職場で看護師が辛く疲弊する瞬間:アンケート調査

職場で看護師が辛く疲弊する瞬間:アンケート調査

「看護師ジョブブログ」で、看護師を対象に、「職場で辛いことや疲弊すると感じる瞬間はありますか?」というアンケート調査を実施しました。

  • 回答数:100名
  • 対象者:現在辛いと感じている看護師
  • 実施日:2016年1月29日
  • 調査協力:株式会社クロコ
アンケート調査結果
人材不足の深刻さ22%
夜勤の辛さ20%
上司や同僚の人間関係の悪さ18%
不規則な生活になってしまうストレス15%
モンスター患者の対応に疲労困憊した12%
有休休暇が取りにくい7%
人の命を扱う責任の重さ6%
アンケート結果によると、第1位「人材不足の深夜さ」(22%)、第2位「夜勤のつらさ」(20%)、第3位「上司や同僚との人間関係の悪さ」(18%)という順位でした。三項目とも横並びに近い結果でしたが、看護師ひいては医療業界の人材不足やハードな職場環境で、仕事が辛いと感じている人の多さが伺えます。

人材不足や夜勤、人間関係など、多くの不満や悩みが寄せられており、実際の看護師たちの声を確認しましょう。

5位:患者の対応に疲労困憊した時(12%)

患者に理不尽に怒鳴られ傷付けられた経験のある看護師は意外と多いのではないでしょうか。

運悪く、「モンスター患者」などと呼ばれる患者に遭遇してしまった日には「辛すぎる・・・」と弱気になってしまうのも無理はありません。

回答した看護師の意見

看護師の体験【女性/秋田県/30歳】
「これでもかと言うくらいに面倒な患者さんに付きまとわれたときは恐怖でした。説明をしてもなかなか納得してくれず、話にならない事が多い。」

 

看護師 体験談【女性/福岡県/29歳】
「自分の都合を押してきて、こちらの説明にまったく耳を貸さない患者が何人もいて、精神的にまいってしまった。さらに個人的な感情的や怒りをぶつけられてしまったりして疲れが溜まってきている。」

 

看護師 体験談【女性/北海道/29歳】
「様々な年齢層の患者さんがいるので対応が大変、すごい理不尽を言われることや患者さんのミスを自分のせいにされるときがあり、それを上司に伝えられて怒られたことがありました。」

 

看護師の体験【女性/群馬県/28歳】
「買い物をしてくるよう言われ、個人的な用事なので、できなと断ると、上司を呼び、担当を変えてくれと言われた。話し相手にさせられ、他の患者もいるのに、離れると怒ってくる。ちょっとした事で頻繁に呼ばれるので、疲れてしまった。」

 

看護師 体験談【女性/新潟県/27歳】
「人と人との付き合いであり、その間に言葉が通じなくなるとしんどいです。態度が悪い患者には、身体的にも精神的にも本当に疲れてしまう。」

 

 

4位:不規則な生活のストレスがある時(15%)

看護師は不規則な生活スタイルに加え、何時に上がれるか分からない日々の業務に押しつぶされ、ふと我に返った時に「重い疲れ、辛さ」を感じる看護師も少なくありません。

あまりにも今の生活が自分に合わないと感じる時は、思い詰める前に職場を変更するのも1つの方法といえます。

回答した看護師の意見

看護師 体験談【女性/北海道/27歳】
「以前勤務していた病院は変則2交代制という勤務体制で、朝から夕方までの日勤(8時間勤務)、朝から夜までの長日勤(12時間勤務)、夜から翌朝までの夜勤(12時間勤務)でしたが、実際に仕事を終えて帰れるのは勤務終了時間から3~4時間後という毎日でした。夜遅く帰って次の日の朝出勤だったり、夜中に帰って次の日(日付が変わっていればその日)の夜出勤だったり、どう生活のリズムを作ればよいか分かりませんでした。」

 

看護師の体験【女性/茨城県/29歳】
「夜勤が続くと休みの日に体が不調になってしまいます。また具合がよくないときに夜勤をしなければならないときはストレスが酷いです。とにかく労働時間が長く、休まる時が無いので厳しいです。」

 

看護師 体験談【女性/青森県/26歳】
「朝まで勤務した後に、夕方から再び勤務に入ることがあり、吐き気がする時もあります。寝る時間も起きる時間も、毎日異なるので体内時計が狂ってしまい、すごく疲れているのにうまく寝付けない日がある事が辛いです。」

 

看護師 体験談【女性/茨城県/29歳】
「出勤時間がまちまちなので、どうしても不規則になってしまいます。病院によっては、夜勤が多かったり、休みが取れなかったりするのでストレスが溜まる一方で、解消できません。」

