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アンネ

現役看護師

アンネ

( 看護師 保健師 )

潜在看護師の復職支援研修・セミナーとは

アンネ
現役看護師 アンネ

現在、就業している看護師の人数は不足しており、就業している看護師(約150万人)の約半数にあたる看護師(推計71万人)が潜在看護師であるため、潜在看護師の復職支援は全国で盛んに行われています

潜在看護師の復職支援研修・セミナーとは、どのようなものなのでしょうか。

今回は、潜在看護師の復職支援研修・セミナーそれぞれについてと、復職支援が受けられない場合について詳しく紹介していきます。

1.潜在看護師向けの復職支援研修とは

復職支援研修を受ける潜在看護師

医療は日々進んでおり、ブランクを埋めるためにも看護師としての基本的な知識・技術を就職前に抑えておくことが必要で、その際に役立つものが復職支援研修です。

復職支援研修は、各都道府県の看護協会が管轄するナースセンター(看護職員確保対策を行う機関)で受けることができます。

 

復職支援研修の内容

各都道府県のナースセンターにより異なりますが、復職支援研修では、訪問看護・産科病棟・外来・その他一般看護で分けられているところが多いです。

復職支援研修の内容・日数・参加費については、以下の通りです。

内容 ・基本的看護技術の講義・演習(採血、注射、点滴管理、フィジカルアセスメント等)
・感染予防対策
・安全管理等が主
日数 ・受講内容により1~15日程度の研修期間
(単発で申し込めるところ、日数と内容を選べるところがある)
参加費 ・無料のことがほとんど
・病院実習時に支払いが必要な場合もある

以下、求人・求職者数の1番多い東京都を例にみてみましょう。

 

復職支援研修の具体例:1日コース

対象 ・いずれ再就職を考えている看護師
内容 ・講義のみ
・最新の医療
・看護の動向
・医療安全
・感染管理等

 

復職支援研修の具体例:5日間コース

対象 ・再就業に向けて少しずつ準備したい看護師
内容 ・実技演習がメイン
・1日目コースの講義+演習+病棟実習+交流会・再就業相談会

演習内容については、採血、輸液・静脈注射、筋肉・皮下・皮内注射、体位変換と移乗、薬の知識の講義、看護観察についてのビデオ視聴をします。

病棟実習内容については、病棟オリエンテーション、援助の実践(環境整備、バイタルサイン測定、体位変換、移乗・移送、清潔・食事の援助、排泄介助)、カンファレンスへの参加があります。

 

復職支援研修の具体例:7日間コース

対象 ・すぐにでも再就職を考えている看護師
内容 ・病棟実習がメイン
・5日間コース 臨床実習の2日間延長版

 

復職支援研修の具体例:7日間コース・助産師

対象 ・すぐにでも再就職を考えている助産師
内容 ・講義+演習+周産期看護の講義+外来・病棟実習+交流会・再就職支援相談

 

どんな看護師にオススメ?

復職支援研修は、

  • 長年臨床から離れている看護師で再就職を目指している
  • 再就職したいがいきなり病院や施設へ就職するには自信がない

等の看護師にお勧めです。

復職支援研修の参加者は、離職してから1年未満~10年の方が1番多く、20年以上の人も受講しています。

病院では新卒でない限り、即戦力として期待されることが多いため、その前のステップとして実際に復職支援研修を体験してみて「もう1度やってみたい・できそうだ」と思えたら就職先を探すと良いでしょう。

 

補足説明!

ポイント

復職しようと考えている同じ境遇の友人を作るのにもよい場となり、施設によっては保育施設を併設しているため、小さな子供がいる看護師も安心して研修に参加できるでしょう。

 

地域で行っている復職支援研修を探すには

自分が就業を希望する都道府県のナースセンターのホームページにアクセスすると具体的な情報が得られます。

ホームページが閲覧できない場合は、自分が居住している各都道府県のナースセンターまたは看護協会に直接電話で問い合わせてもよいでしょう。

 

2.潜在看護師向けの復職支援セミナーとは

復職支援セミナーを受ける潜在看護師

ナースセンターでの復職支援研修以外に、各病院が独自で設けている復職支援プログラムがあり、これが復職支援セミナーです。

ナースセンターでの臨床実習に登録されていない病院も独自の復職支援を企画・開催しています。

 

復職支援セミナー研修の内容

復職支援セミナーは、各病院オリジナル企画のため研修内容は主催病院により異なります。

実技演習がメインの病院や臨床体験がメインのところ等、ばらつきがあるのが特徴です。

内容 ・採血
・注射
・輸液
・医療機器の取り扱い、移乗などの看護技術実習
・病院見学
・電子カルテ
・医療安全
・感染対策
・看護の動向等
・就職相談会
日数 ・半日~1日のところが多い
費用 ・無料~1000円程度
・昼食はあるところとないところがある

 

どんな看護師にオススメ?

