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看護師ライター

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( 看護師 保健師 )

眼科病棟で働く看護師の役割と働くメリット・デメリット

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眼科病棟 看護師

眼科は外来というイメージがあり、眼科の入院というと、あまりピンと来ない方が多いです。私自身、眼科のある病棟に配属されて驚いたくらいでした。

まず、眼科に入院する患者の主な入院目的としては、白内障、緑内障、硝子体疾患の手術、糖尿病性網膜症に対する眼内注射などが挙げられます。

この記事では、あまり知られていない眼科の病棟で働く看護師の仕事について、紹介してきます。

1.眼科病棟で働く看護師の役割と注意点

眼科病棟で働く看護師の役割と注意点

眼科に入院する患者の入院期間は、手術の場合、片目なら2泊、両目の場合4泊というように病院と医師の方針によっておおよそ決まっています。眼内注射は1泊で行われます。1週間未満の短期入院がほとんどです。その中で、看護師はどのような仕事を行なっているのでしょうか。

 

オペ前後の患者のサポートが役割

入院の目的が手術であるため、オペ前後の看護師の役割として、術前検査や診察の付き添い、医師から指示された点眼薬、眼軟膏の管理及び与薬、術当日の点滴確保及び管理、オペ出し、オペ迎え、オペ後の創部の管理、観察、バイタルサインや全身状態の観察が主です。

 

入院時、退院時のオリエンテーションも看護師の仕事

入院時、退院時のオリエンテーションも注意点の説明と併せて看護師が行います。入院から手術、退院までの流れは、特にトラブルがなければルチーン通りであることが多く、クリティカルパスが用いられていることもあり、看護の内容が明確化されています

 

眼科看護で特に注意すべき点

上記でご紹介したような業務や役割を果たす上で、特に注意すべき点をご紹介します。

  • 手術件数が多いため、スムーズに行えるよう、術前処置(点眼など)や手術出しを、時間通りに進めていく必要があります。
  • 患側が見た目に分かりにくいため、患側を注意して把握しておく必要があります。
  • 高血圧や糖尿病など、日頃の管理が重要な基礎疾患を持つ患者が多いため、常用薬や治療状況などの情報を漏れなく収集し、全身状態の管理を正しく行う必要があります。
  • ADLに問題ない患者がほとんどですが、術後に片目を塞がれることで、転倒や転落リスクが上がります。術後は特に安全への配慮が必要となります。
  • 眼科に入院する患者のほとんどが、手術を終えたら翌日には退院となるため、退院後も順調に経過するよう、退院時に、日常生活で注意すべき点を、本人や家族が理解できるように伝えることが大切です。

眼科看護では、手術関連の看護に加え、基礎疾患がある患者の服薬管理や症状の観察も必要となります。特に、高血圧や糖尿病のある患者が多いです。

 

2.眼科病棟で働く看護師の手術スケジュール

眼科病棟で働く看護師の手術スケジュール

眼科病棟で働く場合、手術件数が非常に多いです。そのため、眼科病棟で働く看護師の手術スケジュールについて説明していきます。

 

手術日前日の看護師の仕事内容

午前中、手術前日の患者が入院してきます。それまでに、在院患者の検温や環境整備、昼の内服薬の準備を済ませておきます。入院患者の手続きやオリエンテーションを進め、合間を縫って入院時記録を記載していく形になります。

 

指定された患者の点眼の処置を行う

それが一通り落ち着くと、午後からの検査に向け、医師から検査時間、そのための点眼の時間の指示が入ります。スタッフ同士、交互に休憩を取りながら、時間通りに指定された患者の点眼の処置を行います。

 

検査・翌日の手術説明を行う

検査時間が来たら、瞳孔を開く点眼を使用しているため、安全に配慮し、患者の検査に付き添います。検査が終わった患者から随時、翌日の手術の説明を行ったり、午前中に終わらなかったオリエンテーションを行います。

午後から夕方にかけ清潔ケアを済ませますが、自身でシャワー浴を行える人が多いため、声かけのみのことがほとんどです。夜は、眠前に、点眼、眼軟膏の処置を行います。

 

手術当日の看護師の仕事内容

朝、ルート確保を行い、補液を開始します。検温に回ると共に、手術のスケジュールの確認、食止めの時間を伝えます。手術件数が多いため、手術の時間は当日決まることが多いので、決まり次第医師から連絡が入り、それに合わせて点眼を行うこととなります。
 

術前のバイタルサイン測定を行う

指定された時間に手術室に行けるよう、術前のバイタルサイン測定や排泄の促しをし、手術出しをします。手術終了の連絡が入ったら、患者を迎えに行きます。眼圧がかからないよう一定時間安静を保ってもらい、患部の観察、血圧の確認をします。手術患者の数だけこの流れを行い、合間を縫って看護記録を行います。

夕食後には点滴を抜針し、患部の異常がなければアイパッチを外し、術後の点眼を行います。翌日退院のため、この日は必要な時以外清潔ケアをしないことが多いです。

 

手術日翌日の看護師の仕事内容

午前中、検温に回った後、退院患者の退院手続きやオリエンテーションを行います。退院の日には、処置や検査がないことが多いため、なるべく早く退院できるよう調整する必要があります。

退院日と、次の手術予定患者の入院が被るため、上記で説明した入院患者の看護を平行して行います。入院がない場合は、記録類の整理や、他科の患者のケアを手伝います。
 

ポイント!