 

看護師の体験【女性/愛知県/25歳】
「夜勤もあり生活が乱れて不規則になってしまうためストレスになります。急患や急変の方が出たりすると、決まった時間で仕事を終われることが少ないです。」

 

3位:上司や同僚の人間関係の悪さが顕著な時(18%)

職場の人間関係は、どのような業界でも気になる事ですが、看護師の場合、女性が多い職場であることが原因で、ストレスに感じる方が多い印象を受けました。

  • 「女性の職場だから」
  • 「派閥やグループがあり、仲間外れにされるとつらい」
  • 「人間関係がドロドロしている」

という意見もあり、いびつな人間関係が伺える結果となりました。

 

回答した看護師の意見

看護師 体験談【女性/大阪府/24歳】
「21歳の新人のときの話です。子供の頃から看護師になりたいと思い、二年前に専門学校を卒業し、某大学病院に就職でき、夢を叶えました。しかし、待っていたのは理想と現実とのギャップでした。反面教師の数名のベテランの看護師の存在です。患者さんへの暴言、新人には辛くあたる、何度泣きなら帰ったかわかりません。」

 

看護師の体験【女性/奈良県/32歳】
『患者さんと接したときの苦労なら耐えられる気がするけど、上司や同僚のいった仲間であるはずの健康な人の対応をしているときにふと「自分、なにやっているんだろう」って疲れが一気に出て死にそうになる。人間関係にまで気を遣っていると、本当に疲労する。』

 

看護師 体験談【女性/大阪府/25歳】
「私の勤務している病院では、医師も看護師も出身の学校によって派閥があり、他の学校の卒業生とは旅行のお土産のお菓子の交換もしてはいけない決まりがありました。仕事よりも人間関係に疲労困憊しました。さらに女だけの職場なので人間関係もドロドロで、しかも逃げ場がない辛さがある。」

 

看護師 体験談【女性/富山県/29歳】
「不規則な勤務体制や職務内容に不満はありません。ただ、職場の人間関係が悪いと余計なストレスを抱えてしまうので仕事が嫌になると思います。仕事でどんなに忙しくても、チームワークでカバーしていけば楽しくできるし、患者さんにもそれは伝わると思います。」

 

看護師の体験【女性/宮崎県/29歳】
「看護師はけっこう個性が強いので、意見がぶつかる事が多く派閥争いがあります。まだ同僚は良い人ばかりだけど、上層部の人間(上司、経営者)は自分さえ良ければいい人ばかりです。」

 

看護師 体験談【女性/東京都/30歳】
「病院という一般企業とは違った閉鎖空間における人間関係というのは一番堪えます。特に私の病棟の師長は理不尽な怒り方をする方で、怒る時も感情的に物を言います。こちらに非がなくても、何かミスがあると直ぐ部下のせいにし、反論でもしようものなら徹底的に怒られます。その上、上にはいつもヘコヘコしています。こういった上司の下で働くことが一番の苦痛です。」

 

2位:夜勤の辛さを感じた時(20%)

「夜勤のつらさ」のせいで、倒れてしまうのではないかと思う看護師も多く、

  • 「深夜のナースコール頻発は、精神的にきつい」
  • 「日勤よりも人が少なく、緊張感がある」

など、夜勤ならではの大変さに悩まされる看護師さんは少なくありませんでした。

「2016 年 病院看護実態調査(日本看護協会)」 において、看護師の毎月の平均夜勤時間が72時間を超えている病院は全体の34.8%に及ぶことが報告されています。

また、「太陽の光を浴びると目が冴えてしまう」「生活リズムが狂って、休日も台無しになる」など、十分な睡眠が確保できず、ストレスに感じてしまう方も印象的でした。

回答した看護師の意見

看護師 体験談【女性/宮城県/37歳】
「やはり年齢を重ねると、夜通し起きていることが苦痛になってきます。夜中にお腹が空いて食べてしまえば眠くなるし、眠くなった時に帰宅のため太陽の光を浴びると目が冴えてきます。でも頭はボーっとしており、そんな中でも車通勤は事故になりそうになったことは何度もあります。勤務時間は決まっていますが、その通りに仕事を終えられることはあまりなくプライベートな予定を立てにくいのもストレスです。」

 

看護師の体験【女性/滋賀県/38歳】
「夜勤はできるだけ多くの看護師で平等に回してもらいたいのですが、家庭の事情から日勤しかできない看護師もいます。そうなるとどうしても独身や子育てが落ち着いた人間に偏りがちになってしまって日勤と夜勤の繰り返しになり体への負担が大きくなってしまうのが現状です。」

 

