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ラビウサ

専門看護師

ラビウサ

( 看護師 専門看護師)

看護師が「研修」を自分のものにするための注意点

ラビウサ
専門看護師ラビウサ
看護師 研修 解説

看護師は、常に知識や技術の習得のため、研修を受ける必要があります。また、看護師は患者のケア向上のために、自分から参加費を出して研修に参加することも多い職種でもあります。

ですが、せっかく受けた「研修」も、報告書を書いて終わりにしてしまっている看護師も多いのではないでしょうか。それは、本当にもったいないことです。

看護師が受けた「研修」を自分のものにするために、行ってほしいポイントについてご説明します。

1.はじめに:「強制された」という気持ちを持たないこと

女性看護師 取り組む姿勢

看護師の中には、「研修を受けさせられた」と気持ちで、研修を受け、研修中のほとんどの時間に居眠りをしている人もいます。ですが、病院はあなたのためにお金と時間を使ってまで、あなたに受けさせようとした研修なのです。

 

(1)研修を受けさせる意図を考える

研修を受けさせる側(病院)にとっても、看護師に受けさせる目的や意図が必ずあります。院内研修においても、経験年数に応じた知識や技術を同じレベルに保ちたいという病院側の意図があるのです。

受けさせられたと考えるのではなく、「受ける機会を得られた」と考え、自分がなぜ、その研修を受けることになったのか、その意図を意識して研修に臨むと、研修が身に付きやすくなります。

 

(2)知識・技術を再認識する場として考える

研修の中には、「もう知っていること」である知識や技術を学ぶこともあります。知っていることを学ぶことに、興味を持てない看護師もいます。

ですが、既存の知識や技術だからこそ、自分のやり方や他の方が本当に共通した認識を持っているかを知る機会でもあるのです。

 

ポイント!

ポイント

意外と同じ看護技術でも、ずれや違いがあるものです。研修という共有できる場だからこそ、見えることも多いのです。知っているからつまらないと考えるのではなく、知識・技術を再認識し共有する場であると考えることで、研修が身に付きやすくなります。

 

2.事前準備:学びたい分野を伝えておくこと

女性看護師 上司に伝える

自分が学びたい研修に参加することは、研修を自分のものにする大きな要因になります。そのような研修に参加させてもらうためには、上司などに言葉で自分が興味を持っている分野や、学びたいことを伝えておくことがポイントです。

病院などがお金を出す研修は、やはり多くを学んで実践してくれると期待する看護師を参加させたい意向が働きます。

 

(1)事前に研修の下調べをする

研修を自分のものにするためには、自分が参加する研修内容の目標やねらい、研修内容について事前に下調べしておくことが大切です。

  • 自分に何を教えてくれるのか
  • その研修から何を学ぶことでプラスになるのか

上記を明確にしておきましょう。

たとえ、業務命令で参加する研修であっても同様です。どんな研修でも、その意図や狙いがあり、自分のプラスになるための研修であるはずなのです。

 

ポイント!

ポイント

内容に興味がある、まさに業務で取り組んでいる内容の研修は、自分の目的意識が強いため、自分のものになりやすいと思います。病院の支援を受けて学びたい研修に申し込むためには、あらかじめ自分が学びたいことをアピールしておくことが大切です。

 

(2)知りたいことや確認することを書き出しておく

下調べの他に、研修の内容を確認しつつ、自分が知りたいことや確認したいことを書き出すことも、研修を自分のものにするためのポイントになります。

疑問を持つこと、質問を考えることが、自分の頭の中でその研修に意味を持たせることになります。

 

ポイント!

ポイント

質問することを怖がる看護師の方が多いですが、研修は学ぶための場所です。質問できる機会があれば手を挙げて質問し、自分にプラスになる情報を講師から引き出してほしいと思います。

 

3.行動:聞く姿勢と交流の場を意識する

聞く姿勢

退屈な時間として研修を受けるよりも、せっかくの時間を有意義に使うために聞く姿勢をもって研修に臨むことが、研修を自分のものにする大切な姿勢でありポイントです。

  • 病院や上司の命令で受ける研修
  • 受講証をもらう目的で参加する研修

上記のような研修は、どうしても受け身になりがちです。

まずは、研修を受けるきっかけは何であっても、講師の話を聞く姿勢を持つことが大切です。

 

(1)周囲に流されない姿勢で研修に参加する

集団意識が働くことで、研修に対する意識や重みづけに何らかの影響が加わります。受講する研修を自分のものにするためには、周りに流されない姿勢で参加することも大切なポイントです。

 

実際に研修を企画する側の体験

私はセミナーや研修を企画する側も体験します。その経験で感じることは、同じ病院から大人数で受けに来た看護師達のほうが、研修に臨む意識が低くなりがちだということです。

例えば、研修は講義とワークなどを組み合わせて行うことが多いのですが、講義を受けてそのまま帰ってしまうことが多いのも、同じ病院から多数参加した看護師の集団です。

そのため、周囲に流されない姿勢が大事になります。

 

(2)研修は、参加した看護師との交流の場と考える

研修を自分のものにするためには、参加した看護師の考えや意見に耳を傾ける意識を持つことが大切なポイントです。

研修は、ただ講義を聞くというだけでなく、その研修を受けることでヒントが得たい、自分や自部署が抱える悩みを解決するために参加した看護師がいます。

つまり、研修の場は、同じ意識や方向性を持った看護師とかかわる交流の場でもあるのです。

 

