著作者

あおいロワイヤル

執筆:現役看護師

あおいロワイヤル

( 看護師 ACLSプロバイダー)

ブランクがある看護師の復職が全てわかる8のポイント

公開:、更新:2018年09月14日
ブランクがある看護師の復職が全てわかる8のポイント

このページでは、ブランクがある看護師が復職を理解するために押さえたいポイントを紹介していきます。

  • 「ブランクがある看護師のニーズはあるか?」
  • 「復職する際の注意点は何か?」
  • 「ブランクがある看護師におすすめの転職先はどこか?」

といった疑問を解消します。

看護師としてブランクがあっても対策をしっかり行っていれば復職は誰でも可能です。復職してからその職場に慣れていくと同時に看護師としての勘も取り戻していけるので、臆することなく一歩踏み出してみてください。

ポイントを押さえてスムーズに復職に臨みましょう。

1.ブランクがある看護師の雇用側ニーズについて

ブランクがある看護師の雇用側ニーズ

ブランクがあることで、転職しづらくなると考える人が多いのですが、看護師は慢性的に看護師不足で、特に首都圏や大都市圏ではその傾向が強いです。

そのため、ブランクがあっても看護師のニーズは高くなっており、看護師資格を保有していれば復職は行いやすいといえます。

また病院側も、ブランクがありながらも復職、転職したい看護師を受け入れるため、独自に支援プログラムや研修を行っていたり、子供のいる看護師のために託児所などの施設が充実していたりする病院も少なくありません。

 

(1)経験・ブランク有無よりもまずは人材確保

急性期病院や特殊な看護技術を必要とする手術室・産科・救命救急などの部署では即戦力が求められますが、それ以外の職場ではブランクがあっても採用可能とするところが多いです。

なぜならば、看護師資格を持つ人材確保ということが先決になるからです。

医療処置や特殊な看護技術の少ない職場では、ブランクがある看護師でも十分業務できるため、雇用側としても「未経験でも少々ブランクがあっても歓迎するから来て欲しい」というくらい看護師ニーズは高いのです。

 

(2)看護師を必要とする医療現場が増えている

近年の医療業界は、慢性的な看護師不足という現場が多いです。

総合病院では看護師を確保できないために「看護体制を7対1にしたくてもできない」という病院もあります。

また、看護師を必要とする医療の現場が病院・クリニックだけではなく老人ホームなどの福祉施設や訪問看護・訪問入浴・デイサービスなど在宅療養者が増えているため、様々な場所での看護師需要が高まっています。

 

ポイント!

ポイント

看護師として復職しやすい環境は、各病院・施設などで整いつつあります。昔と比べて看護師はブランクがあったとしても復職しやすくなったと言えるでしょう。

 

2.看護師の復職支援セミナーと研修

看護師の復職支援セミナーと研修

ブランクのある看護師が病院へ復職するために、必要不可欠とも言える復職支援ですが、基本的には主に看護の基礎技術のための研修、再就業のための研修の2種類に分かれます。(主催する運営側によって内容は異なりますので注意しましょう。)

詳しい内容については「潜在看護師の復職支援研修・セミナーとは」を参照してください。

 

(1)看護師の復職支援セミナーと研修の種類

復職セミナーについて

「看護の魅力」「近年の医療動向」「最新医療機器の取り扱い」など、復職するときの心構えから最新情報まで、離職年数が長く医療業界から遠ざかっていた方を対象に1日の座学講習が行われています。

具体的には、再就業支援のための研修には、

  • 看護の動向
  • 再就職についての心構え
  • 新薬の知識
  • 最新の看護・医療についての講義
  • 最近の器具や医療機器とその取り扱いについて

などの内容があります。

 

復職研修について

採血・点滴からフィジカルアセスメント、心電図、心肺蘇生法などの基礎看護技術中心に、模型を使った実技演習や病院での病棟実習など5日〜7日の集中した研修が行われます。

看護の基礎技術のための研修には、

  • 輸血・点滴管理など
  • 医療機器や模型を使用しての注射・採血の演習
  • スキンケアや乾癬予防
  • バイタルサイン
  • 体位変換や移動
  • 心肺蘇生術
  • 薬物療法の補助技術
  • フィジカルアセスメント