看護師 体験談【女性/大阪府/30歳】
「日勤と夜勤をシフト制で繰り返していると、生活リズムを強制的に変えているので、体の疲れから重大なミスをしてしまうかもと心労も溜まってきます。独身だから、子育てが終わっているからという理由ですべての夜勤を回すのは、やめてほしいです。」

 

看護師 体験談【女性/埼玉県/30歳】
「眠いけど、呼び出しで緊張感を出さなきゃいけない時に精神的に辛いです。また、夜勤ではナースコールが頻繁になるので、全く落ち着く暇がありません。」

 

看護師の体験【女性/宮城県/37歳】
「夜勤を含む長時間労働の困難さは、長年続けても克服できないほどの辛さだからです。夜勤はスタッフが少ないため、することが多いので疲れる上に、日勤よりも緊張感が大きいです。(夜に徘徊する老人が多々いて毎回注意して部屋に戻す作業がつらかった・・・。)」

 

看護師 体験談【女性/鳥取県/33歳】
「夜勤があると生活のリズムも狂うしそれをせっかくの休日にもひきずってしまうから。さらに夜勤明けで帰ろうとしたら、急患で帰れなくなることが度々ある・・・。」

 

看護師 体験談【女性/山形県/39歳】
「充分な睡眠時間が確保出来ないので、疲労が蓄積してしまいます。申し送り等が長引き、時間通りに退社出来ず悪循環に!風邪で体調不良の時は、私の方こそ看病して!!と心から思います。」

 

1位:人材不足の深刻さを痛感した時(22%)

看護師の仕事を行っており、一番つらいと感じるのは「人材不足の深刻さ(22%)」との結果となりました。

原因としては、

  • 「すぐに辞めてしまうから、シフトを組むのが大変」
  • 「新人が来ないし、来ても短期間で辞めてしまう」

などの声が印象的であり、定着率も割ることが伺えます。

回答した看護師の意見

看護師 体験談【女性/東京都/33歳】
「勤務して4年目に結婚、すぐに妊娠しましたが、職場に言い出せず無理がたたって4ヶ月で流産してしまいました。その後再び妊娠したので、正看護師からパートに変えて欲しいと言い出すと、変えてはもらいましたが同僚たちに申し訳ない気持ちと、以前は担当していた夜勤や日誌を担当できなくなり、かと言って無理もできず、迷惑をかけてしまいました。楽な仕事ではないので、同僚が辞めて補充されないと給料は変わらず負担が増えて疲れがとれません。」

 

看護師の体験【女性/宮城県/34歳】
『1日の業務内容は日々変動し、また、看護師の人数も少ない為に、時間内に業務が終わらず、毎日のように夜遅くまで残業することが多々あります。また、忙しい日には休日でも、出勤しなければならないこともあり、疲れを取ることができない為、「過労で倒れないか」と心配になります。』

 

看護師 体験談【女性/岐阜県/31歳】
「予定どおりのシフトで廻っても結構きついのに、トラブルがあると勤務終了時間でも帰れないし、誰かが休むとさらに勤務体制が厳しくなるということが続くことがあります。新しい看護師はすぐ辞めていき、シフトが本当に組めない感じです。」

 

看護師 体験談【女性/長野県/31歳】
「私の病院はとにかくスタッフが少なく子供が病気でも休むことができませんでした。自分が辛いときはもちろん、休めずこのままでは倒れてしまうと思いました。とにかく次から次へとやらなくてはいけないことが出てきて、満足にトイレにも行けず、苦労している職場の仲間も多い。」

 

看護師の体験【女性/東京都/30歳】
「看護師が不足しているのに患者はたくさん入院しきます。誰も見ることができないのに、ナースコールは鳴り響き、対応悪いと患者から文句の嵐です。責任の重さや不規則な勤務などは覚悟の上で就いた仕事ですが、慢性的な人手不足がいつまでも解消されない状況には危機感を覚えます。」

 

看護師 体験談【女性/福岡県/29歳】
「同僚が1度に2人退職したことがあります。その時は、退職した人の業務が回ってきたので大変でした。すぐに人員補充がありましたがしんどかったです。補充された看護師も産休や結婚などによって中堅の看護師が辞めてしまい、経験未熟な看護師が採用され業務が追いついていなかったです。」

 

最後に

看護師の仕事は激務だと言いますが、深刻な人手不足のほか、勤務時間や人間関係にも悩まされる方が多いようです。

看護師の離職や転職が繁盛に行われる理由も、単にライフスタイルの変化などではない可能性も大いにあるのではないでしょうか。

看護師の人材不足は問題であり、厚生労働省も頭を悩ませている問題です。「辛い仕事」もあると思いますが、チームワークで乗り切りたいですね。

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