病院を退職する時に看護師が「受け取るもの」と「返却するもの」

病院を退職する時に看護師が「受け取るもの」と「返却するもの」

今回は病院を退職する際に看護師としてチェックしておきたい「受け取るもの」と「返却するもの」、また退職後、しばらく休む場合や転職活動を行う場合に必要な手続きをお伝えしていきます。

【看護師が受け取るもの】

(1)雇用保険被保険者証雇用保険加入者かを証明する書類
・次の転職先で必要
・ハローワークでの申請に必要
(2)離職票病院等を退職した証明
・「離職票-1」「離職票-2」があるので注意
・退職後10日後ぐらいに貰うことができる
・失業保険(失業手当)の申請に利用する
・不要と申請した場合は届かないので注意
(3)健康保険被保険者資格喪失証明証健康保険から脱退した証明書
勤務先に申請する必要がある
・しばらく働かない場合に必要
・国民健康保険に加入する場合に必要
(4)厚生年金基金加入員証厚生年金に加入している場合のみ
・退職後に勤務先から返却されます
(5)年金手帳・通常はコピーを提出しているので返却はない
・病院によっては預けている場合があるので注意
(6)源泉徴収票今まで働いた年収が書いた紙
・勤務先によって1ヶ月程度かかる場合もある
・郵送によって受け取る場合が多い
・次の職場やや確定申告で必要になる
(7)退職証明書新しい職場に求められた場合
勤務先に依頼する必要がある
(注意)健康保険手続きに必要だが、離職票があれば問題ない

「健康保険被保険者資格喪失証明証」と「退職証明書」は看護師から申請しなければ受け取れないので注意しましょう。また、「源泉徴収票」と「離職票」は退職日には受け取ることが出来ないので、後日郵送となります。

【看護師が勤務先へ返却するもの】

(1)健康保険証・退社日に返却します
(退職日の翌日から利用することができません)
・有給を利用する場合は、郵送します
(2)職員証、職員バッチ、名刺等・退社日に返却します
(3)通勤定期券・退社日に返却します
・現物が支給されている場合は返却します
(4)事務用品・ユニフォームなど・退社日に返却します
・病院や施設が購入したものは返却します
・クリーニングはしておきましょう
(5)鍵や資料など・退社日に返却します
・就業規則などの資料をもらっている場合は返却します
・看護寮の鍵なども返却します

返却を忘れてしまった場合は、郵送で丁寧に返却しましょう。

【特集】看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

看護師の3人に1人は転職に不満足で<p>失敗!?成功するために! 転職を検討している看護師の方必見です。転職を成功するためには何が必要でしょうか。「転職が失敗した」「転職後にすぐに退職してしまった」「転職が不満足に終わった」などの回答をいただいた看護師に、失敗のポイントとは?

看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

1.退職時に看護師が受け取る物【詳細説明】

退職・転職時に受け取るもの一覧

退職時に看護師が受け取るものを画像と詳細を合わせて説明していきます。

(1):雇用保険被保険者証

雇用保険被保険者証
(出典:ハローワークより)

雇用保険被保険者証とは、雇用保険加入者であったことを証明する書類になります。(雇用保険は週20時間以上勤務する場合には義務付けられている保険です。)

もらえる時期退職時に本人に渡される場合が多い
(会社に保管していない場合は、郵送される場合もある)
次の職場に提出転職する場合は次の職場で提出する必要があります
失業手当(失業保険)ハローワークで、失業手当をもらう際に必要な書類になります
紛失した場合ハローワークで再発行の手続きを行います
雇用保険被保険者証再交付申請書が必要になります
受け取っていない場合前職の担当者に連絡してください

雇用保険被保険者証は常勤、非常勤に問わず、働いていた病院側が保管しているもので、退職時に必ず渡されます。(1人につき1枚の発行になっています。)

退職後しばらく働かない看護師の方は「看護師転職でのハローワーク求職申し込み注意点と雇用保険受給の申請について」を確認しておきましょう。

 

(2):離職票1と離職票2

【離職票1】

離職票1
(出典:ハローワークより)

【離職票2】

離職票2
(出典:ハローワークより)

離職票も同じく、病院(雇用)側から渡されるものです。病院からは退職の翌日から10日以内に渡される(郵送される)ものです。(10日以内が期限と決められています。)

