検診センターへの看護師転職注意点!楽な仕事ではない?

看護師の転職先として、検診センターは常に人気のある部署の一つです。

その理由として、

  • 夜勤がないこと
  • 日曜祝祭日や年末年始の休みが確保されていること
  • 身体的・精神的なストレスが比較的少ないこと

などが挙げられます。

しかし検診センターを職場とする看護師は、職場定着率が高いかというと、経験上そうとも言えません。

実際に「イメージしていた業務と実際の業務とでは全然違っていた!」ということが、検診センターを退職する看護師から良く聞く理由です。

どの看護現場もそうですが、検診センターも決して楽な仕事ではありません。同じように働いてみて初めて、感じるギャップなどもあるはずです。

検診センターへの転職を考えている看護師のために、検診センターの概要と、そこで働く看護師の仕事の仕事内容やメリット・デメリット、転職の注意点についてご紹介します。

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1.「独立型」と「病院付属型」の違い

検診センターで働く看護師

検診センターの種類を大きく分けると、独立型検診センターの「独立型」と病院付属検診センターの「病院付属型」の2つに分かれます。

独立型検診センターのみで機能している施設、外来診療や入院受け入れはない
レントゲン室や内視鏡室など検診に必要な検査機器等がすべて一つの建物内に集約
一日の検診受診者が100人を超えるような規模
病院付属型多くの場合、総合病院における一つの診療かとして設置
レントゲン室や内視鏡室などは外来や病棟と共有
一日の検診受診者が数十人と比較的小規模

どちらの場合でも看護師の働きに違いはありませんが、検診センターで働くメリット・デメリットを考えるときに、独立型か病院付属型かによって多少の違いが出てきます。

 

2.検診センターで働く看護師の仕事内容

問診する検診センターの看護師

検診センターで働く看護師は、午前中は人間ドックや職域検診などの実施や案内、午後は採血を行わない検診の実施や、翌日の準備、必要に応じて下部内視鏡検査介助や受診者への検診結果フォローアップなどを行います。

以下で詳しく、検診センターの看護師の仕事内容についてご紹介します。

 

(1)看護師の配置を決め、役割分担する

どこの施設でも共通していることですが、受診者は朝早くに来院する場合が多く、早番の看護師や事務スタッフは午前6時30分から7時ごろに出勤します。

受診者の人数によっても看護師の配置人数が変わってきますが、30人ほどの受診者で採血担当看護師一人、問診担当看護師一人と配置されます。

その他の看護師で必要に応じて

  • 内視鏡介助
  • 医師の診察介助
  • 診察後の保健指導

などといった役割分担を行い、これらをローテンションしていきます。

 

(2)短い時間で看護アセスメントを行う

検診センターの看護師は、普段の外来診療で行われている問診よりももっと短い時間の中で、

  • 受診者の全体像や本日の体調
  • 検診メニューの確認
  • 予定の検査を施行して問題無いか

などをアセスメントし、それぞれの検査に案内していくことが仕事として求められます。

受診の手順として、受診者が事前に記入した問診票がマークシート形式ならば受付で回収しそのまま読み込みます。

しかし服薬歴や重要な既往歴などは、看護師が個別に問診をとることが多いでしょう。

 

ポイント!

ポイント

受診者が少ないならば一人一人にかける問診時間を長く取り内容をしっかり確認することができますが、一日100人単位で受診者が来るような施設ではたとえ問診担当看護師が数名設置されていても、とてもゆっくり話を聞く時間はありません。

 

(3)独立型と病院付属型で異なる看護師の動き

病院付属検診センター午後は他の部署の応援に行くことが多い
朝の採血の時だけ看護師が応援に来て、終わり次第自分の部署に帰る
独立型検診センター一日施設内ににいる
朝の採血業務は4時間ほどのパート看護師がいる
午後は少ない看護師で翌日の準備や午後の検診を担当

このように、独立型と病院付属型で看護師の動きは変わってきます。

 

3.検診センターの看護師に必要なスキルと素質

受診者の採血をする検診センターの看護師

看護師が検診センターで働くうえで、必要となる素質についてご紹介します。

 

(1)素早く正確な採血技術は必須

素早く正確にそして大人数に採血を実施するのは、検診センター看護師の重要な役割の一つであるため、採血技術は必要な素質です。

列に並んだ受診者をスムーズにさばいていくのはなかなかプレッシャーのかかることですが、採血が遅れると結果が出るのも遅れることになり、特に当日中に採血結果などを説明する施設では待ち時間を増やす原因ともなります。

 

 

補足説明!

