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ラビウサ

専門看護師

ラビウサ

( 看護師 専門看護師)

放射治療室で看護師の私が学んだ事について

ラビウサ
専門看護師ラビウサ
放射治療室 知識

がん治療の3つの柱の1つである放射線治療。その主役である外照射で働く機会は少ないと思いますが、仕事内容はルーティーン化していながら、やり方次第では患者と深くかかわることができる場所です。

ですが働く範囲が狭いため、放射線治療医・放射線技師・受付けスタッフとうまくチーム医療ができないと、人間関係で躓くことになります。私が放射線治療室で体験したチーム医療の難しさと、看護業務の楽しさをご紹介します。

1. 放射線技師とは仲良くするのが吉

放射線技師 仲良くする

放射線治療のスケジュールや業務を仕切っているのは放射線技師になります。もちろん放射線治療専門の資格を持つ技師が必要なこともありますが、男性が多いため仕事を辞めないことが大きな理由です。

そのため、放射線技師とうまく関係性が築くことができないとミーティングで攻撃されたりすることもあります。

 

嫌われると異動させられる可能性がある

実は私が勤務異動をしたのも、その直前に「看護師VS放射線技師」のバトルがあったためでした。看護師と技師では技師のほうが業務の必要性が高いため、結局はその問題視された看護師は異動になったのです。

放射線治療室で働く場合には、放射線技師とのコミュニケーションはこまめにとることがとても大切になります。

 

2. 放射線治療医はインドアな人が多く関わり方が難しい

放射線 治療医 インドア

放射線治療医はあまり外に出たがらない人種のようです。放射線治療室が医師のお城のため、自分の診察室で書類を見ていたり、放射線治療を眺めていたりしています。

私も放射線治療室に移動するまで放射線治療医と他の場所で会うことはほとんどなく、廊下で会うだけでも新鮮な驚きでした。

 

治療計画中は話かけないほうが良い

放射線治療医にとって、放射線治療計画中は「手術中と一緒」なのだそうです。そのため治療計画を始める前に指示をもらっておかないと、1~2時間は「待ちの姿勢」に徹することになります。

そのためタイミングを逃し、声をかけそびれた時はそっと付箋を机のそばに張って置いたり、技師さんに先生の手が空きそうになった瞬間を教えてもらったりしていました。

つい、パソコンに向かっているだけに見えるため気軽に声をかけたくなるのですが、「場が読めない」と冷たくされる可能性もあります。注意してください。

 

3. 放射治療室での看護業務の流れは毎日同じ

放射線看護 流れ 業務

放射治療室での看護師の1日の業務の流れは毎日同じのルーティーン業務になります。主な業務内容をご紹介します。

 

看護オリエンテーション

放射線治療室の多くは初回診察前に看護オリエンテーションを行い、患者の治療の受け止めや初回診察時の流れなどを説明します。また、初回診察が終わった後も医師の説明の理解度や今後の治療の流れなどを説明することになります。

最初は何を説明して良いか不安ですが、放射線治療は毎日同じ業務が流れているため、その業務の流れが身につけば自然とその流れで患者へのオリエンテーションができるようになります

また、他の看護師が説明している時に一緒に聞くことも可能なため、「説明が他の看護師と違っているのではないか」という不安はなくなります。

 

治療計画CT時の介助

放射線治療は、治療計画CTが治療前に必要になります。この治療計画がチームで連携してできるかどうかが、患者の苦痛を最小限にすることにつながります。

治療計画時には造影CTを行うこともあり、看護師はルートの確保と造影剤注入中の観察が必要になります。ルートが取れないとCTができないため緊張しますし、放射線技師が「今か、今か」とみているため焦りますが、さしやすい血管に挿入すればよいため見られていることに慣れてしまえば大丈夫です。

また治療計画CT時は、固定具の作成や患者が治療中に同一体位が取れるようにクッションやマッドなどを使用して位置決めを行います。そのため、看護師も同席することが治療中の患者の準備に役立つことになります。治療計画CTの介助は、とても大切な看護業務の一つです。

 

時間に追われる治療時の介助

実際に治療が開始されると、15分程度の間隔で次々と患者をリニアック室に出し入れすることになります。そして治療中の間に看護師は看護記録を入力し、処置や注射を行うことになります。

そのため、治療が立て込んでいる時には時間に追われることもありますが、吸入処置や注射(アンサーと呼ばれる皮下注)などがなく、自立した患者が多いときは治療中に時間があるため放射線技師とともにリニアック室の画面を見ていることもできます。

治療時間が長めの患者が多い時は更にゆとりをもって仕事ができます。

 

4. 看護師以外のスタッフとも治療に関する情報交換が大切

情報交換 大切

放射線治療医・放射線技師・受付けスタッフ・看護師でのチームカンファレンスも、とても大切な情報収集の場になります。

治療の進捗状況はもとより、照射時間の変更・照射部位の変更・皮膚炎などの程度と処置など、すべての職種が把握していることが大切な情報を話し合います

 

チームカンファレンスは必ず出席すること

この時、看護師も患者の皮膚炎や粘膜炎の程度、心理的変化や治療に関する希望などを伝えます。放射線治療は、どの職種も同じ情報を持っていることが医療事故を見逃さないことになります。

積極的に看護師としての患者情報を使えることが看護師のいる役割をアピールすることにもなります。

 

5. 短期間だが毎日同じ患者に会うことができる

同じ患者 会う

放射線治療は、月~金曜日まで毎日同じ時間に患者と会うことになります。そのため、治療開始に必要な書類や物品、排尿や食事の指示などは患者に伝える必要はありますが、情報を聞きそびれたとしても次の日にまた会えるため、焦らずに対処することができます。

 

信頼関係が自然に構築される

患者の心理的サポートも毎日声をかける中で自然に培われていくため、「患者に寄り添わなければ」と力まずとも、自然とあいさつやちょっとした会話の中から信頼関係が構築されていきます。

患者からよく聞くセリフの一つに、「放射線治療室の看護師さんは優しい」があります。治療が開始される不安に対するサポートから、治療後半になってから出現する皮膚炎や倦怠感などに対して適切な時期に看護介入できるからこそだと思います。

 

患者との関わりが励みになる

毎日1か月以上続ける必要がある放射線治療を、毎日変わらない対応で見守ってくれる看護師って、患者に感謝されやすいのです。

「診察に来たから顔を出しに来た」と、放射線治療室によってくださる患者も多いので、看護師にとっても励みになります。私も放射線治療室に勤務していた時、治療は終了したのに忘れずに会いに来てくださる患者がいたことが、何よりも自分を支えた瞬間でした。

 

まとめ

放射線治療室の看護師は、放射線治療医や放射線技師に比べて放射線治療の知識が少なく、看護師がいなくても業務が回る部分も多くあります。

ですが、患者にとっては不安な治療開始前からオリエンテーションを通してかかわることができ、治療回数が増加するとともに出現する有害事象へのケアや精神的サポートは看護師だからこそできることです。

業務もルーティーンの部分も大きいですし、業務の流れを覚えてしまえば落ち着いてこなせる看護業務です。また、自分の工夫次第でいくらでも患者とコミュニケーションをとることができます。

私も、もう一度機会があれば働いてみたいです。ただし、放射線技師さんとの関係だけは良好にしておくのがポイントです。それだけが放射線治療室で必要なチーム医療のコツです。気を付けてくださいね。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。


カテゴリー:看護師業務内容の特徴


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この記事を書いた人:ラビウサ
(公開日:)(編集日::2017年07月27日)

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