住宅型有料老人ホームにおける看護師の役割とは?私が体験した仕事内容

住宅型有料老人ホーム 看護師 役割 仕事内容

住宅型有料老人ホームとは「介護が必要な高齢者」と「介護が不要な高齢者」が両方入居している有料老人ホームであり、民間企業が運営しています。

介護付き有料老人ホームとは異なり、看護師の配置基準は特に定められていません。そのため、看護師を常駐させていない住宅型有料老人ホームもあります。

一方で、その住宅型有料老人ホームの「売り」として、看護師を常駐させている施設も多くあります。

私は以前、看護師を常駐させている住宅型有料老人ホームに勤務しており、老年看護において沢山のことを学ばせていただきました。

このページでは、その時の経験を元に住宅型有料老人ホームで働く看護師について、詳しくご紹介していきます。

【特集】看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

看護師の3人に1人は転職に不満足で<p>失敗!?成功するために! 転職を検討している看護師の方必見です。転職を成功するためには何が必要でしょうか。「転職が失敗した」「転職後にすぐに退職してしまった」「転職が不満足に終わった」などの回答をいただいた看護師に、失敗のポイントとは?

看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

1.住宅型有料老人ホームの特徴について

住宅型有料老人ホーム

そもそも「有料老人ホーム」には、

  1. 介護付き有料老人ホーム(介護が必要な高齢者が入居)
  2. 住宅型有料老人ホーム(介護が必要な高齢者と不要な高齢者が両方入居)
  3. 健康型有料老人ホーム(介護が不要な高齢者が入居)

の3種類あり、住宅型有料老人ホームは「介護付き」と「健康型」の中間的な存在であると言えるでしょう。

 

(1)基本的に施設への入居条件は幅広い

繰り返しになりますが、住宅型有料老人ホームは「介護を必要とする高齢者」と「介護が全く不要である高齢者」の両方を受け入れています。

そのため、他の有料老人ホームと比較し、入居条件が幅広いのが特徴だと言えます。

 

(2)施設によって入居者の特性が異なる

住宅型有料老人ホームの入居条件は、それぞれの施設によって異なります。

ですから、施設によって入居者の特性が全く異なります。

 

補足説明!

ポイント

住宅型有料老人ホームの場合、自立している高齢者しかいないような施設もありますし、反対にターミナル期の方を受けいれている施設もあります。

 

(3)入居者自身が介護サービスを外部へ依頼している

住宅型有料老人ホームでは、基本的に介護サービスは提供していません。

そのため、

  • 通所介護
  • 訪問介護
  • 訪問看護

などの介護サービスは、入居者自身がそれぞれ必要に応じて外部へ依頼しています。

 

2.住宅型有料老人ホームにおける看護師の役割

住宅型有料老人ホームに常駐している看護師の主な役割は以下の通りです。

  • 入居者の健康管理
  • 協力医との連携
  • 介護士との連携
  • オンコール対応(施設による)
  • ターミナル期の入居者への対応(施設による)

以下で詳しく説明していきます。

 

(1)入居者の健康管理

住宅型有料老人ホームの看護師

住宅型有料老人ホームに常駐している看護師の最大の役割は「入居者の健康管理」です。

具体的には、

  • 入浴の可否の決定
  • 食事の形態決定
  • 各種レクリエーションや行事への参加の可否の決定
  • 内服薬の検討(主治医に相談しなら)

などを日々行っていきます。
 

(2)協力医との連携

住宅型有料老人ホームの医師と看護師

大抵、住宅型有料老人ホームにはいくつか提携している病院があり、定期的に医師が往診に訪れます。

入居者ごとに往診頻度が異なりますが、往診の際には看護師が同席し、必要に応じて入居者の症状の相談・報告を行います。

また、入居者の状態に変化があった際には、協力医に電話で相談し、指示を仰ぐなどします。

 