などがあります。

同じような立場のブランク看護師が集まって研修を受けるので、お互いに悩みを共有したり励ましあったりして自信を持つことができるようです。

 

(2)復職セミナー・研修に参加するには

復職セミナー・研修に参加するには

看護師の復職セミナーや研修を運営している機関、病院、会社をご紹介します。もっと詳しい情報が知りたい方は「看護師の復職支援セミナー・研修を看護協会・病院・民間でまとめ」も合わせて確認してみましょう。

 

a:看護協会・ナースセンター、ナースプラザの研修

都道府県の看護協会・ナースセンターやナースプラザにおいて看護師の復職支援が多く行われており、これらの多くは参加費無料です。

研修だけでなく就業サポートもしているので、思い立ったときから復職した後までサポートして貰えます。

各都道府県で定期的に開催されているのでホームページを検索してみましょう。地域で開催内容にばらつきがあるようなので、自分の受けたい講習内容があるか確認しましょう。(ナースセンターの一覧はこちら

 

b:病院・施設での研修

大規模な病院では独自に地域の潜在看護師に対する復職支援研修を設けているところもあります。

働きたい病院に復職支援研修プログラムがあれば、それに参加して職場やスタッフの雰囲気を知るというのも良いでしょう。

しかし、病院側が行っている復職支援研修を受けた場合、看護師として入職する必要があるので注意しましょう。

 

c:看護師転職サイトの研修

看護師転職サイトの会社が復職支援研修を行なっていることもあります。

実施する会社によって内容は異なりますが、実技・実習などは少なく座学講習が多いようです。

利用するには転職サイトに登録する必要があり、担当するコンサルタントに不安を相談する中で講習を受けつつ、同時進行で条件に合う求人を探して貰い、継続して復職までのサポートをして貰えるのがメリットです。

 

3.ブランクありの看護師が思う復職への不安と対処法

ブランクありの看護師が思う復職への不安と対処法

一度現場から離れて看護師としてブランクがあると、復職に対して様々な不安を抱えてしまいます。

そのブランクがある看護師の不安と対処法について説明します。

 

(1)新しい技術や知識についていけるか不安

新しい技術や知識についていけるか不安

看護師としてブランクがある間にも医療技術や常識は変化し進歩しており、自分が勉強し臨床で経験した時間で止まっていると、その技術や知識は古いものとなっていることが多くあります。

多くの看護師経験を持っていても忘れてうろ覚えなこともあり、自分の経験が無意味に思えて、今のやり方についていけるか不安という看護師も多いです。

 

技術や知識が不安な看護師の対処法

都道府県や病院などが実施している看護師復職支援セミナー・研修に参加することで新しい技術や知識を身につけることができます。

また、Webやスマホアプリなどで手軽に医療技術の勉強を行うことも可能で、まずは自分から情報を取り入れることで引き出しを増やし自信をつけることが大切です。

 

(2)体力や精神が維持できるか不安

体力や精神が維持できるか不安

若い頃は夜勤や連勤に耐えられたとしても、ブランクを経て自分も歳を取っているのですから、無理はできません。

毎日の力仕事をこなす体力、命を預かる重責に対するストレスをうまくコントロールできなければ長く勤めるのは難しいかもしれません。

 

体力や精神が不安な看護師の対処法

職場の忙しさや患者重症度、勤務時間、夜勤有無、職場の通勤時間など、自分の体力に見合った看護師の職場探しが必要です。

体力的にも精神的にも余裕を持って働けるような職場、例えば「病院以外で看護師資格が活かせるデスクワーク5選」などを参照して選べば良いでしょう。

 

(3)人間関係がうまくやっていけるか不安

人間関係がうまくやっていけるか不安

ブランクがある看護師を同僚がどのように迎えてくれるのかということも不安に思うでしょうし、同僚・先輩が年下になるかもしれない中で人間関係を構築することは苦手という方も多いと思います。

 

人間関係が不安な看護師の対処法

人間関係は入職してみなければ本当のところどうなのか分かりにくいですが、事前に職場見学や施設見学をすることは可能です。

その際に、

  • 復職した看護師が実際にいるかどうか
  • 既婚者で子供がいる看護師の人数
  • 上司の復職への理解

なども合わせて確認することで安心できます。

また、看護部の担当者だけではなく実際の現場の看護師達の立ち回りや雰囲気を知ることで、自分が働くイメージができれば不安を払拭できる可能性は高いでしょう。

 

