眼科の看護師転職での注意点とは?給料や悩みも解説

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azuki

現役看護師

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( 看護師 )

眼科の看護師転職での注意点とは?給料や悩みも解説

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現役看護師 azuki
眼科の看護師転職での注意点とは?給料や悩みも解説

診療科の中での特殊といわれる眼科の看護に興味のある看護師もいるでしょう。

しかし、眼科を経験していないと実際にどのような看護をしているのかわからず、不安もあると思います。

そこで今回は、私が眼科で働いていた経験を元に、眼科に転職を考えている看護師が、働くためにおさえておきたいポイントや求人を探す注意点をまとめています。

1.眼科で働く看護師の仕事内容

眼科で働く看護師の仕事内容

眼科病棟、眼科外来、眼科クリニックの3つの仕事内容に分けて説明していきます。

 

(1)眼科病棟で働く看護師の仕事内容や役割

眼科病棟でおこなう看護師の仕事や役割は、以下のような内容になります。

  • 患者の基礎疾患の状態を観察、把握する
  • 基礎疾患がもたらす眼科疾患への影響を指導する
  • 術前術後の生活について指導する
  • 術前の点眼、点滴、バイタルサイン測定、身なりの準備をする
  • 術後の安静度に合わせた心身のケアをする
  • その他患者に合わせて入院中に必要な看護ケアをする

特に、基礎疾患が眼科疾患にどう影響するのかを患者に指導するという点では、看護師自身がその影響に関して十分な知識を持つ必要があります。

また、術式によっては術後に同じ姿勢を取り続けなければならないものもあります。

その場合、患者が身体の痛みを訴えることや、精神的に不安定になることもあるため、何故その姿勢を続けなければならないのかを患者が納得できるようにしっかり説明する役割も求められます。

 

眼科病棟の看護師に知識が必要な例

例えば、糖尿病で高血糖の患者が糖尿病網膜症の手術をするという場合を考えてみます。

高血糖の状態では、感染症や合併症をおこす恐れが非常に高いです。そのため、手術の数日前に入院してもらい食事や生活習慣を整えて手術に望みます。

しかし、眼科手術のために入院した患者は糖尿病の治療をおこなうことに不満を感じることや、こっそり間食をしてしまうことがあります。医師の指示に従った血糖測定や生活指導、そして制限される生活への心身のケアをおこなうことも大切な役割です。

 

(2)眼科外来で働く看護師の仕事内容

眼科外来でおこなう看護師の仕事や役割は、以下のような内容になります。

  • 眼科疾患に合わせた検査の説明をする
  • 検査、診察の介助をする
  • 入院の説明、手続きをする
  • 症状にあわせて採血や点滴をする

入院施設を持つ病院の眼科外来では、入院前の検査が主体になります。

入院そのものに必要な検査は他の疾患と同じですが、眼科疾患の場合は特殊な検査もあります。

そのため、どのような検査なのかを把握し患者に説明できること、視能訓練士や医師の介助がスムーズにできるようにしなければなりません。また、検査をするために欠かせないのが点眼です。点眼のために患者のところを行ったりきたりすることも少なくありません。

 

補足説明!

ポイント

眼科疾患の中には、軽い気持ちで外来受診した患者がそのまま入院や緊急手術をうけなければならない場合もあります。そのような患者に対しても、患者を不安にさせないように必要な説明ができ、病棟やオペ室との連携を素早く取ることも大切な役割です。

 

(3)眼科クリニックで働く場合の仕事内容

眼科クリニックでおこなう看護師の仕事や役割は、以下のような内容になります。

  • 眼科疾患に合わせた検査の説明をする
  • 検査、診察の介助をする
  • 症状にあわせて採血や点滴をする
  • 患者の基礎疾患の状態を観察、把握する
  • 基礎疾患がもたらす眼科疾患への影響を指導する
  • 術前術後の生活について指導する
  • 術前の点眼、点滴、バイタルサイン測定、身なりの準備をする
  • 手術準備、術中の介助をする
  • 入院の必要性を説明し、入院機関への受診方法を説明する

眼科クリニックでおこなう仕事内容は、前にもお伝えした眼科病棟、外来の仕事内容を重なる部分がほとんどです。

しかし、病棟と外来はそれぞれが同じ施設内にあるので、ある程度業務分担されている部分がありますが、クリニックはそのほとんどを担う場合があります。

そして、検査に関しては眼科クリニックならではの仕事内容が加わることがあります。

 

