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有料老人ホームの看護師転職|働くメリット・デメリット

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有料老人ホームの看護師求人は高齢化にともにない豊富にあるといえます。

他の介護施設に比べ、看護師にとって年収や時給が良いため、ブランク空け、復職時、病院からの転職などで有料老人ホームで働く看護師も増えてきました。

ただ、有料老人ホームが増えているので看護師求人選びを慎重に行わなければならない注意点があります。

このページでは有料老人ホームに転職を考える看護師に向けて、仕事内容からメリット・デメリット、求人を探す注意点をお伝えしていきます。

1.有料老人ホームの施設の基準について

施設について看護師が知るべきこと

看護師として有料老人ホームへ転職を考える場合は、以下の基準内容を確認しておきましょう。

運営元 民間の企業・病院・団体等
入居者 ・65歳以上(基本)
・要介護度は運営企業によって混在
有料老人ホームの種類 ・介護付有料老人ホーム
・在宅型有料老人ホーム
・健康型有料老人ホーム
看護師配置基準
(人員基準)
介護付有料老人ホーム(特定施設)
・利用者30名未満:看護師1名以上
・利用者30名以上80名未満:看護師2名以上
・利用者81名以上130名未満:看護師3名以上(1名以上常勤)
(それ以上:超過人数50名に対し看護師1名追加)
施設の目的 入居者が希望する生活を送る
医師の有無 基本在籍していない
(施設によっては在籍)
夜勤 ある場合とない場合がある
(オンコールありの場合もある)

有料老人ホームは一般企業が運営しているため、運営母体の規模によってサービス内容は大きく変わります。

そのため、医療施設と提携しているだけのマンションのタイプ(在宅型有料老人ホーム)もあれば、要介護者がいる介護付有料老人ホームもあります。特殊な有料老人ホームでは医師が在中しているケースもあります。

 

看護位の配置基準(人員基準)と求人の選び方

看護師の配置基準(人員基準)は、利用者30名未満の場合は、1名以上いれば良いので小さな有料老人ホームであれば1人で対応することになります。

有料老人ホームへの看護師転職が初めての方は、81名以上の利用者がいる有料老人ホームを選ぶようにしましょう。

求人を探す場合には必ず必要な知識になるため、まずは確認しておきましょう。

 

2.有料老人ホームの看護師の役割とは

有料老人ホームの看護師の役割とは

有料老人ホームで働く看護師は、利用者の健康管理を行います。

そのため、利用者の日常の状態を観察し、医療行為を実施することが有料老人ホームに勤務する看護師の役割といえます。

 

(1)医療行為を実施する役割

有料老人ホームでは、医師の指示で看護師で行う医療行為があり、看護師しかできない役割といえます。

有料老人ホームで行う医療行為は以下の通りです。

  • 血糖測定とインシュリン注射
  • 褥瘡の処置
  • たん吸引
  • 経管栄養
  • 中心静脈栄養
  • 在宅酸素
  • 膀胱留置カテーテル管理
  • 採血

有料老人ホームの施設によって、看護師を必要とする医療行為のある利用者が入居している施設もあります

 

(2)服薬を管理する役割

医師の指示のもと、有料老人ホームの看護師は、服薬の介助を行い、状態に応じて医師とコンタクトをとり、服薬の調整も看護師が行うため、看護師にしかできない役割といえます。

また、服薬変更があった場合も、経過観察を行い、その結果を再度医師に報告していきます。

 

(3)救急対応を行う役割

利用者の体調不良時の対応や急変時の対応を行うのも有料老人ホームに勤務する看護師の役割となります。

  • 様子を見る判断(見るとしたらいつまで見るのか)
  • 医師に相談・指示を仰ぐ必要性の判断
  • 救急搬送を行う判断

この3つ判断を看護師が行います。緊急性を要するものは特に判断ミスの無いようにしていかなければなりません。

 

(4)利用者本人や家族への健康相談を受ける役割

利用者は高齢のため、老化により日々状態も変化していきます。

そのため、有料老人ホームで働く看護師は、利用者本人や家族と今後の方向性について話し合うことも大事な役割といえいます。

 

補足説明!

