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ラビウサ

専門看護師

ラビウサ

( 看護師 専門看護師)

「外科に向いてない」と感じている看護師の転職注意点

ラビウサ
専門看護師ラビウサ
看護師 外科 向いていない

「外科は忙しくて、自分には向いていない」、そんなことを考えて内科や他の診療科への転職を考えていませんか。

しかし、本当に「外科に向いていない」と転職してしまって良いのでしょうか。

そこには、自身の性格や外科のイメージなどの思い込みで決め付けている可能性もあります。

看護師として外科に向いていないと感じているあなたが、転職する前にチェックすべき5つの注意点についてご説明します。

1.外科の何が向いていないのかを明確にする

外科の手術風景

あなたが「看護師として外科が向いていない」と感じている理由は何でしょうか。例えば、

  • 緊急手術などの対応への不安
  • 術後の管理の大変さ
  • 外科医と仕事をすること
  • 経過が短く、患者の把握やケアが十分にできないこと
  • 先輩看護師のきつい指導

など、様々な理由が考えられます。

外科は医学の一領域であって、医師が「手術」を行うことで治療する領域のことを指します。つまり、看護師は、手術を必要とする患者の援助を行うことになります。

その手術を必要とする患者の援助の中のどのプロセスが、あなたを「外科は向かない」と感じさせているのでしょうか。

 

自分の性格から決め付けてはいけない

私も、看護師になる前は「私はのろまだから外科の看護師は向いていない」と考え、内科病棟を選択しました。

しかし、その後外科病棟に異動してみると、「日一日と元気になる患者さんをケアするって楽しい」と感じられました。

私は自分の性格から考えて、あわただしく処置に追われる外科の看護師は向いていないと決めつけていたのです。

 

ポイント!

ポイント

外科は忙しいもののルーティン業務も意外に多く、術後の観察ポイントも術式によって決まっています。

流れを覚えてしまえば、患者の個別性が大きい内科よりも楽でした。

 

明確にしておかないと他の診療科でも躓いてしまう

何を根拠に「外科が向かない」と考えたのかを明確にしておかないと、他の診療科の看護師になったとしても、

  • 急変時の対応
  • 医師や先輩看護師との付き合い方
  • 検査入院などの短期間での患者さんとの関わり方

など、どの診療科でも起こりうる同様な場面で躓いてしまう可能性が高まることになります。

このように、看護師としての自分は「外科は向いていない」と決めつける前に、もう一度「向いていない」理由を考えることが大切です。

 

2.「外科に向いてない=内科に向いている」とは限らない

「外科に向いていないから内科」にNGサインを出す女性看護師

「外科は処置が多く緊急性が高いから、外科は向かない」そんな考えをもって「内科」の看護師になろうと転職を考えることも要注意です。

 

消化器内科や循環器内科も処置が多く慌しい

例えば、内科領域でも消化器内科は内視鏡治療があります。

特に、内視鏡治療に携わることになれば、医師の指示で組織をつまんだり、ポリープを切除したり、出血を止めたりする処置を看護師が行わなければならないこともあります。

また、消化管出血時は急変する可能性が高く、看護師も素早い判断と対応が求められます

循環器内科も同様で、心臓カテーテル検査の介助や、その前後の患者は状態が不安定で緊張感を伴います。

 

注意点!

ポイント

腹部外科病棟よりも、内視鏡治療や心臓カテーテル検査を積極的に行っている消化器内科や循環器内科病棟の方が、一日の入退院患者数や治療件数が多く、患者を把握しきれないことさえあります。

 

その診療科の看護師として何が求められるか把握する

忙しくて緊張する場面が多い外科に向いていないからといって、内科の看護が向いているのかといえば、必ずしもそうではありません。

内科でも急変時の対応が求められ、メスを入れないだけで侵襲性の高い処置に対応する必要があるのです。

「外科は向いていない=内科は自分に向いている」といった簡単な図式ではなく、あくまでその診療科がどんな治療に対応し、看護師として何を求められているのかを把握することが大切です。

 