(4)家庭や子育てと仕事の両立ができるか

家庭や子育てと仕事の両立ができるか

復職することで、これまでの生活とは大きく変わります。

家庭・子育てなど自分のプライベートと仕事とのバランスがうまく取れるのか、毎日が嵐のように忙しくなっても仕事をするべきなのか、など生活の変化に対して不安になるかもしれません。

 

家庭と仕事の両立が不安な看護師の対処法

復職したら生活はどのように変わるか、協力して欲しいことなどをしっかりと家族と話し合いをしておきましょう。

これを怠って独りよがりで進めると自分がこれまでの負担に加えて仕事まですることになり、自分だけ大変だという思いにかられてしまいます。

家族の協力と理解があってこその両立ですから、無理のない範囲で働く方法を家族と相談しましょう。

 

4.子育て中の看護師が復職するポイント

子育て中の看護師が復職するポイント

子育てや家庭と仕事の両立を行い、看護師が復職するポイントを「雇用形態」と「休日の日数」についてまとめていますので、確認しておきましょう。

 

(1)雇用形態:働き方を考えること

看護師として働く雇用形態は

  • a:常勤(フルタイム)
  • b:短時間勤務の常勤
  • c:非常勤(パート・アルバイト)
  • d:派遣

などがあります。

まずどのような働き方をしたいか考えておきましょう。

 

a:常勤(フルタイム)を選ぶ場合

子どもが大きくて、家を開ける時間が長くても収入重視であれば常勤・フルタイムでもよいですが、夜勤を強いられる職場もあります。

  • 残業がどのくらいか
  • 勤務先からの実際の帰宅時間は子どもの帰宅時間と合うか
  • 夕飯などの生活時間が崩れないか

などをシミュレーションし、家庭に合った職場を選びましょう。

 

b:短時間勤務の常勤を選ぶ場合

子どもがまだ小さいのであれば、常勤・短時間勤務が可能な場合もあります。

時短は30分〜2時間など一日の勤務時間を短縮して働き、その分基本給を減給されるという常勤の雇用です。詳しくは「育児で短時間勤務の看護師の実情とは?うまくやっていく方法」を確認しましょう。

常勤正社員なので有給休暇や賞与などもあるため、ある程度の収入を得ながら家庭との両立をしやすいのでおすすめです。

職場によって、短時間勤務は子どもが満3歳になるまで・就学前まで、や入職して半年後から適用、などの条件があるため、事前に確認しましょう。

 

c:非常勤(パート・アルバイト)を選ぶ場合

非常勤は一日の勤務時間や勤務日数を自由に決められる、いわゆるパート看護師です。

夫の扶養範囲内で働きたいということであれば、○曜日の午前中だけ、など週に1日から働くことができる職場もあります。

しかし保育園を利用する場合は、最低雇用時間が定められており、それに達していないと保育園を退園しなければならないこともあるので要注意です。パートを考える方は「非常勤(パート)看護師で5つの注意点とメリット・デメリット」を確認しましょう。

 

d:派遣看護師を選ぶ場合

派遣会社に登録して勤務条件に合う職場に派遣されるというパートに似た雇用形態ですが、契約が突然解除されることや、派遣期間が決まっているため職場が定着しないのが難点です。

職場がいろいろ変わると覚えることが多くなり人間関係や職場に慣れにくいので、家庭と両立しにくいかもいしれません。

詳しくは「初めて派遣看護師へ転職!知るべき9つの知識」を参照してください。

 

(2)休日の日数:求人を選ぶ前に確認を!

休日の日数:求人を選ぶ前に確認を!