ポイント

有料老人ホームでは、医療のことを相談できるのは看護師だけなので、看護師の役割としては重要で大事な仕事の1つです。

 

(5)看取り介護を行う役割

有料老人ホームでは、終末期ケアも行っており、利用者の家族が施設で最期を送りたいと希望があった場合に行う「看取り介護」は看護師の大きな役割になります。

看護師が行う役割は以下の通りです。

  • 医師:看取り対応利用者の状態報告し、指示を受ける
  • 家族:日々変化する状況を報告。不安への傾聴など
  • 施設職員:看取りに対する理解への説明、精神的ケアなど

上記のことを看護師が行う役割があります。

 

(6)外部病院との連携する役割

有料老人ホームでは、協力病院を定める必要があり、その病院の医師と連携を取るための窓口として看護師が対応する役割があります。

そのため、看護師は必要に応じて病院へ挨拶に行くこともあります。

また、受診依頼時多少の融通が利くように、協力病院や近くの外部病院、クリニックとも関係性を看護師が保つ必要があります。

 

3.有料老人ホームの看護師の仕事内容

有料老人ホームの看護師の仕事内容

有料老人ホームで働く看護師の仕事について説明していきます。

仕事内容が良く分かるように1日のスケジュールを「日勤」と「夜勤」に分けておつたえしてます。(多少施設により違いがあるため注意してください。)

 

(1)有料老人ホーム看護師の日勤スケジュール/仕事内容

8:30~ (正職員)朝礼参加
(非常勤・パート)朝礼実施している際、朝の経管栄養の片付け
9:00~ ・看護師同士のミニミーティング実施
・各フロア職員との申し送りを行う
9:30~ ・服薬準備、処置など実施
11:30~ ・吸引、昼の経管栄養の準備・実施
12:00~ ・服薬介助、食事介助
・看護記録記入
・昼の経管栄養の片付け
13:00~ ・休憩
14:00~ ・服薬準備、処置など実施
・往診の対応など
16:00~ ・吸引・夕の経過栄養の準備・実施
・夜勤者への申し送り
17:00~ ・看護記録記入
・医務室の整理整頓、翌日の準備など
17:30 ・退勤

基本的には、上記のようなタイムスケジュールですが、有料老人ホームの施設によっては、こちら以外にも会議や委員会、勉強会などがある場合があります。

 

(2)有料老人ホーム看護師の夜勤スケジュール/仕事内容

16:30~ ・日勤看護師との申し送り
17:00~ ・夕の経管栄養の片付け
・夕食の準備
17:30~ ・服薬介助
18:30~ ・IVH利用者の点滴交換
19:00~ ・排泄介助、就寝介助などの対応
20:00~ ・就寝薬の準備、服薬介助
21:00~ ・就寝、フロアラウンド
22:00~ ・医務室待機(オンコール時に対応)
0:00~2:00 ・休憩
2:00~4:00 ・医務室待機(オンコール時に対応)
4:00~ ・翌朝の服薬準備
・インシュリン実施者の準備
・採血実施の準備など
6:00~ ・起床介助
・服薬介助
・血糖測定
・採血実施
7:00~ ・吸引
・朝の経管栄養準備
7:30~ ・服薬介助
・食事介助
8:30~ ・経管栄養の片付け
9:00~ ・看護師同士のミニミーティング
・申し送り
9:30 ・退勤

夜勤看護師は有料老人ホームによって異なりますが、基本的に看護師1人で利用者の対応をしなくてはなりません

医療行為の多い有料老人ホームや、介護職員の行う生活介助(食事・排泄介助)が必須の利用者が多い場合などは、夜勤看護師の仕事内容はかなり多忙になります。

日によっては、夜勤中ずっと看護師は動き回っていることもあります。

 

補足説明!

ポイント

急変時も他の看護師がいませんので、夜勤看護師1人で判断して対応を決めていかなければなりません。そのため、有料老人ホームでも看護師の責任重大です。

有料老人ホームでの看護師の仕事内容を確認すると、ある程度の臨床経験が看護師に必要です。

 

4.有料老人ホームの看護師平均年収と給料

有料老人ホームの看護師平均年収

平均給料 20万円~35万円
平均ボーナス 70万円程度
平均年収 350万円~500万円
非常勤看護師の時給 1,500円~2,000円超

マイナビ看護師の求人データより分析)

有料老人ホームは民間の企業、または病院・団体が運営しているケースも多く、月の給料やボーナスに大きな差があります。

そのため、看護師の年収も幅が広くなりますが、有料老人ホームは介護系の中ではかなり高年収や高時給が貰うことができる仕事といえます。

高所得者を対象として高給有料老人ホームなどは、看護師の給料も年収も高く、ボーナスも大きな病院程度貰える有料老人ホームも存在します。

 

