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看護師の訪問看護ステーション立ち上げの失敗談について

らいす
看護師ライターらいす
看護師訪問看護ステーション立ち上げ失敗談紹介

訪問看護師にとって、ステーションを立ち上げるということはとても魅力的です。しかし現実は非常に厳しく、立ち上げても1年も立たずに閉鎖に追い込まれてしまうステーションが多いのです。

私が10年勤めてきた職場を辞めたきっかけは、ヘッドハンティングでした。そのステーションも立ち上げてから2ヶ月で閉鎖になってしまいました。なぜ閉鎖に追い込まれてしまったのかをお伝えします。

併せて訪問看護ステーションには、病院や施設と提携されている事業所と民間事業で行う事業所の2種類あります。今回は民間事業での参入をお話します。

1.訪問看護ステーションを立ち上げる条件について

訪問看護ステーション立ち上げる条件

始めに訪問看護ステーションを立ち上げる条件について紹介します。

  • 管理者は常勤である保健師又は看護師
  • 看護職員 常勤換算2.5以上
  • 設備基準を満たしていること
  • 定められた運営基準を満たしていること

上記の条件を満たした上で都道府県に申請を出しますが、みなし指定の訪問看護ステーションは届け出が必要ありません。

 

ポイント!

ポイント

サービス提供責任者についてはこの条件は適用されませんので注意が必要です。

 

2.訪問看護ステーション立ち上げのきっかけについて

訪問看護ステーション立ち上げきっかけ

10年も勤めてきた職場を辞めるきっかけになったのは、無認可の保育園の園長をやりながら、ヘルパーなどの人材派遣も行っていた方に声をかけられたことでした。数回その保育園に子どもを預けた際に声をかけられました。その後、何回か話をする機会があり訪問看護ステーションの立ち上げをしたいから協力して欲しいと懇願されました。

 

自分も責任ある立場に立つことを決意

給料の提示も悪いものではなく、近隣の介護施設にもヘルパーの派遣をしていた方なので繋がりがあると言われ、利用者の獲得も約束できるという言葉を信用してしまいました。私もそろそろ責任のある立場に立ってみようと決意し、立ち上げのために一役買うことにしました。

 

3.訪問看護ステーション立ち上げから閉鎖までの体験談

訪問看護ステーション立ち上げ閉鎖まで体験談

さっそく私が訪問看護ステーションを立ち上げから施設の閉鎖までの体験談を紹介したいと思います。

 

立ち上げ準備期間は関係者以外には内緒で活動する

立ち上げるための準備期間である3ヶ月間は職場のスタッフには内緒で行わなければなりませんでした。準備期間には給与が発生しないので前職場と同時進行です。昼休みに抜け出し、契約書や書類作成、物品購入のための時間を作りました。記録は全て電子カルテにすることにしたので、業者との打ち合わせにも何度も行きました。

 

人員確保にはかなり苦労した

人員確保には、非常に苦労しました。これから立ち上げる名もないステーションで働きたいという人はなかなかいないものです。それでも、人脈を辿ってなんとか常勤換算2.5を確保することができました。

 

ポイント!

ポイント

今まで働いてきた職場では訪問看護ステーションを立ち上げることを伝えると上からの当たりも強くなり、退職日までは地獄のような日々でした。

 

必要な名刺や施設のパンフレットも手作り

無事に申請が通り訪問看護ステーションを開所することができましたが現実は甘くはありませんでした。個人での事業所で利用者もいないためお金を使うことができなかったので、名刺やパンフレットは手作りでした。

 

仕事は経営者と自分だけで行うことが基本だった

管理者である私以外は出勤すると時給が発生するため自宅待機です。そのため、毎日私と声をかけてきた経営者の二人での仕事でした。

 

管理者が看護保険を理解していない問題が発生

いろいろ行っていくうちに、経営者が介護保険を全く理解できていなかったことがわかってきました。介護保険どころか高齢者のこともわかっておらず、契約書は細かい字で書かれておりページ数もかなりのもの。作り直しをお願いしてもなかなか進みませんでした。

 

毎日が介護施設や居宅事務所に営業の挨拶周り

営業をかけるために、介護施設や居宅事務所に毎日挨拶回り。名もない民間事業所に利用者をお願いしようというケアマネジャーは少ないという問題点もありました。

 

利用者獲得の話も嘘だと気付いた

深刻な問題は他にもあり、繋がりがあると言われていた介護施設に挨拶に行っても「何の話ですか」という感じで利用者獲得なんて約束は全くありませんでした。

 

ポイント!

ポイント

管理者研修の手紙など、たくさんの書類が郵送されてきているはずなのに私の手元には届いておらず、事務所内を探すと開封もされずに物置に積み上げ状態となっている始末。

 

訪問看護ステーションの資金もなく継続できない状況に

管理者へ今の状況を詳しく聞いてみると、現実は資金も少なく、継続できる状況ではありませんでした。私にも生活があるので継続は不可能と考え辞めることにしました。

 

4.訪問看護ステーション立ち上げの失敗理由について

訪問看護ステーション立ち上げ失敗理由

最後に個人的になぜ訪問看護ステーションの立ち上げが失敗してしまったのか、その理由をポイントとしてまとめてみます。

  • 声をかけられた時に相手が介護保険をきちんと理解できているかの確認をしなかった(人材派遣をしている人は介護保険の勉強は必要ない)
  • 資金があるのかを確認することが遅かった
  • 相手の言うことを鵜呑みにしすぎてしまった
  • 立ち上げの際に経営者以外に相談できる人がいなかった(横の繋がりがない一匹狼状態だった)
  • 大きい訪問看護ステーションがいくつもあるような地域での開所だった

民間産業の訪問看護ステーションにも、経営が上手くいっている事業所もたくさんあります。

 

経営者に訪問看護の知識は必ず必要

上手くいっている事業所は護保険について、訪問看護についての知識もしっかり持たれている経営者の方々と思われます。信用第一の仕事なので人脈を形成されていないと非常に苦労します

 

まとめ

「訪問看護ステーションは、儲かる」と思われている参入者の方も少なからずいらっしゃいますが、黒字になるまでには2~3年はかかると言われます。

少人数の事業所は、閉所に追い込まれる所がたくさんあるので、事業所を立ち上げる際には(もし声をかけられたときには)後ろに支えてくれる会社があるのかどうかを確認してから足を踏み入れることをお勧めします。

 

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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アウトドアが趣味です。お仕事も大好き。とにかく体を動かすことが大好きです。失敗は、成長のための過程だと言い聞かせながら、17年間看護師として働いてきています。子育てしながらの体験談を、お役に立てる情報として発信していきます。


カテゴリー:訪問看護


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この記事を書いた人:らいす
(公開日:)(編集日::2017年03月26日)

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