著作者

林みずほ

現役看護師

林みずほ

( 看護師 )

あなたは大丈夫?看護師が陥りやすい精神疾患について

林みずほ
現役看護師林みずほ
看護師 精神疾患

看護師の世界では仕事上のストレスから精神疾患にかかる人が多く、労災請求される職業のなかでは常に上位に入ります。患者さんや家族との関わり、職場内での人間関係によるストレス、いつも緊張状態を強いられる業務内容など様々な原因から常にストレスにさらされています。

年間、そのストレスに耐えられなくなってリタイアしていく仲間がたくさんいることを私は悲しく思うのです。私もリタイア寸前まで追い込まれた身なので、そのような仲間がこれ以上増えないために少しでもお役に立てたら幸いです。

1.精神疾患に罹る医療職は年々増加している

精神疾患に罹る医療職は年々増加している

医療食の方が精神疾患におちいる割合の増加は、厚生労働省のデータにもあらわれています。

 

精神疾患になる医療職の割合

厚生労働省が発表している平成26年度「過労死等の労災補償状況」によると約10年前には業種別の労災請求・認定数で医療職は5位でした。

これでも上位ではありましたが、驚くことに昨年発表されたH25年度のものでは第3位まで上昇しています。しかも労災請求が多い職種ではなんと第1位は医療職なのです。医療職が精神疾患に罹る割合は年々増え続けており、もはや他人ごとではありません。

 

看護師の仕事は緊張の連続のためストレスが大きい

看護師の仕事はとかく緊張の連続です。とくに多いのは新人時代や配属先の変更直後などに様々な体調不良を訴える方です。その時期は心にかかる負担がかなり大きくなります。

また上司とうまくいかないときや、同僚とのいざこざ、後輩の指導などの人間関係でも非常にストレスを感じたときに身体症状が出ることが多くあります。また慢性的なストレスに長期間、晒されている場合も危険です。
 

2.看護師に見られる精神疾患の危険なサイン

危険なサインを見逃さないで!

看護師の危険なサインの見分け方をご説明します。「そりゃ嫌なこともあるけど、仕事はそこそこ楽しいよ!」と言っている場合は大丈夫です。それ以外の場合を確認しましょう。

 

危険サインの特徴

危険サインの特徴について説明します。

 

  • 「明日仕事だと思うと憂鬱で遊びに行っても楽しめないの。」
  • 「もう髪とか服なんてどうでもいい。化粧するのも面倒だし。」
  • 「仕事の日になると起きられないし頭痛がする。」
  • 「体は疲れているのに夜眠れない。」
  • 「何もやる気が起きない。」

以上のような考えや言葉が出た場合は要注意です。しかし「え、こんなのたまにはあるでしょ?」という方はたくさんいるはずです。

たとえば看護研究班に選出され、その締め切りが近づいているときなど「あー仕事行きたくねぇ!」と思うでしょう。せっかく夜勤が終わって帰っても会議に行かなきゃいけないときや、苦手な先輩と夜勤が一緒だったりしたら、そりゃ憂鬱にもなりますよね。

 

ポイント!

ポイント

気を付けなければいけないのは、この黄色~赤信号のサインが出始めて、それが2週間以上続いた場合です。

 

その他の危険サインについて

その他の危険サインについて説明します。

  • 「趣味に没頭できなくなった」
  • 「何を食べてもおいしく感じない」
  • 「わけもなく涙があふれる」

このような状態が続いてる方はこの先を読み進めてください。または周りにそのような状態の方がいる場合も読んでみてください。

そして「自分は大丈夫!」と思ったあなた。あなたにこそ読んでほしいと思います。本当に他人ごとではないのです。今は大丈夫でもいつダメになるかなんて誰にもわかりません。
 

3.看護師の私が実際に経験した精神疾患

私も看護師10年目の挫折を経験

そんな私も「まさか自分に限って」と思っていた時期がありました。心療内科のお世話になる日が来るなんて、あるわけないと思っていました。

でもそれはジワリジワリ近づいてきます。何となく自分でもその足音に気づいているのですが認めたくなくて気付かないふりをするのです。

 

身体のサインに気が付かなかった

途中、頭痛がしたり体が異様に重くなったり、大好きな音楽を聴きたいと思わなくなったり、身体がそんなサインを出してくれていたりもしたのに気づかないふりしたのです。

そしてふと振り返った瞬間、もう目の前に奴が来ていた、そんな感じでした。そうなるともう逃げられません。時すでに遅し。その頃にはすでに夜眠れなくなったり食事がとれなくなっていたり、休日にもひきこもる完全な「うつ状態」でした。

