退職金が多い職場はどこ?看護師が転職前に知りたい退職金制度

看護師が転職前に知りたい退職金制度

このページでは、看護師退職・転職前に知っておきたい退職金制度について紹介します。

「看護師は退職金がもらえるの?」「退職金の算出方法は?」「いくらもらえる?」といった気になる疑問を解消したあとに、退職金がもらえる看護師求人の探し方と退職金が多いおすすめの職場について説明します。

(この記事は2018年4月26日に書き直しを行っております。)

1.看護師は退職金が貰えるの?

看護師は退職金が貰えるの?

現在、看護師が働いている病院や施設で退職金を貰うことが出来るかどうかは、病院や施設の福利厚生にゆだねられます

つまり、働いている施設で福利厚生の中に退職金があるかどうかです。

また、退職金は正式には「退職給付制度」と呼ばれています。

 

まずは就業規則を確認してみよう

就業規則とは、労働者の条件を記載したものです。

その中に、「退職金の規定(退職金制度について記載したもの)」がある場合はその内容に基づいて退職金制度が適用されます。

 

退職金が貰える場合でも施設によってルールは異なる

就業規則を確認し、「退職金の規定」がある場合でも、病院や施設によって貰える金額や条件は異なります。

例えば、

  • 支給額は病院や施設によって異なる
  • 勤続年数によっては退職しても貰えない場合がある
  • 退職事由によっては支給額が異なる

など、様々なルールがあります。

そのため、退職金を貰える職場で働いている看護師の場合でも、一度「退職金の規定」を確認することをお勧めします。

 

医療業界は退職金制度を設けている病院や会社が少ない?

厚生労働省が調べた「平成25年就労条件総合調査結果の概況」によると、退職金給付制度がある企業割合は75.5%となっています。

しかし、「医療・福祉」のカテゴリで確認すると、

退職給付(一時金・年金)制度の有無、形態別企業割合(画像元:退職給付(一時金・年金)制度の有無、形態別企業割合より)

退職給制度がある企業割合は50.1%と平均より25%以上も低いことが分かります。

また、2018年4月現在、一部の看護師転職サイトを調べた結果、正規雇用の看護師公開求人数が33,205件に対し、退職給制度がある病院・施設は26,340件となり、約79%退職金給付制度がある結果となります。

そのため、4つの病院があれば、1つの病院は退職金給付制度がない計算となります。

つまり、正規雇用の看護師で退職金制度がない病院に勤めている方の方が少数派となります。

 

2.退職金制度の種類や仕組みについて

退職金制度の種類や仕組みについて

退職給付制度は、一定の事由で退職する人、死亡等の事由で雇用関係が消滅する人に対し、一定の金額を支給する制度です(厚生労働省参照)。

退職給付制度には2種類あり、

  • 退職一時金制度
  • 退職年金制度

があります。

言葉の通り、「退職一時金制度」は退職時に一括して退職金を受け取り、「退職年金制度」は一定期間年金として支給する制度です。

病院によっては「退職一時金制度」と「退職年金制度」を併用している場合があり、退職時には一定額、一時金として受け取り、残りの金額を年金として一定期間支給を受け取る場合があります。

看護師の皆様は、「退職金制度あり」という求人などを見た場合、「退職一時金制度」なのか、「退職年金制度」なのか、または併用なのかを確認すると良いでしょう。

 

良くある退職金の支給例・計算例

先ほど説明した通り、病院・施設によって退職金の金額や算出方法が異なりますが、以下で一般的な計算方法をご紹介します。

また、支給条件として勤続年数5年以上と指定している病院が多いといえます。

 

「基本給料×勤続年数」で算出する方法

もっとも一般的なのは基本給をベースに勤続年数を掛けて算出する方法です。

つまり基本給が高ければ高いほど退職金の金額が高くなるわけです。

 

「固定金額×勤続年数」で算出する方法

一方、退職金を算出するために独自の固定金を設定している病院もあります。

その固定金を元に勤続年数をかけて算出するケースもあります。

この場合、給料の高い低いはまったく考慮されず、勤続年数がどれだけ長いかどうかで退職金が多くなるか少なくなるかが判断されることになります。

 

「勤続年数によって定められている」方法

勤続年数を重視して退職金の金額を決定している病院もあります。

給料がどの程度なのかは重視されず、その勤続年数ごとに退職金の金額を設定しているのです。

勤続年数が長いほど金額高くなる点では固定金をベースにした方式と共通していますが、こちらにはより明確に算出しやすい形になっているのが特徴です。

 

「基本給与×勤続年数×成果・功績」で算出する方法

やや複雑な計算を行うケースでは基本給に加えてこれまでの成果と功績をプラスして算出する方法もあります。

「功績係数」とも呼ばれており、先にあげた基本給をベースにして算出された金額にさらに一定の係数を掛けることで最終的な金額が設定されます。

 

確定拠出年金(401K)を導入している場合もある

企業型の確定拠出年金(401K)を導入している病院や施設も増えています。これは「退職年金制度」と同じ意味合いで考えましょう。

掛け金などは病院・施設側が負担してくれるものの、運用を個人に任せている場合もあります。

さらに、加入するかどうかも選べる病院・施設も多いです。詳しくは「看護師が401k(確定拠出年金)に加入するメリット・デメリット」を確認してください。

 

3.看護師の退職金相場や平均とは

看護師の退職金相場や平均とは

看護師の退職金の相場や、退職金の平均をご紹介します。

(注意)看護師の退職金については各病院の「退職金の規定」よりおおよその数値を割り出したものであり、確実に貰える金額ではございません。

 