利用者の費用が高額なため、働く看護師も高年収となる

有料老人ホームに入所する場合の利用者の費用は、他の介護施設(老人福祉施設)に比べると非常に高く設定されています。

利用者1人あたり月額20万~30万店程度の費用を貰って運営しています。

利用者の個室が豪華だったり、様々なサービスや設備が併設されている有料老人ホームはもっと費用がかかります。

そのため、必然的に他の介護施設(老人福祉施設)に比べると看護師に支払う給料や年収も高くなるのが一般的です。

 

5.有料老人ホームに転職する看護師のメリット

有料老人ホームに転職する看護師のメリット

有料老人ホームに転職を考える場合、一般の病院の看護師と比べて何がメリットなのでしょうか。

 

(1)看護師の仕事が比較的楽である

急変などによりバタバタする日はそれほど多くなく、ほとんどの日はのんびりと時間が流れていきます

看護師としての仕事が比較的楽だということが転職するメリットです。

 

ポイント!

ポイント

有料老人ホームは病棟勤務の看護師と比べて医療行為が少ないため、一度看護師を辞めてしまいブランクがある看護師が復職する際に比較的仕事が楽であることから希望するケースが多いです。ただ、老人を扱うため急変対応が欠かせません。そのため、楽といっても医療に関する知識、疾患への知識、急変対応なは最低限できる、臨床経験が必要です。

 

(2)入居者に向き合った看護が出来やりがいもある

有料老人ホームでは、病棟勤務時代と比べて一人一人の入居者とじっくりと向き合える機会が多くメリットといえます。

会話や利用者とのコミュニケ―シュンが好きな看護師はやりがいも楽しさもあるといえるでしょう。

 

補足説明!

ポイント

終の棲家としての有料老人ホームで、この方たちの何気ない穏やかな日常を時間をかけてじっくりと支える事ができる仕事は、他ではなかなかない経験できないと思います。

 

(3)日勤のみでも看護師は高給与

有料老人ホームの場合、夜勤がない場合が多く、看護師が常駐するのは日勤のみという施設も少なくありません。

その場合は、夜間は提携している病院に連絡するなどの対応が取られています。

基本的には何もない限り残業も少なく、働きやすく、高給与なのがメリットです。

 

ポイント!

ポイント

有料老人ホームで夜勤の看護師を常駐させている場合は、夜勤専従看護師を配置するなどの対応も取られています。

 

6.有料老人ホームに転職する看護師のデメリット

有料老人ホームに転職する看護師のデメリット
有料老人ホームに転職を考える看護師のデメリットとしては、転職を希望する方はしっかりと確認しましょう。

 

(1)利用者の急変があった場合は忙しい

有料老人ホームは利用者が高齢のため、急変が立て続けに起こるケースも稀にあります。

その場合、急変の対応、看護師は提携している医療機関への連絡や家族への連絡など様々な仕事が増えるので、日勤帯でも夜勤帯でも利用者が急変した場合はかなり忙しくなります。

 

複数の利用者の急変は残業になる場合もある

実際に働いていると、利用者の急変が複数起きる場合があります。その場合は定時になっても帰ることができず、残業になるケースもあります。

 

(2)判断力・対応力がプレッシャーに感じる

有料老人ホームでは、急変時に準備できる医療器具や薬剤などがない事、その状況の中で数名の看護師と状態の判断・対応をしなければなりません。

そのため、判断力・対応力の他にこのプレッシャーに耐えられる心が看護師には必要になり、デメリットと感じる方もいます。

 

補足説明!

ポイント

「限られた資源・人員の中で如何に適切な行動ができるか」が、有料老人ホームに勤務する看護師には求められます。

 

(3)看護師以外の介護の仕事もある

看護師としての仕事に専念できないデメリットもあります。

現場を仕切る介護士から理不尽な指示を受けるなど、業務の分担が上手く行われていない場合には、看護師としての仕事に支障をきたすケースもあるようです。

 

補足説明!

ポイント

多くの場合有料老人ホームで働いている大半が介護士で、看護師は少数、場合によっては看護師は1人だけという施設も少なくありません。

 

(4)看護師としてのスキルアップは難しい

有料老人ホームの場合は、説明した通り入居者の健康管理が役割となり、看護をおこなったり医療行為を行う機会は病棟などに比べると圧倒的に少ないといえます。

そのため、看護師としてのスキルアップやキャリアアップは難しくなることがデメリットとして挙げられます。

病院で行われるような研修や勉強会などもないため、看護技術も有料老人ホーム勤務が長ければ長いほど、失われてしまう傾向があります。

 

補足説明!

