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転職するならどっち?看護師から見た大学病院と総合病院の違いとは

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就職や転職の際に病院で働きたい、自分のスキルや技術を磨きたいと考える看護師の多くが持つ悩みは、大学病院に転職するか、総合病院に転職するかではないでしょうか。

また、先輩看護師や同僚の看護師、転職エージェントに相談すると、どちらかの病院を強くすすめられるため、公平な目をもって病院を吟味しにくいという方もいることでしょう。

ここでは、大学病院と総合病院どちらかに転職しようと悩んでいる看護師向けに、看護師から見た大学病院と総合病院の違いをそれぞれ公平な観点からお伝えします。

看護師から見た大学病院 規模が大きいため、人間関係が複雑である
看護師が高度先進医療を取り扱うわけではない
ほとんどの科が急性期を扱う
金銭的な待遇が充実している
高貴なイメージを持たれるため接客力が問われる
看護師にも熱心な教育体制がある
看護師から見た総合病院 患者は地域住民が多いためアットホームな人間関係である
急性期だけでなくいろいろな分野が揃っている
処遇面での福利厚生が充実している
患者との接し方に人間味が問われる
大学病院と比較して教育体制は緩い

以下で詳しくご説明します。自分の経験や同じような悩みを持って情報収集してきたことをもとにご紹介するため、転職時の参考になれば幸いです。

1.看護師から見た大学病院とは

男性医師と女性看護師

看護師の視点から、大学病院とはどのような病院であるのかをご紹介します。

 

(1)規模が大きいため、人間関係が複雑である

大学病院は病床数も多いため、相関してスタッフの人数も多くなります。新卒で入った看護師は同期が100人超えているのも当たり前というところもあります。

人数が多い分、それに伴い人間関係が複雑な場合や、人が多すぎて覚えられない、一緒に入職した看護師とはその日以降会ったことがないという場合もあるようです。

また、病院にもよりますが科によってイメージが違いすぎるという特徴もあり、自分の診療科よりも他の診療科に行ったらギスギスしていたということもあるようです。

 

補足説明!

ポイント

大学病院は他職種連携と言えど、やはり医師や看護師が主体であるという傾向が色濃く残っているため、総合病院などと比べて他の職種とあまりコミュニケーションをとらないということも多いようです。

 

(2)看護師が高度先進医療を取り扱うわけではない

「高度先進医療に携わりたい」と大学病院への転職を志願する看護師も多いでしょう。

しかし、高度先進医療とは手術ロボットを使用したり、今までと違う機械を用いて治療したりとあくまで医師が主体で取り扱うものなのです。

そのため、術式や術後経過などで学ぶことはあるかもしれませんが、基本的に看護師として求められていることはどの病院に行っても同じとなります。

 

ポイント!

ポイント

先進医療を学びに行ったのにやっていることは普通の病院と同じだと嘆いている看護師をよく見ますが、高度先進医療を学びたくて大学病院への転職を希望している場合は、このことを頭の片隅に入れておくべきです。

 

(3)ほとんどの科が急性期を扱う

大学病院は総合病院などと比べて、報酬制度や病院の機能の関係から、ほとんどの診療科が急性期を重視しています。

まれに慢性期の患者が入院していることもありますが、症例研究をしている場合や、慢性期であれど急性期の疾患をどこかに抱えている、病気が悪化していないか検査のために入院しているという場合であり、療養という目的で入院をしていることはほとんどないということが特徴です。

 

(4)金銭的な待遇が充実している

給与や賞与など様々な病院の求人情報を見比べてきましたが、確実に大学病院の方が金銭的な待遇が充実しています。

継続年数からの給料の上り幅、賞与だけでなく、大学院進学や資格取得のための金銭的補助なども充実しているのは大学病院が多いでしょう。

 

(5)高貴なイメージを持たれるため接客力が問われる

地域の住民が「少し体調悪くて入院しに来ました」というよりも、他の病院で診察を受けたうえで大学病院へ来院することになる人が多いため、ほとんどの患者が地域の人ではなく他区域の居住地、あるいは他都道府県からの来院となります。

地域のために開かれた病院よりも、紹介状が無いとかかれない病院の方が患者側は接遇などを細かく見ている傾向にあります。

 

医師や看護師の接遇態度は患者の口コミで広まりやすい

私がクリニックで働いているときに、患者から聞くのは総合病院などの口コミ・評判よりも、大学病院の評判、特に大学病院の医師や看護師の接遇態度についてでした。

地域のクリニックで働いている看護師がたくさんの大学病院の評判を聞いていたということは、地域ではもっとうわさが出回っていたことと思います。

この経験から、総合病院よりも大学病院は接客力が問われると言えます。

 

(6)看護師にも熱心な教育体制がある

教育機関に付属した病院であるため、教育系には熱心な傾向にあります。

医師だけでなく看護師も研究や症例発表などのノルマがあるというところもあります

 

ポイント!

