看護師が本当に「疲れた」と感じた時の転職先とは?

著作者

すなふきん

専門看護師

すなふきん

( 看護師 保健師 )

看護師が本当に「疲れた」と感じた時の転職先とは?

すなふきん
専門看護師すなふきん
看護師が本当に「疲れた」と感じた時の転職先

身体的にも精神的にも負担のかかる事が多い看護師という仕事です。

看護師として働いていると、「疲れた・・・」と感じるのは一度や二度ではないでしょう。

しかし、看護師が「疲れた」と言っても何に疲れたかは人それぞれ、原因は様々です。

私が看護師として一番「疲れた」と思っていたのは、中堅層のリーダーとして病棟勤務をしていた時でした。夜勤が辛くなり始めた「体力的な疲れ」と、終末期の患者さんにもっと色々できるのではと思うもののうまくいかない自分への「精神的な疲れ」を感じていました。私の場合はこのタイミングでキャリアアップのために進学を行い、退職をし、結果として環境を変えて疲れの原因から離れた事が「疲れ」への対処となったのでした。

今回は、私の経験を元にしながら看護師が疲れた時の対処法と転職先について説明していきます。

1.本当に「疲れた」場合は環境を変えることで解消される

本当に「疲れた」場合は環境を変えることで解消される

看護師の「疲れ」の原因を、大きく2つに分けて考えてみましょう。

1つは、夜勤や三交代、二交代といった勤務体系そのものから来る体力的なもの、もう1つはICU勤務に代表されるような緊張を強いられる状態や、職場での人間関係のこじれなどから来る精神的なものが挙げられます。

新卒で入職した職場に数年勤めていると、「その職場が世の中の全て」のような気持ちになってしまいがちですが、実は現在勤めている職場から環境を変える事で、その疲れは解消される事が多いのです。

 

新人看護師が「疲れた」場合はどうすれば良いのか

新人看護師が「疲れた」場合はどうすれば良いのか

朝から晩まで緊張しながら働き、先輩に厳しく注意され、疲れた身体で勉強をするなど、新人看護師も心身共にお疲れの人も多いのではないでしょうか。

新人看護師の場合は、「疲れ」の原因が複合的である事も多く、慢性的に「疲れ」てしまっている人もいるでしょう。

そんな新人看護師の方は、少なくとも1年、できれば3年はその職場に留まって頑張って欲しいものです。

 

少なくとも1年できれば3年職場に留まってほしい理由

その理由としては、「新人看護師」という立場から抜けた途端、精神的に少し楽になる場合も多いからです。新人というだけで、先輩看護師達はその一挙手一投足に目を光らせていますし、先輩達にはその責任があるからです。

2年目になり後輩達ができると、先輩達の厳しい目が後輩に向き、少しリラックスした状態で勤務に臨めると、精神的な「疲れ」が和らぐ事もあります。(もちろん、いつでも守ってくれていた先輩の目がなくなるという恐怖感が生まれる事もあります。)

そしてできれば3年というのは、3年働くと一通りの看護業務を経験でき、部署内での立ち位置もしっかり確保でき、落ち着いて患者さんと接する事ができるようになるからです。

 

補足説明!

ポイント

しかしながら、「疲れ」の原因があまりにもひどい人間関係や、ひどすぎる夜勤シフトなどで既に体調を崩しかけているという場合は、無理にその組織にしがみつく必要はありません

 

「疲れた」看護師は一旦休職するのも一つの方法

誰しも「疲れた」と日々感じながら看護の仕事をこなしています。

夜勤が辛い方は夜勤前後の過ごし方を工夫するといったように、「疲れ」に対して色々な対策を取っている事でしょう。

それでも「疲れ」が取りきれない人は、思いきって一旦休職するのも手段の1つです。自分の身体や心が疲れていては、人によいケアを提供する事はできません。

「転職するほどの大胆な行動に踏みきるパワーがない」という看護師の方は、まずは仕事を休んでみてはどうでしょうか。

 

2.看護師が「人間関係に疲れた場合」の転職先

人間関係はどの職場でも付きまとう悩みです。

しかし、働くスタッフが多ければ多いほど、また一緒に仕事を行う人数が多いほど人間関係は複雑になります。

そのため、ある程度人間関係が楽である職場をご紹介します。

 