もらえる時期退職後10日前後
利用時期失業手当(失業保険)をもらう際に必要になる書類です
受け取っていない場合前職の担当者に連絡してください
(雇用先として発行する義務があります)
退職時期に「離職票が不要」と言った場合には貰うことが出来ません。受け取っていない場合や必要な場合は確認しましょう。

 

(3)健康保険被保険者資格喪失証明証

健康保険被保険者資格喪失証明証
(出典:全国健康保険協会より)

退職後に、市区町村の国民健康保険に加入する場合に必要になります。(しばらく働かない場合は必要になります。)

もらえる時期病院等の手続がスムーズであれば、「資格喪失の日から5日以内」に発行され、郵送されます
利用時期:必要な手続き国民健康保険に加入手続き(資格喪失した日から14日以内)
代用が利く書類・離職票
・退職証明書
でも手続きが可能な場合があります全国健康保険協会へお問合せください

 

(4)厚生年金基金加入員証

基金のある病院などに勤務していたら、自動的に基金の加入員となり、退職時に年金手帳と一緒に受け取るのが一般的です。

もらえる時期退職日に年金手帳と一緒に貰える
もらえる人厚生年金基金に加入している病院に勤務していた看護師
利用時期将来、年金受給の際に必要

受け取ったら加入員証は大切に保管しておきましょう。将来、年金を請求する場合に必要な書類となります。

(5):年金手帳

年金手帳

看護師の場合は、入職するときに病院側に原本を渡し、その後病院側が保管していることが多いです。そのため、手元にない場合は必ず返却をしてもらいましょう。

もらえる時期退職日に病院から受け取る
利用時期次の職場に提出する
紛失した場合紛失した場合は「年金手帳を紛失又はき損したとき」を確認

また、次の就職・転職先の病院で必ず必要になりますので、大切に保管してください。

 

(6):源泉徴収票

源泉徴収票

源泉徴収票は1年間の年収と源泉所得税(税金)が記載された票になります。簡単に言うと自分が稼いだ額と払った税金の額が記載されています。(12月頃に年末調整で貰うものと同じです。)

もらう時期最後の給与を受け取る時、または明細が出る時
利用時期・新しい職場への提出する
・確定申告で利用する
紛失した場合勤めていた勤務先に依頼する

退職をした場合、最後の給与を貰うときに病院側から受け取る必要があります。

12月末などに退職した場合を除き、退職した年に違う病院等に勤務する場合は、新しい勤務先に源泉徴収票を提出する必要があります。また、自分自身の年収を証明する証明物になりますので、家を借りる際やカードを作る際に必要になるケースがあり、確定申告でも利用します。

 

(7)退職証明書

今まで勤めていた病院の退職を証明してくれるもので、「退職日」「退職の事由」などが記載されています。勤務先の病院に依頼をすることで発行されます。

依頼しないと発行されないため、注意しましょう。退職証明書の発行は病院側の義務になり、発行義務があります。
もらう時期病院によるが郵送が多い
利用時期・新しい勤務先で求められた場合
・失業手当や国民健康保険の手続き
(必要書類がない場合のみ)
病院に依頼できる期間退職日の翌日から2年間

転職時に退職証明書を求める病院は少ないと思いますが、必要な場合は依頼しておきましょう。

また、退職証明書は病院側が看護師に向けて発行する書類になるため、離職票のような公文書ではありません。

 

2.退職・転職時に返却するもの「紛失の場合と健康保険任意継続」

退職・転職時に返却するもの
  • 健康保険証
  • 職員証、職員バッチ、名刺等
  • 通勤定期券(現物が支給されている場合のみ)
  • 事務用品・ユニフォームなど
  • 鍵や資料など

こちらに関しては病院やクリニック、施設によって異なるケースが多いので、病院側の指示に従いましょう。

返却するものを紛失した場合について

長年看護師として勤めている場合には、返却しなければならないものを紛失してしまったケースも多くあります。

紛失した場合は勤務先によって対処の方法が違います。まずは紛失した旨をしっかりと伝えて、指示に従いましょう。

 

健康保険証:健康保険任意継続について

退職後の健康保険には3つのパターンがあり、

  • 国民健康保険への加入
  • 被扶養者になる(家族の健康保険)
  • 健康保険任意継続

(または新しい病院への転職(社会保険))

となります。

健康保険任意継続は、その病院を退職しても現在の健康保険を継続するための精度となります。希望により2年間継続することが可能です。

ほとんど、任意継続する看護師はいませんが、条件などがあるため、詳しくは「全国健康保険協会:会社を退職するとき」を確認しておきましょう。

 