視能訓練士が足りず看護師が検査を行う場合

眼科クリニックによっては、視能訓練士の人数が足りず、看護師が検査をおこなう場合があるのです。

その場合は、視力検査や眼底検査、眼圧検査、視野検査などを医師の指示、指導の下でおこなうことがあります。

前述した病棟や外来であれば、手術が必要な患者に対して検査の説明、検査前の点眼、検査の介助、術前術後の指導や準備など、その都度必要な関わりをするだけだったものが、クリニックでは検査開始前から術後までの全ての過程に看護師一人が関わることも少なくないのです。

 

2.眼科看護師の給料事情と年収

眼科看護師の給料事情と年収

眼科で病院勤務の場合のおおよその給料、年収をみてみます。

(私の体験談や友人から聞いた内容のおおよその年収や給料になります。)

 

(1)眼科病棟勤務の看護師の給料と年収

基本給 220,000円/月
夜勤手当 約36,000円/月
賞与 約800,000円
月の給料合計 256,000円前後
年収 3,872,000円前後

病院の病棟勤務の場合は、他の診療科で働く場合と大きな違いはありません。

夜勤手当が加算されるため月収、年収も多くなります。しかし、眼科単科の病棟の場合は残業手当がほとんどつきません。

なぜなら、眼科疾患の患者は自立度が高くほとんどが自分で身の回りのことができる患者なので、1日の業務が回らないということは少ないのです。

また、手術も時間通りにおこなわれることが多いので残業になることは少ないです。

 

(2)外来勤務の看護師の給料と年収

基本給 220,000円/月
残業手当 24,000円/月
(約20時間)
賞与 約800,000円
月の給料合計 244,000円前後
年収 3,728,000円前後

病院の外来勤務は、病棟と違って夜勤はないものの残業が多くなることがあります。

入院施設を持たない地域のクリニックから、入院が必要な患者の受診依頼が遅い時間帯に来ることがあります。すると、診療時間の終わりがけであっても患者が来てから検査、入院の手続きなどをするため残業せざるを得ないことがよくあります。

また、病棟、外来共に母体が規模の大きな病院であれば賞与額が期待できるため、年収は多くなります。

 

(3)眼科クリニックの看護師の給料と年収

基本給 200,000円/月
残業手当 約21,000円/月
(約15時間)
賞与 約400,000円
月の給料合計 221,000円前後
年収 3,052,000円前後

先にお伝えした仕事内容では、病院勤務に引けをとらない内容でしたが、月収、年収共に病院勤務よりも少なめの場合が多いです。

その理由としては、やはり賞与額の差が大きいでしょう。

実際にクリニックでも基本給や賞与が高めに設定されていることもありますが、他の診療科に比べると設備に費用がかかるという側面があります。

そのため、眼科以外の他の診療科に比べても少なめの給料設定であることが多いでしょう。

 

3.眼科の看護師が働いて感じる悩みとは?

眼科の看護師が働いて感じる悩みとは?

(1)各診療科の看護師は眼科疾患を軽視している

各診療科の看護師はどちらかと言うと眼科疾患を軽視している印象があります。

しかし、糖尿病の治療をしている患者にもしかしたら眼の症状が出ているかもしれない、頭部外傷の患者の目の動きが気になるなど、他の診療科でも十分眼科の知識を活かすことができます。

 

眼科は奥が深い

眼科疾患は奥が深く、基礎疾患との関連性が濃いものもたくさんあります。

それらの疾患のつながりを学んでいくことで、内科疾患の知識があるからこそ眼科疾患の細かな看護ができることに気づくことができるでしょう。

 

(2)楽をしていると思われることが多い

先にもお伝えしましたが、眼科の患者は自分で身の回りのことができる患者が多いです。

術後であっても数十分後には自分で歩くこともでき、介助量が少なく楽な仕事だと思われがちです。

 

病棟勤務の眼科看護師は忙しい

眼科は手術時間が短いため1日に10件以上の手術をおこなうこともあり、病棟看護師の場合、自分の受け持ち患者が2人、3人手術患者ということも少なくないのです。

介助量こそ少ないものの、術前の準備、点眼、点滴など分刻みで動き回らなければならないのです。

 

