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ラビウサ

専門看護師

ラビウサ

( 看護師 専門看護師)

精神科看護師が感じるストレスの対処法とは

ラビウサ
専門看護師ラビウサ
精神科看護師が感じるストレス

精神科で働く看護師のストレスは、どのように解消すればよいのでしょうか。

精神科看護師には、一般病棟とは違う悩みやストレスがあります。

特に、精神科病棟に勤務する看護師は、閉鎖された空間で病状が不安定な患者と向き合わなければありません。

そのため、患者とコミュニケーションをとることさえも時には強いストレスになる場合があります。

ここでは、そんな精神科看護師が感じるストレスと、その対処法についてご説明します。

1.「患者に話が通じない」ストレスの対処法

首を傾げる精神科の女性看護師

精神科疾患は、病状が重篤であればあるほど患者との会話がかみ合わず、精神科看護師は対患者支援にストレスを感じることがあります。

そんな「話が通じない」というストレスを感じた時の対処法を以下でご紹介します。

 

(1)同僚や先輩に自分がするべき対応を相談すること

真剣に患者の支援に取り組もうとすればするほど、自分の言葉が患者に届かないことはストレスにつながり、時には自己否定につながりがちです。

そんな時、精神科看護師は同僚や先輩、医師などに相談し、客観的に患者の病状や自分がすべき対応について相談することが大切です。

患者に対する自分の思いを冷静に判断でき、気持ちが整理されストレスの軽減になります。

 

(2)他科や他職種の友人と飲みに行くこと

精神科以外の看護師仲間や、看護師以外の友人と飲むに行くことも、精神科看護師が「話が通じない」ストレスから解消される方法です。

自分の話を聴いてくれる、自分を受け止めてくれる相手と楽しく話すことで、心の疲れをいやすことができます。

 

(3)カラオケで思いを吐き出すこと

精神科看護師が、患者や同僚・上司・医師に対する「私の話をちゃんと聞いて!」「勝手なことばかりを言うな!」といった憤りや不満が鬱積した時は、その思いを歌にのせて吐き出すこともストレス解消になります。

楽しい曲や、歌うだけで泣けてくる曲などを選び、自分の感情を開放させてあげることで心が楽になります。

誰にも迷惑かけず、自分のペースで歌える一人カラオケはストレス解消にとても良い方法です。

 

2.「患者へコミュニケーションをとり続ける」ストレスの対処法

精神科患者の手を握る看護師

精神科看護は、何よりもコミュニケーションを大切にする領域です。

しかし、時にはコミュニケーションをとり続けることが、精神科看護師の疲労やストレスの原因になります。

「コミュニケーションをとり続ける」というストレスを感じた時の対処法としては下記があります。

 

(1)誰にも会わない一人の時間を作ること

仕事帰りに落ち着いたカフェによって帰るなど、誰にも会わない一人の時間を作ることも、精神科看護師がコミュニケーションをとることで発生したストレスの解放法になります。

私も数名の患者にカウンセリングを行った日は、一人になる時間がないと精神的にしんどくなります。

自分を取り戻す時間、誰にも気を遣わない時間を持つことも、とても大切なストレス解消法です。

 

(2)自然豊かな場所に出かけること

精神科看護師が職場での濃厚な人間関係にストレスを感じた時には、緑や空などが見渡せる場所に出かけることをおすすめします。

海や山に行くことも良いでしょう。

人との関わりが少ない場所で心を休ませてあげることで、穏やかに心のエネルギーチャージができます。

 

(3)考えることを止めて早めに眠ること

コミュニケーションは身体よりも脳の疲労を引き起こします。脳を休ませるには、「睡眠をとる」ことが何より重要です。

そのため、精神科看護師が会話することに疲れ、ストレスを感じた日は早めに睡眠をとることを心がけましょう。

睡眠をとることで脳が必要な情報を取捨選択し、次の日には気持ちも落ち着き、前向きに考えられるようになっていきます。

 

ポイント!

ポイント

人の言動や会話で心が傷ついた時こそ、考えることを止めて早く休むことが効果的なストレス解消になります。

 

3.「患者への身体介護が多い」ストレスの対処法

腰を押さえる精神科の女性看護師

精神科病棟は、急性期病院のように医療処置が少ない代わりに、おむつ交換などの介護が必要になり身体的疲労が蓄積されがちです。

精神科看護師が「身体介護が多い」とストレスを感じた時の対処法をご紹介します。

 

(1)規則正しい食事と運動を心がけること

精神科看護師が体調を整え、神経伝達物質やホルモンバランスを整えてストレスを解消するには、規則正しい生活を保つことが大切です。

特に夜勤がある看護師には、規則正しい食事と運動を意識的にコントロールすることが必要です。

バランス良い食事をとり、仕事以外で行うウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行うことが、身体的疲労によるストレスに強くなる心身を養うことにあります。

 