復職する看護師求人の年間休日数はきちんと確認しましょう。

またシフト制であるか、カレンダー通りの休みが取れるのか、で家族との時間の過ごし方は大きく異なります。土日だけでなく祝日を休みとするかしないか、で年間休日数は20日近く変わりますし、夏季・冬季休暇が定められているか、も重要です。

 

自分だけではなく家族も不満に思うことがあるので注意

家族が休日なのに自分だけ仕事に行かなければならない、ということは自分だけでなく家族も不満に思うこともあるので、覚えておいてください。

病院はシフト制が多く、クリニックはカレンダー通りの休日、訪問看護はオンコールを持つ、などそれぞれ特徴的なので、自分の希望する働き方をよく考えてみましょう。

 

5.ブランクがある看護師におすすめの復職先と勉強法

ブランクがある看護師におすすめの復職先と勉強法

ブランクがある看護師におすすめの転職先として、

  • (1)復職支援に力を入れている病院
  • (2)クリニック
  • (3)訪問看護ステーション(訪問看護師)
  • (4)介護施設

などが挙げられ、以下でご説明するような自分のライフスタイルに合わせた転職先を選ぶようにしましょう。

 

ブランクがある看護師の復職におすすめの職場とは

また、以上のような病院・施設でなくても、おすすめの職場はもちろん存在します。

それは、

  • 復職支援制度がある職場
  • 重症度が低く、医療処置が少ない職場

になります。

 

復職支援制度がある職場がおすすめ理由

病床数の多い病院や地域の総合病院でも独自の復職支援に力を入れて潜在看護師を募集していることがあります。入職後も復職者にプリセプター制度を取っていることや復職支援研修やカリキュラムが充実していることもあるので安心して技術獲得できます。

また、復職者に対して技術面だけではなくメンタル面もしっかりフォローされていると考えられ、働きやすい環境と言えます。

 

重症度が低く、医療処置が少ない職場がおすすめ理由

基礎看護技術や重症判断と緊急時対応に自信が持てない場合は、対象患者の重症度が低く、実施する医療処置が限られている職場がおすすめです。

具体的には、訪問入浴、訪問看護、デイサービス、老人福祉施設、検診センターなどです。これらの職場では「未経験可、ブランク可」の求人も多いです。まずは看護師として現場に戻ることを優先させ、それからステップアップするのも一つの方策です。

 

(1)病院に復職する場合

病院に復職する場合

病院であっても、ブランク後に復職、転職する看護師へのサポートや教育制度が整っているところはオススメと言えます。

実際に働き始める前に復職支援研修をしてくれたり、プリセプターをつけてくれたり、ブランクがある看護師の復職がスムーズに進むよう、環境を整えてくれている病院であれば、安心して復職できるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

復職支援研修を行っている病院や、中途採用でもプリセプター制度がある病院探しは、看護師転職サイトのエージェント(担当者)を利用して希望条件を伝えて探してもらうと見つけやすいです。看護師転職サイトを選びは「看護師転職求人サイト口コミ評価ランキング」を参考にしてください。

 

ブランクがある場合の勉強方法について

病院では最新・標準的治療方法や処置と看護、使用する医療機器と管理などの情報収集が必要です。

これらは先に述べた復職支援セミナーや研修を受講することで勉強することができます。

また、配属先が決まっていたらその診療科の専門参考書を1冊購入し、看護雑誌を定期購読すると基礎知識や看護を網羅できるでしょう。

 

(3)クリニックへ復職する場合

クリニックへ復職する場合

クリニックの看護師によく求められる技術として採血・点滴・注射があり看護師として基本的な処置を行うことが出来れば、復職しやすいといえます。

しかし、ブランクがある看護師の場合は、「透析クリニック」や「美容クリニック」など特殊な診療科は少し避けたほうが良い傾向があるので注意しましょう。

また、看護師が1名体制のクリニックなどは避けたほうが良いため、クリニックの看護師求人を探す場合は注意が必要です。

詳しくは「クリニック看護師求人|転職前の9つの注意点!」を確認して下さい。

 

ブランクがある場合の勉強方法は病院と同じ

採血・点滴・注射の技術に不安がある場合は、病院と同じように復職支援セミナーや研修を受講して技術の習得をしておきましょう。

 

(2)訪問看護ステーションへ復職する場合(訪問看護師)

訪問看護ステーションへ復職する場合(訪問看護師)

訪問看護師の仕事内容の多くは、医療処置や難易度の高い看護技術を必要としないため、ブランクがあっても復職が行いやすい職場だといえます。

ブランクがあったとしても、看護師として3年程度の臨床経験があればさらに復職は行いやすいでしょう。

訪問看護師について詳しくは、

などを参照してください。

 