ポイント

大学院進学や資格取得、院外研修や海外研修などの教育制度を整えており、医師だけでなく看護教育も充実していることが特徴です。

 

2.大学病院で働くことをおすすめする看護師

二人の女性看護師

大学病院で働くことをおすすめする看護師とはどのような方でしょうか。詳しくご説明します。

 

(1)自由に使える時間とお金がある独身看護師

大学病院で働くには圧倒的に独身看護師が有利です。

研究などで残務が多く、総合病院と比べると残業の時間も多いことや、資格取得、大学院進学など教育をさらに極めるとなると、自由に使える時間とお金が多い人の方が良いということが理由となります。

 

転職の際、既婚者やママ看護師は不利となる

働いている時に結婚して出産することは問題ないでしょうが、転職となると既婚者やママ看護師はなかなか採用してもらいにくい傾向にあるようです。

大学病院へ転職した看護師の話を聞くと、年齢が高い看護師より年齢が若い看護師が採用されやすいようです。

 

(2)患者への直接的なケアよりも教育系に従事したい看護師

教育を重視しているという観点から教育に時間を割くことが多く、直接患者のベッドサイドでケアをする時間が少ないと言えます。

患者へ直接ケアすることももちろん看護師として大事ですが、それよりも知識をたくさん蓄えたい、教育系に将来従事したいと考える看護師は大学病院がお勧めでしょう。

また、先進医療に間近で関わることができるため、その経験値も将来的に使えるものとなるのではないでしょうか。

 

(3)今後のビジョンが明確な看護師

認定看護師や専門看護師の資格を取得したい、看護学校の講師をやりたいなど将来のビジョンが明確な看護師には大学病院がお勧めです。

大学病院なら知識を蓄えるだけでなく金銭面などの補助も充実しているため、やりたいことに向けた足掛かりを作っていくことができます

 

ポイント!

ポイント

専門看護師や認定看護師なら、それぞれ外来の開設など資格を活かせる環境を整えてもらえるのも、大学病院ならではです。

 

(4)とにかくお金を貯めたいという看護師

金銭面の処遇が充実しているため、とにかくお金を貯めたいという看護師にはお勧めです。

大学病院と総合病院を経験した独身看護師から、「継続年数によって給与も上がりやすく、賞与などの待遇も良く、さらに職員寮も安価で提供される大学病院の方が、お金を貯めやすかった」という意見を多く聞きました。

 

3.看護師から見た総合病院とは

患者の血圧を測る看護師

看護師の視点から、総合病院とはどのような病院かをご紹介します。

 

(1)患者は地域住民が多いためアットホームな人間関係である

地域に開かれた病院で、多くの地域住民が体調不良の際にまず受診するのが総合病院です。

患者だけでなく働いている看護師もその地域に住んでいる人が多くなります。規模も大学病院に比べれば小さいため、看護師全員知り合いだったり顔見知りだったりということもありえます

そのため、雰囲気もアットホームなところが多いです。患者と看護師で近所のスーパーの安売り情報を話し合っているなんていうこともあります。

 

看護師同士だけでなく他職種とも関係を築ける

業務後の病棟の飲み会なども、他の職種が集合してアットホームに行われているという病院が多いようです。

また、同じ時期に入職する看護師や他職種の人数も少ないため、転職者であっても同期という感覚で仲良くなる人が多いです。

 

(2)急性期だけでなくいろいろな分野が揃っている

総合病院には急性期だけでなく回復期や慢性期などいろいろな分野が揃っていることが特徴です。

また、総合病院の中には老人保健施設や訪問看護などを提携している場合も多く、いろいろな分野の看護を学ぶことができるということが特徴です。

 

