看護師の私が3ヶ所の回復期リハビリテーション病棟に転職し働いてみて分かったこと

回帰リハ病棟 看護師

皆さんは、好きな診療科はありますか?外科派、内科派…それぞれに魅力がありますよね。私は、卒後3年目に回復期リハビリテーション病棟(以下、回復期リハ病棟)に異動になり、その後どっぷり回復期リハ看護の魅力にはまっていきました。

計3か所の病院の回復期リハ病棟で8年間働きましたが、同じ診療科でも看護や体制に大きな違いがありました。違う病院の同じ診療科で、働いたからこそわかる回復期リハ病棟のリアルをお伝えします。

【特集】看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

看護師の3人に1人は転職に不満足で<p>失敗!?成功するために! 転職を検討している看護師の方必見です。転職を成功するためには何が必要でしょうか。「転職が失敗した」「転職後にすぐに退職してしまった」「転職が不満足に終わった」などの回答をいただいた看護師に、失敗のポイントとは?

看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

1.回復期リハビリテーション病棟Aの「非常にアットホーム」な場合

回復期リハビリテーション病棟Aの場合

はじめに働いた回復期リハ病棟は、約300床の地域密着型総合病院の中にありました。非常にアットホームで、介護福祉士が中心となって季節の行事やレクリエーションを盛り上げていました。病床数は約30床で、脳卒中や大腿骨頚部骨折の術後、脊髄損傷といった回復期リハに多い疾患以外に、廃用症候群で転科してきた患者さんも多かったです。

 

看護や介護に非常に熱心な職場

看護や介護に非常に熱心で、失禁が改善しオムツがはずれたり、膀胱留置カテーテルが外れてトイレで排泄が可能になったり、経管栄養から離脱し口から食べられるようになったりと、劇的に回復する姿を目の当たりにしました。「ケア次第でこんなにも回復するんだ」と感動したことは今でも忘れません。

 

患者さんに対して素晴らしいケアをしていた

回復期リハは、基本的には在宅復帰を目標にしているので、入浴も一般家庭と同じ環境のお風呂で介助していました。麻痺のある人も、みんな浴槽に浸かっていました。内科時代は、ある程度動ける人以外は機械浴をしていたので、初めて見たときはびっくりを通り越して感動しました。
これだけ素晴らしいケアをしている病棟でしたが、スタッフの数は3病院の中で一番少なかったです。

 

看護師の年齢層が高いため安定感があった

看護師の年齢層も高く、30代が一番多く、40~60代の方もいて、とても安定感のある病棟でした。介護福祉士は女性と男性半々で、今まで99%女性の内科で働いていた私には新鮮でした。内科よりもさばさばした雰囲気で、私には合っていました。

 

勉強熱心な方が多く勉強会が頻繁に行われていた

医師は女性2名と非常勤男性医師1名、リハビリスタッフは病棟専任が2人、言語聴覚士は他病棟と兼任と他職種の人数は少なかったですが、非常に勉強熱心なスタッフばかりで、勉強会が頻繁に行われていました。

 

やりがいはあるが問題点も

お給料は、3つの病院で一番安かったです。手取り月26万円程度で、ボーナスは年間3.5カ月分程度、年収にして約450万円でした。看護の楽しさを教えてくれた、とてもやりがいのある病棟でしたが、NGポイントが2つありました。

 

勤務時間が過酷だった

1つめは勤務時間の過酷さです。勤務時間は、日勤、早番、遅番、日勤、深夜勤、準夜勤と6つあり、しかも休みも4週6休と少なかったので、いつも病院にいるような感じで疲れがとれませんでしたが、若かったのでなんとかなっていました。

 

熱心なあまりスタッフ間のバトルが多々あった

2つ目は、熱心なあまり看護師と介護福祉士、看護師同士のバトルが頻繁に起きていました。私も1度巻き込まれてしまい、精神的に参ってしまったことがありました。

 

ポイント!

