小児科で働く看護師(病棟・クリニック)の仕事内容

小児科で働く看護師(病棟・クリニック)の仕事内容

成人看護のみを経験している場合「小児科のイメージが分からない」と思う看護師も多いのではないでしょうか。

小児看護師は、大変な仕事ではありますが、子どもの笑顔ほど癒されるものはなく、やりがいを感じながら働いている看護師も多いです。

「小児科で働く看護師の仕事内容」と「小児科クリニックで働く看護師の仕事内容」を、看護師の体験談を合わせてお伝えしていきます。

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1.小児科病棟の仕事内容

小児科病棟の仕事内容

病院の小児科で働く看護師の仕事内容は、患児の側に保護者がいるという点を除いては、成人看護と大きな差はなく、基本的には看護師の仕事は同じでが、患者(子供)との関わり方に違いがあります

  • バイタルサイン測定
  • 検査説明(インフォームドアセント)
  • 点滴をしている患児がいれば定期的に交換
  • 全身状態の観察
  • 子供らしい体験が出来るように関わる
  • 家族への指導

などが、看護師の仕事内容となります。

小児科病棟と他の診療科病棟の違いとしては以下の通りになります。

採血を日勤帯に行う・採血は基本的には医師が行う
・採血を嫌がり暴れる子供が多い
・医師に加えて看護師が2人体制で子供の固定をすることが多い(※1)
おかしの時間がある・1人で食べられない子供は介助が必要
ミルクをあげオムツ交換を行う・新生児や乳児が入院している場合は3時間おきに対応
勉強の時間を設けている・病院によっては長期に入院している子供に勉強時間がある
面会時間と処置への配慮・保護者が面会に来る場合が多く、面会時間と処置が重ならないように配慮する

(※1)複数の看護師が必要となるため人手の多い日勤帯に行います。

 

(1)小児科病棟で働く看護師の1日(日勤)

8:30~・申し送り
・ウォーキングカンファレンス
9:00~・点滴準備
9:10~・順番にバイタルサイン測定
・点滴更新
10:00~・オペ出しや検査出しをし、終わり次第お迎え
・おむつ交換
・清拭、入浴介助
11:30~・昼食のセッティング
・経管栄養の準備、開始
・口腔ケアの準備
12:30・昼休憩
13:30~・順番にバイタルサイン測定
・オペ出しや検査出しをし、終わり次第お迎え
・おむつ交換
15:00~・チームカンファレンス(1日数名程度)
15:30~・点滴更新
・手が空き次第患児と過ごす
16:30~・配薬や薬のセッティング
・記録
17:00~・申し送り
・ウォーキングカンファレンス
17:30・勤務終了

小児科病棟で働くの看護師は、24時間体制で患児の看護にあたります。

【体験談】患児の日常生活の援助も行い、母親的な役割もある

看護師の体験小児科の看護師は、一般の看護業務に加えて、患児の日常生活の援助も行い、母親的な役割を果たす必要があります。

例えば、おなかがすけばミルクをあげるなどの食事介助をし、定期的にオムツを替えるなどの排泄の介助などもします。時には勉強を教えることもあり、患児にとって常に安心できる存在でなければなりません。

看護師は保護者にとっての良き理解者であり、アドバイザーです。

不安でいっぱいの保護者の悩みを聞き、どうすればよいか解決策を提案するなどして保護者の精神的負担を少しでも軽減できるよう関わる必要があります。
(千葉県/31歳・看護師・佐藤ゆうき)

 