ポイント

幸いなことに検診受診者は基本的に健康な方が多く、極端に血管が見えにくい高齢者などは少ないです。

 

(2)内視鏡看護の経験看護師は優遇される

内視鏡看護の経験は、検診センターの看護師として優遇されるスキルです。

独立型の検診センターであれば、検診センターの看護師は内視鏡検査の介助につく場合が多くなるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

検診センターに転職する際には、内視鏡業務の経験というのは非常に優遇され、内視鏡認定技師の資格を持っているとなお良いでしょう。

 

(3)保健師資格があれば優遇される

採血後の検査結果のフォローアップや特定保健指導までできる保健師資格を持っていることは、検診センターの看護師として非常に優遇されるスキルとなります。

検診センターの看護師が保健師資格を保有していれば、受診者に自己のヘルスプロモーション活動の働きかけができるため重宝されます。

 

(4)身体的侵襲を与える検査において急変時の対応が可能か

急変時に対応できることは、検診センターの看護師にとって必要なスキルです。

検診で行われる検査であっても、特に受診者に身体的侵襲を与える検査においては、

  • 採血による一過性の血圧低下や気分不良
  • 内視鏡検査や胃透視検査での迷走神経反射によるめまいや腹部違和感
  • 鎮静剤や鎮痙剤の副作用

など、受診者が一時的に急変症状を起こす恐れがあります。

看護師はこれらの可能性について事前に予想しておき、急変時の対応については検診センター全スタッフで常に協議しておく必要があります。

特に看護師においては、救急救命の履修や急性期病棟などでの勤務経験がある場合は非常に役に立つでしょう。

 

(5)臨床検査値、心電図波形など検査結果を読み取る能力

検診センターの看護師として働くうえで、検査結果を読み取る能力は必要なスキルでしょう。

特に心電図異常波形や、電解質異常など必要なら医師に上申し、内視鏡検査などの可否について指示を受けます。

 

ポイント!

ポイント

患者への保健指導のためにも、看護師は検診項目にある臨床検査の正常上限値について知っておくべきです。

 

4.働く看護師の平均年収・平均給与

働く看護師の平均年収・平均給与

検診センターで働く看護師の気になる平均年収・平均給与について確認していきます。

 

(1)派遣やアルバイトとして働く場合の給与について

まずは派遣やアルバイト・パートとして働くケースから見ていきます。

パート看護師の時給相場1,500円~2,000円
時給が高い検診センター2,500円程度

検診センターのパート看護師時給は、高いといっていいでしょう。

 

(2)正社員として働く場合の平均給与について

正職員の看護師の平均年収と平均給与を見ていきます。

日給計算12,000円~16,000円が相場
月収20万円~30万円が相場
看護師の年収330万円~450万円が相場

上記が一般的な検診センターの相場となり、経験年数や勤務年数によって多少増額していきます。

ゆっくり働いて、家庭も大切にしたいと考えるのであれば、検診センターの年収、給与ともに納得できる看護師も多いのではないでしょうか。

 

5.検診センターに転職する看護師のメリット

笑顔で歩く検診センターの女性看護師

看護師が検診センターに転職するメリットに病棟勤務の看護師と比較しながらご紹介します。

 

(1)ワークライフバランスに優れている

ワークライフバランスが取れるということが、検診センターで働く看護師のメリットです。

公的病院の検診センターは基本的に土日祝日が休みとなり、多くの民間施設でも日曜祝日は休みというところがほとんどです。

 

補足説明!

ポイント

夜勤もなく年末年始の休みも確保できることから、病棟勤務などと比べて非常に生活リズムが整いやすく、心身ともに安定を得られやすいでしょう。

 

(2)業務に関して精神的ストレスを受ける場面が少ない

精神的ストレスを感じる場面がまったくないわけではありませんが、他に比べて少ないことが検診センターの看護師のメリットとして挙げられます。

検診センターでは、急性期病棟などのように時間に追われるようなこともなく、すべての受診者や検査内容はあらかじめ決まっているため予定外の業務は少なくなります

 

補足説明!

