看護師が耳鼻咽喉科に転職するメリット・デメリット

著作者

ラビウサ

専門看護師

ラビウサ

( 看護師 専門看護師)

看護師が耳鼻咽喉科に転職するメリット・デメリット

ラビウサ
専門看護師ラビウサ
看護師が耳鼻咽喉科に転職するメリット・デメリット

耳鼻咽喉科は、「話す」「聴く」「嗅ぐ」「食べる」「バランスをとる」ための器官を取り扱う診療科のため、めまいや難聴、中耳炎などの炎症性疾患、ポリープや悪性腫瘍など、様々な症状や疾患を抱える患者さんが来院します。

そのため、耳鼻咽喉科外来やクリニックは患者さんの症状を把握しつつ、医師がスムーズに診察・処置ができるように時間に追われ忙しく動くことが求められます。

病棟では、聴く力や話す力が低下した患者さんとのコミュニケーション能力を看護師は必要とされます。

耳鼻咽喉科へ看護師として転職する際に注意するポイントは以下の通りです。

  • 入職前から専門的なスキルはいらない
  • 子供の患者が多い
  • 小児科での勤務経験は、重宝される
  • 外来では患者からクレームを受けることも多い

耳鼻咽喉科もクリニックと外来や病棟などの入院がある場合はメリット・デメリットも必要なスキルも大きく違ってきます。以下の内容をしっかりとチェックしましょう。


【目次】
1.耳鼻咽喉科の特徴と扱う疾患について
2.耳鼻咽喉科で働く看護師に必要なスキル
3.耳鼻咽喉科に転職する看護師のメリット
4.耳鼻咽喉科に転職する看護師のデメリット
5.まとめ


1.耳鼻咽喉科の特徴と扱う疾患について

耳鼻咽喉科の特徴と扱う疾患について

耳鼻咽喉科の特徴と来院する患者の疾患についてクリニック・外来、病棟に分けて説明していきます。

 

(1)耳鼻咽喉科クリニック・外来の場合

耳鼻咽喉科クリニック・外来の場合

耳鼻科外来やクリニックで扱う患者疾患は、とても幅が広いです。

風邪に伴う咽頭痛から、花粉症などのアレルギー疾患、鼻出血、めまいや耳鳴り、中耳炎や外耳炎、難聴、咽頭違和感、咽頭異物など、鼻・耳・咽頭・喉頭などの症状を示す良性・悪性疾患の患者さんに対応することになります。

また、睡眠時無呼吸症候群や、顔面神経麻痺、唾液が出ないなどの症状を持つ患者さんも来院します。

そのため、クリニック・外来の場合には、必ずしも耳鼻科領域が原因ではない患者さんにも対応することになります。

 

 

(2)耳鼻咽喉科病棟の場合

耳鼻咽喉科病棟の場合

耳鼻科の病棟の場合には、ハント症候群や突発性難聴、扁桃周囲炎など入院して安静・治療が必要な良性疾患の患者さんに対応する必要があります。

また、鼓膜形成術や扁桃摘出術、声帯ポリープ切除術などの予定手術などの対応、耳鼻科領域の悪性腫瘍などの手術などにも対応することになります。

特に、頭頚部領域の悪性腫瘍の手術にも対応している耳鼻科病棟は、手術だけでなく、抗がん剤治療や緩和ケアまで対応することになります。

 

補足説明!

ポイント

詳しくは「頭頸部外科で働く看護師のメリット・デメリット」も合わせて確認しておきましょう。

 

2.耳鼻咽喉科で働く看護師に必要なスキル

耳鼻咽喉科で働く看護師に必要なスキル

耳鼻咽喉科で働く看護師には専門的なスキルが必要になりますが、転職前からそのスキルを身に着けておかねばならないというわけではありません

専門的なスキルと言っても、診察や検査で使う機器の扱いや、患者さんの治療に使う器具の説明などですので、基本的には働き始めてからでも十分に対応可能ですし、ほとんどの看護師はそうやって現場でスキルを身に 着けていきます。

 

(1)「耳鼻咽喉科クリニック」の場合に看護師の必要なスキル

「耳鼻咽喉科クリニック」の場合に看護師の必要なスキル

耳鼻咽喉科クリニックの場合、一般のクリニック勤務とさほど変わらないといえます。

しかし、持っておくとよい素養としては、子ども好きなことや、テキパキと作業ができるということです。

耳鼻咽喉科クリニックに来院する患者は子供が多いことが特徴です。

 

小児科の看護スキルは活かすことが可能

耳鼻咽喉科クリニックに来院する小さな子どもは、中耳炎やのどの痛みで耳鼻科に来ることが多く耳が痛かったり、鼻が詰まっていたりして機嫌が悪い子どもを上手くあやしながら診察をしなければならなりません。

そのため、子どもの扱いが上手い 人は重宝され、小児科での勤務経験がある看護師は看護スキルを活かせる職場といえます。

 

補足説明!

