著作者

林みずほ

現役看護師

林みずほ

( 看護師 )

看護師として病院で本当に困った患者とその家族の特徴とは?

林みずほ
現役看護師林みずほ
困った 患者

実に多くの患者さんが出入りする病院は社会の縮図を見るようでもあります。
なかには本当に困ったクレーマーがいるのも現状です。年代や世代に関係なく存在する困った患者さんとのトラブルは多くの看護師が経験しているのではないでしょうか。

昔に比べ「お医者さんにすべてお任せします」という風潮が崩れてきている現代において入院患者さんやその家族も治療や検査などに高い関心を持ち、いろいろ調べてくれるのは良い流れであると思います。

自身の治療方針を自己決定できることで医療者との信頼関係が生まれ云々。教科書にも書いてありましたね、はい。でも自己決定と自分勝手を履き違えているような方が本当に存在するのは困った現状です。

1.看護師の言うことを聞いてくれない患者

看護師の言うことを聞いてくれない患者

最近、増えていませんか。薬や検査、治療に関して一生懸命その必要性を説明しているのに納得せず「このほうが良いと聞いた・見た」など周囲の口コミや噂話、はたまたネット情報などを前面に押し出してくる患者さん、またはその家族。だったらもう退院してくれないかな、などとぼやきたくもなります。

 

医師に従うべきなので看護師は大変

医師の指示通りに説明しても、「本当に〇〇先生の指示なのか?」と疑われたり、「そんなのは必要ない!」と跳ね返されたり。「あの先生はこう言っていたのに、別の先生は違うことを言う」なんて、それはもう医師に直接言ってくださいよと、イライラしてしまいます。

 

2.病院のルールを守れない患者

病院のルールを守れない患者

病院は集団生活の場になりますので自宅と同じように生活されては困るのです。またホテルや旅館と勘違いされている方もいるようです。就寝時間や起床時間、食事の時間に検査の時間、リハビリの時間など決まりごとが多い病院生活。でも治療のためにそれらを承知で入院したのでは。

 

ルールを守れず周囲に迷惑をかける患者さんも多い

治療食をきちんと食べずに好き勝手なものを食べていたり、大部屋で大きな声で携帯電話で話をしていたり、安静が守れず動き回る人、検査時間なのに部屋にいない人…もう挙げたらキリがありません。

一度、注意をすればその後はきちんとルールを守ってくれる人のほうが多いのですがなかにはどれだけ注意をしても聞き入れてくれない人もいます。あまりにも周囲に迷惑をかけるようであれば「強制退院」という最終手段が下されるのですがね。

 

3.周囲の患者とトラブルを起こす患者

周囲の患者とトラブルを起こす

こちらもやはりルールを守れないことが原因で起こるトラブルの一つです。ひどいときには言い争いになったり、喧嘩になったりするともう看護師には手に負えません。

 

問題を起こし過ぎると強制退院になる

まずは部屋を変えて様子を見るしかないのですが、行った先々で問題を起こす方はもう入院継続困難という理由から「強制退院」との判断が下されます。

 

4.患者に対して干渉し過ぎる患者の家族

患者に対して干渉し過ぎる家族

治療や検査に関心を寄せてくれる家族は非常にありがたいのですが、日常生活において細やかな指示を出す家族は少し厄介です。自宅とまったく同じように生活をすることを望む家族がいるのですが、入院するにはそれなりの原因があり自宅生活が困難であると判断されたから入院することになったわけです。

 

看護師は自宅と同じような対応はできない

自宅とまったく同じようにケアすることを看護師に求められましてもそれは無理ということです。しかしこれを理解してもらうことの難しさといったらそれはとても骨が折れる作業です。

大事な家族ですから「病院でも大事にしてほしい」というその気持ちはわかります。ではあなたは数十人の患者さんを同時に大事にできますかと返したくなるときもあります。

 

ポイント!