ポイント

対象者は患者ではなく基本健康な受診者です。そのため検診中に容態が急変するようなこともなく、そういった意味では他の部署と比較して精神的ストレスは少ないといえます。

 

6.検診センターに転職する看護師のデメリット

悩んでいる検診センターの女性看護師

看護師が検診センターに転職する場合、やはりデメリットも存在します。以下で詳しく説明していきます。

 

(1)病棟などと比べて給与が下がる可能性がある

検診センターでは夜勤や休日出勤がない分、やはり病棟などと比べて給与が下がる場合があり、これは検診センターで働くデメリットと言えるでしょう。

ワークライフバランスをとるか給与を取るかというのは、看護師の転職に常について回る問題です。

 

(2)新しい技術や知識を覚える機会が少ない

検診センターの看護業務は、基本的にルーチンワークの繰り返しです。これを徹底することで、安全な検査を提供できることになります。

しかしそれにより新しい看護技術や医療に関する知識を得る機会が少なくもなることが、デメリットとして挙げられます。

 

ポイント!

ポイント

部署全体だけでなく看護師個人でも積極的に研修などに参加し、より幅広い知識を得ることを怠ってはいけません。

 

7.看護師が検診センターへ転職する際の注意点

検診センターへ転職するスーツを着た女性看護師

看護師が検診センターへ転職する際、注意したいポイントについてご説明します。

 

(1)独立型と病院付属型の違いを知って選択する

検診センターに転職する際は、独立型と病院付属型の違いを知って、自分の希望に合うほうを選択しましょう。

検診センターへ転職したい、そして検診以外の看護業務もいろいろ経験したいというなら、病院付属型への転職をお勧めします。そのほうが他部署と関わる機会も増え、検診以外の新しい技術や知識を得やすくなるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

検診業務のみを行いたいというならば、独立型への転職がよいでしょう。

ただし仕事が非常に単調になる恐れがあるため、モチベーションを保つためにいろいろ工夫をすることをお勧めします。

 

(2)日本人間ドック学会の施設基準をクリアしている施設を選ぶ

検診センターの施設が各種学会の施設基準をクリアしているかどうかというのも、看護師が検診センターに転職するうえで良い施設を選ぶポイントとなります。

この場合、日本人間ドック学会の施設基準をクリアしているかが大きな判断材料となるでしょう。

 

日本人間ドック学会の施設基準は最もハードルが高い基準

日本人間ドック学会の施設基準は、人間ドッグの施設基準の中ではおそらく最もハードルが高く、専従の医師がいることや、検診後のフォローアップがしっかりできている証拠にもなります。

これはもちろん受診者にとってのメリットですが、働く側にとってもスタッフの教育が行き届いていることや、チームワークが良い職場の目安にもなるものです。

このような基準をクリアした施設は積極的にホームページなどで公表されています。

 

(3)就業前のイメージと就業後でギャップが生まれる可能性がある

検診センターでの看護業務は、その他多くの看護現場での仕事と比較して大きな違いがあります。

転職先の現場とのスムーズなマッチングのために、本当に今転職が必要なのか、この転職先でよいのか、十分に考察することが大切です。

 

ポイント!

ポイント

検診センターでは受診者と一番接触するのはむしろ事務スタッフであることも多く、決して看護師中心の現場というわけでもありません。実際に検診センターに就業してから看護師として物足りなさを感じることがあるようです。

 

(4)転職サイトを利用して求人を比較する

2社から3社程度転職サイトを利用して、求人を比較してください。希望条件にもよりますが1社あたり、3つ~5つの求人を提案してくれます。

その、求人を比較しながら条件が良い求人を選ぶとともに、人間関係や離職率の確認をすることをおすすめします。

担当者が丁寧で質が良い転職会社は以下です。

お勧めなので、利用してみてください。

 

まとめ

検診センターは看護師の転職先として非常に人気があります。

ワークライフバランスに優れ、精神的なストレスも比較的少なく、特に家庭を持つ女性看護師には向いている現場でしょう。

しかしこれまでの看護現場とは大きく異なる仕事のやり方に、少なくないギャップを感じて辞めてしまう看護師が多いのも事実です。

そのようなことを防ぐためにも、しっかりと情報収集することが大切です。

施設の規模にだけ目を向けるのではなく、施設基準の認定状況や、独立型の検診センターか、病院付属型の検診センターかの違いによるメリットとデメリットをしっかりと理解し、転職先を決めていただきたいです。

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

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