急増している大卒看護師(大卒ナース)のメリット7つとデメリット

急増している大卒看護師(大卒ナース)のメリット

ご存知の通り看護師になるには、現在4つの方法があります。

  • 高校卒業後、4年制大学へ進学(大卒看護師)
  • 3年制短期大学へ進学
  • 3年制専門学校へ進学
  • 中学を卒業後に5年制の看護師養成課程(高校・専門学校)に入る

などの方法になります。

お伝えする大卒看護師(大卒ナース)とは、4年制大学、または看護師資格取得後に大学に編入し卒業した看護師資格保有者のことです。
(学士「看護学」などを取得したい方も大学を卒業すれば大卒看護師になります。)

私が看護師として働いている実体験ですが、大卒看護師の方がキャリアアップしたい時に有利となり、看護師資格を取得後に臨床以外の道に進む選択肢が多いといえます。

このページでは、大卒看護師は急増している理由、大卒看護師のメリットとデメリットをご紹介しながら、今から大卒看護師を目指す方、現在大卒看護師でメリットがあるのかどうかと感じている看護師の方に向けて、ご説明していきます。

【特集】看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

看護師の3人に1人は転職に不満足で<p>失敗!?成功するために! 転職を検討している看護師の方必見です。転職を成功するためには何が必要でしょうか。「転職が失敗した」「転職後にすぐに退職してしまった」「転職が不満足に終わった」などの回答をいただいた看護師に、失敗のポイントとは?

看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

1.大卒看護師は急増している理由とは

大卒看護師は急増している理由とは

大卒看護師の割合は年々ほぼ同じ割合で増え続けています。

【看護師合格者数 大卒看護師の推移】

2018年20,100名
2017年18,000名
2016年17,399名
2015年16,297名
2014年16,387名
2008年9,488名

厚生労働省統計e-Statより:新卒と既卒の看護師数合計)

大卒の看護師国家試験合格者の人数はこの10年で9,488人(2008年)から20,100人(2018年)の2倍以上、合格者の中で占める割合も20.7%から37.6%と増加し続けています。

大卒看護師の養成所である看護系短大・大学数も右肩上がりで増え続けており、2016年までの10年間で143校から279校と約2倍、20年前と比較すると約6倍に増えています。

そのため、専門学校から大学教育へ看護教育が移行してきています。

 

なぜ大卒看護師は急増しているのか

大卒看護師急増の背景には様々な要因が絡んでいることが考えられます。

主な理由としては、

  • 共働者である医師や薬剤師が6年制教育を受けているにも関わらず大半の看護師が短期の養成課程を経ていること
  • 1992年「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の中で看護師が高度な専門知識や技能を保持すべきことが明記されたこと
  • 少子化社会における人材確保

以上の3点が急増の原因となります。

どの理由にせよ、教養や哲学・理論を含めた看護学を系統的に学び、人間や社会に対して深い考察ができる看護の専門家を育成することが目的となっています。

 

2.大卒看護師の7つのメリットとは(専門卒看護師と比較)

大卒看護師の7つのメリットとは

専門卒の看護師は臨床で早く活躍することが強みとなりますが、大卒看護師の道はより多様です。

 

(1)幅広い知識を身につけられる

一般的に短期大学では含まれないことが多いですが、4年制大学では一般教養の履修が必須となっています。

看護という仕事にとって、教養は役立たないように思われます。

しかし、仕事中に一番よい判断をするためには、人間やそれを取り巻く社会環境を含めた深い考察が必要です。その考察ができるようになるために、幅広い知識の教養が欠かせませんし、大事になるのが土台作りとなる教育です。

その受けた教育をもとに看護師は生涯成熟し続けますので、教育機関は熟考して選んだ方が良いでしょう。

 

(2)他学科・学部の友人との交流がある

大学の種類にもよりますが、看護以外の学科・学部がある大学を選ぶと、医療関連・他学部の友人ができます。

チーム医療の中で他職種と関わりながら仕事をしますので、相手の考え方を理解した上での仕事が可能になり、仕事上で信頼も得られやすくなるでしょう。看護師以外でも旧友と仕事をする、なんていうこともあり得ます。

 

補足説明!

ポイント

社会人になっても定期的に交流をもてば、異なる分野を専門とする友人と話したり情報交換したりすることで自分の考えを深めるよい機会を持つことができます。この交流が仕事にも活かされるでしょう。

 

(3)大卒看護師の方が給料は良い場合が多い

大卒看護師の方が毎月の基本給が8,000円前後高く設定されている病院・施設は多くあります。

2017年の日本看護協会の月の給与額では、以下のようなデータになっています。

大卒の新卒看護師273,854円/月
高卒+3年課程卒の新卒看護師266,041円/月

(データ:日本看護協会/看護職の給与データ(2017年版)

大卒看護師は、看護師として同じ業務量をこなしながら、毎月の給料が多くもらえるのです。大卒看護師の給料を多めにしている施設の傾向としては、病院で多く、他施設ではまちまちです。

 

補足説明!

