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訪問健康指導を行う看護師の仕事内容と求められるスキル

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看護師が訪問健康指導を行う流れ

訪問健康指導は、病院の施設にとどまらず、地域も含めた領域で看護師として仕事を行っていける基礎的な力を身につけることができる職業です。きっと1人の社会人として将来を生きる力にも繋がっていくものだと感じています。

看護師にお勧めできる訪問健康指導という職業についての魅力をご紹介します。

1.看護師が訪問健康指導を行う際の仕事の流れ

訪問健康指導

訪問健康指導の仕事は、健康診断時に健康指導を希望された方・健康診断の結果健康指導が必要と判断された方の自宅へ直接伺い健康指導を行うことです。基本的に1人の看護師が個人で行う活動です。

病院での仕事といろいろ異なる点があるので、以下に訪問健康指導の具体的な仕事の流れについてお伝えしていきます。

 

(1)事前の研修

訪問健康指導の仕事を始める前には、事前にかなりしっかりした研修プログラムに参加する必要があります

プログラムの中にはマナー講習が組み込まれており、電話のかけ方・名刺の渡し方・訪問した先での座る位置・玄関マナーなど基本的なマナーを身につけることができます。

 

ポイント!

ポイント

事業所によってはスキルアップ研修会が行われます。他の看護スタッフとコミュニケーションがとれるので、研修内容だけでなく考え方・アプローチ法・経験などの話を聞くことができます。

 

(2)アポを取得して日程調整

訪問健康指導の仕事は、事業所から訪問の依頼があり初めて活動が始まります。

依頼の際に訪問健康指導の対象となる方の連絡先が伝えられるので対象者に直接電話連絡をして、訪問日程について相談し具体的なスケジュールを組んでいきます

 

(3)訪問前の事前準備

事前準備は、大きく分けて「訪問の事前準備」と「指導内容の事前準備」があります。前もって準備をしっかり行っておくことで、実際の訪問がスムーズに進みます。

以下に「訪問の事前準備」と「指導内容の事前準備」を、具体的にご紹介します。

 

訪問の事前準備

訪問の事前準備で必要なことは以下の通りです。

  • 訪問先の住所の確認
  • 訪問先までの交通手段(電車・バス・自転車など)
  • 訪問先までの所要時間や費用

交通手段を決める際、自動車なら駐車場はあるのか、そこからの距離も確かめましょう。

訪問する際は必ず約束の時間までに到着することが大切ですので、車なら交通渋滞・電車なら乗り換えについて、そして現地で最終目的地がよく分からなかった時のための時間的な余裕の考慮など、よく検討して準備しましょう。

 

指導内容の事前準備

指導の事前準備で必要なことは、訪問していざ説明するとなった時に困らないよう、予めマニュアルに沿って指導内容についての栄養学・運動指導の振り返りをしておくことです。

 

ポイント!

ポイント

栄養学が得意ではない看護師は、毎回丁寧に目を通しておくことが大切です。

 

(4)健康指導の実施

実際に、対象者のお宅での健康指導を行います。

事前に準備した指導内容に沿って、対象者にこれまでの生活を見直して「これが健康に良くなかったな」と気づいてもらうことや、「健やかでいるために、こうしていこう」と発見したりできるようサポートを行います。

その際、本人の意思を尊重し、看護師はあくまで脇役の立場で援助する姿勢を心がけなければなりません

訪問健康指導が終了すれば、一緒に時間を過ごさせてもらったことの感謝・対象者に応援している思いを伝えて訪問先を去ります。

 

ポイント!

ポイント

円滑なコミュニケーションを図るためには第一印象が大切です。訪問する際は、清潔感のある身だしなみ・丁寧な言葉遣いや姿勢、笑顔を大切にしましょう。

 

(5)訪問健康指導後の報告書作成

訪問の後は、自宅で指導内容・対象者の反応や意欲・経費などを整理して入力していきます。報告書作成の際訪問を振り返ることで、反省点と次回訪問への意欲や工夫に繋がります。

 

2.訪問健康指導で働く看護師に求められるスキル

訪問健康指導に必要なスキル

訪問健康指導では、新しいことにチャレンジしてみる気持ちや疾患・栄養学・運動療法などを学んでいく態度、相手のことを思う気持ちが看護師に求められます。

訪問健康指導に役立つスキルを以下に詳しくご紹介します。

 

コミュニケーション能力

訪問健康指導では、表情や言葉のトーンなどでも安心できるような雰囲気を伝えられることが必要です。

訪問健康指導者と対象者がお互いに良い関係の中で指導を行うためには、できるだけ本人の理解や気づきをサポートしていくつもりで仕事をすることが大切なので、コミュニケーション能力は必須となります。

 

高齢者に多い疾患、身体の変化についての知識

訪問指導の対象となる方はほとんどが高齢の方であり、何らかの疾患を抱えておられる対象者が多いです。このため、加齢に伴う身体的変化の理解と一般的な疾患に加えて高齢者の方に多い疾患の特徴、高齢者に対する治療の特性などについての知識が必要不可欠です。

 

ポイント!

