著作者

さすらいのナース

執筆:現役看護師

さすらいのナース

( 看護師 保健師 養護教諭)

私も困った!新人看護師の患者に関する悩みについての解決方法の体験談

公開:、更新:2018年09月14日
新人看護師の患者に関する悩みについての解決法!

看護学生時代の実習は患者と関わる時間が多く、むしろ常に患者のもとへ行きコミュニケーションをとるよう指導者から言われるぐらいでした。

また、看護実習時に受け持つ患者は、本人から実習の承諾を得て行っていることもあり、接しやすい人が多く関わりで苦痛を感じることは少ないです。

しかし、就職してみると、

  • 「業務が慌ただしく患者とゆっくりと関われていない」
  • 「接しにくい患者がいて苦手」
  • 「関わりが苦痛」

と感じることがあります。

私も看護師になったばかりのころ、患者から「看護師さん」と初めて呼ばれたときはとても嬉しかった記憶が鮮明にあります。一方で思い描いていたギャップに悩むことも多々ありました。患者との関わりは特に大きい悩みでした。

新人看護師時代に配属された病棟は、急性期の忙しさもある中で、精神的な問題を抱えた患者が多く、患者との関わりが大変重要でしたが、業務をこなすことに精一杯であり、看護学生時代に思い描いたように関わることは困難でした。

患者とトラブルがあったり、苦手な患者がいたりと患者との関わりにはとても悩み、時には患者のもとへ行くことが苦痛に思うこともありました。

そこでこのページでは、私自身の体験を踏まえながら新人看護師が患者との関わりに関する悩みについての解決法をあげていきます。

1.新人看護師の「もっと患者と関わりたい」と思う悩み

新人看護師の「もっと患者と関わりたい」と思う悩み

入職してみると業務をこなしていくことに精一杯で患者との関わる時間がゆっくりとれない。学生の頃に思い描いていたような、やりたい看護が十分にできていないと感じる人は多くいます。

しかし、先輩看護師はどうでしょうか。

受け持ち患者を中心にしっかりと関わり持ち、信頼関係を上手に形成することができている看護師もいます

私も新人時代はうまくできませんでしたが、業務に慣れていくとポイントが見えてきて患者と深くかかわることが出来ました。

私が意識していたポイントを以下に挙げていきます。

 

(1)1日のタイムスケジュールを立てる

入職してすぐにプリセプターをはじめ指導に当たる看護師から、新人のうちは一日のタイムスケジュールを立てるように言われ続けていると思いますが、タイムスケジュールを立てることにより、一日の業務がスムーズに進むだけではなく、患者とのコミュニケーションをとる時間や、リハビリなどケアの時間をしっかりと取ることができます。

この時間の使い方が上手であり、ケアも記録も完璧にこなして定時で帰るできる看護師もいました。

私も常にタイムスケジュールを立てながら患者との時間を確保していました。

 

(2)短い時間でも大切にする

患者と深い関わりを持つのは時間が必要というわけではありません

検温や配膳などの短い時間の中で患者の言動から情報を得ることはできます。また、ちょっとした声かけだけで患者から信頼されたり、感謝されたりします。

【体験談】たった一言で感謝された

私が実際に体験したのは、夜勤勤務の時、私はフリーで患者を受け持っていなかったのですが、廊下を歩いていると術後当日の夜だった高齢の患者が落ち着きなく、不安そうだったので「大丈夫ですか?」と声をかけました。

たった一言で、私自身もあまり覚えていないことだったのですが、患者の心の中には印象深い出来事だったようで退院するまで「あの時、声をかけてくれてありがとうございます。私は忘れないから」とずっと言われ続けました。

不安を抱えながら入院生活を送る患者にとって、看護師にとっては何気ない声掛けだとしても、患者にとっては信頼がおける相手なのかを左右するできごとになることもあるのです。

 

(3)ケアの時間を大切にする

患者と関わる中で一番時間をとることができるのがケアです。

新人のうちはケアをこなすことに一生懸命になりがちで、患者とのコミュニケーションが不十分なことや、そのケア一つに集中しがちです。たとえば清拭している間、コミュニケーションはもちろん、簡単なマッサージや可動域訓練も一緒に行うことができます。

ケアにばかり気を取られるのではなく、ケア中の声かけなど関わりを大切にしていくと良いです。

 

(4)どうしてもだめなときは転職を

慌ただしく時間が流れる病棟だとどうしてもやりがい看護ができず、難しいと感じる場合は、転職も視野に入れてください。

職場としては有料老人ホームやデイサービスなどの老人施設です。

老人施設は時間がゆっくり流れているので、時間もありますし、急性期の病院のように短期間の関わりではなく、場合によっては最期まで関わる場合もあり、長い付き合いとなることが多く、本当にしっかりと関わることができます。

しかし、急性期の病院から離れるとキャリアアップが難しくなるため、特に新人のうちはよく考えてから転職をしましょう。

 

注意点!