ブランクがある場合の勉強方法について

訪問看護師が未経験であれば、訪問看護のいろはを学ぶツールとして日本訪問看護協会の「訪問看護eラーニング」を利用するのがおすすめです。

好きな時間にインターネット上でアクセスすれば勉強ができるので取り組みやすいです。

また、訪問看護師の場合は研修などを受けずに現場に戻る看護師も多いです。(もちろん、訪問看護師の仕事を行いながら勉強は必要です。)

 

(4)介護施設へ復職する場合

介護施設へ復職する場合

老人福祉施設でも注射・点滴・経管栄養・尿道留置カテーテル管理・吸引など意外と基礎看護技術が必要です。

また、老人福祉施設といっても幅が広く主に「特別養護老人ホーム(特養)」「介護老人保健施設(老健)」「有料老人ホーム」などが看護師の職場としては一般的です。

ブランクがある看護師が特に注意が必要なのは「特別養護老人ホーム(特養)」となり、介護施設の中で看護師として医療行為を一番行います

そのため、ブランクがある看護師の場合は、

  • 「介護老人保健施設(老健)」
  • 「有料老人ホーム」

などがおすすめです。

介護施設に関しての詳細は、

を参照してください。

 

ブランクがある場合の勉強方法について

注射・点滴・経管栄養・尿道留置カテーテル管理・吸引や、看護師としての基礎記述を忘れてしまっているかもと自信がない方は、復職支援セミナーや研修で技術習得をしましょう。

また、勉強としては高齢者に多い認知症や終末期看護については参考書で勉強しておきましょう。

 

ブランクがある看護師におすすめの本のご紹介

「看護技術がみえる vol.2 臨床実習看護技術」出版:メディックメディア

看護技術がみえる vol.2 臨床実習看護技術人気の「病気がみえる」シリーズの看護技術版です。

写真やイラストが多く掲載されているため、注射や採血、吸引などよく使う手技・方法がイメージしやすい内容になっています。

看護技術に不安があるブランク看護師でもこんな風だったと思い出しやすく、実践しやすいのでおすすめです。

 

 

「Expert Nurse」(雑誌・月刊誌)出版社:照林社

Expert Nurse

広い分野での基礎的知識や推奨されている手技・根拠、医療動向などの最新情報が得られる月刊誌です。

現在の動向や自分が臨床にいた時からの変化を知りたいという方にはおすすめです。毎月テーマがありますので、内服薬やドレーン管理、呼吸器、留置ポートなど特集によって読んでみることや、より詳しくまとめられている増刊号のバックナンバーを保存版として取り寄せてみても良いでしょう。

 

補足説明!

ポイント

さらに詳しいブランクの勉強方法については「ブランク看護師の勉強方法!復職前に私が学んだこと」も合わせて参照してください。

 

6.復職するための看護師履歴書のポイント!

ランクがある看護師が復職する場合の履歴書

ブランクがある看護師が復職を成功させるには履歴書でどうアピールするかが大切ですが、履歴書を書くことはかなり労力と時間がかかります。

ブランクがある看護師が特に注意したい、履歴書を書く際のポイントとブランク年数別の志望動機についてまとめてみました。履歴書の基本的なことについては「成功する!看護師履歴書の書き方【完全マニュアル】」を確認してください。

また、職務経歴書を書く場合は「看護師の職務経歴書の書き方<例文(テンプレート)見本付き>」を参考にしてください。

 

(1)復職する理由を明確にすること

ブランクがあるのになぜ復職したいのか、復職しようと思ったきっかけなどを明確にしておきましょう。

面接でも質問される内容ですが、復職理由が明確でないと志望動機が具体的になりません

 

(2)どのような働き方がしたいのか記載すること

雇用形態や勤務時間、夜勤可否など希望する勤務条件を記載しておきましょう。

希望条件が記載されていないと、どんな働き方でも可能だと受け取られてしまいます

条件を付けすぎるのは良くありませんが、「家庭との両立を考えて始めは短時間だけの非常勤を希望するが将来的には常勤フルタイムを目指したい」など、将来も考えて長く勤めたいという意思表示をすると好印象です。

 

(3)ブランクがあることを武器にすること

ブランク期間も様々な経験をして年齢を重ねているので、その経験を仕事にどう活かせるかを考えてみましょう

保育園看護師であれば子育て経験が、訪問看護・老人福祉施設であれば親の介護経験が、病院・クリニックであれば地域自治会やPTAでの統率力・コミュニケーション力が活かせるかもしれません。