復職支援セミナーは、就職相談会があり、各施設で使用している医療機器を実際に使用することができるため、「再就職を希望する病院がある程度固まっている」「未就業の期間が短い」等の場合は特に、希望病院が主催する復職支援セミナーに参加すると良いでしょう。

 

病院以外での就業を希望する看護師

復職支援セミナーは、各病院に併設されている訪問看護ステーションや老人保健施設等でも研修できることが特徴で、病院以外での就業を希望する看護師にもお勧めです。

 

復職支援研修の参加が難しい看護師

ナースセンター主催の復職支援研修と比較して日程調整がしやすい傾向にあるため、復職支援研修に参加が難しい看護師も直接医療機器や臨床に触れる機会が得られます。

 

3.どうしても復職支援が受けられない場合は?

参考書を読む復職支援が受けられない看護師

アクセスや時間の問題で復職支援をナースセンターや各病院から直接受けられない場合は、どうしたらよいのでしょうか。

復職支援で行われているような知識と技術を習得するために何をすればよいか、以下で紹介していきます。

 

友人から情報を得る

復職支援が受けられない場合は、具体的にどんなところで仕事をしたいか考え、その分野で働いている看護師の友人と話し、情報をもらうと良いです。

看護師の友人から情報を得ることで、看護の動向や今の医療・看護技術、医療安全や感染対策等、復職支援プログラムに含まれている情報等を知ることができます。

自分が臨床で必要な知識や技術が分かれば、何ができそうで何に自信がないかがわかるでしょう。

 

基礎看護技術がまとめられているオンラインツールを活用する

「ナーシング・スキル」「看護技術」「医療機器に関する知識」「手技」等を動画や問題を通して学習できるオンラインツールがあり、インターネット環境があれば利用可能なものもあるため、復職支援プログラムに参加できない人も時間・場所を問わず今の臨床に合った情報を取得することができます。

 

補足説明!

ポイント

実際に実技をすることは難しいですが、自分が自信のない箇所を頭の中で繰り返すことで臨床に出たときの大きな自信になるでしょう。

 

基礎看護技術や医療安全、感染対策の参考書・雑誌を読む

基本的な看護技術は、頻繁に変わるものではないため本屋で参考書を探してみましょう。

手持ちの参考書と内容がさほど変わっていない場合、購入の必要はありませんが、医療安全・感染対策等については最新情報を得るために、参考書ではなく看護系雑誌を購入した方が良いでしょう。

 

人材サービスに相談する

看護師として復職する際に、復職支援を受けられない場合、不安な点を人材サービスに相談しながら就職先を探すことで、潜在看護師に対する教育やフォロー体制の整った施設を見つけることも可能です。

復職支援プログラムは、絶対に参加しなければならないものではないため、就職後に今の臨床知識や技術を得ても特に問題ありません。

就職後のフォロー体制が組まれている施設に就業できれば安心でしょう。

 

まとめ

参考文献は、以下の通りです。

復職支援プログラムは、全国各地で開催されているため「看護師の仕事をまたしてみようかな」と考えている看護師は、「自分が就職希望の都道府県のナースセンター」「各病院が主催する復職支援プログラム」等に参加することをお勧めします。

復職支援研修・セミナーで臨床を気軽に体験でき、病棟実習まで体験できると働いていた頃の感覚を取り戻すことができ、再就職への大きなステップとなるでしょう。


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この記事を書いた人

がん専門病院で勤務後、がん・緩和ケア分野リーダーシップコース修士課程を海外で修了。その後、年300件以上の在宅看取り件数のある在宅緩和ケアクリニックで勤務。施設訪問も経験あり。現在は臨床研究をメインに活動中。少子高齢化に伴う経済状況の悪化、医療崩壊を懸念中。
看護師になった後も、どう仕事をしていくか選択肢は幅広くあります。道の作り方は自分次第だと思っています。嫌なことも、迷うこともたくさんあると思うので、皆さんに少しでも役立つような情報を発信できればと思います。


カテゴリー:看護師の復職

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この記事を書いた人:アンネ
(公開日:)(編集日::2017年11月24日)

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