ポイント

家族の意向と病院で出来ることをいかに摺り寄せていけるかがポイントとなります。出来ないところはきちんと明示しなければなりません。治療を支えながら日々のケアを行う看護師も一人の人間なのです。決して万能なロボットではありません。

 

5.患者に対して無関心の患者の家族

患者に対して無関心の家族

上記の家族とは対照的で、あらゆることに関心がなく病状や検査結果の説明すら聞きに来てくれない家族がいます。入院させたらさせっぱなし。洗濯物が溜まっていたり入院生活に必要な物品が不足してしまう場合もあります。

 

全てを丸投げされても看護師も困る

先日、少し具合が悪くなってしまったことを伝えようと患者さんの家族に電話をしたところ、「こっちも忙しいので死んだら電話くれますか?」と電話を切られたことがありました。病院は終の棲家ではありません。こういった具合にすべてを丸投げしてくる家族が最近多いのは困ったものです。

 

6.看護師に無理難題を言ってくる患者

無理難題を言ってくる患者

本当にあった話なのですが、病院の治療食がまずいからピザの宅配を頼んだ患者さんがいました。自分で電話をかけピザを病室まで届けさせた強者が。宅配のお兄さんはナースセンターまで来て病室の確認をしました。そこで事が発覚です。実はこの患者さん、糖尿病の治療目的で入院していました。もうこれにはスタッフ全員、呆れましたね。翌日、強制退院になったことは言うまでもありません。

 

病院でできない事を看護師に頼む

「病院ではできないこと」をわかっていて看護師に頼んだり、こっそり隠れて行っていたりします。病室でタバコを吸う患者さんもいます。もっとも院内は禁煙ですし、敷地内禁煙の病院も増えていますよね。それより病院内には酸素の配管があるために火事にでもなったら一大事です。

やたらと薬を欲しがる方もいます。病院をドラッグストアか何かだと思っているのでしょうか。

 

患者がわがままばかり言ってくる

少しご飯を残しただけで「点滴しなくていいのか?」少し熱が出ただけで「抗生物質の点滴をしてくれ!」ちょっと下痢したら「下痢止めを出せ」夜中に胃が痛くなったから「胃薬よこせ」と続きます。看護師が勝手に薬を出せるとお思いでしたらそれは大きな間違いです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。困った患者さんには以下のような特徴がありました。

  1. 看護師の言うことを聞いてくれない患者
  2. 病院のルールを守れない患者
  3. 周囲の患者とトラブルを起こす患者
  4. 患者に対して干渉し過ぎる家族
  5. 患者に対して無関心の家族
  6. 看護師に無理難題を言ってくる患者

私も長年看護師をしているので本当にたくさんの「困った患者さん・家族」をみてきました。でもこういう方たちって実は増加傾向にあるような気がしています。年々、困った人たちは増えており、そしてこれから益々増えるのではないかと。

最近では、病室がすべて個室の病院もあります。表向きは個人のプライバシーを守るためかもしれませんが、裏を返せば大部屋で対処できない人が増えていることも一つの要因です。

そしてネット社会の今、誰でもたくさんの情報を簡単に入手できることは非常に便利な世の中です。しかし中には誤った情報が混入していることも事実です。患者さんや家族は医療に関しては素人ですから、それが正しいのか誤った情報なのか判断することはできないでしょう。

私たち看護師が常に新しい情報を入手し、患者さんや家族のよき先導者となる必要がありますね。

患者さんがトラブルを起こした場合は強制退院という最終手段がありますが、実は困った家族の対処には良い方法がありません。これはまだまだ勉強しなければいけない私の永遠のテーマでもあります。

困った患者さんに対してこのような対処法の記事などもあるため参考にしてみて下さい。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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看護学校卒業後、某有名企業が運営する病院へ就職。その後地元へUターン。
結婚・妊娠・出産・離婚という怒涛のような20代をおくり、転職ラッシュな30代を走り抜け、ようやく安定の40代を迎えることができました。
趣味はライブと旅行とダイビング。酒とロックと煙草をこよなく愛す不良看護師です。
総合病院で勤務する傍ら、現在は執筆活動に邁進中。
看護師歴20年の知識と経験・私の失敗を活かしつつ、若い世代にいろいろ伝えていきたいと思っております。


カテゴリー:看護師コラム


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この記事を書いた人:林みずほ
(公開日:)(編集日::2017年05月06日)

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