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くろねこ

現役看護師

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( 看護師 )

中途のプリセプティへの指導と特徴ポイント7つ

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プリセプティ 中途 ポイント

多くの病院ではプリセプターシップ制度を取り入れています。たいていは3~4年目の看護師が新人看護師1人に付きマンツーマンで指導に当たります。

新人看護師といっても、新卒看護師だけでなく、全く違う職種から資格を取っての入職、何年もブランクのある看護師など、中途の看護師も当然含まれます。

その際、中途のプリセプティだからこそ気をつけなければならないこともあります。

ここでは、中途のプリセプティの特徴と、指導する際のポイントについてご紹介します。

1.中途のプリセプティの特徴

悩んでいる女性の中途プリセプティ

まず、中途のプリセプティの特徴についてご説明します。

 

仕事を覚えるにあたって理由や根拠にこだわりがある

中途のプリセプティは、看護師としてブランクがあったり、それまで違う職種で活躍してきたりすることがあります。

違う職種でプライドや信念を持って働き、独自の解釈方法がある人物が多く、仕事を覚えるにあたって自分が納得できる理由や根拠がはっきりしていないと、指導されたことが呑み込めないことが多い傾向にあります。

 

指導された内容を難しく考える傾向がある

中途のプリセプティは、指導された内容を難しく考える傾向があります。

説明した内容を短くポイントで覚えてほしいのですが、例えば、どう理解しているか説明を求めると病態生理から話し出すことがあります。

病態生理を理解していることも大切ですが、それでは実際に看護を行う上での必要な情報とずれてしまいます

こちらから伝えたいこととプリセプティの捉え方にずれが生じ、言われたことが自分の中で納得できず、頭の中に指導内容が残りません。

結果、何度も同じ説明を繰り返すことになることもあります。

 

非常に慎重で積極性に欠けるケースが多い

中途のプリセプティは、性格もあるでしょうが慎重な人物が多く、最初から手を出したりはしません。

ケアや看護行為を覚えるにあたり、初めに説明と見学を行い、実際にやってみてもらいます。

しかし中途のプリセプティは何度見学を重ねてもやってみたいという意思が感じられず、他の新人看護師と比べても一歩引いて見ており、積極性に欠ける印象を受けます。

 

注意点!

ポイント

いつまでも見学状態が続くと、プリセプターによっては物足りなさを感じるかもしれません。

プリセプターが勢いのある若い看護師の場合、こういったタイプとは合わないことがあります。

 

記憶力の低下を自覚している

他のプリセプティと同時に指導する場合、新卒の看護師と比べると、中途の看護師は覚えるのに時間がかかる印象を受けます。

また、本人からも「年齢がいっているからあまり覚えられない」という発言が聞かれることがあります。

中途のプリセプティ自身も周りと自分を比べて、記憶力が低下しているという自覚がある場合が多いようです。

 

2.中途のプリセプティに指導する際のポイント

中途のプリセプティと話すプリセプター

上記の中途のプリセプティの特徴を踏まえ、接する際のポイントを7つご紹介します。

 

(1)看護の理由や根拠の捉え方が合っているか確認する

プリセプティと指導内容の捉え方が違うと、看護の捉え方にもずれが生じます。

看護を行う上で必ず、理由は存在します。この看護行為は患者にどのような結果を望んで行うかを、中途のプリセプティの理解の度合いに応じて伝えられる力が必要になります。

中途のプリセプティと看護の捉え方にずれがある場合には早めの改善が必要です。ずれたままでは伝えたい理由や根拠すら納得してくれません。

プリセプティの質問の意味を理解し、何が分からないのかをアセスメントし、疑問点に明確に返答する力が必要になります。

その都度、どう捉えているかを確認しながら伝えていくようにします。

 

(2)調べてほしいことは明確に伝える

ただ漠然と、プリセプティに「調べてきて」と言うと様々な情報を集めてくるため教科書を丸写ししたような結果になります。せっかく調べても書く行為にとどまりほとんど記憶に残りません。

何を知りたいのか、学んでほしいのかを事前に伝え、場合によっては書き方までアドバイスします。また、可能な提出時期を提示しておくことも必要です。

 

(3)その日のうちに覚えたことをフィードバックする

あまり時間をあけず、できればその日のうちに覚えたことをプリセプティにフィードバックします。

調べる内容量の多さからたくさんの情報をうまく整理できず、何が分からないのかも分からないといった状態になることがあります。そんな場合は、

  1. いる情報といらない情報の識別を行い、整理するように導く
  2. 疑問が出たらその疑問を短く箇条書きにしてもらう
    (短くすることで疑問点が明確になりプリセプティの中でも分かりやすくなる)
  3. 疑問が出たその日のうちに解決する
  4. その日のうちに解決できなかった場合は勉強方法をアドバイスし次の勤務までに分かるようにする

このように指導することが必要です。

 

補足説明!

