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療養型病院看護師の役割と看護目標・患者様との接し方

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看護師ライターもも
療養病院

世間一般的に病院の役割とは病気になった人たちの治療・ケア・リハビリを行って社会復帰を目指すということだと思います。実際に、何かしらの病気にかかり、入院が必要になると、急性期病棟で集中して治療して回復期病棟へ移動し、リハビリを受けて自宅での日常生活動作ができるようになって退院・職場復帰されるかたがほとんどです。

しかし、病院のなかにはそういったような役割だけでなく、患者様がどのような最期を過ごすことができるか、家族とご本人の意向を聞いて病状の回復を図ることではなく、出来るだけ状態を維持、または病態の悪化を緩やかにすることを目的とする病院もあります。それが、いまわたしが働いている療養型の病院です。

わたしが現在働いている療養型病院では糖尿病や心疾患、脳血管疾患、肝機能障害などの急性期を乗り越えて、それらの慢性期や維持期である患者様方が入院されています。

入院患者様の平均年齢はおそらく80歳を超えており、入院年数も3年以上の方がほとんどです。

そのなかでも在宅復帰を目指し、リハビリに励んでいる患者様も、もちろんいますが、ほとんどの患者様がこの病院で持病やその持病からの合併症、老衰などで亡くなられ、家族の方と無言の帰宅をされる方たちです。

なんで病院に入院しながら亡くなるのか、なんで熱を出すのか、食べられなくなったのか。なかなか面会に来られない遠方のご家族の方からは時々そのような言葉をいただくことがあります。実際にわたしも新卒で働いていた際、なんでこんなに亡くなってしまうのか、もっとやるべきケアがあったのではないかと思うこともありました。

しかし、今ではそれは療養型病院だからこその役割、それに対する看護目標を立てていく必要があると感じています。今回はこれらに対しての自身の経験と考えを書いていきたいと思います。

1.療養型病院の看護師の役割について

療養病院の看護師の役割について

役割として糖尿病や脳血管疾患などにより、長期の医療や看護が必要な方たちに対する継続的なケアがあります。また、その方たちがご家族の都合や、やや病状が変わりやすいことを理由として、在宅復帰することが難しい方たちのケアもあります。

 

最後を迎える方のケアを行う

結果的に日常生活動作が低下し、療養型病院で最期を迎えるかたのケアを行う場でもあります。

療養型病院はそういった患者様とご家族の意向に沿って、病状の維持、緩やかな低下を目的として最後を迎える方たちのケアをしてくところでもあります。

2.療養型病院ならではの看護目標

療養型病院ならではの看護目標がある

看護目標には大きく分けて2つあると考えています。

  1. 社会復帰などの復帰を目標にしたもの
  2. 最期に向けてより良い緩やかな経過を目標にしたもの

以上の2つの目標があります。

 

最期に向けて良い緩やかな経過を目標とする

1つ目の目標は入院された方の大前提としてほぼすべての方に当てはまる目標ですが、2つ目の目標は例えば、脳梗塞を発症、その後一命はとりとめましたが、後遺症として片麻痺と意識障害がある患者様は食事を口から摂取することができず、マーゲンチューブを挿入したり、胃ろうを作ったりして経管栄養でいくしかありません。

さらに喀痰排出も難しいので適時、喀痰吸引をするなど、継続的なケアが必要となります。

 

長い看護を目標とする必要がある

他にも慢性的に緩徐に病気が進行しており、高齢で手術が適応外であるとされ、徐々に介護の程度が増えていく方もいます。そういった方たちのために寝たきりによる廃用性症候群を防いだり、関節の拘縮による痛みを和らげたり、いわゆる身体機能の維持を目的としたケアが求められます。そして最期を迎えられることに対しての恐怖や不安に寄り添い、ご家族の意向も聞きながら長い看護を目標とする必要があります。

療養型病院は2つ目の看護目標が一番大きな目標だと考えます。

 

 3.療養型病院看護師の患者様との接し方

療養型病院看護師の患者様との接し方

一般の病院では「患者様」と「ご家族様」「職員」との立場をしっかりと分け、失礼のないように区別はつけるように線引きをされているように感じます。それは看護をしていくうえでとても必要なものになりますが、療養型病院の場合、患者様とご家族とは長い付き合いになり、意向をくみ取ったり、意思の疎通を図ったりして良好な関係を築く必要があります。

 

患者様と良好な関係を築く必要がある

自然と一般の病院より親身に距離が近くなっていき、一緒にレクリエーションをしたり、お茶を飲んだりすることもあります。その時の患者様の表情がなにより穏やかでいい時間を過ごせているように感じます。

そうして過ごされた患者様のエンジェルケアを行う時は悲しい気持ちが大きいですが、最近はいままで頑張ったね、ようやく家族と自宅で過ごせるねという思いも出てきました。

まとめ

療養型病院では最期を迎える患者様たちがたくさんいらっしゃり、ご本人もそれを自覚されている方が多いです。

そのなかで自分が目の前の患者様をどういう想いにしてあげることができるか、「最期がここで良かった」を患者様に思ってもらうことができるか、また、患者様が歩んできた長い人生のなかでほんの少しの間だけ交わることができた喜び、それに対する責任感を感じることができます。

緩和ケアや終末期医療にご興味がある方の参考になればと思います。

地方に限らず、療養型病院自体のメリット・デメリットなどを知りたい方は是非「療養型病院に転職を考える看護師のメリット・デメリット」の記事も参考にしてみて下さい。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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趣味は映画鑑賞、英会話、ゲームなどなど沢山あります!大型バイクに乗っていて将来はイギリスへ語学留学する予定です。
まだ1つの病院しか務めていませんが、これからどんどん経験値を増やして更なる進化をしていきます。現在は療養病院に勤めており、医療環境管理士の試験を受けて結果待ちです。


カテゴリー:看護師業務内容の特徴


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この記事を書いた人:もも
(公開日:)(編集日::2017年03月26日)

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