(2)仕事内容の辛さ

小児科病棟の看護師は、患者が子供であることから、仕事が辛いと感じる場合が多いです。

看護師の体験談から確認してみましょう。

【体験談】子供の闘病でが辛い

看護師 口コミ私は以前、小児科で白血病の女の子を受け持ちました。

自分の病気のことをよく理解しており、薬剤の影響で毛髪が抜けてしまっても「また生えてくるから大丈夫なんだ」と笑顔で話しかけてくれる子でした。

しかし、骨髄穿刺を受けている時「痛い、痛い」と泣きながら耐えている姿をみてなんて声をかけていいのか分からず私も泣きそうになりました。

【体験談】小児の場合は欲求を抑えられない

看護師の体験食事や安静度など制限がある場合、成人であれば説明を理解し、自分自身の身体のために守ってもらうことができます。

しかし、小児の場合は欲求を抑えられずにこっそり食べてしまったり、気づいたら部屋におらず走り回っていたということはよくあります。

何事もなければいいのですが、それがきっかけで病状が悪化してしまうことも多々あります。

【体験談】保護者への対応が難しい

看護師 体験談保護者の中には「看護師に多くの質問をしたり何度も同じことを尋ねたりする方」「看護師にクレームを伝える方」「子供の病気で情緒不安定になる方」などが多くいます。

また、保護者は、1%以下の副作用でも「自分の子供がその1%になったらどうしよう」と不安になり100%でなければ安心できなくなるため、曖昧な返事などが出来ず、対応に困る場合が多かったです。

 

小児科病棟は保護者(家族)への関わり方が看護師にとって重要となります。詳しくは「小児科病棟で働く看護師の患者家族との上手な関わり方」を確認してください。

 

2.小児科クリニックの仕事内容

小児科クリニックの仕事内容

クリニックも基本的な内容は他の診療科のクリニックと変わりありませんが、小児科クリニックは予防接種と検診が多いことが違いとして挙げられます。

仕事内容で、看護師に求められる知識としては、

  • 動く細い血管にスムーズに針を入れる採血・点滴の技術
  • 保護者への丁寧な対応
  • 子ども特有の病気・予防接種に関する正しい知識

などがあります。

 

(1)小児科クリニックの1日のスケジュール

小児科クリニックの場合、各クリニックによって細かな違いはありますが、多くの小児科クリニックは以下のような流れで動いています。

8:30~・診察の準備
・予約制のクリニックの場合予約患者の把握
・検査機器類の準備
・前日使用した医療物品の消毒や滅菌
・診察室の整理
9:00~・診察開始
・アナムネ
・医師の介助
・予防接種の場合
(薬液の準備、接種時患児の固定、保護者への副作用等の説明)
・検診の場合
(身体測定の実施、母子手帳の記入、保護者の質問に応じる)
12:00~休憩
13:30~診察の準備
14:00~診察開始、医師の介助
17:30~・診察終了、片付け
・使用した医療物品・検査機器類の片付け
・待合室や点滴室などの整理
18:00~仕事終了

アナムネは、事前に「今日はどんな症状で受診したのか」を、患者に聴取します。この時に水痘やムンプスなど、隔離が必要なものを見極め隔離しするのも看護師の仕事です。

【看護師の体験談】予防接種やインフルエンザの流行は大変

看護師 体験談特に予防接種の場合、最大で1回に5種類の予防接種を投与することもあるため確実な投与が求められます。そのため準備はしっかりと行い、患児の名前、投与時期は合っているか、薬剤の種類や量は合っているかなどの確認をすることが重要です。

また、はしかやインフルエンザなどの感染症が流行っているときは非常に混雑します。

 

(2)小児科看護師が仕事で必要なスキル

小児科看護師が仕事で必要なスキルを、看護師の体験談から説明していきます。

【体験談】子供血管は細いため採血・点滴の技術がいる

看護師 体験談子どもは大人と違い、血管が細いだけではなく、逃げる・暴れるといった行動をとります。また、1回なら我慢できた子どもも2回3回となると我慢できずに嫌がることがあります。

だから、小児科クリニックで働く看護師には、動いている細い血管に短時間で針を入れる技術が求められますね。

【体験談】クリニックが混雑している場合は保護者に説明が必要

看護師の体験クリニックが混んでいる時間や医師の説明の仕方によっては、説明不足だと感じる保護者もいます。

保護者が不満気な顔で診察室を出ていった際は、さりげなく一緒に待合室に出てフォローすることも必要になります。

【体験談】子供の予防接種が多く、知識も必要になる

看護師 口コミ小児科クリニックは予防接種の種類も多く、どの予防接種が「いつ」「どのくらいの間隔を空けて」「何と同時に接種できるのか」を知っておかなければ、保護者の質問に答えることが出来来ません。

