看護師が3ヶ月未満で退職したい!と思ったときの対処法。

著作者

ラビウサ

専門看護師

ラビウサ

( 看護師 専門看護師)

看護師が3ヶ月未満で退職したい!と思ったときの対処法。

ラビウサ
専門看護師ラビウサ
看護師が3ヶ月未満で退職したい

希望とやる気を胸に、新しい職場に勤め始めたけれど、「話と違う」「職場の雰囲気になじめない」ことは看護師、誰もが経験したことがあるはずです。

それでも、「もう少し頑張ろう」と思いなおし、1ヶ月、3ヶ月・・・半年・・・一年と働き続けていく場合が多いと思います。

けれど、理想と現実のギャップや人間関係にトラブルに耐え切れず、「3ヶ月未満だけど辞めたい」、そんな思いに駆られた時に、自分が損をしないためにどのような対処方があるのかについてご説明します。

以下の内容は看護師として20年以上勤務した私の経験に基づくノウハウになります。

1.新人看護師が3ヶ月未満で退職したい場合

新人看護師が3ヶ月未満で退職したい場合

新人看護師として、3ヶ月未満で退職したい場合、どのような対処方法があるのでしょうか。新人看護師と多く接してきた経験からお伝えしていきます。

 

(1)同期の看護師と話してみよう

周囲の看護師にとって、新人看護師であっても就職して3ヶ月も過ぎる頃には、「もう、このくらいはできて当たり前」といった期待と無言の圧力がかかる始める時です。そのため、日常業務の中で新人看護師は、「自分だけができない」「自分だけが注意される」気持ちになりがちです。

そんな時は、同期入職の仲間と話をすることをお勧めします。

もちろん、同期であっても診療科や先輩看護師からの支援の違いによって、成長度合いは違います。

ですが、「私も怒られることがあるよ」といった声や、「こうしたらできた」といったアドバイスをもらうだけでなく、やる気ももらえるはずです。

 

補足説明!

ポイント

辞めたい気持ちになった時は、同期に辛さを話してみましょう。同じ辛さを分かち合える同期入職の看護師仲間は、利害関係なく付き合える数少ない職場の友人にもなります。

 

(2)新人担当指導者と話してみよう

新人担当指導者と話してみよう

3ヶ月で辞めたくなるほどの辛い気持ちを、病棟指導者や、上司に話せない時は、新人担当指導者に相談することがお勧めです。

新人担当者は、何が辛いのか、何に躓いたのかを聞いたうえで、気持ちを整理してくれるはずです。

新人看護師は病院や病棟にとって大切な宝でもあります。

配属された部署でうまく行かない場合には、

  • 病棟に問題があるのか
  • 新人看護師が病棟の特性に合わないのか

などをきちんと評価してくれるはずです。

また、直接指導を受けない指導者と話すことで、自分が本当にやりたいことや困っていることが明確になり、前向きな気持ちになれます。

 

(3)稼いだお金で出かけてみよう

稼いだお金で出かけてみよう

新人看護師は、仕事とプライベートの切り替えがうまく行かず、休日も寮などで一人過ごしたり、プライベートの時間でも仕事のことを考えて続けてしまったりすることがあります。

そして、精神的にリフレッシュすることができず、「3ヶ月も勤められない」という思い詰めた気持ちになってしまいます。

3ヶ月未満で退職したい気持ちになったら、思い切って自分が稼いだお金で行きたい場所に出かけたり、買い物したり、食事を楽しみましょう

仕事は辛いけれど、頑張った分、自由にお金を使って遠出や旅行に行く、学生の頃には出を出しにくかった買い物や食事を楽しむことができる体験が、仕事を続ける原動力にもなります。

 

(4)サポートがない職場なら退職も検討しよう

3ヶ月もすれば、ある程度周囲の人間関係や業務内容もみえてくる頃です。

基本的に、新人看護師に対しては、看護協会からの指導もあり、病院全体でサポート体制を整えているはずです。

誰かに相談したいのに、

  • 相談する場所がない
  • 指導者や直属の上司に相談したけれど、余計に厳しい状況になった

などの場合には、3ヶ月未満でも退職を検討しても良いと思います。

新人を育てられない病院は、それだけ人材育成に力を入れていない証拠でもあり、看護部全体が新しい風を敬遠している証拠でもあります。

 

補足説明!