3.外科or内科よりも「急性期・慢性期・終末期」の視点が大切

患者の手を握る看護師

外科・内科は、治療によって分類される医学の一分野で、医師の視点です。

看護師の視点で患者ケアの特徴を分けるとしたら「急性期・慢性期・終末期」になるのではないでしょうか。

手術を必要とする外科の患者の多くは「急性期」の看護が必要になりますが、外科的処置が必要な患者でも「慢性期」の急性増悪の場合がありますし、「終末期」でありながら症状緩和としての外科的治療が必要になる場合もあります。

 

どの看護ケアが向いているのかを考える

「外科」「内科」といった分類の仕方ではなく、「急性期」「慢性期」「終末期」のどの看護ケアに向いているのか・向いていないのかを考えることが大切です。

その視点で看護を考えると、

  • ICUや手術室、救急外来などの「急性期」看護
  • リハビリ病棟や透析室などの「慢性期」看護
  • 外来や内科病棟などの「急性~慢性期」看護
  • 緩和ケアや在宅などを中心とした「終末期」看護

このように、どの看護が自分に向いているのか、自分のやりたい看護を見極めることができるようになります。

 

4.単科の多くが外科兼内科であるため注意

外科で手術する医師と看護師

看護師が外科は向いていないと感じて、他の診療科に転職する場合にも注意が必要です。

 

専門科は急性期から終末期まで見る

泌尿器科・皮膚科・眼科・耳鼻咽喉科・婦人科などの専門科も、外科領域です。

そして、外科的治療を受けた後も内科的治療を継続し、最期までその患者をフォローし続けることになります。

外科の看護ができないと決めつけてしまうと、様々な領域の患者をトータルでケアすることができなくなってしまうため、単科の診療科では働くことが難しくなってしまいます。

 

自分に合う診療科の特徴を把握する

外科の看護師として働く場合でも、診療科によって「合う」「合わない」は人によって大きく違うようです。

外科だから合う・合わないと考えるのではなく、その診療科の特徴が「自分が合うか、合わないか」を見極めることが大切であり、転職時に考慮すべき注意点になります。

 

診療科が自分に「合う」「合わない」の例

私は腹部外科病棟を経験したため、お腹の中にある臓器の外科的処置はイメージが付きやすく苦手意識はありません。

そのため、「泌尿器科」「婦人科」なら、看護師として働くことに躊躇しませんが、眼科・皮膚科は苦手意識があります。

しかし、私の友人の看護師は、眼科手術後の点眼を含めた細かな術後管理や小さな処置器具を扱うのは好きなものの、腹部手術のような全身状態を伴う術後管理や食事指導などは苦手なのだそうです。

 

5.クリニックは「外科・内科」の境界がはっきりしない

クリニックで働く女性看護師と患者

看護師が「外科に向いていないから」とクリニックに転職するにしても、患者によっては連絡なしの飛び込みや、クリニックの医師が「外科」出身であれば外科処置などを対応することになります。

そのため、クリニックは外科・内科の境界がはっきりとしていません。

 

医師の専門領域と標榜している診療科を確認する

「消化器内科・内科・外科・整形外科」「泌尿器科・内科・皮膚科」など、様々な科を標ぼうしているクリニックの場合は、患者側から見ると「とりあえず相談しよう」という軽い気持ちで来院します。

私も、「消化器内科・内科・外科・整形外科」のクリニックに勤務していた時は、「指をそいだ」「頭を切った」と流血したまま来院してくる患者がいました。

外科に向いてないと考えクリニックを選択する場合には、医師の専門領域と標ぼうしている診療科を確認してから転職することが大切です。

 

補足説明!

ポイント

外科、内科といった区別は、地域に暮らす患者にとっては大きな問題ではなく、「医者に診てもらう」ことが大切なことなのです。

 

まとめ

外科・内科は医師の視点での分類に過ぎません。看護師は、治療前後の処置を行うだけでなく、療養上の世話を行うことも大切な仕事です。

今、患者に必要なケアは何かを考えると、看護師としてやるべきことが見えてくるでしょう。

「私は外科に向いてない」という思い込みを捨てて、自分がどのような看護を患者さんに提供したいのかを明確にしたうえで、転職先を選ぶようにしましょう。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。


カテゴリー:看護師業務内容の特徴


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この記事を書いた人:ラビウサ
(公開日:)(編集日::2017年09月06日)

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