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くくる

男性看護師ライター

くくる

( 看護師 保健師 )

看護専門学校で働く看護師になる条件・役割・メリットデメリット

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男性看護師ライターくくる
看護専門学校で働く看護師の条件

看護専門学校で働く看護師は、看護学生が帰った後にレポートの添削・翌日の準備・国家試験の勉強に付き合うなどしなくてはならないため、とても大変な仕事です。

将来的に看護大学や看護専門学校で看護教員として働きたいと考えている看護師に向けて、看護専門学校で働く看護師になる方法と注意点・仕事内容・メリットデメリットなどをご紹介します。

1.看護専門学校で働く看護師の役割

看護学校での教師の役割

看護師を養成する公私立大学・短期大学・看護専門学校などの学校では、一般教養科目以外の看護専門科目を看護師が教えることになります。

看護専門学校で働く看護師が看護学生に教えることは、大きく分けて以下の2つです。

  • 教室内で行われる講義
  • 学内または学外で行われる実習

講義と実習により看護理論・知識・技術の教授を実践するなど、看護師を養成していく役割を果たします。

 

学生のよき相談相手になること

看護専門学校で働く看護師の仕事は教えるだけが役割ではありません。学生にとってよき相談役になるということも大切な役割です。

特に専門学校で多く見られますが、学年を数クラスに分け各クラスにチューターとなる担任教員が割り当てられます。各クラスには30~40名の学生が在籍しており、クラス単位で学内の講義や実習を進めていくことになります。

チューターは専門講義を受け持つことはもちろんですが、学生の勉強の相談や進路のアドバス、看護師としての心構えなどを教えていくことになります。

 

学生と信頼関係を築き、常に先導すること

看護専門学校で学ぶ学生は18歳から40代くらいまでと年齢層が幅広く、社会経験も異なる人が同じ教室で学びます。

看護専門学校で働く看護師は多種多様な学生たちをまとめ上げ、卒業・国試合格・就職と関わっていくかなければならず、大変な労力を伴います。しかし、学生全員が同じ目標を持っているので、やるべきこと・教えるべきことも決まっています

どれだけ学生1人ひとりと信頼関係を築きあげ、常に先導してあげられるか、教員の役割は大変大きなものです。

 

2.看護大学の教員になるための条件と注意点

大学教員になりたい女性

看護大学の教員になるには条件が定められており、専門学校卒業しただけでは現実的に看護大学の専任教員になることはかなり困難かと思います。

しかし、四年制大学を卒業した看護師なら、社会人枠での大学院入学をぜひ目指していただきたいです。仕事との両立はかなり困難ですが、大学教員になれれば将来的な安定度は非常に高くなります。

以下に、看護大学の教員になるための条件と注意点をご説明します。

 

看護大学の教員になるための条件

看護大学の教員として働くための最低条件は以下の通りです。

  • 4年制の看護系大学を卒業していること
  • 最低でも5年以上、看護師としての臨床経験を有すること

このように条件が定められているので注意してください。

 

専任教員・教授を希望するならさらに条件が厳しくなる

大学で任期なしの専任教員を希望、助教以上になることを望んでいるならば、看護系大学院の修士課程(博士前期課程)まで修了しておかなければなりません

近年、看護系大学では学部学科だけでなく大学院まで設置されることが多くなっており、大学の専任教員になるということは大学院の学生を指導することも合わせて求められます。

そのため、たとえ助教や助手であったとしても、最低でも修士課程を修了してなければ応募できないところも多いです。

 

看護大学の教員は求人が少ない

看護大学では毎年必ず教員の募集があるわけではありません。教員の退職などで欠員が出た場合のみ募集することがほとんどです。また、看護大学の求人は専門学校に比べるとかなり少ないです。

看護大学で働きたい場合はこまめに求人をチェックする・直接大学に問い合わせをしてみるなどすることが必要です。

 

ポイント!

ポイント

就業場所を選ばなければ地方の大学などでは教員が足りないところも多いため、ハローワークや看護師求人サイトでは自分が住んでいる地域だけでなく、検索条件を近隣の都道府県に広げて探してみることをお勧めします。

 

3.看護専門学校の教員になるための条件

専門学校の教師になる条件

現在勤めている病院が学生実習を受け入れており、実習生指導を担当している経験豊富な看護師なら学校側から非常勤講師として働くように依頼されるかもしれません。

また、専任教員のアシスタントとして働きたいならば、非常勤枠となりますが看護求人サイトでも比較的容易に見つかることでしょう。

ですが、看護専門学校の専任教員になりたい場合は条件があります。以下に条件をご紹介します。

 