退職金の平均について

看護師に限定したわけではありませんが、厚生労働省の「平成25年就労条件総合調査結果の概況」では退職金の平均値は以下の通りです。

勤続年数大学卒(管理・事務・技術職)高校卒(管理・事務・技術職)
20~24年826万円505万円
20~24年1,083万円692万円
20~24年1,856万円938万円
35年以上2,156万円1,965万円

退職給付(一時金・年金)の支給実態より:勤続20年以上かつ45歳以上の定年退職者)

以上となっており、全体の平均値としては大学卒業で1,941万円、高校卒業で1,673万円となります。

 

国立病院機構勤務の看護師退職金の相場

細かい計算を省略していますが、

  • 勤続10年で退職:約400万円
  • 勤続20年で退職:約1,000万円
  • 定年まで勤務(30年以上):約3,000万円

などになっています。国立病院機構の看護師の場合は「国家公務員退職手当法」を元に退職金を決めている場合が多いです(平成16年より国家機関から独立行政法人に移行したため)。

そのため、勤続年数が上がれば、退職金は高くなり、自己都合の退職よりも定年退職の方が高くなります。少し夢がある退職金の数字ですね。

※国立病院機構で働く看護師は「準公務員」となります。

 

日本赤十字病医院での看護師の退職金相場

以下は勤続25年で定年退職した場合で、月の基本給が25万円(手当を抜いた額)で計算しています。

退職金(50ヶ月分)1,250万円
特別退職金
(最大61.5ヶ月分)
1537.5万円
退職金最大値合計2787.5万円

(参照:日本赤十字社厚生年金基金規約より)

退職金を最大貰った額を計算すると2787.5万円になりました。

とても大きい金額ですね。

 

済生会グループでの看護師の退職金相場

済生会では、退職時に退職前の120ヶ月の平均年棒に支給率を乗じた額を支給されます。

3年間勤務365,748円
5年間勤務1,571,974円
10年間勤務3,967,056円

(済生会栗橋病院 看護師募集要項より)

 

4.退職金が多い?おすすめの職場

退職金が多い?おすすめの職場

退職金が多い職場の特徴としては、働く労働者の福利厚生が整っている職場が基本的に高くなります。

そのため、「退職金が高い=福利厚生が整っている」と考えて間違いありません。

以下で退職金が多い、長く働きたいおすすめの職場をご紹介します。

 

(1)国立病院機構

先ほど、退職金の相場でも説明した通り、国立病院機構は元、厚生労働省管轄の病院だったために、福利厚生が整っているといえます。

そのため、長く働き続ければ続けるほど退職金は高くなると言えるでしょう。

 

(2)市立・県立などの公立病院

国立病院機構と同様に、市や県が運営する公立病院で働く看護師は地方公務員となります。

そのため、福利厚生が整っており退職金制度も安定して多くもらうことが可能です。

 

(3)グループ運営をしている大手病院や企業運営の病院

大手有名企業が運営しているグループ病院や、大手病院の退職金は高い傾向にあります。

大手有名企業の場合、その企業の福利厚生が病院にも適用されるケースが多く、待遇面が良い理由です。

一方、グループ病院を持っている大手病院は、先ほどの「看護師の退職金相場や平均とは」から分かるように一般より高い水準となります。

 

(4)一部の高級有料老人ホーム

一部の高級有料老人ホームに正社員として勤務する看護師の年収は、一般的な有料老人ホームより高く設定されており、福利厚生も整っていることから退職金が高く設定されている場合も多いです。

詳しくは「超高級有料老人ホームと看護師の仕事!転職する前に教えたい7つ」を確認してください。

 

5.退職金制度がある看護師求人と探し方

退職金制度がある看護師求人と探し方

退職金制度(退職給付制度)がある病院・施設、ない病院・施設を見極めることは比較的簡単です。

退職金制度がある病院・施設の場合、基本的に看護師募集要項の「福利厚生や手当の欄」に「退職金制度」の記載があります。

つまり、募集要項に退職金制度の記載がない病院・施設は制度を行ってはいないということになります。

 

退職金のルールを記載している募集要項は少ない

先ほど説明したように退職金制度は「規定」に詳細が書いていることがあり、複雑に書いています。

そのため、以下の内容を確認することがお勧めです。

  • 退職金が貰える最低勤続年数
  • 退職金制度の種類(退職一時金制度、退職年金制度など)
  • 退職金の計算方法(算出方法)
  • 自己都合の退職と定年退職で算出方法が変わるかどうか

などです。

面接時に、上記の細かい条件を聞くことが出来ないと思われる看護師の方は、看護師転職サイトを利用して担当者に確認してもらうとスムーズです。

 

看護師転職サイトの絞り込み検索を行う

利用しようと思う看護師転職サイトに行き、絞り込み検索を行うことで、退職金制度がある病院・施設の把握は可能です。

また、面倒だと感じる方は、看護師転職サイトに登録後、担当者に希望条件を伝えることで、その他の条件も含めてピックアップしてくれます。

 

6.まとめ

当たり前ですが、退職金を多くもらおうと思うと、看護師として同じ職場で長く働き続ける必要があります。

そのため、退職金制度以外にも「産休・育休からの復帰事例が多い病院」「院内保育」などライフスタイルの変化に応じて長く働き続けることができる良い職場を探しましょう。

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監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

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