著作者

RAY

現役看護師

RAY

( 看護師 )

看護師で脳外科に勤務・転職したら、押さえる仕事と看護技術

脳外科で働いている、もしくは働いていたなんていうと「難しそう」「頭良さそう」なんて言われますが、少しポイントが分かれば、他の診療科となんら変わらない診療科となるかと思います。

今回は、脳外科で働く上で押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。脳外科で働こうと考えているという人はぜひとも押さえていただければと思います。

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1.脳外科は簡単と思える5つのポイント

簡単と思える5つのポイント

まずは、脳外科は簡単と思える5つのポイントについてご紹介します。

脳外科はポイントさえしっかりと押さえておけば、他の診療科よりも診やすい診療科であるかと思います。そのポイントさえ押さえられれば、脳外科看護なんて怖くありません。

そのポイントを見ていきましょう。

 

(1)脳神経系を全て覚える必要はない

脳神経外科で長く働いている人でも脳神経系全てを覚えている人はごくわずかであると思います。

また、覚えていたところで、その脳神経系の名称と機能を披露できるところはありません。知っていなくても患者を診ることは出来ます。

 

脳圧亢進症状さえ覚えておけば大丈夫

脳外科で働く上で覚えておいてほしいことは脳圧亢進症状。

こちらの方が臨床において非常に大切ですし、知識としての使用頻度も高いです。そして、この1つさえ覚えていれば、他はどこかで看護師として働いた経験がある人であればなんとかなってしまうものです。

 

(2)しっかりと見ておきたいのは術後3日間のみ

脳外科で手術を受けた後、しっかりと診なければならないのは術後3日間のみです。

術後初期はICUでしっかりと治療を受けて戻ってくるという病院もあるかと思いますが、中規模の病院であれば術後すぐに病棟へ戻ってくるということも。

管もたくさんついているしどうしようかと思いますが、術後3日間は投薬は積極的にするものの、患者に対して何か手出しをするのはこの3日間はほとんどないかと思います。

そのため、術後看護を少し勉強しておき、術後の状態について把握していればあとはそこから逸脱していないかを見ておけばいいのです。

 

創感染に頭を悩まされることは殆どない

また、脳外科の手術は血管内であることが多く、開頭であっても、頭皮という固めの皮膚を切るため、消化器など身体を切っている診療科と違って創感染などで頭を悩まされるということがほとんどないかと思います。

 

ポイント!

ポイント

測定によって叩き出される値と、排液の量と性状、見た感じの異常が把握できていれば問題ありません。

 

(3)変化が分かりやすく、急変も怖くない

脳という部分は生命の中枢を司る臓器です。そのため、異常があるとすぐに症状として出現します。

他の臓器であると徐々に症状が進行して気付いた時には取り返しのつかないことになっているということや、いつこの症状が起きていたのかなんていうことがあり得ますが、脳神経では症状が出る数分前に異常が生じているということがほとんどとなります。

そのため、脳神経系で起こりやすい異常のみ分かっていればあとは見ているだけで急変が起きたかどうかがわかります。

 

バイタルサインをとらなくても異常が分かるものが多い

その変化もバイタルサインをとらなくても分かりやすいものが多く、例えば片麻痺が生じていて手足が動かなくなっているとか眼球運動が消失しているとか、もはや意識を失っているといった目で見たり、触れたりして分かるような観察項目ばかり。

脳神経外科での急変は患者の状態を観察さえできれば何も怖いことはありません。

 

(4)患者の異常を早期発見できる

他の診療科であるのが、看護師に気を使って具合が悪いにもかかわらず「大丈夫」「良くなりました」と言っておいて、気がついたら超一大事となっているというパターン。

看護師にとっては1番困る事態ですよね。「具合悪いならあの時言ってよ」と思わざるを得ない出来事、看護師であれば一度は体験し、苦痛を味わったことある人も多いはずです。

しかし、この経験が少ないのが脳神経外科の看護師。

 

異常があった場合には遠慮せずに報告してくれる患者が多い

生活習慣病とも言われている高血圧や脂質異常症、糖尿病を併発していることもあり、病院に通い続けているという人が多いです。

そのため、病院慣れ、看護師慣れをしている人が多いということも特徴となります。そういった慣れからなのか、看護師への遠慮は無用と思っている人が多いです。

なので、痛いところは痛いとストレートに言ってくれますし、本当に小さな変化でも逐一報告してくれます。中には自分でどう処置すればいいかなんていうのを分かっている人も。

 

ポイント!