ポイント

季節にもよりますが、花粉症やインフルエンザのシーズンには耳鼻科は大混雑で、人気の病院は2時間待ちなんていうことも珍しくありません。

そのため、できるだけスムーズに診察を行えるようにサポートすることも大切です。

 

(2)「耳鼻咽喉科外来」の場合に必要な看護師のスキル

「耳鼻咽喉科外来」の場合に必要な看護師のスキル

一般的な耳鼻咽喉科の外来の場合には、診療時間内にいかに多くの患者さんに対応し、処置などがスムーズに進ませるために対応でいるか大切なスキルになります。

そのため、「指示をもらう」前に、患者さんの症状を確認し、どんな検査や処置が必要になるのかを予め予測して行動することが必要です。

 

素早く処置が出来る能力が問われる

基本的に耳鼻科外来は、外科です。

そのため、ゆっくりと患者さんの話を聴くことよりも、処置が必要な患者さんに素早く対処できる能力が、看護師に求められるスキルになります。

また、めまいや痛みなどの急性の症状を訴えて、スムーズに動くことができない患者さんへの対処や、不安を訴える患者さんへの声がけも必要とされます。

 

補足説明!

ポイント

耳鼻科は専用の器具も多く、また耳鼻科用スコープも診察時に使用します。そのため、物品の補充やスコープの洗浄などにも素早く対応する必要があります。

 

(3)「耳鼻咽喉科病棟」の場合に必要な看護師のスキル

「耳鼻咽喉科病棟」の場合に必要な看護師のスキル

耳鼻科病棟の看護師に必要とされるスキルは、「聴く」「話す」ができなくなっている患者さんとコミュニケーションをとることができる力です。

患者さんが「話せない」「聴くことができない」ことでパニックにならないように、看護師は筆談や話しかける位置や声のトーンを工夫したり、補助具を使用したりしながら対応する必要があります。

 

環境整備や患者の行動に対処できるスキル

平衡器官に障害がある患者も多く、起立時などにめまいを起こしたり、歩行時にバランスを崩してしたりしてしまう可能性があるため、環境整備や患者さんの動作や行動に十分注意を払い対処できる能力も必要です。

また、頭頚部腫瘍の患者さんを多く扱う病棟の場合には、患者さんの心身や生活をサポートするため、緩和ケア力も求められます。

 

3.耳鼻咽喉科に転職する看護師のメリット

 

(1)耳鼻咽喉科クリニックに転職する看護師のメリット

耳鼻咽喉科クリニックに転職する看護師のメリット

耳鼻咽頭科クリニックで働く場合、ほとんどは「街のクリニック」で勤務することになります。

そのため一般のクリニックと同様ですが、夜勤をする必要は基本的にないことがメリットといえます。さらに、重症患者が訪れることも少ないため、仕事の重圧もそこまでありません。

 

耳鼻咽喉科クリニックでも専門スキルは身に付きやすい

耳鼻咽喉科クリニックの看護師として勤めることで、耳や鼻、喉の病気やその処置に関する専門スキルを得ることができます。(もちろん、外来や病棟には劣ります。)

一般的な注射や点滴などの看護スキルを発揮する機会が少ない代わりに、耳鼻咽喉科クリニックでは専用の機械などを使って治療や検査を行うことが多いので、専門スキルは身に付きやすいのです。

また、耳鼻咽喉科クリニックから耳鼻咽喉科クリニックへの転職であれば、即戦力の経験ある看護師として採用されやすくなります。

 

治療は即効性があるため、患者に感謝されやすい

耳鼻咽喉科クリニックでは抗生剤で中耳炎が治ったり、鼻水を機械で吸ってくれたりと、効果の実感がしやすい治療を行うため、患者に感謝されやすいのもメリットです。

耳の痛みや鼻づまりの苦しさから解放されて、機嫌が良くなる子どもを見ていると、疲れも解消されるという看護師も多いです。

 

(2)耳鼻咽喉科外来に転職する看護師のメリット

耳鼻咽喉科外来に転職する看護師のメリット

耳鼻咽喉科外来に看護師として転職することで、めまいや耳鳴り、アレルギー、無呼吸症候群などの検査や治療、対処法などを知ることができます。

そのため、自分の家族や友人などが症状を訴えた時に、相談に乗ることや受診を勧めたりすることができます。

 

医師の診察前に自分で対応することが増える

外来は忙しいですが、業務に慣れてくることで、医師の診察前に看護師が対応できることも増えていきます。

また、処置が多く、あっという間に業務時間が過ぎていきます。忙しく体を動かすことが好きな看護師には、耳鼻科外来への転職はとても有意義です。

 

外来でも元気になる患者は多い

耳鼻咽喉科の多くの患者さんは、良性疾患のため、症状が改善していく経過を見ることができることも、メリットの一つです。

元気になる患者さんが多いことは、看護師も元気をもらえることにつながります。

 

