整形外科外来で働く看護師の仕事内容や患者層について

看護師 整形外科外来

皆さんは整形外科に興味がありますか。整形外科に転職を考えている方もいらっしゃるでしょうか。特に整形外来は、わりと忙しいイメージがついているかと思います。そのため、実際自分は整形外来でやっていけるのだろうかと、不安に感じる方も中にはいると思います。

そこで今回は、整形外来がどのくらい忙しいのか、実際どのような勤務をするのか、わからない事が沢山あると思いますので、整形外来での仕事内容について、私の経験を元にお話していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

【特集】看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

看護師の3人に1人は転職に不満足で<p>失敗!?成功するために! 転職を検討している看護師の方必見です。転職を成功するためには何が必要でしょうか。「転職が失敗した」「転職後にすぐに退職してしまった」「転職が不満足に終わった」などの回答をいただいた看護師に、失敗のポイントとは?

看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

1.整形外科外来の患者さんについて

患者さんについて

整形外科には、男女年齢問わず、様々な患者さんが訪れます。また疾患も多く、受傷機転や、症状も患者さんによって全く違ってくるので、色々な症例をみる事が出来ます。

 

多様な患者さんの例

例えば、同じ手首の骨折の患者さんでも

  • スポーツ中に転んで受傷した10代の男の子で手術は必要ないが、約1ヶ月ギプス固定が必要
  • 道路で転んで受傷した80代の女性で手術適応

このようにみても様々な患者さんが来る事がわかると思います。そのため処置を始め、コミュニケーションに至るまで、各患者さんに合わせた対応が必要となって来ます。

 

2.整形外科外来の看護師の仕事内容

整形外科外来の看護師の仕事内容

整形外科での仕事は、やはり忙しい事は確実かなと感じます。ここからは整形外外来での仕事内容について詳しく説明していきたいと思います。

 

診察の介助

外来では診察の介助につく事になります。基本的に1つのブースに1人つく事になっています。人手が少ない日や、忙しい時は常時ついていられないのですが、何か用事があればドクターから呼ばれます。

診察室での介助の内容としてあげると、

  • 創の処置(オペ後の創処置から、外傷色々)
  • 注射介助(膝、肩の関節注射、穿刺、トリガーポイント注射などのドクターが行うもの)
  • ギプス、シーネ巻き

これらが主に診察室で行われる介助内容です。

 

ポイント!

ポイント

消毒方法や処置の方法は、ドクターによってやり方が違うので、初めてつくドクターの場合は、確認しながら行うと注意もされずスムーズに処置が進むと思います。

 

その他ドクターの介助

ドクターの介助だけでも業務内容は様々あるため確認していきましょう。

肩や股関節の脱臼整

大体どの患者さんも痛すぎて力が入ってしまい、戻らない事が多いので、短時間の麻酔薬を使いながら、透視室で行う事がほとんどです。麻酔薬を使用した場合、患者さんによっては呼吸抑制がおきるので、アンビューバッグを用意しておき、必要に応じて呼吸の補助をします。

仙骨硬膜外ブロック

施行後、20分から30分ほど安静が必要になりますので、診察室以外のベッドで行います。

神経根ブロック

透視室で行われるので、放射線科への予約が必要になります。必要物品はドクターによって違うので確認が必要になります。

縫合

整形外来には、カッターで指を切ってしまった人や、農機具で手を挟んでしまったなど、縫合が必要な患者さんも訪れますので、その介助も必要となります。

 

このように、ドクターの介助だけでも様々な内容がある事がわかると思います。もちろん毎日決まってこれらの処置があるというわけではなく、ない日もありますし、場合によっては全てある日もあります。

 

ポイント!