外来・眼科クリニックでも決して楽ではない

外来やクリニックでも分刻み点眼や検査がおこなわれる合間に、指導をするなど慌しく動いています

忙しさは介助量だけではないのです。

決して楽はしていないのですから、気にしないようにしましょう。

 

(3)看護師ではなくてもできる仕事だと思われる

こちらも前述したように、看護師が視能訓練士と同じ役割や、受付の事務員でもできるような仕事をすることもあります。

点眼も患者本人ができると言われたら、看護師の立場などないように感じてしまいます。

しかし、点眼ひとつにしても眼科の知識がなければできない業務がほとんどです。

 

(4)給料が他の診療科に比べて安い

先ほど、給料でもお伝えしましたが、眼科は他の診療科に比べると給与が低めである場合が多いです。

しかし、詳細をよくみてみると納得できる部分も多いです。

 

補足説明!

ポイント

たとえば、病棟勤務でも残業がほとんどない、重労働が少ない、外来勤務では医療処置が少ない、クリニックなどでは手術日はオペに入らない看護師は休みになるなど、実は待遇がよい面もあるのです。また、業務内容は幅広いですが、直接命に関わるような処置や検査、看護がほとんどないという安心感もあります。

 

4.眼科へ転職する場合の志望動機と例文

眼科へ転職する場合の志望動機と例文

まずは、クリニックに転職する本来の動機を明確にします。

多くの場合は生活環境の変化に合わせての転職だと思います。その他、有名なクリニックで専門的な技術を学びたいという理由もあるでしょう。

そのような動機と、そのクリニックで働きたい意思が伝わる志望動機を書くようにしましょう。

 

生活環境に合わせて病院の眼科から眼科クリニックに転職する場合

【志望動機例文】

長年、総合病院の眼科外来に勤務してきました。地域の眼科クリニックでの治療が困難なことや、基礎疾患を持つ患者様が来院され、手術や見えなくなる恐怖と戦う患者様ともたくさん関わってきました。その中で、患者様の抱える生活環境や疾患に合わせて、一人ひとりの不安を取り除けるようじっくり向き合って、検査の説明や介助、術前の指導等をしてまいりました。しかし、病院の特性上、残業も少なくありませんでした。そのため、子育てと仕事を両立するためには、働きづらさを感じるようになってしまいました。今後は、眼科外来で学んできたさまざまな知識や経験を活かし、生活に合わせた働き方がしたいと考えております。貴院は手術対応もしており、地域の多くの患者様が来院されるとお伺いし、不安を抱える患者様それぞれに合わせた看護を提供できる場ではないかと思い、志望させていただきました。

 

レーシック治療に興味があり、眼科病棟から眼科クリニックに転職する場合

【志望動機例文】

私は数年前に、レーシック手術を受けました。小さい頃から眼鏡が必要な生活を強いられ、つらく感じたこともありました。レーシック手術のことを知ってからも、後遺症などの心配から手術を受けることを悩んでいました。その際、非常に豊富な知識を持つ看護師に何度も話を聞いてもらい、安心して手術を受ける決意をすることができました。そして、今は眼鏡やコンタクトレンズを使用しなくてもいい生活が楽しくて仕方ありません。私自身が体験したように、同じような悩みや不安を抱える患者様に対して、安心して手術を受けられるような関わりをしていきたいと考えています。貴院は、数多くのレーシック手術をおこない、その治療に非常に力を入れておられます。ぜひ身近でその治療に携わり、多くの患者様と関わることでスキルを身に付けたいと思い、志願いたしました。

 

内科病棟から眼科病棟からに転職する場合

【志望動機例文】

私は看護師として働きはじめてからずっと、内科病棟に勤務してきました。その中で、糖尿病を患い眼科治療も同時におこなっている患者様とも何度か関わってきました。しかし、失明するかもしれないという患者様の声を聞いたとき、眼科の知識がないためその不安に十分に寄り添うことができませんでした。内科病棟は重介助の患者様が多く、元々腰に持病があったため病棟での勤務が難しくなったとき、そのときの患者様のことを思い出しました。眼科は比較的重介助の患者様が少なく、私のような持病があっても働きやすい環境だとお伺いしました。眼科看護に関しては、初心者ですが以前のような患者様の声を聞いたとき、知識を持って寄り添える関わりがしたいと考えています。その知識を身につける場として、ぜひ貴院の眼科病棟で眼科看護を学ばせていただきたいと思い、志願いたしました。