ポイント

この病棟には3年勤務し、結婚を機に夜勤のない自宅近くの病院に転職を決め、退職となりました。

 

 

2.回復期リハビリテーション病棟Bの「年収が高い」場合

回復期リハビリテーション病棟Bの場合

B病院は、回復期リハ専門病院です。転職サイトで求人を見て、日勤常勤と年収の高さが魅力的で、他の病院の見学などもせずに入職を決めました。特に年収は、ボーナスが年間5カ月分、夜勤者にはプラス10万円という大盤振る舞い。日勤常勤でしたが、A病院と変わらない収入を得ていました。私はこの病院を11カ月で退職しました。A病院の看護やケアとの差にカルチャーショックを受けてしまったのです。

 

抑制が多くリハビリからかけ離れていた

驚いたのは抑制の多さでした。特に車椅子乗車時は必ず抑制していました。A病院の場合は、認知機能が低下している患者さんには、スタッフが見守りをしたり、手作業をお願いしたりするなど工夫して抑制せずに済むよう工夫していました。また、入浴も一斉に入り、介助で素早く終わらせる感じで、リハビリとはかけ離れたものでした。

 

看護師の業務内容が限られていた

看護師の仕事は、検温、爪切り、軟膏、目薬、入浴介助、レク係がメインでした。トイレも、1人1人のペースではなく定時に誘導。オムツや膀胱留置カテーテルが外れることはほとんどありませんでした。

抑制や排泄について、なんとか改善したいと思い、A病院で学んだケアをB病院のスタッフと共有し、少しずつ取り組みはじめましたが、上司から仕事が増えるからやめてもらいたいと言われました。

 

認定看護師取得を支援してくれる病院へ転職を決意

悔しい思いを何度も経験したことから、自分の力不足を感じて、スキルアップを考え認定看護師取得を考え始め看護部長に相談しましたが、うちの病院には必要ないと言われたため、資格取得を支援してくれる病院に転職することに決めて退職しました。

 

割り切って仕事をしてる方には好条件の職場

残念ながら、1年経たずに退職することになったB病院ですが、魅力は収入面だけではありません。なんと定時で帰れるのです。むしろ終業時刻前に仕事が終わり、タイムカードを押せずに待っているくらいなのです。割り切って仕事ができる人にとっては、このうえなく好条件の職場と言えると思います。

 

ポイント!

ポイント

リハビリスタッフが非常に多く、1病棟に20人も在籍しているのです。リハビリも365日1日3時間の上限までできるので、患者さんの機能回復は非常に早かったです。

 

 

3.回復期リハビリテーション病棟Cの「キャリアアップ希望」の場合

回復期リハビリテーション病棟Cの場合

C病院は、施設も治療も看護も、回復期リハでは最先端を行く病院でした。リハビリスタッフも多くB病院同様に365日1日3時間の上限まで行っていました。そして、認定看護師など資格支援に対しても積極的で、もっと回復期リハを学びたいと思っていた私にはぴったりの職場でした。

 

処置だけでなく自主トレにも関われた

看護師は、処置だけでなく、嚥下訓練や自主トレにも関わることができてリハビリ看護が充実していました。リハビリスタッフや管理栄養士など他職種との関わりも密で、チームで医療を行っている実感が持てました。研修や学会参加など学びの機会も多く仕事がますます楽しくなっていきました。

 

年収500万円!労働条件は良かった

年収は、夜勤手当が1回3万円と高く手取りで月35万円でした。ボーナスが年1回で1.5カ月分と少なかったですが、年収は500万円を超えていました。休みも月10日前後あり、労働条件は良かったです。

 

患者さんの生活に合わせるため看護師の負担が大きかった

勤務時間は、早番、遅番、日勤、夜勤の4つでした。抑制しない、患者さんのペースに合わせたケアをモットーに行っていたので、患者さんの生活の質は非常に高かったと思います。しかし、その分スタッフの負担は大きく、日勤も夜勤も動きっぱなしで、全介助の方も多く、体力的には非常に厳しい職場でした。腰を痛めたり、体の不調を訴えたりして、休職や退職するスタッフはあとを経ちませんでした。体調不良のスタッフが出るたびに、勤務交代が発生し、シフトはあってないようなものでした。

 

残業が多く休日出勤も

受け持ち患者のカンファレンスやサマリー等のデスクワークも多く、残業となってしまうことが多かったです。それでも終わらず休日に出勤することもありました。家庭のことがおろそかになり、夫に愛想を尽かされてしまいそうにもなりました。

 

ポイント!

ポイント

子供が生まれたこともあり、ワークライフバランスが保てる職場に転職を決意し、8年間の回復期リハでの看護師生活は幕を閉じました。

 

まとめ

同じ診療科でも、病院が変われば看護の内容も、病棟の雰囲気も違い、もちろん収入や勤務時間もそれぞれです。一番続かなかったB病院に転職した時には、「診療科が同じなら仕事内容も雰囲気も同じようなものだろう」と他の病院を見学せず転職を決めてしました。

転職したいと思うと、気持ちが焦って、いい条件のところに内定をもらい1日も早く退職したいと考えてしまいがちです。私自身の経験から、転職サイトでの情報だけでなく、出来れば複数個所見学に行き見比べることをお勧めしたいです。

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

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