(3)処遇面での福利厚生が充実している

金銭面での待遇はやはり大学病院が圧倒的に上ですが、処遇面での福利厚生が充実しているのは総合病院でしょう。

育児休暇や院内保育は今やあって当たり前というようになっていますが、他にも病児保育などが充実していたり、提携する保養所があったり、レジャー施設が割り引かれたり、誕生日休暇がもらえたりなどプライベートも楽しみながら働ける処遇が充実しています。

 

(4)患者との接し方に人間味が問われる

地域の住民が入院しているということから、大学病院でのお客様としての接し方よりも、どちらかというと人としての接し方が問われるのが総合病院となります。

実際に、大学病院から総合病院に転職してきた看護師がとても丁寧な対応をしたことで、逆に「よそよそしい」とクレームを言われるのを見たことがありました。

 

(5)大学病院と比較して教育体制は緩い

大学病院と比較すると教育に関することは非常に緩いです。

毎年決まって症例発表や研究をしなければならないこともなく、院内で必要最低限の教育を行うという程度であることがほとんどです。

そのため、雑務が少なく患者への直接的なケアが多くできます

 

4.総合病院で働くことをおすすめする看護師

母親と赤ちゃん

次に、総合病院で働くのに適している看護師についてご紹介します。

 

(1)充実した福利厚生を利用したいママ看護師

前述の通り、育児に関する処遇が充実しているのは総合病院です。周りも子育て中や子育てを終えた看護師が多いため、理解があります。

院内保育でも病児保育をしていたり、学童期の子どもを見てくれたりするところもあります。

そして、研究などがないため残務が少なく、保育料が延長してしまうということも免れます

 

注意点!

ポイント

大学病院の募集を見るとほとんどが正社員での募集となります。そのため、扶養内で働きたい、パートで働きたいという要望は受け入れてもらえません。

 

(2)患者へ直接ケアを手厚くやりたい看護師

総合病院は特に患者へのベッドサイドへの直接的なケアを重視するため、患者とたくさん関わりたい、患者へのケアの技術を上げたいという看護師は総合病院がお勧めです。

 

限られた物資でケアを行うスキルが身に付く

大学病院と違い、総合病院はどんなに大きな規模の病院であっても、看護ケアをするための物資が少ないところが多く、あるものでケアをしていくということがよくあります。

あるものでケアを行うという技術は、看護師として働いていくうえでとても重要なスキルとなります。

病院以外はほとんどがこういった環境になるため、例えば派遣や高齢者向けの施設に転職した時もこのスキルが活用できます

 

(3)プライベートを重視したい看護師

プライベートに関わる処遇や福利厚生が充実しているため、仕事後を有意義に過ごすことができます。

また、研究などが頻繁に行われない分残務が少ないため、プライベートの時間を確保することができます。

福利厚生を活用しながらプライベートを有意義に使いたい、やりたいことがあるからプライベートの時間はきちんと確保したいという看護師におすすめです。

 

(4)いろいろな知識を幅広く身に着けたい看護師

総合病院は大学病院ほど多くの診療科はありません。しかし、急性期や慢性期と言ったいろいろな分野が混在しています。

また、呼吸器に消化器の患者が入院するなど、いろいろな診療科が混在する傾向にあるため、1つの診療科にいながら幅広く様々な知識を得ることができます。

 

まとめ

大学病院がおすすめ 自由に使える時間とお金がある独身看護師
患者への直接的なケアよりも教育系に従事したい看護師
今後のビジョンが明確な看護師
とにかくお金を貯めたいという看護師
総合病院がおすすめ 充実した福利厚生を利用したいママ看護師
患者へ直接ケアを手厚くやりたい看護師
プライベートを重視したい看護師
いろいろな知識を幅広く身に着けたい看護師

結論として、大学病院の場合は1分野の看護を極めてやりたいことが明確な看護師におすすめで、総合病院は看護師として様々なことを学び、今後病院以外の分野でも働きたいと考えている看護師に向いているのではないでしょうか。

ぜひ、自分が今後どうしていきたいかを考え転職時の参考にしてもらえれば幸いです。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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食べること、スポーツ観戦が好きな看護師です。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、ディサービス、検診センターで仕事の経験があります。


カテゴリー:看護師転職に必要な知識


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この記事を書いた人:RAY
(公開日:)(編集日::2017年07月03日)

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