ポイント

きちんとした指導体制がなく、インシデントを繰り返し起こしてしまったり、辛さや悩みを聴いてくれるサポート体制がなくストレスで体調を壊してしまったりした場合には、3ヶ月未満でも退職を考えてみましょう。

 

2.転職した看護師が3ヶ月未満で退職したい場合

転職した看護師が3ヶ月未満で退職したい場合

看護師としてキャリアがあり、転職をして3ヶ月未満で退職したい場合の対処方法はどのようなものがあるでしょうか。

多く上がる転職時後の不満として、

  • 「前の職場とやり方や考え方が違う」
  • 「人間関係や体制が悪い」
  • 「伝えられていた勤務条件と違う」

などが考えられます。以下に5つのパターンで対処方法をお伝えしていきます。

 

(1)耐えられないと思う理由を明確にしよう

転職先が、前の職場とやり方やマニュアル整備が整っていないと感じた時、「こんな病院で働くのは嫌だ」と感じてしまうことがあります。

私も、県立病院から民間病院に転職した時は、医師と看護師の関係や、多職種との関係性の中に看護師のヒエラルキー(職場の身分階層・権力関係)の低さを感じ、耐えられないと思ったことがありました。

ですが、自分が知っている医療の世界が正しいわけではありません。まずは、新しい職場の何に対して「耐えられない」と感じたのか、その理由を明確にしましょう。

 

やり方や考え方が違うのであれば改善できる

やり方や考え方の違いであれば、あなた自身が職場を改善する先駆者になることも可能です。

また、自分それまでのやり方が、本当に正しい物だったのかを振り返る機会にもなります。違うと感じた部分を受け入れることができれば、退職したい気持ちも自然に落ち着きます。

 

(2)勤務条件が違うなら、確認してみよう

勤務条件が違うなら、確認してみよう

最初に提示された勤務条件に違いがあり、それが不満で3ヶ月未満で退職を考えた時は、まずは勤務条件の違いを確認してみましょう。

提示した勤務条件と違うことだけに目を向けると、「いい加減な病院だ」と思いがちですが、手続き忘れであったり、相手の申し送り不足であったりすることもあります。

採用担当と、事務手続き担当は人も部署も違うため、伝達不足は起こりえるものです。

 

補足説明!

ポイント

条件の違いに不信感を覚えたら、まずは自分から確認を求めてみましょう。相手の対応がどのようなものかを確認する機会になりますし、思い込みでの退職を防ぐことができます。

 

(3)自分から職場に溶け込む努力をしてみよう

新人看護師と違い、転職の場合には、元からいるスタッフ(看護師)にとって入職者は脅威でもあります。

場合によっては、新しい人が入ることによって、今まで勤務していた人が他に異動させられる場合もあります。その場合、前からいた看護師にとっては、仕事を取られた気持ちになりこともあります。

まずは、自分から打ち解ける気持ち、新しい職場の流れを教えてもらう気持ちを持つことが、転職した看護師が、3ヶ月未満で退職しないで済む対処法になります。

 

注意点!

ポイント

看護経験のある看護師が転職した場合、必ずしも現場のスタッフから喜ばれるとは限りません。そのキャリアのなさ、若しくはキャリアの豊富さが、周囲のスタッフの負担や脅威になることもあります。

 

(4)収入の面で評価してみよう

新しい職場で一番しんどいのは、入職後3ヶ月頃です。

スタッフの人柄やヒエラルキー(職場の身分階層・権力関係)も見えてきて、職場の決まり事に違和感を覚え始めるのも、ちょうどその頃だと思います。

同時に、きちんとした収入が判ってくるのも、入職後3ヶ月頃もはずです。

その時、感情的に嫌なことが多いために退職を考えていたなら、得られた収入を客観的に評価して、働き続ける指標にしてみるのをお勧めします。

 