 

「うつ状態」の原因は完全に上司との軋轢

上司とはウマが合わないことが原因でよく意見が衝突しました。とにかく嫌で、もう最終的には何が嫌なのか自分でもわからなくなるほどでした。

そして私は仕事を辞めることを決意しました。いわゆる転職ってやつです。10年務めたけど限界でした。そして腹を括って看護部長に「辞めます。」と言いに行きました。

 

実はここからが本当の地獄だった

辞めようって決心したのに辞めさせてもらえないのです。理由は「人手が足りないから」です。辞めたいのに辞められないって本当に辛いです。

何度も看護部長と話し合いを持ちました。そのたびに言われるのが「もう少し待って。もう少し頑張ってみて。」です。そんな状態が1年ほど続いて、いよいよ私の身体が悲鳴を上げ始めました。限界に近づいていたのでしょう、夜眠れなくなってしまったのです。

3交代をしている身にとって「眠れない」ことは死活問題です。どんなに疲れていても眠れないってこんなに辛いのか、としまいには円形脱毛症なんてやつが顔を出しました。私は病院に行く事を決意しました。

 

心療内科で仕事を辞める事を提案される

そして心療内科というところに初めて行きました。そしたら「看護師さんの患者さんって多いんですよ」と言われそこでいろいろ悟りました。私は頑張らなくてもいいんだ、無理しなくていいんだと思いました。

心療内科ではまず仕事を早急に辞めることを提案されました。「辞めさせない」と言われても辞める方法はたくさんあるのよと。そして「看護師の資格さえあれば仕事に困ることはないでしょう?」と言われたときに、肩の力が抜けるような感覚になったことは今でも鮮明に覚えています。

私は転職をすることでこのピンチから脱することができました。

 

4.今の職場だけが全てじゃない!辛くなったら転職しよう

今の職場だけが全てじゃない!辛くなったら休もう

今、辛い思いをしている看護師の仲間に声を大にして伝えたいのは「今の職場だけがすべてじゃないよ!」ということ。楽しく仕事ができていないなら、そこはあなたの居場所ではないのかもしれません。

辛いと感じ、身体に何かしらのストレス症状が出ているのに気付かぬふりをしながら仕事に行くのはやめましょう。

 

身体や心を壊す前に対処しましょう

日勤の仕事が終わらなくて残業してから深夜に入るのが当たり前の職場にお勤めの方、休日や夜勤明けでも会議だの研修だのと時間外出勤が多い職場にお勤めの方、心まで疲れ果ててしまってはいませんか。

  • 食事はおいしく食べられていますか。もしくは食べたくもないのに食べ続けたりしていませんか。
  • 夜(もしくは夜勤明けなども含む)は眠れていますか。
  • 休日は仕事のことを忘れて楽しめていますか。
  • さまざまな「欲求」の低下が2週間以上続いていませんか。

身体を壊したり心を壊してしまったら、苦労して取得した看護師免許が役に立たなくなってしまいます。
 

まとめ

仕事を辞めること・転職することはとても勇気がいるけれど、もしかしたら今より楽しく働ける場所があるかもしれません。少し長めの休暇を取っても良いのです。それでまた働きたくなったら仕事を探しても遅くはないのです。

長い人生、ほんの数か月休んだところで何の支障もありません。

ストレスに伴う身体の異変を感じたときには早めに専門医に相談しましょう。

看護をする側が心身ともに元気でないと、良い看護を提供することはできません。プロとして最良の仕事をするために、そして看護師として長く働くためにも自身の心のメンテナンスは重要です。

心の叫びに気付かないふり・聞こえないふりをしないで。あなたを守れるのはあなただけなのです。

上記のような関連記事もありますので是非参考にしてみて下さい。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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看護学校卒業後、某有名企業が運営する病院へ就職。その後地元へUターン。
結婚・妊娠・出産・離婚という怒涛のような20代をおくり、転職ラッシュな30代を走り抜け、ようやく安定の40代を迎えることができました。
趣味はライブと旅行とダイビング。酒とロックと煙草をこよなく愛す不良看護師です。
総合病院で勤務する傍ら、現在は執筆活動に邁進中。
看護師歴20年の知識と経験・私の失敗を活かしつつ、若い世代にいろいろ伝えていきたいと思っております。


カテゴリー:看護師コラム


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この記事を書いた人:林みずほ
(公開日:)(編集日::2017年03月25日)

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