ポイント

これらのことから、他の診療科と比べて主訴も明確であり、早期に異常を発見することができます。

 

(5)投薬する薬は血圧関係と凝固関係、脳神経関係のみ

看護師にとって覚えることで頭を悩ませるのが薬ではないでしょうか。

診療科によってはとんでもない量があり、その投薬時間や投薬間隔など細かい決まりも多く、覚えるのも一苦労ではないでしょうか。

脳神経外科で働く上で必要な薬は降圧剤、抗凝固剤、脳神経保護薬のみ。

そもそも脳神経外科は点滴の量が最も少ない診療科としては有名ではあります。そういったこともあって、とりあえずこの降圧剤、抗凝固剤、脳神経保護剤の分野をしっかりと覚えておけば臨床において困ることも少ないです。

 

投薬時間を覚えておく必要があるのは脳神経系の薬のみ

特に、術後の患者であっても抗凝固剤や血圧関係の薬は輸液ポンプを使って落とすことが多いため、投与時間をしっかりと覚えておく必要があるのは脳神経系の薬のみ。

その薬であったって疾患ごとに限られたものとなり、1疾患に対して2種類ほど覚えておけば十分です。

 

ポイント!

ポイント

脳という分野は脳化学から見るとまだ全体の3割ほどしか化学の力で解明できるものはないとのこと。分からないから怖いではなく、分からないから面白いという感覚を持ち、自分の経験でわからないを分かったにしていってほしいと思います。

 

2.脳外科で働く上で押さえておきたい看護技術

押さえておきたい看護技術

前述した内容を踏まえ、脳外科で働けそうだと思って頂いた方へ、次は脳外科で働く上で身につけておいてほしい看護技術をご紹介します。

患者層が特殊とされる脳外科ですが、どのような看護技術を身につけていれば即戦力となれるのでしょうか。その技術をご紹介していきます。

 

日常生活援助の技術

まず、脳外科での就職を決意したのなら必ず押さえておきたいのが日常生活援助。

脳外科では身体のどこかに障害を抱えているという人が多く、車椅子乗車率は他診療科の中でもトップレベルとなるでしょう。

四肢麻痺であれば車椅子への移乗、移送動作が必要ですし、嚥下機能が低下していれば食事の介助というように、身体の障害に合わせた日常生活援助が必要となります。

 

介護施設並みに日常生活援助が必要となる

介護施設へ入所する入所者の7割以上が脳外科から来ているということからも、脳外科では介護施設並みに日常生活援助が必要となります。

麻痺に対しての日常生活援助はその人のこだわりや個別性もあるため、後々覚えていけばいいとして、まずは基本の日常生活動作を復習しておきましょう。

 

ドレーン、人工呼吸器の管理

前述もしたように、脳外科では大きな病院であっても術後そのまま病棟へ帰ってくるという方も多くいます。

そのため、急性期のケア技術が必要となりますが、特に覚えておきたいのがドレーンの管理と人工呼吸器管理。実は脳外科の勤務が長い人でもこの分野は苦手としている人が多いです。

 

脳外科において非常に重要な分野

脳外科のドレーン管理はその管理方法で容体を悪化させかねない非常に大切なもの。さらに脳外科の手術後は脳を休ませるために過度に鎮静をかけるため、人工呼吸器の管理は必要不可欠となります。

この2つをしっかりと覚えられていれば脳外科で働く上で怖いものなしです。

 

ポイント!

ポイント

この2つはもちろん、入職してから学び始めても遅くはありませんので、急性期が苦手、機会が苦手という人でも問題なく働けるかと思います。

 

まとめ

押さえておくのはたったこれだけなのです。そう考えると難しくはないはずです。

これで脳外科で働くのは怖い、難しそうという概念は取っ払われたのではないでしょうか。

これから脳血管障害はどんどん増えていくことが予測されているため、脳外科で働く需要は高まると思います。興味がある人はぜひ一度、足を踏み入れてはいかがでしょうか。

ただし、脳外科は神経内科と一緒になっていることが多いのですが、この神経内科と併わさっているとまた勉強することや覚えておくべきことが変わってくるのでご注意を。


食べること、スポーツ観戦が好きな看護師です。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、ディサービス、検診センターで仕事の経験があります。

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この記事は「RAY」さんの執筆でに公開しています。 最終更新日:2017年03月25日(運営元:看護師転職ジョブ

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