ポイント

いつどんな患者さんが来るかわからないので、先を予測しながら、今出来る仕事はどんどん済ませておく事が大切になってきます。

 

ギプスカット

ギプスが必要なくなった患者さんは、ギプスをカットしなければなりません。ドクターによってはカットしてくれる人もいますが、忙しい病院では看護師がカットしなければならない所が多いのではないでしょうか。慣れるまではカットするのに時間がかかり、他の仕事がおしてしまう事もありますが、慣れてくるとスムーズにカット出来るようになってきます。また、子供の場合は大きな音にびっくりして泣いてしまったり、暴れてしまう事もあるので、事前に説明してあげると落ち着いてカットさせてくれる子が多いです。

 

注射、点滴

開放骨折など傷がある場合は破傷風トキソイドや、骨粗鬆症治療薬の注射がほとんどです。

骨粗鬆症治療薬は、週1回や月1回など、定期的に注射に来る患者さんが大勢おり、薬品も数種類あるので、間違えないように確認して行います。点滴については、一般的なライン確保から、抗生物質の点滴が多いです。

 

手術前検査

整形外科では骨折の観血的骨接合から、膝、股関節の人工関節置換など、様々なオペが行われます。そのため、手術前の検査も必要となってきますので、その対応もしていかなければなりません。

 

手術前検査の内容

検査内容は血算生化、凝固、血液型等の採血、心電図、スパイロ検査、レントゲン検査、心エコー等です。患者さんを各検査室に順に案内していきます。検査項目が抜けていたり、最悪の場合、当日に検査していない事が判明すると、患者さんやスタッフみんなに迷惑がかかるので、検査は外来で全て済ませて、確実に確認して病棟に申し送りします。

また抗凝固剤を飲んでいる患者さんは、事前に内服を中止しておかなければならないので、薬の内容の確認も必要となってきます。

 

検査説明

整形外科では、骨だけではなく、レントゲンではわからない靭帯や神経系の疾患もあり、必要に応じてMRI検査が必要な患者さんも多いです。MRIはどこでも行われている一般的な検査ではありますが、ただでさえ仕事内容が多い中、一度に何人もMRIの説明が入って来るため、なかなか面倒な業務だと個人的に感じるので、仕事内容の1つとしてあげさせていただきました。

 

自己血採血

人工関節置換のオペをする患者さんは、基本的に輸血が必要になるのですが、比較的若い方はあらかじめ自己血をためておいて、オペ後にそれを戻す、という形をとるのですが、自己血採血も外来で行います。

献血をイメージしてもらうといいかもしれません。自己血の採血は月に2〜4回位くらいで、そこまで頻繁に行われている業務ではありませんが、採血の針が太いですし、患者さんから1度に400㎖採血させてもらうので、失敗が出来ません。ですから技術と経験が必要になります。

 

私の失敗談

1度100㎖とれたところで、血管から針が抜けてしまい失敗してしまった経験があり、しばらくトラウマになった事がありました。私自身も得意な業務ではありません。未経験の看護師に、最初から「自己血とって!」などと言う先輩はいないと思いますので、普段の業務に慣れてから、少しずつ経験していく形が多いのではないかと思います。

 

3.整形外科外来でついイラっとしてしまった患者の行動

こむぎさん【現役看護師の体験談】

こむぎ

看護師も人間ですから、いけないとは思いつつ、ついついイラっとしてしまうことが多々あります。

整形外科外来において、ついイラっとしてしまった患者の行動について説明します。

 

(1)症状を小出しにする患者

患者アイコン

外来が空いている時ならまだいいのですが、混んでいる時に症状を小出しにする患者は、看護師サイドとしては「いっぺんに言ってよね」とつい思ってしまいます。

長い待ち時間を乗り越えた患者。診察室に入って来ると、ドクターに、痛い場所を伝え診察が始まります。

ある程度診察した後、ドクターが「じゃあレントゲンに行ってきましょう」と言い、患者はレントゲン室へ行ってレントゲンを撮ってきます。レントゲン室も混雑。やっとレントゲンを撮り終わって、再度診察室でドクターが結果説明をします。「じゃあお薬出しておきますね、お大事に」で診察はやっとおしまいと思いきや、「先生、そう言えばここも痛いんです」と患者。その患者は、またレントゲンを撮ることになります

 

(2)注射が終わった後に「あ、あとココにもしてほしい」という患者

患者アイコン
整形外科では、膝の関節注射や、肩や腰のトリガーポイント注射など、ドクターが頻繁に注射を行います。患者によっては、両膝に注射をして、腰に注射して、3、4箇所打ってもらう患者もたくさんいます。

ドクターはあらかじめ患者に注射をしてほしい部位を聞いてから注射するのですが、希望通りに注射したのにも関わらず、「先生、あとココもしてほしいんだけど‥」と言ってくる患者がいます。