ポイント

有料老人ホームやデイサービスなどの老人施設は新人看護師の時には転職のお勧めはしません

 

2.患者との関わりが苦痛だという悩み

患者との関わりが苦痛だという悩み

患者とのトラブルがあったり、気を遣ったりして患者との関わりが苦痛に感じることがあります。

患者との関わりが苦痛だという悩みに対しての解決方法を以下に挙げていきます。

 

(1)関わりが苦痛と思っても慣れることが多い

極端な例ですが、看護師なのに、人見知りの人や恥ずかしがり屋の人もいます。

しかし、どの看護師も問題なく患者とコミュニケーションをとっています。

それは、仕事に慣れていくうちに患者との関わりも「仕事」として行えるようになるからです。

「看護師をやっているうちは人見知りであることを忘れる」という人は多いです。

【体験談】仕事に慣れてくることで解決できる

私自身も患者との関わりに疲れた時期はありましたし、看護師なのにもかかわらず、もともと人見知りがあったことで、更に関わりを困難にしていました。

初めて受け持つ患者のところに行くときは緊張していたぐらいです。

しかし、仕事をしていくうちに、看護師としてコミュニケーションを取っていく方法が身につき、慣れてくることで解決していきました。

 

(2)手術室へ異動、転職を検討する

ICUや手術室を最初に経験した看護師は患者が全身麻酔で眠っていることや、重篤な状態で意識レベルが低下しているため患者と会話することが少なく、病棟にきて関わりが苦痛だと話していました。

そこで、本当にきついという看護師は手術室への転職や異動をお勧めします。

しかし、ICUは病棟とはまた違った忙しさや緊張感があるので新人看護師が転職をするのは困難なためあまりお勧めはできません。

手術室に関しては「仕事は楽しい?病棟から手術室(オペ室)へ 転職した看護師へのインタビュー!」を確認してみてください。

 

3.苦手な患者がいるという悩み

苦手な患者がいるという悩み

看護師も人間です。

どうしても苦手なことや、性格的に合わない患者も出てきます。

時には新人看護師ということで、患者から嫌悪されることもあり、傷つくこともあります。

クレーマーやモンスターペイシェントと言われる患者もいるので苦手と思う患者は数々と出てきてその都度悩みはつきものです。

そこで解決方法を挙げていきます。

 

(1)プロ意識を持つこと

私が先輩看護師にいつも言われていたことは、「プロ意識を持つ」ということでした。

苦手だからと言って、看護の質を落とすわけにはいきません

「プロ」だからと思うと平等に看護をしようと意識を持つことができます。「プロ意識」は看護師としての自信がつかなければなかなか持てるものではありません。

焦ることなくゆっくりと身に着けていきましょう。

 

補足説明!

ポイント

私が考えるプロとアマチュアの違いは、プロはお金を貰って仕事を行っていることを指します。看護学生のときは、お金を支払って仕事を体験していたと思います。働いてお金を貰っている以上、あなたはプロの看護師なのです。

 

(2)先輩看護師を頼る

どのようにその患者と関わったら良いのか先輩看護師にアドバイスをもらうことや、他の看護師がどのようにかかわっているのか観察するのも良いです。

しかし、新人のうちは辛いことが多いので、ストレスを増やすのは良くないです。

先輩看護師に遠慮なく相談し、時には無理をせず担当をする回数を減らしてもらうことも大切です。

 

補足説明!

ポイント

また、モンスターペイシェントのような患者であれば、師長や医師をはじめ病棟をあげて対策を取るので安心してください。「患者からのクレームで悩んでいる看護師へ!乗り越える3つの方法」も合わせて確認しましょう。

 

(3)苦手だからこそ一生懸命関わる

苦手だからとおどおどしていると、よりうまく関わることができず、ますます苦手と感じます。

勉強だと思っていろいろと考えながら一生懸命関わると、それが患者にも伝わり、うまくいくこともあります。時には信頼関係を築くこともできます。

実際、とても気難しく、多くの看護師が関わりに苦手意識を持つ患者なのに、一生懸命にひたむきに頑張っている新人看護師の姿が可愛くて、他の看護師には冷たいのに、新人看護師には甘い患者もいます。

【体験談】良い関わり方に悩み頑張ること

私は新人時代に苦手だと思う患者が自分の担当患者となり、逃げられない状況だったことがありました。

担当患者なので出勤すれば絶対に受け持たなければならず毎日が苦痛でした。

避けようとすることも時にはありましたが、先輩看護師にアドバイスをもらうことや、コミュニケーションをしっかりと取る努力をしていると、気付けば新人なりに信頼してもらえるようになりました。

患者が一番楽しかった時の昔の歌を披露してもらったことは、今でも覚えています。

本当に嫌な患者との関わりは、その時は苦痛ですが、看護師間で後々笑い話になることもよくありますし、苦手な患者との関わりは一番良く覚えているものです。

それは、それだけより良い関わり方に悩み頑張ったからだと今は思います。

 

まとめ:看護師の醍醐味は患者との関わり

看護師の醍醐味は患者との関わり

情のある人との付き合いだからこそ関わりについて悩むことは多くありますが、仕事をしていてやりがいを感じる瞬間はやはり患者との関わりです。

感謝されることや、自分と関わることで患者が笑顔になった自信を持つことができるようなったなどあると、本当にやりがいを感じます。

患者と関わることに躊躇せず新人看護師のみなさんには頑張ってほしいです。

新人看護師の間は業務を覚えることに精一杯で、患者との関わり方に悩むことが多いです。

しかし、新人だからこその場合もあり仕事に慣れていくと次第に解決していくことも多いです。

うまく関わることができないと考え、転職が頭をよぎることもあります。

しかし、最初の病棟での勤務は今後の看護師生活の基盤になっていきます。

悩んでいる新人看護師のみなさんに、このページが少しでも役に立てればと思います。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

地方の大学病院に勤めていましたが、4年働いたところで結婚のため退職。新天地にて有料老人ホームとデイサービスに再就職しましたが、1年後に出産のため退職しました。
現在は育児をしながら、色々な転職サイトを使い就職活動をしています。私のように子育てをしながら看護師をしている方たちに役立てることのできるような情報を発信できたらと思います。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師・養護教諭第二種
年齢 ・東京都/30代
職務経験 ・大学病院・有料老人ホーム・デイサービス
診療科経験 ・訪問看護

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