(1)訪問看護師

訪問看護師

スタッフ同士の人間関係に疲れた人にオススメです。朝出勤してから、お昼休憩と夕方に事務所に戻る以外は基本的に外出しているので、同僚と接する時間は短いです。

そのため少々苦手な人がいたとしても、日中の大半は顔を合わせずに過ごす事ができます。夜勤で苦手な先輩と組む辛さを体験した人にとっては、良い環境となるでしょう。

規模の小さい事業所だと働いている看護師の人数が少なく濃い人間関係となる可能性もあるため、できれば看護師を多く雇用している事業所の方が更に望ましいでしょう。

 

転職するデメリット

デメリットとしては、看護師同士の距離を置くことができる分、利用者さんやその家族との人間関係を築く必要がある事です。

 

(2)検診センター(健診業務)などへの常勤や派遣

検診センター

1つの組織の職員として勤務してきて、組織の中で働く事そのものに疲れた看護師に検診センターなどの検針業務はオススメです。

派遣看護師の場合は、指示された場所に赴いて業務を行うため、一緒に働くメンバーが毎回異なります

 

転職するデメリット

デメリットとしては、一回ごとにチームワークを発揮する事が求められる事と、検診等の受診者(利用者)に対する接遇が求められる事です。

 

3.看護師が「夜勤に疲れた場合」の転職先

看護師が夜勤に疲れた場合の転職先は比較的多くあります。

その中でも、おすすめの看護師の転職先をご紹介します。

 

(1)訪問看護師

訪問看護師

訪問看護は病棟のように月に4~8回も夜通し働く必要はないため、基本的に夜勤による疲れは回避できます。

注意すべき点としては、常勤の場合オンコール当番は大抵避けられないため、実際に夜間に出動するのが何回くらいになるのか確認する必要がある事です。明け方に出動し、朝からまた通常勤務という場合もあります。

がん終末期の利用者さんが多いと電話が鳴る機会が多いですし、自分の受け持ちの利用者さんの件でオンコール当番以外の時に呼ばれる事業所もあります。

 

(2)介護施設やデイサービス

介護施設やデイサービス

介護施設の場合は組織によって当直も含みますが、日勤のみの施設もあります。デイサービスは日勤のみの勤務になります。

 

転職するデメリット

デメリットとしては、雇用している看護師が少なく1人~2人という配置の場合が多いため、急変が起きた時の対応を一手に任される事です。

糖尿病の管理や入浴前後・食事前後の体調管理など、体調の変化を予測した関わりが必要ですが、介護系の同僚がほとんどであり、自分に対する教育体制はほぼないと思っておいた方が良いでしょう。

そして、介護系の同僚達との人間関係を築く必要もあります。

 

(3)産業看護師

産業看護師

夜勤はなく、土日祝日も休みである事、デスクワークが多い事から体力的な負担は少ないでしょう。

設置している企業によって仕事内容は異なりますが、社員の健康診断など、健康維持に関する業務が主です。工場がある企業では怪我をした社員の一次手当を行ったり、保健師資格を持つ場合はメンタルヘルスに関連した業務も行ったりします。

比較的大規模な企業が雇用している事が多いため、福利厚生が良い事も多いです。

 

転職するデメリット

デメリットとしては、基本的には健康な社員を相手にしているため看護技術面での向上は難しい事と、基本的なビジネスマナーを求められる事が挙げられます。

 

(4)健診センター

健診センター

健診車で巡回して健診業務を行ったり、大学・企業等に設置された健診センターで勤務をしたりします。

夜勤はなく、土日祝日も休みの所が多いでしょう。

 

転職するデメリット

デメリットとしては、健診そのものが8時から開始の場合、自分の出勤時間も7時や7時半からとなります。

そのため早朝勤務が可能な人が求められます。

健診を受ける人達の層によって勤務時間も変わりますし、健診センターの設置母体によって福利厚生等の違いもありますので、求人内容をよく確認する必要があります。

 

(5)血液センター(献血)

血液センター

献血ルーム勤務や、巡回バスでの勤務があります。こちらは当然夜勤がなく、終了時間が決まっているため残業が少ない事もメリットです。

マニュアルが整備されているため、決められた事を正確にやり遂げられる人には向いています。

 