 

5.眼科への看護師転職求人の注意点とは

眼科への看護師転職求人の注意点とは

眼科の病院、クリニックそれぞれに転職するときには、希望通りの転職ができる場所かどうかを見極めるために注意して求人を見るようにします。

 

(1)病院(外来・病棟)の眼科への転職注意点

病院(外来・病棟)へ転職する場合は、以下の事項をチェックしておきましょう。

  • 残業の有無、残業時間を確認する
  • 1日の手術件数を確認する
  • 日帰り手術の件数を確認する
  • 対応可能な眼科疾患を確認する
  • 入院が多い眼科疾患を確認する

 

眼科病棟の看護師の人数を確認する

これにより、1日の業務の慌しさをある程度把握することができ、提示された給与額が妥当かどうかを判断することができます。

 

病棟の患者層(混合病棟、眼科単科など)を確認する

これにより、そこで学べる眼科疾患の種類を把握することができます。

また、眼科以外の疾患に対する知識が必要なのか、眼科を集中して学べる環境なのかを知ることができます。

 

勤務体勢を確認する

眼科の手術を朝一で開始するために、通常の出勤時間よりも早く出勤する勤務体勢をとっている病院もあります。

その病院がどのような勤務体勢をとっているのかを知ることで、入職前に心構えできることや、働き続けられるのかを判断することができます。

 

(2)眼科クリニックへの看護師転職注意点

眼科クリニックへ看護師として転職する場合は、以下の項目を注意しながら確認しましょう。

  • 残業の有無、残業時間を確認する
  • 視能訓練士の有無を確認する
  • 手術設備の有無を確認する
  • 対応可能な眼科疾患を確認する

 

1日の来院患者数を確認する

これにより、眼科クリニックでの1日の業務内容や慌しさがどの程度なのかを把握することができます。

もし視能訓練士や受付業務も看護師が行う場合は、自分自身のキャパが耐えられるのかも予め検討し判断することができます。

 

連携している病院を確認する

これにより、病院の場合と同様、学べる疾患を把握することができます。

また、連携している病院が十分な手術件数をこなす病院であれば、バックアップがしっかりしているため安心して患者を紹介することや、指導、説明などができると判断できます。

 

入職からオペに入るまでの期間を確認する

手術可能なクリニックの場合、いずれは手術の介助を任される日が来ます。

しかし、手術室看護師だった看護師であっても眼科の手術は特殊で、機械一つから覚えるのが大変です。自信がない看護師も一通りの業務を覚えるまでの猶予があれば安心できます。

反対に、手術看護まで学びたいという看護師にとっては、どのような手術が学べるのかの参考にもなります。

 

まとめ

眼科は特殊、給料が低いというマイナス面もありますが、重労働がなく身体への負担が少ない、認知症などの疾患による関わりにくさが少ない、他の看護師があまり知らないことを学べるといったメリットもあります。

実際に、私も眼科に勤務していた頃の斜視の看護経験と知識が、小児科に入院した患児の看護で重宝したことがあります。

眼科の経験がなければ、患児の斜視の症状に気付かなかったでしょう。

眼科の看護が始めての方は、最初は戸惑うこともあると思いますが、慣れてしまえば十分楽しく働ける診療科です。

眼科看護に興味のある方は、改めて看護を学ぶつもりで、ぜひ眼科看護に挑戦してみてください。


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高校卒業後、大学に進学したものの将来の方向性に悩み中途退学。その後、学生時代から勤めていたアルバイト先で看護師という仕事に魅力を感じ、社会人経験を経て看護師になりました。

看護師としての経験はまだ浅いですが、他の職種での経験を活かした視点で、どんなときも患者さんを思った優しさのあるケアができる看護師になることを目指しています。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師
出身/年齢 ・東京都/30代前半
職務経験 ・総合病院 ・療養型病院 ・歯科医院(クリニック) ・デイサービス
診療科経験 ・小児科 ・脳神経外科 ・眼科 ・救急外来

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:看護師に人気の科

(公開日:)(編集日::2018年07月10日)

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