(3)耳鼻咽喉科病棟に転職する看護師のメリット

耳鼻咽喉科病棟に転職する看護師のメリット

耳鼻咽喉科の患者さんは、良性疾患が多く、症状も日に日に安定してきます。

良性疾患の手術であれば、短期間の入院ですし、若い患者さんも多いため、病棟に活気があることが、耳鼻科病棟のメリットになります。

 

看護師としてコミュニケーションスキルもアップする

話すこと以外のコミュニケーションスキルがアップすることは、耳鼻咽喉科病棟の看護師の最大のメリットです。

 

4.耳鼻咽喉科に転職する看護師のデメリット

 

(1)耳鼻咽喉科クリニックに転職する看護師のデメリット

耳鼻咽喉科クリニックに転職する看護師のデメリット

耳鼻咽喉科クリニックの患者に子どもが多いだけに、子どもの相手がデメリットになるケースもあります。

子ども嫌いな人にとってももちろんストレスの多い職場ですし、子どもが好きな場合でも子供が辛い思いをしているのは嫌なものです。

 

長時間待たされた患者からクレームを受けることもある

耳鼻咽喉科クリニックは長時間待たされた患者からのクレームを受けることもあるハードな仕事です。

特に花粉症患者の増える春先や、インフルエンザの増える冬場は特に来院する人が増えるので、注意が必要が必要です。

 

補足説明!

ポイント

耳鼻咽喉科クリニックに転職を考える看護師の方は「クリニック看護師求人|注意すべきクリニック転職への5つのポイント!」も合わせて確認しておきましょう。耳鼻咽喉科クリニックも一般のクリニックと転職注意点は同じです。

 

(2)耳鼻咽喉科外来に転職する看護師のデメリット

耳鼻咽喉科外来に転職する看護師のデメリット

患者さんの人数が多く、一人ひとりの患者さんにゆっくりと関わることができないことがデメリットの一つです。

気になる患者さんがいても、目の前の処置に対応しなればならないことも多く、業務がルーティンワークになりがちです。

 

基本的に外来の仕事は忙しい!

耳鼻咽喉科外来に転職する看護師のデメリットとして、仕事が非常に忙しいことが挙げられます。

実際に受診をしたことがある人はわかるでしょうが、耳鼻科の待合室は人が溢れかえってきて、座る場所もない、というは良くあることです。

酷い時は2時間待ちということもあり、その間看護師は少しでもスムーズに治療が行われるように受付や呼び込み、診察サポートを行っていますが、耳鼻科では看護師が処置を行うことも多く、非常に忙しい時間を過ごすことになります。

 

医師とうまく行かなかったときに仕事は辛い

医師とのコミュニケーションがうまく取れない場合には、働くことが辛く感じることがあります。

耳鼻科外来の主な看護業務は、医師の診察につくことです。

そのため、医師の次の行動が読めずに、対応が後手に回ってしまうことが続くと、外来での自分の居場所を作ることが難しくなります

 

(3)耳鼻咽喉科病棟に転職する看護師のデメリット

耳鼻咽喉科病棟に転職する看護師のデメリット

耳鼻科領域の疾患は、めまいや痛みなどの訴えも多く、コミュニケーションがうまく取れずにストレスが溜まりがちな患者さんに対応しなければなりません。

そのため、患者さんから怒りをぶつけられる、注意しても転倒してしまう患者さんの対応を求められることがあります。

話す・聴く・食べる・嗅ぐ・バランスをとる領域に疾患を持つ患者さんに対応することは、他の領域以上にコミュニケーションや事故に注意しなければならないデメリットがあります。

 

終末期を迎える患者に対処することが求められる

耳鼻科病棟の多くは良性疾患の患者が多く、活気があります。

ですが、その反面、悪性腫瘍の患者さんに対しては、化学療法や緩和ケアの治療をすることになります。

また、頭頚部腫瘍を扱う耳鼻科病棟の場合には、入退院を繰り返しながら終末期を迎える患者さんに対処することが求められます。

急性期病棟でありつつ、終末期ケアを同時に行うため、看護師自身がジレンマを感じることがあります。単科だからこその、難しい問題です。

 

5.まとめ

耳鼻咽喉科クリニックに転職を考える場合は、看護師転職サイトなどを利用して、耳鼻咽喉科クリニック求人をピンポイントで探していきましょう。

病棟や外来で耳鼻咽喉科を希望する場合は、まず耳鼻咽喉科がある病院をピックアップし、診療科の希望を伝えることから始めていきましょう。経験がないと選択することは難しいかもしれませんが、面接時などに希望は伝えることが可能です。

単科だからこそ、一つの疾患や症状に詳しくなることができる、一人の患者さんに関わる続けることができる耳鼻咽喉科の世界に飛び込んでみませんか。


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看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・専門看護師・消化器内視鏡技師・心理相談員
年齢 ・40代後半
職務経験 ・がん専門病院・クリニック・総合病院・訪問診療クリニック
診療科経験 ・消化器内科・腹部外科・透析室・内視鏡室 ・相談室
・放射線治療室・整形外科 ・一般内科・カウンセリング室

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:看護師に人気の科

(公開日:)(編集日::2018年05月30日)

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