「責任・役割が重くなることが嫌」「本当はもっと働きたいけれどできない」等の理由でパートの看護師で働いているにもかかわらず、責任も残業も背負わされ看護師を辞めたくなる人もいるでしょう。
パートの看護師は、あくまでも「時間」での契約であるため立場を見極めて、上手に仕事を断る強さを持つことが大切です。
今回は、パートの看護師を辞めたい場合の対処法について説明していきます。
1.正社員並みの責任を負う場合の対処法

パートで働く看護師が、正社員と同等の責任を負わされることが原因で辞めたい時の対処法については、以下の通りです。
受けることができないと固辞する
パートの看護師の方が、正社員よりも能力が高い場合も当然あり得るため、能力があり自分がやった方がうまく行くと感じた時でも「引き受けることは難しい」と固辞することが大切です。
補足説明!

上司や管理者から仕事を振られた時に、1度でも引き受けてしまうと「頼めばやってくれる人」と思われ、依頼される業務が増えていくため、パートは時間で働き対価だけを得ていることを忘れないようにしましょう。
時間内で責任が終了する業務だけを引き受ける
時間内で責任が終了する業務をしっかりと行い、物品管理・スタッフ調整・リーダー業務・人材育成等の担当する時間内では責任が終了しない業務は、「責任が重すぎる」と上司に伝えてパートの立場をアピールしましょう。
依頼された業務について即答しない
「時間内でできる業務の範囲でなら、協力します。」と伝えた上で、依頼された業務について即答せず、考慮できる時間を確保した後に対応を考えることをおすすめします。
2.正社員との関係が悪い場合の対処法

パートの看護師が正社員の看護師との関係が悪い場合は、どのような対処法が相応しいのでしょうか。
以下で確認していきましょう。
淡々と業務を行う
正社員とパート職員との人間関係が悪い場合の多くは、「管理者や上司などがえこひいきをする」「業務分担に問題がある」等が原因で対処法としては、看護師としての業務を淡々と行い、看護師としての職務を全うすることが挙げられます。
補足説明!

淡々と看護業務を行うことは、周囲の悪い人間関係に巻き込まれない方法でもあり、周囲のいがみ合いを解決するきっかけにもなります。
自分ができない仕事があることを自覚する
パートの看護師は、ある程度決まった時間に業務を終了させるため、残った仕事を正社員の看護師がこなしていることを自覚することで多少は人間関係の改善が見込まれるでしょう。
パートとして勤務する以外で、正社員が担っている仕事もあるということを意識して業務を行うことが大切です。
私は、人事異動の関係で上司が異動になったためパートから正社員になった経験がありますが、何よりも驚いたことは、パートの時には見えていなかった管理業務の多さでした。これは、次に私が退職する際に、同じようにパートから正社員に変わった看護師も同じように言っていました。
上司と相談し調整を依頼する
パートの看護師と正社員の看護師との人間関係があまりにも悪く、業務に支障が出ている場合には、上司や管理者に調整を依頼することも解決策の1つです。
調整を依頼する時は、あくまでも「〇〇などで連携が取れずに業務に支障が出た。連絡不足で患者さんに迷惑をかけた」という客観的事実を伝えることがポイントです。
問題解決後はこだわりを引きずらない
勤務に支障がなければ、勤務表通りに働く正社員の方が業務を継続するには必要であるため、パート看護師が上司に調整を依頼するには、「ここをこうしてもらいたい」と伝えることに留めます。
上司の働きかけで仕事上での問題が解決したら、自分の意見を取り入れてもらったと考え、社員へのこだわりを引きずらないことが大切です。
3.パート看護師で残業が多い場合の対処法

パート看護師であるにもかかわらず、残業が多い場合にはどのような対処法があるのでしょうか。
以下で紹介していきます。
時間配分を見直す
パート看護師として働く中で残業が多い場合は、自分の業務の時間配分を見直すことが大切であるため、まずは自分がやらなければ終わらない業務を後回しにせずに行う習慣をつけましょう。
注意点!

自分の責任で時間配分が上手にできていないのに、残業が多いと文句を言ってしまった場合、周囲から浮いてしまう可能性もあります。
できる日でも残業をしないスタイルで対応
残業が多いことが負担である場合は、残業ができる日でも残業はしないで帰るスタイルで対応して、周囲に「時間で帰る人」と印象付けることが大切です。
勤務時間の変更を願い出る
パート看護師で残業がしたくない場合には、日勤と同じ勤務時間にしないことも効果的です。
なぜなら、朝を30分遅くするだけで、常務内容も変わってきますし、勤務終了時間も30分前に設定することで時間ぎりぎりの業務を断る口実ができるためです。
補足説明!

依頼されかけた業務が時間内で終わりそうにない場合には、「勤務〇時までなんです」と相手に伝え「同じ勤務時間ではない」とアピールすることが大切で残業を減らす効果があります。
異動を申し出る
勤務交代時に緊急入院や検査・治療などが多い病棟は、本人や周囲の努力があっても物理的に残業を減らすことができない場合もあるため、その場合は「これ以上、家庭の事情で残業をすることが難しい」ことを告げて、異動を申し出てみることも1つの方法です。
補足説明!

異動を申し出た際、場合によっては残業を減らす代わりにその病棟勤務を続けてもらうことを提示させるかもしれませんし、タイミングを見計らっての異動になる場合もあるでしょう。
まとめ
パート看護師を辞めたい場合の対処法について紹介してきましたが、いかがでしたか?
様々な理由でパートの看護師を辞めたいと考えている看護師は、是非参考にしてみて下さい。
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