著作者

亀岡 さくみ

看護師・運営者

亀岡 さくみ

( 看護師 保健師 )

看護師同行の障害児家族旅行ツアー「親子レスパイトケア」が広がりをみせる

公開:、更新:2018年04月10日
親子レスパイトケア

NPO法人「親子はねやすめ」(東京都千代田区:宮地 浩太代表理事」は、2016年8月上旬に長野県のホテルにて脳性マヒの子どもとその家族に対し、旅行ツアーを主催しました。

この旅行ツアーはレスパイトケアの一環であり、家族と共に看護師が同行して家族の代わりに子どもの介護(痰の吸引、入浴介助etc)」を行います。

また、長野県松本市の市民団体「ほっとくらぶ」も、訪問看護師らが県内の障害児を抱える家族と共に温泉施設に宿泊し同様のサービスを行うなど、障害児の子どもを抱える家族旅行への看護師同行活動が広まっています。

旅先ではそれぞれレクリエーションが用意されており、緊急時に備え宿泊先の病院とも事前に連携調整を取るなどの配慮がされています。参加費は現地までの交通費のみであり、その他の宿泊費などにおいては寄付で賄われます。

参加した家族からは「子どものケアから離れる時間を持つことで、気分転換できた」との声が聞かれており、また「親子はねやすめ」の宮地 浩太代表理事は「今後、より多くの医療機関と連携しながら事例を増やしていきたい」と語り、一般の方への寄付を呼び掛けています。

レスパイトケアについて

レスパイトケアは、障害者や高齢者などの要介護者を在宅で看ている家族の、精神的・肉体的疲労を軽減させるため、一時的に医療従事者が介護の代わりを担うサービスのことを指します。

欧米では以前から広く浸透していたレスパイトケアですが、日本では1976年にショートステイとしてサービスが始まり、現在では日本全国で広まっています。しかし、高齢者への介護サービスが主軸になっている傾向があり、障害児を抱える家族をトータル的にサポートする体制が整っていない現状がありました。

 

親子レスパイトケアが開始された背景

特に重症心身障害児の子どもがいる家庭では、24時間、家族がつきっきりで介護にあたる必要があり心身の負担は計り知れないものがあります。その負担を軽減するために、レスパイトケアが求められているのですが、両親が子ども離れることに強い抵抗感を持つケースも多くあります。

上記のような状況を踏まえ、看護師らにケアを任せつつ、家族が旅行先で心身共にリフレッシュできる今回のような「親子レスパイトケア」の取り組みが行われるようになったのです。

 

「子どもを預けるハードル」を下げる効果が期待される

障害児を抱える家族は、「家族が介護をしなければならない」と強く思いがちです。そのため、親子レスパイトケアでは、「子どもを他人にみてもらう」経験を保護者にもってもらうことで、短期入所施設などに子どもを預けるハードルを下げる効果も期待されているのです。

 

看護師ニュースのまとめ

老年や成人の看護よりも、特に看護師による家族ケアが求められるのは「小児看護」かもしれません。実際、小児科病棟で働く看護師の中には、病気を抱える子供がいる家族をサポートする難しさに頭を悩ませている人も少なくないはずです。

「どうやったら家族の精神的負担を減らせるのか」というのは、小児看護ケアを考える上でも最重要課題になってくるでしょう。今回紹介させていただいた、親子レスパイトケアのサービスは体力的も精神的にも「辛い」と感じている家族には色んな意味で、大変効果的であると考えられます。

小児訪問看護や小児科病棟に携わっている看護師の方は、ぜひ必要に応じて「親子レスパイトケア」をご家族の方へ紹介させていただければと思います。


都内の日本赤十字医療センターで3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして「はたらきナース」を運営中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職、仕事、生活をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

看護師・保健師としての経歴

保有資格 ・正看護師 ・保健師 ・養護教諭第二種
SNS Facebookプロフィール
出身/年齢 ・東京都/30歳
職務経験 ・総合病院 ・大学保健室 ・保育園 ・デイサービス ・イベントナース ・ツアーナース
診療科経験 ・整形外科 ・小児科

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