ブランクをマイナスとして考えるのではなくプラスにして貢献したいという考え方は前向きで期待が持てます。

 

(4)ブランクがある看護師の志望動機例文について

【子育て中のブランク看護師の場合】
「私は総合病院で5年間外科病棟に勤務し周手術期看護を経験してきました。出産・育児のため一旦離職しましたが、もう一度同じ周手術期の患者や家族に寄り添いたいと思い貴院を志望しました。自分も家族を持ったことで、患者だけではなく家族の思いや人生観も尊重するような看護を提供できると考えています。子育て中ですが家庭と両立して勤め、貢献したいと思います。」
【ブランク3年以下のブランク看護師の場合】
「私は総合病院で5年間外科病棟に勤務し周手術期看護を経験してきました。患者とゆっくり向き合えないジレンマから退職しましたが、貴院に自分が受診したとき時間をかけて患者や家族と関わりその思いを尊重していると感じ、貴院の入職を志望しました。これまでの一般外科経験だけではなく様々な診療科を学び、幅広く柔軟な看護ができるよう経験を積んでいきたいと考えています。」
【ブランクが5年以上のブランク看護師の場合】
「一度看護師を離職しましたが、親の介護経験をきっかけに病気の人の人生を最後までサポートしたいと思い、終末期看護に興味を持ちました。私は総合病院を退職後7年間ブランクがありますが、貴院の充実した復職支援制度や子育て支援を活用させて頂きながら家庭と両立して長く勤めたいと考えているため、貴院を志望します。」
【ブランクが10年以上のブランク看護師の場合】
「看護師を退職後10年以上のブランクがありますが、自治会や教育委員会など地域活動をする中で、もう一度看護師として社会貢献したいと考え復職を決意しました。これまでの経験で得たコミュニケーションスキルを活かして、身近な地域の方々の健康維持や予防看護に関わっていきたいと考えています。貴院は訪問診療も手掛け長く地域医療を担っておられるので、是非貴院で貢献させて頂きたく志望しました。」

志望動機について、さらに詳しくは「看護師の志望動機 | 転職時の書き方と例文をすべて網羅!」を参照してください。

 

7.看護師の復職注意点

看護師の復職注意点

ブランクがある看護師が復職する際に注意すべき点はなんでしょうか。

  • 自分が思っているよりも看護スキルが落ちている
  • ブランクが長い場合はパート(非常勤)から始める
  • 新人看護師であるという姿勢で臨む

以上のポイントを確認していきましょう。

 

自分が思っているよりも看護スキルが落ちている

ブランクがあり、看護師として復職、転職する場合に気をつけなければならないのが、以前は当たり前に出来ていたからと言って、今もそれが同じように出来るとは限らないということです。心肺蘇生法、採血、感染管理などの基本的な看護の技術でも、それは言えます。

現場を離れるということは自分で思っているよりも影響が大きいのです。

 

基本がないまま現場復帰すると困ったことになる

基本も間々ならないまま、経験と資格を持っているというだけで現場復帰してしまうと、困ったことになる可能性が高いです。だからこそ、安心して働くためには、復職支援の研修やセミナーに参加することが、必要不可欠なのです。

 

ブランクが長い場合はパート(非常勤)から始める

ブランクが長い場合は、初めから無理せずパートから始めるのがオススメです。なぜなら、ブランクが長い場合、最初から正職員でやろうとすると、途中で挫折する可能性が高くなるからです。

自分自身が思っているよりも、体力が低下している可能性もありますし、また現場の感覚も忘れてしまっていることを痛感します。

 

ポイント!

ポイント

焦る気持ちは分かりますが、徐々に身体をならしていく方が、結果的には長く働けることになるでしょう。

 

新人看護師であるという姿勢で臨むことが大切

この他にも、復職や転職する際に注意しなければならないのが、自分の心構えです。看護師というのは、ブランクがあると場合によっては1から勉強をやり直さなければならないと言われる仕事です。

以前は第一線で看護師として働いていた人でも、復職後も同じようにできると自分を過信しすぎないことです

そして、謙虚な姿勢で接すると、周りの看護師ともうまく付き合えるでしょう

 

8.看護師の復職求人の探し方注意点!

