアドバイス

海外留学を考えている日本人看護師へのアドバイス

私(看護師)が行った海外留学の経験を元に、現在留学を考えている看護師の方へ、アドバイスを2つお伝えします。

 

(1)勤務先に休職制度があれば利用することを考えよう

1年程度のワーキングホリデーや短期語学留学であれば帰国の時期がはっきりしているため病院側の休職制度を利用しやすいです。

現在の職場に戻っても構わないと考える場合は、帰国後すぐに仕事が始められるので生活費など金銭面で困ることはないでしょう。

 

(2)英語力は日本でも伸ばせます

海外に行ってから英語を頑張って勉強しようと思っても、現地に行ってからなかなか思うようにいかないのが現実です。

理由は、英語の勉強以上に初めての環境に慣れるのに相当に体力と精神力を使うからです。

日本にいる間に、

  • 中学英語の文法を復習する
  • TOIEC、TOEFL、英検を受けてみる

など日本で英語力をある程度伸ばしておくことで、留学後の負担が減ります。

もちろん学費の節約にもつながります。

 

まとめ

今回の記事で海外留学について少しは知ることができたでしょうか。

自分がどのタイプの海外留学をしたいか明確になったら今からできることを始めてみてください。海外留学を通して日本の看護を見直すきっかけになるかもしれません。

ぜひ多くの看護師が海外留学に挑戦して欲しいです。

看護師の海外関連のさらに詳しい情報については「カテゴリー:海外で働く看護師」を確認してください。

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監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

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