ポイント

中途看護師として年齢が上がるほど記憶力が低下していくため、言葉だけでの説明で足りない時は紙面化し、視覚的にも残りやすくする工夫も重要です。

 

プリセプターも指導方法をフィードバックする

捉え方がずれていた場合、プリセプティの頭の中に指導内容が全く残っていないこともありますが、理解が得られなかったとしても落胆してはいけません。

プリセプティの進み具合や指導中の表情、精神状態を見ながら指導方法を変えるなどの検討を行います。

理解できたかをフィードバックすることで、この方法ではだめだった、この言い方にして良かったなど、プリセプターも指導方法をフィードバックすることができます。

 

(4)答えから大事なポイントを見つけ自信につなげる

指導内容をどう理解しているかの問いに対しても、たくさんの情報を集めながら答えを出してくるため、中途のプリセプティの答えの中に埋もれている大事なポイントを探し出す努力が必要です。

「そこが必要な部分です」と伝えることで、中途のプリセプティが自分なりの理由と根拠に基づき出した答えと、プリセプターの指導内容を一致させることができます。

プリセプターは、中途のプリセプティが出す答えの中のポイントを見落とさないよう注意しながら、大事なポイントに気付かせるという指導を繰り返し、出来たことはしっかりと褒め、評価し自信につなげるようにします。

 

(5)焦らず指導することを心掛ける

数か月たっても進歩がない、なかなか理解が得られないことが続くとプリセプターも焦りがでてきます。まだ独り立ちできないのかと、周囲の看護師から聞かれることもあります。

しかし、中途のプリセプティも同じように焦りを感じています。他の新人看護師と比べ、「どうせ私なんか…」と考えだしている時は特に注意が必要です。

できないことに焦点をあてて指導を続けると、さらに行き詰ってしまいます

プリセプターはあまり周りの評価に振り回されず、周囲の看護師とも中途のプリセプティの成長の度合いを共有しながら、中途のプリセプティに合わせ焦らず指導するよう心がけましょう。

 

(6)積極的に世間話をして信頼関係を構築する

年齢や家庭環境も様々ですが、中途のプリセプティが自分の家庭や子供のことなどを話してきたら、積極的に会話を続けると良いでしょう。

プリセプティに関心を示し仕事の話以外でもコミュニケーションをとることで、信頼関係を築き、プリセプティが仕事や人間関係で行き詰った時に相談しやすい環境を作ります。

 

(7)プリセプティが周囲となじむための調整役になる

中途のプリセプティは、新人看護師と比べると自分から周りに溶け込めないことが多く、休憩中も会話に入りこめず一人でいることがあります。

差し支えない程度にプライバシーの話をするなどして緊張を和らげ、仕事中でもプリセプティが周囲とコミュニケーションが取りやすくなるよう調整することが重要です。

 

まとめ

中途のプリセプティは進みがゆっくりで、周りの新人看護師と比べると仕事ができないと思われがちです。

そこでプリセプターが同じように「できない」と思ってしまうと指導に表れます。周りのスタッフにも気づかれると、できないというレッテルが貼られ、プリセプティに行き場がなくなってしまいます。

プリセプターは、プリセプティの疑問点を丁寧に紐解き、相手のペースに合わせて接していくことが大切です。出来ていることを見て出来ることを増やす、伸ばす関わりが持てるよう心がけましょう。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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看護師歴十数年、三人の子育て真最中の看護師です。ここ十数年、産休育休以外は休みなく働いてきました。
毎日、今日があと何時間かあったら、と考えている毎日です。お休みをとってゆっくり休みたいと思う反面、仕事に行くと大変ながらも仕事にやりがいを感じています。自分の経験や、看護観など、少しでも皆さんのお役にたてる記事が書ければ良いなと思っています。


カテゴリー:看護師の人間関係


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この記事を書いた人:くろねこ
(公開日:)(編集日::2017年09月01日)

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