3.看護師を退職して家族の扶養に入る為の注意点

看護師は女性が多いため、退職して家族の扶養に入る場合は多いです。結婚の場合で退職する場合も同様です。

社会保険の扶養にはいる条件
(健康保険・厚生年金)
1月1日~12月31日まで
年収130万円未満
税金の扶養に入る場合
(所得税)
年収103万円未満

以上の金額となっております。

しかし、退職の場合は過去の収入ではなく、未来の見込み収入額で判断されます。

そのため、月の給与が108,333円以下(交通費など含む)でなければ、退職した年に扶養に入ることが出来ませんので注意しましょう。

正社員で働いている看護師の場合は厳しい金額だと思われ、パートなどの場合は可能と言えるでしょう。

さらに詳しい条件については「健康保険の扶養にするときの手続き」を確認しておきましょう。

 

4.退職後、働かない場合や転職活動をする場合の各種手続き

退職後、働かない場合や転職活動をする場合の各種手続き

看護師の退職の手続きは面倒くさいものが多いですが、手続きが必要なものを放置するのは危険です。

特に、一度退職をして、しばらく働かない場合や、退職してから転職活動を行う場合などは、以下の手続きが必要になります。

失業保険の給付手続き期限:出来るだけ早く
場所:管轄するハローワーク
必要書類
・離職票1、2
・雇用保険被保険者証
・顔写真2枚
・失業保険送金用口座のわかるもの
・印鑑
・本人確認書類(運転免許証など)
健康保険の変更手続き
(国民健康保険への加入※1)
期限:退職後14日以内
場所:健康保険窓口
必要書類
・健康保険資格喪失証明書
・本人確認書類(運転免許証など)
・印鑑
・届出書
年金の種別変更手続き
第1号被保険者(※2)
期限:退職後14日以内
場所:市区町村の役場
必要書類
・年金手帳
・離職票または退職証明書
・本人確認書類(運転免許証など)
・印鑑
住民税の支払い●6月~12月に退職した場合:自分で納める(分割可能)
●1月~5月に退職した場合:5月分までを一括天引き

など様々な手続きが必要となります。

 

5.結婚退職する場合に必要な手続き

結婚退職する場合に必要な手続き

結婚する女性看護師の場合変更するものが複数あり、一般的な変更として、

  • 氏名変更(変更する場合)
  • 住所変更(引っ越しする場合)
  • 本籍地の変更(任意)

などが挙げられます。「氏名変更」と「本籍地の変更」を行った場合、看護師免許の更新する必要があります

(住所変更のみの場合は変更の必要はありません。)

 

看護師免許の更新について

手続き対象資格看護師、保健師、助産師
時期(期限)「氏名」「本籍地」変更後30日以内
必要書類
  1. 看護師免許証
  2. 戸籍謄本(発行6ヶ月以内・戸籍抄本でも可)1部
  3. 印鑑
  4. 申請用紙(保健所から取得する)
手数料1,000円(収入印紙)
手続き場所住所地の管轄にある保健所など
(就業中の場合は、勤務地管轄の保健所となる)
戸籍謄本も戸籍抄本も本籍が記載されている市区町村の役所から発行して貰う必要があります。遠方で行くことが出来ない場合は郵送で送ってもらう手配を取りましょう。
合わせて退職する場合は保険の切り替えや年金の手続きなどは確認しておきましょう。

 

まとめ

退職する場合に看護師が行う手続きは多く、内容も複雑です。

病院から貰う書類は必ず確認を行い、

  • 退職後転職する方:新しい勤務先に必要書類を提出
  • 退職後、しばらく休む方、転職活動する方:各種手続きを行う

など、忘れないようにしましょう。

退職後にすぐに転職した方が、手続きに関しては楽になりますね。

看護師の口コミでランキング

看護師転職サイト口コミランキング

1位  ‣看護のお仕事
【全国対応】【求人12万件以上】
2位  ‣ナースではたらこ
【全国対応】【担当質高・求人数高】
3位  ‣マイナビ看護師
【全国対応】【担当者質高】
4位  ‣ナース人材バンク
【全国対応】【求人数高】
5位  ‣ナースフル
【全国対応】【コンサル高】

 

はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

運営会社 ・記事等に関する問い合わせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。