小児科から成人の看護師へ!転職のメリット・デメリット

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希望して小児科で働いていたものの、成人の領域に移動、または転職することは少なくないと思います。特に少子高齢か社会の昨今では、成人領域に比べて小児科の方が圧倒的に少ないので、このようなケースは稀ではないでしょう。

看護は、対象者が変わると必要な技術なども変わってくるため、緊張してしまいますよね。この記事では、小児から成人領域に移る看護師が気をつけたいことを紹介したいと思います。

1.看護師が小児科から成人病棟に転職するメリット

小児科経験がある看護師のメリット

小児科の経験がある看護師は、看護師に必要とされる観察力や患者家族への対応力などの力をつけることができます。

  • きめ細かな観察力
  • 患者家族への対応力
  • 指導パンフレットなどの作成力

詳しく見ていきましょう。

 

(1)きめ細やかな観察力

小児、特に小さな子供は、「痛い」や、「調子が悪い」を自分の言葉で伝えることがまだできない場合が少なくありません。かといって、このような状態の変化を見逃すと、あっと言う間に状態が悪くなったりするため、いち早く気づき、対処することが重要となってきます。そのために、小児科で培ってきた“観察力”は、ピカイチだと思います。

患者本人が口にしない変化を察知できる

全身くまなく五感を使って観察する習慣は、成人領域でも役立ちます。成人でも、我慢して訴えを十分にしない人や、伝えることのできない人がいますから、看護師が客観的に観察した情報と合わせて判断することが重要とも言えます。患者本人が口にしない状態の変化を、先回りして気遣うことで、患者本人も安心するのではないかと思います。

 

(2)患者家族への対応力

小児看護では、子供と同時に家族へのケアも大切となってきます。子供の状態を、家族が分かるように逐一お話したり、面会の際にお声がけをしたり、常にアンテナを張って対応していると思います。成人の患者にも家族がいますから、この経験を生かすことができるでしょう。

 

患者家族への病状説明時に役立つ

患者本人が家族に状況を説明すると思いきや、実は何も話していなかったということもあります。家族に、より正しい患者状態をお伝えできるよう、看護師側から気にかけて声かけしていく必要があります。小児と違い、成人患者の家族は、毎日面会に来るとは限らないので、このような気配りは、むしろ小児よりも大切なのではないかと思います。

小児科病棟での看護師の患者家族との関わり方に関しては「小児科病棟で働く看護師の患者家族との上手な関わり方」を合わせてご覧ください。

 

(3)指導パンフレットなどの作成力

小児の患者の家族には、“薬の飲ませ方”や、“在宅で必要な医療技術の手順”など、パンフレットにして渡すことがあります。堅苦しいものにならないように、イラストを添えたりします。また、解りやすい言葉で書くよう心がけます

 

小児科で身につけた器用さを活かせる

成人の患者は、退院時に、退院後の生活について指導が必要な人が多いと思います。話せば分かるので、口頭で伝えても良いですが、看護師からだけでなく、様々な職種から、いろいろな説明を聞いているうちに忘れてしまうこともあります。そのようなことがないよう、成人の患者にも“指導パンフレット”を作成し、説明したことが文字として残るようにすると、実践してもらえる可能性が高まります。小児看護で身につけた器用さを生かしてみてはいかがでしょうか。

 

2.小児科経験しかない看護師が成人の看護を行うデメリット

小児科経験しかないことによるデメリット

小児科経験があることで、得ることのできるメリットは多くありますが、小児科経験しかないと反対に以下のようなデメリットもあります。

  • 介助を必要以上にしてしまう
  • 清潔ケアに時間がかかってしまう
  • 点滴の確保経験が少なく上手くできない

詳しく見ていきましょう。

 

(1)介助を必要以上にしてしまう

小児看護では、食事や歯磨き、トイレ、着替えなど、あらゆることを介助するということがもはや当たり前です。発達によって介助の度合いは変えるものの、どこまでできるか観察するために少なくとも側にいて見守りをします。

それが当たり前になると、成人の患者を相手にする時も食事の際についつい付き添ってしまい、「あっちに行ってくれ」と言われたり、実は自分でできるのに着替えようとしない患者の着替えを介助してしまって「自分でできることは自分でやらせて」と他のスタッフに注意されたりしてしまいます。確かにその通りですが、習慣はなかなか抜けないものですね。

 

(2)清潔ケアに時間がかかってしまう

子供の清拭は本当に短時間で終わります。身体の面積が小さいので、丁寧に行ったとしてもさほど時間を取りません、しかし、成人の患者は、子供の何倍もの身体面積があります。体重も比べ物にならない程です。清潔ケアがこんなに肉体労働だとは思いませんでした。気づいたら、一人の患者の清潔ケアに1時間もかかっていたなんてこともあります

ポイント!

ポイント

小児以上に手順と効率を考えて、素早く行わなくてはいけないのだと実感しました。

 

(3)点滴の確保経験が少なく上手くできない

病院にもよると思いますが、私が勤めていた職場では、小さい子供の点滴確保は、医師が行っていました。そのため、点滴確保をした経験がほとんどなかったのです。成人の患者の点滴確保は、基本的に看護師が行うため、技術力を要します。とにかく経験あるのみだとは思いますが、看護師経験年数があるというのに、点滴確保がうまくできないというのは、なかなか恥ずかしいことでした。
 

まとめ

メリットは自分の看護力としてどの領域での生かすことができ、デメリットは、時間や経験が解決してくれることなのではないかと思います。しかし、異動や転職をしたばかりの時は、気が張り詰めてしまいがちなので、心の準備が大切ですね。

また、できないことを周りのスタッフにあらかじめ伝えておくことで、いざという時に手を借りやすいかもしれません。

監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

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