ポイント

自信を持って看護を行うためには、管理栄養士と協力して基本的な知識を整理しましょう。

 

簡単なパソコンスキル

訪問健康指導の報告書は、すべてパソコンでの管理をしている企業が多いです。パソコンの管理画面からの操作、そしてワードでの報告書入力となります。そのため、簡単なパソコンスキルが必要です。

それと同時に大切なことは、訪問時の指導内容をわかりやすく手際よくまとめていく力を少しずつ高めていくことです。

 

ポイント!

ポイント

所属する企業によっては、パソコンとプリンターは自分のものを使うことがあります。

 

3.訪問健康指導を行う看護師のメリット

訪問健康指導はスケジュールを調整できる

訪問健康指導を行うことで得られる1番のメリットは、「自分のペースで仕事の段取りを調整できる」ことです。

なぜなら訪問健康指導看護師に勤務時間は決まっておらず、訪問指導を行うためのアポを取得する際に、自分のスケジュールと相手のスケジュールに合わせるからです。自分や家族の時間を大切にすることができることが最大の魅力です。

他のメリットは以下にご紹介します。

 

身体への負担が少ない

一般的に看護師の仕事は身体に負荷がかかるものなので、長年で勤めているうちに腰や足へのダメージが蓄積して、痛みを感じる看護師が多いです。

ところが訪問健康指導の仕事では、身体への負担がほぼありません。自分の身体を守りながら、安心して仕事をすることができました

 

1件あたりの単価が高い・給与アップが望める

訪問健康指導の給与は時給制ではなく、1件あたりの単価で計算をします。一般的に単価はかなり高めの設定となっている場合が多いです。また、1年後には仕事の評価によって単価アップもあり得ます

収入のペースも自分で工夫していくことができる・計算が立ちやすいので、給与面での満足感もあります。給与が高いことは仕事の励みにつながります。

 

看護技術が必要ない

訪問健康指導は、訪問による健康指導なので、看護技術がほぼ必要とされていません。ですので、看護技術が不安という看護師にはお勧めできるお仕事です。

 

ポイント!

ポイント

医療以外の広い知識や社会経験が生かされやすい仕事ですので、ブランク看護師の職場復帰としても選びやすい仕事でしょう。

 

マナーが身につく

訪問健康指導は、マナーが大切な職場です。名刺の渡し方・目線・姿勢・玄関での挨拶・靴の置き方など、新社会人が学ぶようなことを1から丁寧に教えてもらうことができます。

礼儀は社会人として大切なことなので、マナーが身につくことはメリットです。

 

栄養学が身につく

訪問健康指導では、栄養学の基本から実践までひと通り学び直すことができます。栄養学の知識を取り入れることは看護師・母・女性としての財産となります。

 

指導対象者と丁寧な関わりを持てる

忙しい病院勤務では業務内容も煩雑で、担当する患者数も多く、1人1人に対してじっくり関わることが難しい場合が多いです。訪問健康指導の仕事では長めの相談時間が用意されているので、1人に対して十分な時間を使うことができます。

そのため、個人の特性に合った指導ができる力が自然に身につき、これからの時代に地域で必要とされるような、スキルや経験値をもった存在となっていくことができます。

 

4.訪問健康指導を行う看護師のデメリット

訪問健康指導に疲れる女性看護師

訪問健康指導を行う看護師の1番のデメリットは「移動が多いこと」です。訪問健康指導では、普通の仕事と違って通勤場所が決まっているわけではなく、毎回訪問先が異なります

その現場の位置やルートのチェックから入り、時には遠方で片道2時間をかけて訪問に行くこともありました。こうした移動先の変化や通勤時間が負担に感じる方には、向かない仕事です。

その他のデメリットは以下にご紹介します。

 

看護技術の向上を期待できない

訪問健康指導では、身体的ケアを行うことがほぼありません。そのため、看護技術が向上することはないですし、少し物足りなさを感じることがあります。

看護ケアを行いたいと思う看護師にとっては、看護技術を必要とされない仕事を継続していくことは難しいでしょう。

 

5.まとめ

訪問健康指導の看護師は、血圧計や体温計を持ち歩くことはありません。訪問のために準備するものは、書類やパンフレットです。そして白衣ではなく、スーツみたいなものを着ることになります。

保健師が行う、地域での保健活動のようなイメージを持つと分かりやすいかもしれません。初めは慣れない雰囲気に戸惑いますが、仕事に入るまでの研修や仕事内容の説明を受けることで少しずつ馴染んでいくことができます。

新しい仕事にチャレンジする際は不安があると思いますが、訪問健康指導に興味のある看護師なら、研修を通じて少しずつ訪問健康指導の知識やスキルを身につけ、きっと自分なりのペースで仕事に慣れていくことができます

看護師としての新しい領域でのお仕事、ぜひ転職先の1つの選択肢として考えてみて下さい。


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この記事を書いた人

好きなことは、新しいことをやってみることです。国内、海外に出かけることも、もっとやりたいことです。小児科や脳外科の病棟勤務をしていましたが、出産を機に退職。
子育て期間をとって、いまのところは家庭生活を大事にしながら仕事ができるスタイルでやっています。看護師としてのブランクは長かったのですが、自分らしい生き方を見直す機会になったり、デイサービスや訪問指導などの、生活や人生の身近なところから仕事復帰をしたりするきっかけになっています。よろしくお願いします。


カテゴリー:看護師の仕事内容・業務

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この記事を書いた人:kiwi
(公開日:)(編集日::2017年07月26日)

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