ポイント

このように、患者は手術を目的として入院してきているため、検査や手術が滞りなく行えることが重要です。そのため、看護師は、これらの時間を重視した行動計画を組み、合間を見て準備することや、臨機応変な対応が必要となってきます。

 

3.眼科病棟で働く看護師のメリット

眼科病棟で働く看護師のメリット

眼科病棟では、看護師自身の負担が少なく、短期入院の患者がほとんどであるため、人間関係のトラブルも少なくなっています。

 

(1)看護師の役割が分かりやすい

入院から退院までの流れが、おおよそ決まっているため、看護師の役割もある程度限られてきます。

看護師が行うルチーン業務を知り、手術時間に合わせた術前処置、術後の管理の経験を重ねて慣れてしまえばスムーズにできるものが多いです。日々の煩雑な業務から解放されたいと考えている人には向いていると言えます。

 

(2)看護師の身体的負担が少ない

患部が目であるため、移動や保清、食事など、身の回りのことは自分で行える患者が多いです。そのため、他の部署に比べ、看護師が直接介助をする機会が少なく、身体的な疲労が少ないです。

 

ポイント!

ポイント

自身の腰痛など、身体の不調に困っている看護師には、眼科病棟の看護師としては負担が少なく良いです。

 

(3)患者との人間関係でぎくしゃくすることが少ない

ほとんどの患者が数日の入院であるため、患者とのトラブルも少ないように感じます。

苦手だなと思う患者がいたとしても、数日で帰ってしまうのでストレスが長く続くということがありません。仕事とプライベートのオンオフの切り替えがしやすかったです。

 

(4)残業が少ない

病院によるかもしれませんが、私が勤めていた病院では、眼科関連での残業はあまり多くありませんでした。入院中のスケジュールが決まっており、一つの手術の時間も短いため、一日の行動計画が組みやすく、スムーズに終業することができました

 

子供が小さい看護師にオススメの職場

クリティカルパス(患者ごとのプログラム等)があり、看護記録がシンプルだったことも残業が少ない理由の一つでした。残業が少ないためか、子供が小さい看護師が多く、家庭持ちの方にも働きやすい環境です。

 

4.眼科病棟で働く看護師のデメリット

眼科病棟で働く看護師のデメリット

眼科病棟で働く看護師のでデメリットとしては、業務がルーティンであるため、幅広い看護技術があまり身につかないことと、1人の患者と接する時間が短いため、患者1人1人に深く関わった看護ができないということです。

 

(1)看護技術が身につきにくい

入院から退院までの流れが一定であり、ADLに問題がない患者が多いことから、必要とされる看護技術も限られています

同じことの繰り返しと感じる看護師も多く目という限局的な部位を扱うことから、知識の幅も広がりにくいです。そのため、幅広く看護技術を学びたい人には向かないと言えるでしょう。

 

(2)看護師としてのやりがいを感じにくい

一人当たりの入院期間が短く、患者と深く関わることなく退院してしまいます。また、手術自体が30分~1時間もあれば終わってしまうため、一日あたりの手術件数がとても多いです。

そのため、一人一人の患者とゆっくり関わる時間も持ちにくい状況にあり、やりがいを感じない看護師も多くいます。患者に、ゆっくり深く関わり、寄り添った看護を行いたいと考えている人には不向きかもしれません。

 

(3)基礎疾患に関する投薬管理が意外に大変

冒頭にも書いたように、高血圧や糖尿病のある患者は、常用薬の数がとても多いです。入院の際に大量の薬を預かって確認し、退院の際にもまたその薬を確認して返却するという時間がかかり、ミスにつながりやすい作業があります

 

ポイント!

ポイント

入退院が多いので、その作業も多く、薬自体も大事なものばかりであるため、思わぬミスをしてしまわぬよう、細心の注意が必要です。

 

(4)総合病院では眼科は混合病棟にあることが多い

総合病院では、眼科の病床数は他の科に比べて少なく、眼科だけで1つの病棟が形成されることはあまりないです。

眼科の看護はシンプルと言えますが、眼科以外の科の組み合わせによって、仕事量が大きく変わってきます。早く帰れる職場、身体的負担が少ない職場を望んで眼科を選ぶ方は、その病棟の他の科の組み合わせを気にかけておく必要があります

 

組み合わせによっては肉体的負担も

私は整形外科と混合の病棟であったため、整形外科の患者を同時に受け持つ時は、そちらの看護で忙しく、肉体的負担もかなりかかりました

 

まとめ

まとめ:子供が小さい看護師にオススメの職場

いかがでしたか。眼科の看護自体はシンプルで、経験がなくても慣れてしまえば躓くことは少ないのではないかと感じました。手術件数が多く、時間で動くことも多いのでテキパキ動ける看護師の方が、眼科看護師に向いているかもしれません

時間で帰りたい子供が小さい看護師にはオススメの職場と言えます。ですが、その病棟にいる他科の患者の看護に労力を使うことが多かったので、眼科でシンプルに仕事をしたいと考えている人は、眼科と組み合わせられている診療科にも注意してみて下さい。


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この記事を書いた人

看護師を初めてから、旅行が大好きになり、休み希望を出しては色々なところに足を運んでいます。病棟看護師歴が長いですが、結婚を機に、主婦になった経験もあります。
臨床を離れて気づいたこともたくさんありました。少しでもお役に立てるような記事を書いていきたいと思います。


カテゴリー:看護師の仕事内容・業務

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この記事を書いた人:Tabilove
(公開日:)(編集日::2017年04月28日)

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