看護専門学校の教員になるための条件

看護専門学校の教員(専任教員)として働くための最低条件は以下の通りです。

  • 正看護師としての臨床経験があること
  • 大学で所定の科目を履修していること
  • 看護専門学校で働く看護師養成講習会を受講・修了していること

満たしていない場合は看護専門学校の専任教員になることは難しいです。

看護専門学校で働く看護師養成講習会の詳細については、各都道府県のホームページまたは各地域の看護協会のホームページにより細かく書かれています。自分の住んでいる都道府県名+看護専門学校で働く看護師養成講習会、などで検索してみてください。

 

現職のままでは条件を満たすことが難しい

もし条件を満たしていない場合、条件を満たすまでに1年近くかかります。地方では近隣の県と交互に開催されることがあるため、自分の住んでいる地域で講習を受けられず、さらに修了が遅くなってしまうことがあります。

以上の理由から、看護師として病院に勤めたままで長期講習会への参加や大学で学ぶことは非常にハードルが高いです。

 

ポイント!

ポイント

実際、看護専門学校に就職後、講習会に参加するか通信制大学で単位を取得する看護師が多いようです。その際は学校側から援助もあり、生活の保障もされているそうです。事前に学校側とその件についてはよく調整し、入職時期のタイミングを図ることが必要となります。

 

4.看護専門学校で働く看護師のメリット

教員になるメリット

看護専門学校で働く看護師のメリットは以下の通りです。

  • 土日祝祭日が休みのためワークライフバランスに優れた職場環境であること
  • 公立や医師会が管轄する専門学校では、給与や福利厚生が充実していること
  • 大学の専任教員なら公務員としての扱いになること
  • やりがいを持って仕事ができること

高齢化社会が進み医療の更なる充実が求められるため、看護師は更に需要が高まるでしょう。そのためにも看護学校では質の高い授業が求められ、質の高い教員が必要となります。

様々な点において、看護専門学校で働く看護師は非常にやりがいのある仕事であるといえます。

 

学生のパワーがやる気の源になる

未来の看護師の卵たちに看護師としての知識や技術を教えることができることは、とても魅力や楽しさを感じます。

人生の中で素晴らしい経験になりますし、希望に満ちた学生と一緒にいると、自分自身のことを振り返りいつも初心に帰ることができるので、また頑張ろうという気持ちにもなります。

 

5.看護専門学校で働く看護師のデメリット

教員になるデメリット

看護専門学校で働く看護師のデメリットは以下の通りです。

  • 看護師の業務とは大きく異なるため、教えるとことに苦労が伴う
  • 教えるための準備が多く、忙しい
  • 看護師として経験することのなかった業務がとても多い
  • 学生や親との関わり方が難しい

教えることにやりがいを感じる一方、難しさを感じることが多いです。また、学生や親との関わり方が難しく、人間関係に悩むことも多いです。

 

精神的ケア・相談業務などもしなくてはならない

看護専門学校で働く看護師は、学生の生活指導や学生の親との関係性などに非常に気を使います。様々な理由で学校をやめてしまう学生も多く、精神的なケアや相談業務なども増えているようです。

また、親から学校の指導方針等について問い合わせも多く、その対応も教員が行う場合があります。教員のちょっとした言動が各種ハラスメントにつながることもあるため、学生自身またその親への対応は非常に慎重になっていきます。

 

辞めていく学生を見送ることが辛い

ほとんどの学生は看護師になりたいと強い意志を持って入学してきます。しかし、中にはどうしても途中で諦めて学校を辞めていく学生がいます。

彼らの力になれなかったことを悔いる気持ちもありますし、いつか本当にやりたいことを見出して新しい道に進むことを願いながら送り出すのは本当につらいです。

 

まとめ

看護専門学校で働く看護師は、教える力・人をひきつける力を学びながら、講義を続けていくことが大切です。純朴な学生が多く、とても素直にまじめに看護に向き合ってくれています。

教えるという行為は非常に難しくて責任を伴うものですが、必死になって身につけた知識や技術を次の世代へ伝えるというのは、看護の力を未来へつなげるということであり、経験をつんだ看護師の務めです。

卒業式に参加し彼らが旅立つ姿や、実際に看護師として働く姿を見ると、なおいっそう責任の重大さを感じます。

臨床から教育の場へ移るのは、とても勇気のいる大きな決断だと思いますが、看護を必要としている誰かのため、その誰かを支える看護師を育てるため、看護専門学校で働く看護師の道を目指すことを考えていただきたいです。


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この記事を書いた人

アラフォーの男性看護師です。国立大学の看護学科を卒業し、看護師と保健師を取得しました。卒後は脳外科病棟で急性期看護を学び、数回の転職を経て、現在は民間の総合病院で保健師として働いております。
看護師としてのキャリアアップと、ワークライフバランスとの両立に関心があります。妻と息子2人の4人家族で、焼肉とチョコレートが大好きです。


カテゴリー:企業看護師

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この記事を書いた人:くくる
(公開日:)(編集日::2017年04月26日)

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