ポイント

大卒看護師の方が深い考察を備え看護をしていることに対する評価と考えて良いでしょう。

 

(4)保健師、助産師、養護教諭にも転向しやすい

看護教育を行っている大学では保健師や助産師、養護教諭の資格をとれるようにコースを設けているところが多く、3つの国家試験と養護教諭への申請をすることで卒後の進路の幅4つと広がります。

養護教諭以外の3つのコースを併設している専門学校もありますが、数が少ないので短大・大学の方がアクセスの点で候補にあがりやすいでしょう。

 

(5)最短期間で専門看護師になれる

看護師として働き、臨床でさらにキャリアアップ資格を取得したい場合、代表例として

  • 専門看護師
  • 認定看護師

などが挙げられます。

その専門看護師の場合、大学院への進学が必要になり大卒看護師はすでに入学基準を満たしているため、専門卒の看護師より最短で専門看護師資格を取得することが出来ます。

そのため、大卒看護師は、臨床にでてからすぐ専門・認定看護師資格の両方を目標にあげることができ、そこに向かってキャリアパスを作ることができます。

 

補足説明!

ポイント

もちろん、専門卒看護師も入学基準を満たせば専門看護師になるためにも可能ですが、年月がかかります。そのため専門卒看護師のキャリアアップの道は認定看護師が主になります。

 

(6)研究者としての道も選べる

研究はエビデンスを用いた看護を実践する上で必須の分野です。

臨床で直接看護をするのではなく、研究者として臨床を支える道を選ぶことも大卒看護師にしかできないことです。職場によっては研究内容が看護の枠を超えることも多々あり、医療全体をサポートできます。

大学院で博士課程まで修了するのが望ましいですが、修士課程のみでも研究職を得て活躍することもできます。

 

(7)企業への転職範囲が広がる

製薬会社や一般企業でも看護職の募集はありますが、大卒と規定されている場合があり、大卒であることで仕事内容や就職先の幅が広がります。

大卒から更に大学院へステップアップすることで、大学院卒と規定している就職先も候補に入れることができ、自分がやりたいと思ったことを実現しやすくなります。

 

3.大卒看護師にデメリットはある?]

大卒看護師にデメリットはある?

すでに大卒看護師の方や、大卒看護師を目指す人にとってのデメリットを2つ挙げてみました。

 

(1)職場によっては「大卒看護師は使えない」と言われる

看護師の仕事、臨床では第一に即戦力が求められ、臨床をこなせるかどうかは重要なポイントです。

3年制の看護師教育課程での臨床実習時間は規定で23単位(17.25時間)以上と決められており、大卒や専門卒というくくりでは看護師になるまでの臨床実習時間は変わりません。

しかし、専門学校を卒業した看護師の方が臨床での実践能力を重視した教育内容になっているため、専門卒看護師の方が臨床能力は高いと評価されることがあります。

 

(2)看護師になるまでに時間・費用がかかる傾向

4年制大学を選択した場合、3年制の専門学校や短大、5年一貫の養成課程校より看護師になる年数が1~2年遅れます。

早く働き始めたい看護師にとってはデメリットとなります。

また、公立・私立大学など経営母体にもよりますが、専門学校は授業料が安めで受けられる奨学金制度が多いのに比較し、大学では費用が高くつく傾向にあります。

 

4.まとめ

大卒看護師の割合は10年で約2倍のペースで急増しており、今後もこの増加は続くと見込まれます。

大卒看護師にはキャリアアップの選択肢が多い反面、臨床能力が低いと評価されることもありますので、メリット、デメリットを考えながら自分に合った教育機関を選べるといいと思います。

現在大学卒業をして、看護師として働いている方も、メリットを確認いただき、自分の道を考えてみてください。

看護師の口コミでランキング

看護師転職サイト口コミランキング

1位  ‣看護のお仕事
【全国対応】【求人12万件以上】
2位  ‣ナースではたらこ
【全国対応】【担当質高・求人数高】
3位  ‣マイナビ看護師
【全国対応】【担当者質高】
4位  ‣ナース人材バンク
【全国対応】【求人数高】
5位  ‣ナースフル
【全国対応】【コンサル高】

 

はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

運営会社 ・記事等に関する問い合わせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。