ポイント

有料老人ホームで働く看護師のスキルアップを考え、全国的に有料老人ホームを展開している企業などが、スタッフ育成カリキュラムを行っている施設も年々増えています。

 

7.有料老人ホームの求人を探す場合の注意点

有料老人ホームの求人を探す場合の注意点

有料老人ホームは、病院と同じように運営側によって仕事面も待遇も入居者の状態も変化します。

その中で、有料老人ホームの求人を探す場合に注意したいポイントをお伝えしていきます。

 

(1)有料老人ホームの施設の種類を選ぶこと

冒頭で説明したように、有料老人ホームの種類は、

  • 介護付有料老人ホーム
  • 在宅型有料老人ホーム
  • 健康型有料老人ホーム

とあり、看護師としてキャリアが長い方は、どれを選んでも問題ありませんが、看護師のキャリアに自信がない看護師は、「在宅型」や「健康型」の有料老人ホームを選択することをおすすめします。

在宅型や健康型の場合は、「介護付き」に比べ介護士との連携も少なくなり、夜勤の看護師を必要としない有料老人ホームもあるからです。

 

有料老人ホームは個々に仕事内容が多少異なるので注意

有料老人ホームによっては、個々に様々なサービスを展開しているケースがあり、看護師の仕事内容も決まっているものではありません。

初めて有料老人ホームへ転職を考える場合に関しては、

  • 看護師の仕事内容の詳細
  • 看護師の仕事の範囲
  • マニュアルの有無

などをチェックしてきましょう。

大きな有料老人ホームでは、マニュアルが決まっているケースもあります。

 

(2)働く看護師の人数を確認すること

介護付き有料老人ホーム以外は、「看護師の人員配置」が義務付けられておりません

規模が小さい有料老人ホームの場合、転職したら「対応は1人で2人の看護師で交代に勤務する・・・」なんてこともあります。

  • 突発的な休みに対応できない
  • 急変対応は必ず1人になってしまう
  • オンコールがある場合もある

など、有料老人ホームのデメリット面だけ露出してしまうため、働く看護師の人数を確認しましょう。

 

(3)転職前に有料老人ホームの見学には必ず行くこと

転職前に有料老人ホームに見学に行くことによって雰囲気がつかめると思います。

さらに、

  • 入居者の介護度の確認
  • スタッフ人間関係の確認
  • 施設長への挨拶

などを行い、自分が働ける職場かどうかを判断することをおすすめします。

施設長の考え方で運営が大きく変わるため、挨拶程度に少し人柄も確認しておきましょう。

 

補足説明!

ポイント

見学の際はなるべくスタッフに話しかけながら見学すると、内情を知ることが出来ます。施設見学はあなたも見られていますので、働く意識で見学すると面接時もスムーズです。

 

(4)有料老人ホームが多い転職サイトを利用する

有料老人ホームは、給与、待遇(福利厚生)、施設の種類など比較しなければならない項目が多く、自分自身で1つ1つ探していると時間がかかります。

そのため、有料老人ホームが多い転職会社に希望条件を伝えながらピックアップしてもらいましょう。

1社あたり3つ~5つ程度の求人を提案してくれるので、以下2社を利用して求人を自分で比較しましょう。アルバイト・パートでも求人を紹介してもらえます。

【有料老人ホームの看護師求人が多い転職会社】

2社とも担当者は丁寧なので安心して利用することが出来ます。

 

まとめ

有料老人ホームは看護師にとって、融通が利く働きやすい職場といえる一方、看護技術の低下やスキルアップが出来ない点などがデメリットです。

臨床経験を積んだブランク明けの看護師などは、働きやすい職場ですが、長ければ長いほど、病棟に戻りにくくなります。

近年、ダブルワーク(アルバイト)などで有料老人ホームの夜勤や日勤を行う看護師も増えてきました。

初めて有料老人ホームに転職する場合は、職場や仕事内容のイメージを分かるために転職ではなくアルバイトから始めてみてください。

是非転職を考える看護師の方に、1度は経験してみることをお勧めします。



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この記事を書いた人

都内の大手総合病院で3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして看護師ライターとして活動中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職成功をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。


カテゴリー:有料老人ホーム

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この記事を書いた人:kameko
(公開日:)(編集日::2017年11月16日)

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7 コメント・感想

  1. 宮崎典子 より:

    奈良市内で有料老人施設で、年棒500のところがありますか?

    • kuwait より:

      あります。

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