転職するデメリット

デメリットとしては、ボランティアである献血者への接遇を求められる事と、土日祝日の勤務がある(シフトによる)事、短調とも言える業務内容である事から、向き不向きがはっきりしているでしょう。

 

(6)外来看護師

外来 看護師

総合病院の外来部門や、クリニックでの勤務になります。夜勤がないため、体調管理にはよいでしょう。

 

転職するデメリット

デメリットとしては、都心部のクリニックなどでは遅い時間まで外来診療を行っている場合も多く、勤務の終了時間が遅くなりがちな事と、採用されているスタッフが少ない所では休みが取りにくい、人間関係が濃くなりがちな点が挙げられます。

勤務場所によって勤務時間も職場の雰囲気も大きく異なるため、実際に自分の目で確認できるとよいでしょう。

 

(7)看護実習助手(看護教員)

看護実習助手

教員と共に、あるいは教員の代理として実習現場に入り、看護学生の実習指導を行います。実習である事から夜勤がなく終わりの時間がはっきりしており、残業は少ない事が多いです。

臨床経験が3年~5年程度ある事が必須条件である求人が多く、学校のホームページなどで直接募集している場合や、看護師人材派遣会社を通して募集している場合があります。

教える事に興味がある人にはやりがいのある仕事です。

 

転職するデメリット

デメリットとしては、一人で現場に入るため休みにくい事と、8月は実習がない学校が多いため、看護実習助手の場合は毎月の収入にばらつきが出る可能性がある事です。

 

(8)保育園、放課後デイサービス

保育園、放課後デイサービス

こちらは、小児科経験者や子供好きな人にオススメです。

保育園の場合は子供達の健診や歯磨き・手洗い指導といった健康関連業務、発熱時の対応などを行いますが、その傍ら保育士さん達と一緒に乳児の保育に入る園が多いです。

放課後等デイサービスは、何らかの障害を持ったお子さんを放課後や学校休業日などにお預かりし、療育等を行う施設になります。

利用する子供達の層によって業務内容は変わりますが、看護師を雇用している施設の場合、子供達の障害の程度が重い場合が多いです。

どちらも夜勤がなく残業も少なめというメリットがあります。

 

転職するデメリット

一方でデメリットとしては、高齢者の施設系勤務と同様に看護師が一人配置であるため自分一人に判断が委ねられやすい事と、他職種の人々と人間関係を築く必要がある事、施設によっては利用する子供達の親への対応も必要となる事です。

更に、保育園も放課後等デイサービスも近年急激に開設数が増えていて、元々子供に無関係だった企業が経営母体である事も多いです。

その職場によって雰囲気や看護師に求めるもの、待遇などが大きく異なるため、求人内容や職場の雰囲気をよく確かめましょう。

 

4.看護師が「病棟に疲れた場合」の転職先

長らく病棟勤務を行ってきた人は、漠然と「病棟勤務に疲れた、違う事をやってみたい」と感じている人もいるのではないでしょうか。

病棟という「何分後に何々をやる」「あれとこれを同時にこなす」といった時間的に縛られた忙しさ、それを患者さんにも要求しなければならない心苦しさに疲れた人には次のような転職先がオススメです。

 

(1)訪問看護師

訪問看護師

20分、30分という場合もありますが、60分丸々を利用者さんとその家族との時間に充てられるのは、病棟勤務ではなかなかできない事でしょう。

もちろん、決められた時間の間に清潔ケアや服薬管理、家族との話などやる事は多いですが、病棟勤務のように「ちょっと待ってください」と言わなければならない心苦しさはないでしょう。

 

(2)ツアーナースやイベントナース

ツアーナースやイベントナース

単発のイベントや個人旅行、修学旅行などの団体旅行に添乗し、参加者の健康管理を行う事が主な仕事です。色々な場所へ出向く事ができるため、元々外に行く事が好きな人には良いでしょう。

 

転職するデメリット

デメリットとしては、旅行参加者(クライアント)によってはかなりの接遇が求められたり、子供の様々な持病への知識と対応、参加者の体調不良時に自分一人で判断したりする事が求められる点が挙げられます。

