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現役看護師

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( 看護師 )

小児科の看護師が大変な事とは?!転職前に心構えておこう

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現役看護師 azuki
小児科 看護師 大変

「小児科の看護師は大変!」という噂を聞くものの、実際何が大変なのか漠然としている看護師は多いのではないでしょうか。

小児科は子どもが好きな看護師にとっては、ぜひ経験していただきたい診療科です。

しかし、小児科の看護師は子どもたちとの関わりが楽しかったり、癒されたりするだけではなく、やはり大変な部分もたくさんあることは心構えておかなければなりません。

そこでこのページでは、私が小児科時代に痛感した「小児科看護師の大変なこと」を9つお伝えしていきます。

1.患児の代弁者になることが大変

子どもに聴診器を当てる小児科の女性看護師

小児科の患者は0歳から中学卒業程度の子どもたちです。そのため、自分の気持ち、症状、痛み、つらさなどを大人にわかるように伝えることができない年齢の患児も大勢います。

そのため小児科の看護師は、患児の言葉にできないさまざまなことを察して代弁者になる必要があります。

複雑な患児の表現を受け止め、理解し、患児の代わりに言葉にできるようになるまでは看護そのものが大変に感じます。

 

患児の言動は必ずしもイコールではない

たとえば、患児がやたらわがままを言ってきて非常に困ることがあるのですが、実はその「わがまま」は痛さ、つらさや寂しさ、不安を表現しているなどということがよく起こります。

つまり、患児の言動は必ずしもイコールではないため、余計に看護師は大変なのです。

 

2.親とのコミュニケーションが大変

親と話す小児科の女性看護師

小児科の看護師は患児の看護や関わりはもちろん、患児の親に対しても時には患児の治療に関する指導をしたり、親の不安や悩みを傾聴したりします。

ただ、このような親とのコミュニケーションも、看護師にとって大変なことのひとつなのです。

 

患児の看護をめぐって親と口論になる

入院中の子供を持つ親は、子供を心配するからこそ、かなり感情的になっていることが多いです。

そのため、親から怒りをぶつけられたり、患児との関わりを拒否してくることもあります。そして時には患児の看護をめぐって口論になることもあります。

 

補足説明!

ポイント

全ての親に対して同じ対応ではなく、その親に合わせたコミュニケーションを意識することも必要です。

このような関わりは、患児が安心して治療を受けるための環境づくりの一環なのです。

 

3.インフォームドアセントが大変

ベッドの子どもと話す小児科の女性看護師

インフォームドアセントとは、子どもの疾患とその治療法について、保護者に対して説明し同意を得るだけでなく、子ども自身にも説明して了解を得ることです。

医療用語・病院用語のわかりやすい解説辞典」より引用

小児科特有のインフォームドアセントは、慣れるまで看護師は非常に大変に感じます。

どの年齢の患者であっても、自分の病状や検査の内容について説明を受け、理解し、同意するという過程が必要です。

大人の場合、多少難しい話をしても分からなければ質問でき、つらいことでもまずは自分なりに受け止めることができますが、子どもの場合はそれほど簡単にはいきません。

 

治療や検査の悪いイメージを減らす工夫が求められる

患児にとって治療や検査は、痛い、怖いという悪いイメージしかありません。

そのため、小児科看護師は患児が理解できるように、できるだけ言葉を噛み砕いて説明したり、実際に写真や絵、物を見たり触ったりしながら少しでも悪いイメージを減らし、患児自身が治療や検査に向き合えるような過程をつくる必要があります。

 

4.多くの疾患を学ぶことが大変

勉強する小児科の女性看護師

小児科の場合、分野を問わず疾患がたくさんあるため、看護師はその看護について学ぶことが多く大変です。

小児科は、成人のように各疾患で診療科が分かれていません

たとえば、成人の整形外科であれば、学ぶ疾患が骨に関する疾患に集中されますが、小児科は骨折も、肺炎も、血液疾患も、消化器疾患も全て担当します。

 

成人と同じ疾患であっても一から学ぶ意識が必要

成人と同じ疾患であっても、小児の場合は症状のあらわれ方や使用する薬剤が異なることも多くあります。

そのため小児科の看護師は、一から幅広く多くの疾患を学ぶという意識が必要です。

 

5.患児を押さえる検査介助が大変

肩を押さえる小児科の女性看護師

小児と言っても、検査などで暴れだした時は驚くほどの力を発揮してくることがあります。

そのため、看護師が検査でどうしても押さえなければならないときには筋肉痛になるほど大変です。

 

看護師4人がかりで押さえることもある

前述したように、インフォームドアセントをしても、いざ検査や治療をするとなると暴れてしまう患児は多いです。

その場合、安全のために看護師が患児を押さえることがありますが、小学校高学年くらいの患児になってくると小児科看護師が4人がかりで押さえることもあるほど大変です。

 

6.小さな医療道具の扱いが大変

医療器具

小児科で使用する医療道具は、小児の身体に合わせて小さくつくられています。そしてこの扱いがとても大変なのです。

看護師は学生時代から成人用につくられた医療道具に触れてきているため、最初は非常に扱いにくく感じます。

特に、針など繊細な操作が求められるものは、尚更慣れるまでに時間がかかります。

 