収入の指標が見えると打算的な考え方ができる

仕事があって、それに見合う収入を得られることそのものが、働く意味であり、意欲につながります。部署や仕事内容は、異動することも、業務改善することも、長く勤めることによってできるようになることでもあります。

収入という客観的指標で業務を考えてみた時、「ま、もう少しお金を貯めてから考えよう」といった、少し打算的な考え方で退職したい気持ちを乗り越えることもできます。

 

(5)責任だけを押し付けられるなら退職を検討する

経験豊富な看護が転職すれば、オリエンテーションもあまりなく、現場での業務が求められます。

ですが、「やれて当たり前」「すぐに戦力」とばかりに、責任ばかりを求められ、周囲からのサポート体制がない場合であれば、3ヶ月未満でも退職を考えても良いと思います。

人を育てるのではなく、人手不足解消のためにスタッフの気持ちを後回しにする職場であれば、3ヶ月未満でも退職を考えて正解です。

 

【体験談】

私が勤務した病院も、「1ヶ月で退職」した看護師が続いた時期があります。

本来なら新入社員は、「プラス1」のはずで、その人がいてもいなくても業務は回っていたはずです。ですが、実際は一人入った分、他の人手がなりたい部署に古い人が出されるといった感じになってしまい、前からいる看護師も、新しい看護師にとっても負担だけが大きい状態になってしまい、結果として新しい人がトゲトゲした雰囲気に耐えられず辞めてしまう感じでした。

 

3.就職(転職)して3ヶ月未満の看護師が円満退職するには

就職(転職)して3ヶ月未満の看護師が円満退職するには

新人看護師や転職した看護師が3ヶ月未満で円満退職するためには、どのようなことに注意したらよいでしょうか。

以下に特に注意する項目を2つ挙げておきます。基本的な円満退職の方法については「看護師の円満退職方法|転職先が決まり退職するための9つのポイント」を確認してください。

また、3ヶ月未満の退職は基本的には円満には行かず、嫌な思いをするケースもあります。

しかし、職場に迷惑をかけた(迷惑をかけていなくても)という気持ちを強く持って対応することで、ある程度穏便に退職することが可能でしょう。

 

退職理由は「一身上の都合」にすること

退職を決めた時は、上司や採用担当者に退職理由を確認されても、「家庭の事情で」と逃げることをお勧めします。医療業界のつながりは、あなたが思っている以上に狭いものです。

不満や悪口は言わずに、「一身上の理由」で退職することをお勧めします。

 

周囲のスタッフにも、心配りをすること

新しい看護師が3ヶ月以内で辞めてしまうことは、受け入れ先のスタッフにとっても気持ちが揺れる事態です。そのため、退職を聴いたスタッフから理由を聞かれたり、それまでとは違う態度を取られたりすることもあります。

そんな時は、去る側が大人になって対応することが大切です。

「飛ぶ鳥後を濁さず」状態で退職をするためには、相手に対するお礼と労いの言葉を伝えるにとどめ、病院の不安を口にしないように心がけましょう。

円満退職は、相手にどれだけ対処ができるか、自分の不満を直球に投げつけないでいられるかがカギになります。

 

4.退職したのち、転職する場合の注意点

退職したのち、転職する場合の注意点

3ヶ月未満で現在の勤務先を退職した場合、その後転職する注意点について説明していきます。

基本的に退職後に転職活動を行う看護師が大半だとは思いますが、勤務しながら転職活動を行う場合でも、同様の注意が必要といえます。

 

(1)勤めたい病院や施設を明確にしよう

3ヶ月未満で退職してしまったことを、前向きに活かすためには、躓いた理由を明らかにするだけでなく、勤めたい病院を明確にすることが必要です。

どんな雰囲気の職場に勤務したいのか、自分に合いそうな診療科は何かなど、きちんと考えた上で、転職先を考えることが大切です。

 

(2)精神的に安定してから職場を探そう

3ヶ月未満での退職は、「我慢できなかった自分」であることに罪悪感を持つことがあります。その罪悪感が、「早く次に仕事を見つけなければ」といった焦りにつながり、また同じような職場を選び、結果的に長く続かないまま退職を繰り返す可能性があります。

退職も、転職も、精神的ストレスの高いライフイベントです。

短期間の転職と退職で傷ついた心を十分に癒してから、新しい職場を探すようにしましょう。

 

補足説明!