そのため、予防接種に関する正しい知識を学んでおく必要があります。

 

3.小児科に転職する場合のメリット

小児科に転職する看護師のメリット
小児科クリニックに転職する場合と、小児科病棟に転職する場合で、メリットが多少異なります。

(一般病棟からの小児科への転職でメリットを比較しています。)

小児科病棟・子どもが可愛く元気づけられる
・看護師としての五感・観察力が鍛えられる

・子ども特有の病気の知識が増え、子育てにも役立つ
・患者の身体が小さいため、看護師の体力的な負担が少ない
・採血や点滴の技術が向上する
小児科クリニック・子どもが可愛く元気づけられる
・子ども特有の病気の知識が増え、子育てにも役立つ
・残業が少なく日曜祝日が休みになる
・採血や点滴の技術が向上する

子供が患者になるため、辛さはありますが、働きながら子供に元気づけられることが多いことが転職するメリットといえます。

また、病棟看護師の場合、自分の症状を言葉で訴えることができない子どもを看ることで、五感を使ってしっかりと観察をする習慣がつき看護師としての観察力が上がることがメリットといえます。

 

4.小児科に転職する場合のデメリット

小児科に転職する看護師のデメリット
一般病棟から、小児科病棟・小児科クリニックへ転職する場合、どのようなデメリットがあるでしょうか。

小児科病棟・子供の死に直面することが辛い
・保護者への対応に困る
仕事内容が多い
・看護師自身への感染リスクも高い
小児科クリニック・混雑して忙しいクリニックが多い
・処置技術や疾患の知識を習得するまでが大変
(ワクチンの種類が多く、把握しきれない)
・看護師自身への感染リスクも高い
(風邪などのウィルスをもらいやすい)

小児科病棟(特に小児内科)では、夜間も薬の投与・授乳・オムツ交換・啼泣への対応をしなければならず、大人に比べ業務が煩雑で手の空く時間がありません。夜間でも緊急入院があったりと、日中よりも忙しいということもあります。

また、病棟・クリニック同様ですが、今まで他科で働いてきた看護師が小児科で働き始めると、はじめの半年くらいの間は、頻回に体調を崩す看護師が多いです。(小児科特有のウィルスなどが原因だと思われます。)

3年くらい勤めるとかなり丈夫になってくるのですが、それでもうがい手洗いなどは徹底しなくてはなりません。

 

4.小児科に関する役立つ記事

小児科に興味がある看護師の方は、是非、以下の内容も確認してみてください。

また、転職を考える看護師の方は「【27歳・6年目】夜勤がない小児科クリニックへ:転職体験談」も合わせて確認してください。

小児科病棟で働く看護師へのインタビュー

小児科看護師として働く場合、気になる点をインタビュー形式で質問しています。

小児科看護師に働いた時の体験談インタビュー

2018.01.30

小児科外来についての仕事内容

「小児科外来」の仕事内容や看護師の役割については、以下を確認してください。

小児科外来で働く看護師の仕事内容・必要なスキル・メリットデメリット

2017.05.05

小児科専門(こども)病院について

小児専門病院とは、高度な医療技術が必要な小児に対しての治療を行う病院で、他の病院では受け入れることができない患児の受け入れも行っており全国に34カ所しかありません。

詳しくは以下の記事を参照してください。

小児専門(こども)病院へ看護師転職するポイント7つ

2017.11.24

 

最後に

小児科の看護は小児科ならではの特性があり、やりがいを感じて働いてる看護師も多いです。

また、小児看護を極めたいと思う方などは、小児専門(こども)病院に転職する場合や、NICU(新生児集中治療室)、GCU(継続保育室・回復治療室・発育支援室)、PICU(小児集中治療センター)などに異動・転職する場合もあり、看護師としてのキャリアアップとなります。

興味のある方はぜひ小児科にチャレンジしてみてください。

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

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