不器用だと自覚がある看護師の方へ

不器用な看護師は特に、この小さな医療道具の扱いに苦戦するでしょう。

よっぽど自分が不器用だという自覚がある看護師は、転職に踏み出す前に、実際の小児科の医療道具を確認しておくことをオススメします。

また、可能であれば、小児科で働く同僚に「不器用だけどやっていけるものなのか」直接相談して、アドバイスをもらっておくようにしましょう。

 

7.夜勤で患児を寝かしつけることが大変

泣く小児科の患者

小児科の夜勤の看護師は、患児を寝かしつけるために休む間もないほど大変なことがあります。

 

患児は親と離れた寂しさから夜通し泣いてしまう

小児科において、昼間はやんちゃで手がかかるような患児でも、夜になるとママやパパと離れて寂しくなり夜通し泣いてしまう子もいます。

しかし、まだ幼い患児にとっては病気と闘う英気を養うためにも睡眠は非常に大切です。

そのため、ママやパパの代わりに付きっ切りで患児を寝かせることも小児科の看護師の役割です。

 

おんぶしながら仕事をすることもあります

小児科において、授乳が必要な患児の場合は、数時間おきにミルクを飲ませ、なかなか寝ないときには看護師が患児をおんぶしながら仕事をすることもあります。

そのため、患児にとって夜はつらいものですが、それに比例して看護師も大変なのです。

 

8.タイムスケジュールの調整が大変

時計を持つ小児科の女性看護師

小児科の看護師も、成人看護と同じで1日の受け持ちや業務がある程度決まっています。

しかし、小児科の看護では時間が読めないことが多く、タイムスケジュールの調整が大変です。

そしてスムーズに進まないことが日に何度もあるほど、その度に後の予定を調節しなければならず、必要な看護、業務が漏れることなく1日を終えるためには、看護師に速やかな調整能力が求められるのです。

 

ルーチン業務をこなすのも一苦労

点滴交換や吸入、食事介助、授乳、検査出し、オペ出しなど、時間が決まっているルーチン業務がありますが、その間でおこなう患児との関わりが看護師の思いどおりにはいきません。

患児をあやしたり説教したり説得したりしているうちに、予定がずれこんでしまうことがザラにあります。

 

9.患児の状態を受け止めることが大変

落ち込んでいる小児科の女性看護師

小児科には、命に関わる疾患を抱えて入院している患児もいます。

そんな患児への看護は、看護師として複雑な気持ちになることもあり、感情をコントロールして患児の状態を受け止めることが大変です。

 

病気に立ち向かう患児の姿は見ていて苦しくなる

小児科の症状の重い患児は、子どもながらに自分の状態を理解しようとしているのですが、その姿は看護師が見ていて胸が苦しくなるほどつらく感じることがあります。

大人でもつらい治療を「大丈夫」と言って耐えている姿、痛みをこらえ涙を流しながらも痛い検査に向き合う姿、そしてたくさん頑張ったにも関わらず、残念ながら亡くなる患児もいます。

 

つらい現実があっても気持ちを整理して働くしかない

看護師として患児と一緒に病気と向き合ってきたからこそ、つらく受け入れがたい現実があるのです。

それでも、またすぐに他の患児が入院してきます。複雑な気持ちを自分の中でしっかり整理し、割り切って働くことはなかなか難しいのです。

 

10.小児科へ転職する看護師に必要な心構えとは

ガッツポーズする小児科の女性看護師

以上の「大変なこと」を踏まえ、小児科へ転職する看護師は、楽しい、癒されるなどの小児科ならではのいい面だけでなく、その大変な部分にしっかり目を向ける心構えが必要です。

 

子どもが好きなだけでは務まらないことを覚悟しておく

小児科を希望する看護師は、子どもが好きという看護師が多いですが、それだけではできない仕事だということを理解しておく必要があります。

特に、患児それぞれの年齢や育ってきた生活環境などに合わせて、何通りもの関わり方が必要です。

 

小児科の看護は感情労働であることを理解しておく

看護師は感情労働だと言われることがありますが、小児科の看護はまさに感情労働です。

患児の子どもらしい無邪気さにイライラしたり、つらい現実に涙を流したり、患児と一緒に楽しく遊んだり、これらの感情が全て隣り合っています。

患児は治療と向き合う中で、人の気持ちや雰囲気を察することが得意になっていくため、患児に悟られないよう涙を流した数分後には笑顔で患児のもとへ行かなければならないこともあるのです。

 

まとめ

看護をするという点では成人も小児も同じですが、それぞれ独特な部分もあります。

それを知っているのと知らないのとでは、働く上でのベースが違います。

今回お伝えした小児科の看護師の大変なことはほんの一部分です。小児科では、毎日思いもよらないことや大変だと感じることが起こります。

しかし、それもある意味、子どもたちがいる小児科看護の醍醐味です。大変な部分も含めて小児科の看護を楽しんでください。


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この記事を書いた人

高校卒業後、大学に進学したものの将来の方向性に悩み中途退学。その後、学生時代から勤めていたアルバイト先で看護師という仕事に魅力を感じ、社会人経験を経て看護師になりました。

看護師としての経験はまだ浅いですが、他の職種での経験を活かした視点で、どんなときも患者さんを思った優しさのあるケアができる看護師になることを目指しています


カテゴリー:看護師の仕事内容・業務

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この記事を書いた人:azuki
(公開日:)(編集日::2017年11月16日)

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