ポイント

働かねばと焦る気持ちはわかりますが、まずは、精神的に落ち着いて、自分のやりたいことが見え始めた段階で新しい職場を探すことが、次にしない対処法になります。前向きな気持ちで職場を探せるようになれば、問題ないと言えるでしょう。

 

(3)前職の退職理由も「一身上の都合」理由で対応すること

就職時の面接で、3ヶ月未満で退職した理由は必ず質問されます。

その時「人間関係が嫌で」「労働条件が不満で」といった本当の理由は口にしないように注意します。

ただ、前職で続かなかった理由が、育児や介護などの両立の場合には、その理由を説明した方が、次の職場で同じ失敗を繰り返さないで済みます。

 

(4)譲れない勤務条件は、きちんと確認すること

勤務経験があると、どうしても相手は「即戦力」を求めます。

前の職場で、その部分が負担だったとしたら、仕事に慣れるまでの教育体制を確認することが大切です。夜勤であれば、いつから開始になるのか、指導方法はどうなっているのかなど、遠慮せずに確認するようにしましょう。

 

賃金や社会保障は必ず確認しておこう

賃金や社会保障についても同様です。

きちんと説明を受け、場合によっては口頭ではなく、紙面で書類をもらうことも大切です。

前職が短期間で退職したからこそ、次は同じ失敗をしないために、自分が有利になるように面接時に交渉しましょう。

 

5.まとめ

看護師が3ヶ月未満で退職を決める前に、退職したい理由を明確にし、誰かに相談することをお勧めします。また、得られたきちんと体調を整える、得られた収入で気分転換してみることも、思い詰めた気持ちを和らげることができます。

それでも、相談できる仕組みがない、覚えていない業務の責任だけを取らされる、労働条件があまりに違うなどの場合には、働き始めて3ヶ月未満でも退職を考えましょう。

そして、次の転職先を探す前には、十分に心と体を休めるとともに、自分が譲れない条件は何なのかを明確にし、面接時に伝えることが大切です。

看護師の職場は、業務内容を選ばなければ、色々とあると思います。けれど、小さな「合わない」を見つけて転職を繰り返すことは、相手からも「就職させてもすぐに辞めてしまう相手」と警戒される結果になります。

3ヶ月を越えたら、職場での居場所も見つかり始めます。もう少しだけ頑張ってみませんか?


看護師転職サイトの口コミ評価

1位  ‣看護のお仕事
 【全国対応】【求人12万件以上】
 →看護のお仕事口コミへ
2位   ‣ナースではたらこ
 【全国対応】【担当質高・求人数高】
 →ナースではたらこの口コミへ
3位   ‣マイナビ看護師
 【全国対応】【担当者質高】
 →マイナビ看護師の口コミへ
4位   ‣ナース人材バンク
 【全国対応】【求人数高】
 →ナース人材バンク口コミへ
5位   ‣ナースフル
 【全国対応】【コンサル高】
 →ナースフル口コミへ

現役看護師の口コミを元に、看護師求人サイトをランキングしています。口コミには個人差がありますので、登録しながら比較することが、転職成功への近道となります。

口コミランキング

【Pick up!注目の記事】



看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・専門看護師・消化器内視鏡技師・心理相談員
年齢 ・40代後半
職務経験 ・がん専門病院・クリニック・総合病院・訪問診療クリニック
診療科経験 ・消化器内科・腹部外科・透析室・内視鏡室 ・相談室
・放射線治療室・整形外科 ・一般内科・カウンセリング室

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:看護師の退職

(公開日:)(編集日::2018年04月18日)

関連記事

応援メッセージまたは記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。