4.おすすめ:看護師以外が参加する研修への参加

スーツを着た女性と男性

看護師が研修を自分のものにするための大切なポイントに、看護師以外の業種が参加する研修に参加することがおすすめです。

 

(1)自分にない気づきが得られる

違う職種が多く参加している研修では、自分の考えや方法だけでないことを素直に受け止められやすくなります。自分にない気づきが得られることは、自分の行動の振り返りにつながり、研修を自分のものにする可能性が高まります。

 

看護師は同じ視点でものを見る傾向がある

看護職は、知らず知らずのうちに同じような視点でものを見る傾向があります。同時に、他の病院から来た看護師の意見が素直に聞けないこともあります。それは、自分の考え方や、やり方が否定されたと捉える人がいるからです。

それでは、せっかくの研修が身につかなくなってしまいます。

 

(2)他職種の考え方を知ることができる

違う職種が参加する研修はグループワークが多くなります。そのため、事例などを展開する中でも、その職種特有の視点や考え方を知ることができます

 

他業種の考えを確認できる事例

私は、医師や臨床心理士、精神保健福祉士の方も参加する研修に参加することが多いのですが、同じ事例を見ても見る視点が違うその根拠を知ることができるので、とても勉強になります

この前も、在宅医療も行っている医師と研修の場で話ことができ、医師がなぜ検査をしたがるのかなどの話を聞くことができました。これは、自施設での研修では聞けないことですし、その時参加した研修がとても意味のあるもであり身になったと断言できます。

 

5.研修をモノにする:お金を出して自費で研修を受ける

日本円 小銭 たくさん

研修を自分のものにするためのポイントの一つに、自費で研修に参加することも上げることができます。

 

(1)自費での研修参加で大切なこと

自費での研修参加で大切なことは、

  • 研修内容が自分が知りたいことにマッチしているか
  • 看護師としてその技術を身につけた後、役立てられるのか

という視点を持つことです。

似たような内容の研修が、「大きな学会」「名も知られていない団体」「病院単位」で行われており、様々なものがあります。

 

(2)支払った分だけ身につける意識で臨むことも大事

金額にとらわれず、自己満足で良いと考えるのならそれも良いのですが、「自分のものにする」視点で見た場合には、やはり支払った金額の分だけ身につける意識で臨むことが大切です。

 

(3)仲間作りとして研修を利用する

研修を仲間つくりの場として利用する意識をもつと、研修を自分のものにしやすくなります。研修は同じ意識問題意識や期待をもって参加するため、実は講義内容以上に人脈作りに役立つのです。

  • 積極的に話しかける
  • 一緒のグループの人に話しかける
  • お昼を誰かと一緒に行く

など、実践してみてください。

研修は、自分自身が学び活動する場です。研修を自分のものにするために、同じグループや隣に座った人と積極的に情報交換をして仲間づくりの場として研修を利用することも、研修を自分のものにするポイントの一つです。

 

(4)ワークや演習が多い研修を選ぶこと

研修を自分のものにするポイントは、ワークや演習が多いものを選ぶことです。体験したことは、ただ耳と目の情報だけの研修を受けるよりも身に付きます。

 

ワークは現場に生かせるぐらい頭と体に覚えこませる

ワークになると、途端に静かになり発言しない、書記に徹してしまう方もいますが、とても損をしているのです。

ワークや演習に積極的に参加して、現場に戻ったらすぐに学んだことを活かせるぐらいに頭と体に覚えこませてこそ、研修に参加する意味があるのです。

 

フィードバックをもらい自己理解につなげる

ワークや演習に参加することの意味は、自分と違う考え方を知ることと、フィードバックをもらうことで、自己理解につながることです。また、研修を受けたことを否定せずに講師やファシリテーターにフィードバックすることも、研修に参加した意義につながります。

 

6.実践:研修を実践する場を作る

研修をする人

受けた研修が本当に身についたかどうかは、やってみなければわかりません。学んだ技術を忘れないうちに実践することが、研修を自分のものにする最大のポイントです。

「学んだことを実践できるようになって初めて、研修を自分のものにできた」といえるのかもしれません。

 

(1)自分が講師として実践してみる

研修報告だけにとどまらず、カンファレンスやミーティングなどで自分が得た知識やツールなどをスタッフなどに伝えてみることをおススメします。

研修で得た知識やツールも、使ってみなければ身についたかどうかを客観的に判断することは難しいと思います。

人前で勉強したことを、時間内で伝えることには慣れとスキルが必要です。だからこそ、そのスキルを身につける意味でも、研修で学んだことをお披露目することがとても役に立つのです。

 

実戦での注意点について

伝えるときは、時間を決めて、相手が理解しやすいような方法で伝える工夫をします。

ただ、勉強してきたことを棒読みでは、身についたわけではなく報告しただけのことです。得られた知識を、さらにわかりやすく誰かに伝えられることで「身についた」ということができると思います。

 

7.まとめ

看護師が参加した「研修」を自分のものにするためのポイントは、「学んでやろう」という意識をもって、参加することです。強制であっても、自費参加であっても、学ぶ姿勢と相手の意見を聞く態度がないと、研修を自分のものにすることは難しくなります。

ワークや演習に積極的に参加し、周囲の人と話をして、質問や意見交換をしてください。

自分のための研修です。かけた時間とお金の分だけ、身につけましょう。


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この記事を書いた人

看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。


カテゴリー:看護師キャリアアップ

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この記事を書いた人:ラビウサ
(公開日:)(編集日::2017年04月28日)

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