そうなると、また注射の用意をしなければならないので、注射の介助が多い時は、ガックリしてしまいます。

 

(3)指を切った過剰なアピールをする患者

患者アイコン
整形外来には、骨折や捻挫などの他にも、カッターなどの刃物で指を切ってしまったなど、縫合が必要な患者も多く来院します。

中には、農機や工具に指や手足を挟まれたとか、切ってしまったなど、なかなかグロテスクな傷を負って来院する患者もいます。

工具で指を切ってしまったと来院した患者がいました。よほど出血しているのか、付き添いの人と一緒に腕を頭よりも高く上げ待合室にいました。

いつもは傷の状態を確認して、処置の準備をするのですが、その日は外来がとても混雑していて、そんな患者の様子だから、縫合するだろうと看護師の誰しもが思い、縫合の準備をしていたのですが、いざ診察室に入ってきてドクターと一緒に傷を見てみると、うっすらと浅い傷があるのみで、結局軽い処置で済んだので、せっかく縫合の準備をしたのに使うことはなく無駄になってしまいました。

患者も突然の怪我に驚いてしまったのだろうとも思いますし、看護師も傷の状態を見ずについ縫合するだろうと思い込んでしまったのもいけませんが、「その傷でそこまでアピールしなくても‥」とメンバー全員で思ってしまいました

 

(4)状態が悪くなってから来院する患者

患者アイコン
先にもお話ししたように、整形外科には出血などを伴った外傷、また、犬や猫に噛まれたなど、放置しておくと感染の可能性が高い患者も多く来院するのですが、すぐに受診して処置をすれば、化膿したりすることもなく、早く治療が終わることがほとんどです。

しかし中には、そんな傷を数日放置し、傷の周りがパンパンに腫れたり、膿が出たり、してからくる患者もいます。そう言った患者の中には、せっかく抗生剤の点滴や処置をしても、すぐに傷を汚してしまい、きちんとドクターの指示を守ってくれない方もいます。

ドクターも看護師も、患者に治ってほしいと思って処置をしているのに、そんな患者の点滴や処置をしていると、「意味があるのかなぁ」とイラっとする前に少し悲しくなってしまいます

 

(5)なぜか入院した途端に動けるようになる患者

患者アイコン
近年では社会的入院は受け入れていない病院がほとんどで、入院の必要はないが家庭の事情で入院したいという患者は、ソーシャルワーカーなどを間に入れて、施設を探してもらうなどして対応しています。

整形外科では、高齢者の脊椎圧迫骨折も多く来院するのですが、治療はあくまで安静であるので、骨折の部位や程度によっては入院が必要とならない患者もいます。

しかし入院は必要ないと言っても骨折なので、痛みも強いためか、「痛くて動けない」「この怪我ではとても自宅過ごせそうにない」などと訴える方もいます。

そんな方はベッドの空き状況で入院の運びとなるわけですが、外来では痛くて全く動けなかったはずの患者が、病棟に行った途端、普通にスタスタと動けていたりすることがあります。

そんな時は「え、動けるんだ‥」と看護師一同唖然としてしまいます。

 

まとめ

以上のように整形外外来での仕事内容について挙げてみましたが、いかがでしたでしょうか。

こうしてまとめてみると、やはり忙しい職場である事は確実かなと感じます。実際自分も働いていると、休憩時間も消えてしまうほど忙しい日も結構あります。しかし、患者さんが少なく余裕がある日ももちろんありますので、そういう時に長めに休憩をとったりして、切り替えながら仕事をしています。

また忙しい職場であるからこそ、看護師同士が協力して業務をこなして行かなければならないため、団結力あることで、職場の雰囲気は良いです。

整形外来の忙しさを理解した上で、仕事が出来るような心がまえと環境づくりがあれば、無理なく楽しく仕事が出来るのではないかと思います。

看護師の口コミでランキング

看護師転職サイト口コミランキング

1位  ‣看護のお仕事
【全国対応】【求人12万件以上】
2位  ‣ナースではたらこ
【全国対応】【担当質高・求人数高】
3位  ‣マイナビ看護師
【全国対応】【担当者質高】
4位  ‣ナース人材バンク
【全国対応】【求人数高】
5位  ‣ナースフル
【全国対応】【コンサル高】

 

はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

運営会社 ・記事等に関する問い合わせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。