看護師の復職求人の探し方注意点!

ブランクがある看護師が転職する時に、気をつけるべきポイントには大きく分けて4つあります。

  1. ブランクOKの求人を探す
  2. 研修制度が充実している医療機関を探す
  3. 比較的ゆったり働ける職場を選ぶ
  4. 看護師専用の求人サイトを利用する

以下で詳しく説明していきます。

 

1.ブランクOKの求人を探す

まず1つ目が、ブランクOKの求人を探すということです。

こういった求人先の場合、看護師が復職するためのサポート体制を整えていることが多く、復職時の不安についてケアしてもらえるため、比較的スムーズに看護師としての仕事を再開させられます。

 

2.研修制度が充実している医療機関を探す

2つ目は、プリセプター制度、研修制度の充実した医療機関を探すということです。

ブランクOKではなかったとしても、復職後のサポートを医療機関側でしっかりやってくれる場合、サポートをしてくれないところと比べると、転職しやすいと言えます。

 

3.比較的ゆったり働ける職場を選ぶ

3つ目は、特別養護老人ホーム、慢性期病棟などの比較的ゆったり働けるような職場を選ぶ、ということです。

家庭の事情で、看護師として復職はしたいけれども、ブランク前のようにバリバリ働くのは難しい、という人もいます。

そういった、自分のライフスタイルに合うような求人を探す、というのは大きなポイントになるのです。仕事をするリズムを取り戻す、というところから始めるためにも有効です。

 

復職前に職場見学は必ず行っておこう!

誰もがブランクがあって復職する場合は不安で、求人選びと、面接だけでは「長く働けるか?」という不安はぬぐえません。

そのため、不安を取り除くためにも、病院、施設などの職場見学は必ず行っておきましょう。

 

4.看護師専用の求人サイトのサポートを受けよう

4つ目は、看護師向けの求人サイトを利用するということです。

育児、家事に追われながら自分で求人情報を探すのは、なかなか大変なものです。そんな場合に、看護師向けの求人サイトを利用するのは非常に効率的でオススメで、正看護師資格、准看護師資格を保有していれば、完全無料で利用することが出来ます。

専属のコンサルタントが求人を探してくれるだけでなく、

  • 希望条件のヒアリング
  • 求人の紹介から職場の雰囲気や人間関係の情報
  • 履歴書作成のサポート
  • 面談・病院、施設見学のアポイント調整

など、転職に必要なことをサポートしてくれます。

また、求人サイトでしか見つけられないような非公開求人も多いので、自分のライフスタイルにあった求人が見つけやすい傾向があります。

です。職場の雰囲気についても事前にある程度聞けますし、どの程度自分の希望に合わせてもらえるかも分かります。

 

まとめ

看護師は長年「売り手市場」と言われていますが、ブランクのある看護師が復職する場合はそうとも限らないことがあります。

なぜなら、多くの現場は看護師の「即戦力」を求めているからです。

しかし、一度看護師を辞めた潜在看護師がもっと活躍できるよう、復職を支援する環境が整備されてきています。

ブランクがあるけれどもう一度働いてみようかと思う一方、復職するのは難しいのではと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

事前の準備を怠らず、ブランクのある看護師でも働きやすい職場を見つけることができれば、必ず復職に成功することができます。ぜひ、ここに書いてあることを参考にして復職を成功させてください。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

看護専門学校卒業後、大学病院の集中治療室(ICU・CCU)で8年間勤務。出産・育児休暇を経て復職しましたが、夫の転勤のため退職。 その後、興味のあった在宅看護に携わりたいと考え転職し、現在は看護師が立ち上げた小規模訪問看護ステーションに在籍する現役訪問看護師2年目です。 転職に迷っている方、病院選びや就きたい仕事選びでリアルな現場の実状を知りたい方への情報を分かりやすくお伝えし、お役に立てればと思います。

保有資格 ・正看護師 ・ACLSプロバイダー
出身/年齢 ・神奈川県/40歳
職務経験 ・大学病院・小規模訪問看護ステーション
診療科経験 ・ICU(集中治療室) ・CCU(冠状動脈疾患集中治療室) ・訪問看護

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