(3)介護士との連携

看護師と介護士の連携

施設によっては介護と看護の仕事の境界線が無く、看護師でも介護の仕事をやらなければならない場合もありますから、介護士との連携も役割の1つです。
 

介護の場に「看護」が必要であると実感

私が勤務していた在宅型有料老人ホームでは、「看護の視点を入れた介護」を取り入れようという試みを行っており、介護の仕事を看護師が行う日や時間帯がありました。

「介護の仕事は介護士が」という考えもありますが、入居者にとって良いサービスを提供するには、介護の場に看護の視点も必要であると実感しました。

 

(4)夜間のオンコール対応(施設による)

夜間のオンコール対応

住宅型有料老人ホームによっては、夜間に看護師がオンコール対応を行うことがあります(基本的に、夜勤は看護師が常駐しないケースが多いです)。

例えば、

  • 熱発
  • 嘔吐
  • 膀胱留置カテーテルの詰まり
  • 転倒
  • 急変

などの連絡が、オンコール当番の日には、時間を問わず夜勤勤務をしている介護士から電話連絡が入ります。

この時、介護士の報告から状況を判断し、指示を出したり、場合によっては急遽出勤したりします。

 

(5)ターミナル期の入居者への対応(施設による)

ターミナル期の入居者

看取りサービスを行っている住宅型有料老人ホームの場合、ターミナル期の対応も看護師の重要な役割となります。

ターミナル期の入居者がいると、臨終間近の際や急変時には、医師に連絡をとり諸々の処置を行う必要があるため、夜間の出勤や長時間の残業もざらにあります。

 

補足説明!

ポイント

住宅型有料老人ホームの入居者の場合、ターミナル期のケアは必要最低限の医療行為しか施さないのが一般的です。

 

3.私が体験した住宅型有料老人ホームでの仕事内容

住宅型有料老人ホームでの仕事内容
以下で、私が常駐していた住宅型有料老人ホームでの1日のスケジュールをご紹介します。

8:30・出勤

・情報収集

・朝食の経管栄養の実施

・デイサービスや透析へ行く入居者の物品準備

9:00・夜勤介護士からの申し送り

・看護師間での小カンファレンス

9:30・訪問看護指示書に基づき必要な処置の実施
10:30・入浴後に創傷処置やストマパウチ交換を実施
11:30・昼食の経管栄養の実施

・口腔体操の実施

12:00・食事介助

・内服薬投与

14:00・レクリエーション等に参加

・入居者の健康状態の観察

16:00・記録整理

・物品請求

17:00・夜勤介護士に申し送り
18:00 ・片づけをして業務終了

 

入居者へ訪問看護サービスも提供していました

私が実際に働いていた住宅型有料老人ホームでは、看護師は日中2名以上常駐しており、入居者へ訪問看護サービスも提供していました。

そのため、医師の訪問看護指示書に基づき、入居者の部屋に決められた曜日に訪問して必要な処置などを行っていました。

 

医療行為も普通にありました

もちろん、看護師としてやらなければならない「医療行為」も普通にありました。

例えば「酸素投与」「吸引」「皮膚・創傷処置」「糖尿病性の足病変処置」「膀胱留置カテーテルの交換」などは日常的に行っていました。

どこまでの医療行為が求められるのかは、その住宅型有料老人ホームの入居者の健康状態にもよりますが、どこにいってもあまり高度な医療行為が求められるようなことはないと思います。

 

まとめ

住宅型有料老人ホームの入居者と看護師

住宅型有料老人ホームは「じっくりと看護を行いたい」「在宅領域の終末期医療に関心がある」といった看護師の方には、やりがいを感じやすい職場です。

老年看護や地域医療に携わりたい方は、これを機会に住宅型有料老人ホームへの転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

住宅型有料老人ホームの看護師求人を選ぶ際の確認事項

本文でもお伝えしましたが、住宅型有料老人ホームには、看護師の配置基準が無く民間の企業が運営しているため、施設によって看護師の仕事内容は異なります。

そのため求人を選ぶ際には

  • 施設に常駐している看護師の人数
  • 看護師が行う医療行為の種類
  • オンコール体制の有無
  • 介護業務を行うことはあるのか

といったことを確認し、自分の働きたい働き方の希望と擦り合わせるようにしてくださいね。

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

運営会社 ・記事等に関する問い合わせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。