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あゆたか

現役看護師

あゆたか

( 看護師 )

ゆとり・さとり世代の新人看護師教育!指導者がつぶれないための考え方とは

あゆたか
現役看護師 あゆたか
ゆとり・さとり世代 新人看護師 教育

看護師の業界でも、新人達をゆとり、さとり世代と呼び、世代間の意識差を強く意識した教育に変わって随分経ちました。

しかし、ゆとり・さとり世代の新人教育に手こずり、疲弊してしまっている指導者は実に多いものです。

そこでこのページでは、新人教育に数多く携わってきた私の経験から、ゆとり・さとり世代の新人看護師方法の基本、そして指導者自身が教育によって「つぶれない」ための考え方をご紹介していきます。

1.ゆとり・さとり世代の特徴

ipadを持つ若い女性

最初に、ゆとり、さとり世代に共通する特徴について振り返っていきます。
 

(1)年上の人間とのコミュニケーションに慣れていない

以前は、地域社会において色々な世代の大人が子育ての輪に参加していました。しかし核家族化が進み、親や教師以外の大人と直接コミュニケーションをとる事が大幅に減少してしまいました。

色々な大人を見て違う価値観に触れたり、叱られたりという機会が格段に減ったため、目上の人間と触れ合った経験がない、どんな対応をしたらいいのかわからない、という声がよく聞かれます。

 

(2)他観的な視点が育っていない

ゆとり・さとり世代は、SNSやインターネットによって顔を見ない二次元での付き合いが多くなっています。

本音を言って話し合うことを苦手とし、表面上の浅い付き合いが多くなることで、コミュニケーション能力そのものの低下が危惧されています。結果、自分以外の他観的な視点を知り、育てることがないまま成長し、大人になってしまった可能性があると考えられます。

 

(3)指示がないと動けない、自分で深く考えを掘り下げらない

疑問を自分でよく考えたり調べたりしなくても、インターネットで簡単に手に入る時代になりました。答えがすぐにわかってしまうので、深く考えを掘り下げる習慣が身に付きにくくなります。

 

(4)叱られ慣れておらず、うたれ弱い

わからない事があっても人に頭を下げて教えを乞う必要はなく、うまくいかずに失敗したり怒られたりしながら学ぶことが減りました。人から何か言われる経験自体が少ないので、指摘をうけただけで落ち込み気持ちの整理ができず、長く引きずってしまう傾向があります。

 

2.ゆとり・さとり世代の新人看護師の教育方法

向き合って話す看護師

看護学校では既に、それまでの生育過程によってつちわれた特徴を特に配慮し、『やめさせない』や『泣かせない』ことを大前提とした授業や実習が行われている現状があります。

では、実際の現場においてはどのように、ゆとり・さとり世代の新人看護師を教育していけば良いのでしょうか。

 

余裕を持った教育体制にする

大前提として、早期離職を防ぐため、今までより独り立ちするまでの期間を長く設定し、人材を多めに配置して余裕をもった教育体制にすることが求められています。

 

社会人としてのマナーから繰り返し、わかるまで根気よく説明する

ゆとり・さとり世代の新人看護師達は社会人としての常識が育たないまま入職していると多く指摘されており、まずそのマナーから説明することが求められます。

敬語を使う、遅刻欠席をしない、またはちゃんと連絡をする、提出物はちゃんと出す・・・

まずはそこが定着するまで繰り返し伝えなけばなりません。

 

補足説明!

ポイント

やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、ほめてやらねば人は動かじという山本五十六さんの言葉以上に、繰り返し何度も教えないと理解されない事がよくあるようです。

 

彼らの気持ちを聞く時間をこまめにもち、信頼関係を育てる

上述した通り、ゆとり・さとり世代の新人看護師達はうたれ弱く他観的な視点が育っていないため、指導をしてもなかなか指導側の意図が伝わらず、余計な反発や、過剰な落ち込みを招く場合があります。

こまめに声をかけ、彼らからも話しかけやすい、思いを表出しやすい関係づくりが必要になります
 

考えを否定せず、まずは受け止める

なぜその行動となったか相手の考えをよく聞き、まずは受け止めることも大切です。

「そういう風に思ったんだね」と聞いた内容を繰り返して、理解したことを伝えます。

そして、相手自身や人格を傷つけずに、問題となった行動に対して説明することが求められます。

 

意識して良いところを見つける

普通に仕事を教えていただけのつもりが、気が付けば会話のほとんどが新人へのダメ出しだったという事はないでしょうか。

いくら教育している側が「教えてあげている」つもりでも、ダメ出しばかりの指導は、ゆとり・さとり世代には逆効果です。
 

3.指導する看護師が「つぶれない」ための考え方

指をさす白衣を着た女性

上述した通り、ゆとり、さとり世代の新人教育は時間をかけてじっくり行っていく必要があります。

多忙で過酷な医療現場で、後輩のなかなか進まない指導に苛立たず、あきらめず関わりをもっていくにはどうしたらよいのでしょうか。

 

問題解決思考がゆとり・さとり世代を追い詰めていることに気付く

看護では、状態をアセスメントし、『何が一番問題か』を考え順番に解決していくのが仕事です。そのため、優秀な看護師ほど、無意識に「問題」を探し、悪いところを解決する行動をしています。

ただし、その体に染みついてしまった思考のまま、新人に向かうと指導はうまくいきません。

なぜなら、ゆとり・さとり世代の看護師はただひたすら責められていると感じてしまう恐れがあるのです。

 

ポイント!

ポイント

看護師にとって、相手の問題点を見つけるのは、良い点を見つけるよりも簡単なことかもしれません。

だからこそ、普段からの問題解決思考はいったん脇に置くことを意識しながら、ゆとり・さとり世代の教育に関わっていってほしいのです。

 

指導者自身も自分の頑張りを認める

ゆとり・さとり世代の新人看護師の良い点を見つけ、彼らを伸ばしていくためには、そもそも、指導者自身も自分の頑張りを認める習慣をつける必要があるのではないでしょうか。

自分の頑張りを認めてこそ、心の底から新人のことも認めてあげることができるものです。

 

注意点!

ポイント

指導者側が相変わらず自分に厳しいままでは、結果的に新人にも同じ厳しさを求めてしまうことになるでしょう。

 

まとめ

ゆとり・さとり世代の新人教育がうまくいかない主な原因は、そこまで教育に時間と人手をかけられない医療現場の過酷な状況にあります。

それでも何か問題が起きるたび、もっとどうにか出来たのではないかと自分を責める、責任感の強い看護師達がいますが、それは大半において新人のせいでも指導者のせいでもないことを覚えておいてください。

そして、ゆとり・さとり世代の新人教育に携わる指導者は、まず彼らの特徴を理解し、互いがつぶれなくても済むように意識しながら新しい時代の教育方法を築きあげていってください。


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内科混合病棟で7年、ICUや心臓外科で1年勤務しました。出産してからはグループホーム、老健など介護畑でパート、派遣をしています。

子連れでデイサービスに短時間勤務をしたりと、家庭や介護と両立のため色々な働き方を模索してきました。

記事の執筆を通じて情報交換して、皆さんと自分にあった働き方を一緒に探していきたいです。

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:看護師の実情

(公開日:)(編集日::2018年04月18日)

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