(2)温泉などで血行を改善すること

精神科看護師が身体介護によるストレスを解消するには、仕事で疲れた体をゆっくりと労わる必要があります。

それには、温泉などにゆっくりと浸かることがおすすめです。体を芯から温めるだけでなく血行を改善し、ストレスによる腰痛や肩こりも解消します。

 

(3)マッサージやヨガなどのリラクゼーションを楽しむこと

マッサージやヨガなどのリラクゼーションも、身体介護にストレスを感じている精神科看護師におすすめの対処法です。

看護師は自分の身体を後回しにしがちですが、精神科看護師は心身共にストレスがかかりやすい領域です。

そのことを自覚して自分の心身を労わるように心がけることが、何よりのストレス解消法になります。

 

(4)身体の症状が改善しない時は早めに病院に行くこと

精神科看護師が身体介助により頭痛や肩こり、腰痛が持続して改善しない時は、早めに病院に行くこともストレス対処法の一つです。

市販薬などで症状をごまかさず、心身をサポートしてくれるかかりつけ医を見つけることも大切です。

 

4.「患者から暴力や暴言を受ける」ストレスの対処法

精神科患者のこぶし

精神科看護師は、精神症状が重い患者から想定外の暴力や暴言を受けることがあります。

その「患者から暴力や暴言を受ける」ことにストレスを感じた時の対処法をご説明します。

 

(1)一人で抱え込まず上司や同僚に相談すること

精神科看護師が患者から暴言や暴行を受けたら、一人で抱え込まず上司や同僚に相談することが対処法になります。

そして、チームで解決策を考えることが大切です。

 

注意点!

ポイント

看護師が患者から暴言や暴力を受けたことを沈黙し続けると、知らずに自身の心身の苦痛を高めることにつながります。

 

(2)自分個人への行為ではないと割り切ること

精神科看護師が患者から暴言・暴力を受けストレスを感じた時は、その行為は自分に対するものではないと言い聞かせ、割り切ることが対処法です。

患者の暴言や暴力は、病気がそうさせているものです。

「自分が悪かったから」「自分がいない方が患者は落ち着く」などと自分自身に直接向けられていると考えず、客観的に患者と自分の関係性を捉えることが大切です。

 

(3)マインドフルネスで過去に囚われない自分になること

患者からの暴言や暴行が精神科看護師の心の傷となり、強いストレスを感じる場合もあります。そんな時は、マインドフルネス瞑想などを体感することもストレス解消になります。

自分の呼吸に意識を向けつつ「今、ここ」を感じ、過去に囚われない自分になることが、患者の暴力や暴言によって受けたストレス解消には効果があります。

 

5.「閉鎖された空間にいる」ストレスの対処法

落ち込んでいる精神科の女性看護師

精神科病棟は、出入り口に鍵を閉めるなど、閉鎖的な空間で過ごすことが多くなりがちです。

精神科看護師が「閉鎖された空間にいる」とストレスを感じた時の対処法を以下でご紹介します。

 

(1)あえて職場から離れた場所に住むこと

精神科看護師が閉鎖された空間にいることで、病院から心理的距離が取れないと感じ始めたら、病院近くの寮に住むのではなくあえて職場から離れた場所に住むこともストレスの対処法になります。

私が徒歩圏内の病院に勤めていた時、救急車の音や患者・家族とすれ違いや、窓から病院が見えることに強いストレスを感じたものです。

 

ポイント!

ポイント

ましてや、精神科病棟は閉鎖すべき部分が多く、鍵の開放に対する緊張や不安が付きまといます。だからこそ、仕事が終わったら、病院から完全に開放される距離感をもつことが大切になるのです。

 

(2)連休や有休を利用して旅行すること

精神科看護師が閉鎖された空間で働くことにストレスを感じ、前述の場所の距離感を持つことができない時は、精神的な距離感を保つことが対処法です。

積極的に連休や有休を活用して旅行することをおすすめします。

病院を出たら開放された場所にいる自分を体感する、自由に活動できる自分がいることを実感してください。それが、閉鎖空間で働く場合のストレスの対処法になります。

 

まとめ

一般病棟とは違い、精神科病棟や精神科看護を必要とする患者との関わりは、必要以上の気遣いが必要になります。

様々なストレスとその対処法をご紹介しましたが、心身の疲れが取れない、職場のことが気がかりで休まらないなどの症状が続く場合には、その環境や看護領域が合わない可能性もあります。

精神科看護領域は、看護師であれば誰でもできる採血や検査説明、バイタルサイン測定などでは対処できない部分もあります。

同僚や上司に相談するなど様々なストレス対処法を試してみたけれど、心と体の疲れが取れない時は、退職を考えることも大切な対処法になります。

あなたに合った看護領域は、他にもまだまだあるはずです。ストレスを上手に対処しながら、自分らしく働くことを大切にしてください。


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この記事を書いた人

看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。


カテゴリー:精神科病院

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この記事を書いた人:ラビウサ
(公開日:)(編集日::2017年11月13日)

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