更に、一件で数万円の報酬が見込まれますが、旅行中の夜間に対応した場合、時給に換算したらとんでもなく低くなってしまったという事もあり得ます。

 

5.看護師の「仕事全般に疲れた場合」の転職先

看護師資格を活かした仕事もあれば、全く違う仕事を行うことも1つの選択です。

幸い、看護師は不足しているので、ある程度外の世界を見たうえで、改めて看護師として働くことも技術面の不安さえ解消できれば可能です。

 

(1)治験関連会社(CRC・CRO)

治験関連会社

看護師資格を利用して、治験関連会社へ転職する方法があります。

治験は新しい新薬を市場で販売するために、安全性や有効性を検証するための試験であり、治験コーディネーター(CRC)の場合は被験者のサポートなどの業務を行います。

病棟に出入りすることはありますが、病棟勤務の看護師とは全く違った仕事です。

 

転職するデメリット

転職するデメリットとしては、看護師の技術は求められず、一般的な仕事のスキルを求められます。

パソコンなどを利用できることが必須となります。

 

(2)医療系企業(クリニカルスペシャリスト)

医療系企業

ストーマなどの医療用具、医療機器のメーカーの社員として勤務する方法です。

医療用具の使用者(患者さん)からの問い合わせに応じたり、現場に赴き医療者に使用方法の説明会を実施したりします。その他に、自社製品について社員への教育を行ったりもします。

実際に現場で使用する立場の気持ちが理解しやすいというメリットを生かし、顧客のニーズをつかむ事ができます。

 

転職するデメリット

医療系企業(クリニカルスペシャリスト)は営業職になります。

そのため、完全に看護師と畑違いの仕事になります。

 

(3)MR(医療情報担当者)

MR(医療情報担当者)

製薬会社に勤務し、医薬品の有効性や安全性といった情報を提供する仕事です。

文系学部出身の人も多く、薬学部出身である必要はありません。単に自社製品を売り込むだけではなく、製品を採用してもらうためにも医師がどんな情報を欲しているか、ニーズをつかんで伝えていく事が必要です。

 

転職するデメリット

高収入でも知られる職業ではありますが、外来診療を終えた医師との面会、日常業務を終えた医療者との勉強会を行ったりする都合上、どうしても勤務終了時間が遅くなりがちです。

看護師としての知識・技術をそのまま生かすというよりは、営業としての能力を磨く事が求められます

 

(4)医療に全く関係のない企業など

医療に全く関係のない企業など

看護師の仕事と完全に離れた仕事に就きたいと思っている方もいるでしょう。私の知人では、一般企業の事務職員や飲食店店員になった人もいました。

「外の世界を見てみたい」という気持ちが働いたり、看護師以外に長年抱いていた夢を叶えたいと思ったりするようです。

 

転職するデメリット

デメリットとしては、新卒から看護師という人は基本的なビジネスマナーが身についていない事が多く勉強が必要であったり、やはり時給に換算すると看護師の給与の方が高水準であるため、収入が激減したりする点です。

 

まとめ

看護師が「疲れた」と感じた時の対処方法として、環境を変えてみる事をお勧めしました。

病棟勤務だけではなく、看護師が活躍できる場所は他にもたくさんあります。自分だけではなかなか思いつかない、という人は、看護師転職エージェントに相談してみるのもよいでしょう。

あなたの「疲れ」を解消できる転職先についてじっくり考えてみましょう。


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看護師歴10数年、総合病院の外科系病棟や外来処置室、化学療法室などでずっとがん患者さんの看護に携わってきました。大学院への進学や管理職も経験しましたが、現在は第3子の出産にむけて久しぶりに主婦業・母親業にひたっています。

看護師という仕事は大変な面もありますが、人との関わりの中で成長ができ、自分のライフスタイルに合わせてある程度働く場所を選択できる素敵な職業だと思います。ライターとしてはかけだしですが、これまでの看護経験や知識、ワークライフバランスに対する考えなどを皆さんと共有し、少しでもお役に立てられたらと思っています。よろしくお願いします。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師・専門看護師
出身/年齢 ・神奈川県/38歳
職務経験 ・総合病院
診療科経験 ・消化器外科・整形外科・乳腺外科・訪問入浴

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:看護師辞めたい

(公開日:)(編集日::2018年05月15日)

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