SCUへの看護師転職で知っておきたい8つのポイント

SCUへの看護師転職

このページでは、SCUへの看護師転職で知っておきたい7つのポイントについて紹介します。SCUとは?平均年収はどれくらい?転職のメリット・デメリットは?といった気になる疑問を解消します。

私は約5年、看護師としてSCU(Stroke Care Unit:脳卒中ケアユニット)で勤務していました。ポイントを押さえてスムーズに転職を進めましょう。

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1.SCUとは

SCUとは

SCUとは、Stroke Care Unitの略で、日本語では「脳卒中ケアユニット」や「脳卒中センター」と呼ばれることがあります。文字通り脳血管障害(くも膜下出血や脳梗塞)を起こした患者を24時間体制で受け入れる集中治療室のことです。

脳神経外科や神経内科などの専門医をはじめとして、理学療法士や作業療法士、看護師や薬剤師などが専門チームを組み、日々患者の治療にあたります。

 

長期の入院はほとんどない

SCUはほとんどが「急性期」という、発病から90日以内の患者を対象としています。90日以上の入院となる場合は、リハビリテーションをおこなう安定期になったり、退院・自宅療養になりますので、長期入院ということはほとんど無いようです。

 

1人の患者をじっくりと看護する

また、SCUの専門チームは患者1人1人の症状を細かく把握して適切な診断をおこない、その人に合った最適な治療やリハビリをおこなっていきます。そのため看護師の配置は一般病棟7:1であるのに対して、SCUでの看護配置は常時3:1とされています。じっくりと1人の患者を看護する体制をとっているのです。

 

脳卒中に関する豊富な知識や優れた技術を要する

専門性の高い治療現場なだけあって、専門チームは脳卒中に対する深い知識や高い技術が求められているといえます。

 

多くの人々の命を救うことに貢献している

脳卒中治療ガイドライン(2009)では、SCUで治療することによって、脳卒中患者の死亡率の減少、在院期間の短縮、自宅退院率の増加、長期的な日常生活動作(ADL)と生活の質(QOL)の改善をはかることができるという検証結果を示しています。SCUは多くの人々の命を救うことに貢献している現場なのです。

 

2.SCUで働く看護師の仕事

SCUで働く看護師の仕事

ガンや心臓病に次いで日本人の死因第三位となっている脳卒中は、死亡率も高く、治療後も寝たきりになるなど重度の後遺症を残す可能性のある非常に危険な病気です。そのため急性期のケアが何よりも重要になるのですが、国内の病院ではこうした急性期の脳卒中患者に対してSCU=脳卒中集中治療室を設置し24時間体制で治療を行います

看護師として一番大事なことは症状の進行や急変を見逃さないように常時観察を続けることです。

観察を続けながら二次合併症の予防を行うこと、早期にリハビリが開始できるようケアを行うこと、また急な発症に戸惑う患者本人や家族のケアを行うことなど、その業務は多岐にわたります。

 

微弱な神経徴候を治療に役立てる

SCUでは医師はもちろん、看護師の果たす役割も非常に大きなものですが、脳卒中は心臓病などその他の疾患と異なり、心電図などをデータ化して客観視出来る数値がありません。そのためSCUで働く看護師は、患者に現れる微弱な神経徴候を的確に発見し、治療に役立てるという非常に細かな気配りと脳卒中患者に対する深い知識が必要になります。

 

患者の体調変化に気づくことが必要

また脳卒中の治療時には誤嚥性肺炎などその他の重篤な症状を引き起こすこともあるので、看護師には患者のあらゆる体調変化に対しての「気付き」が求められます

 

コミュニケーション能力が必要

こうしたSCUで働く看護師には特にコミュニケーション能力が強く求められます。

脳卒中の治療は急性期の治療から日常動作の復帰支援までかなり広範囲に及びますが、急性期の患者の目まぐるしく変化する神経徴候の観察はもちろん、日常生活を取り戻すための呼吸器系の支援チームや摂食嚥下の支援チームなど多くの分野との橋渡しを行う高度なコミュニケーションが必要になります。

 

失語症患者との意思疎通をはかる姿勢を要する

また脳卒中による失語症患者の方とのコミュニケーションなど、広い意味での意思疎通が求められるので、SCUで働く看護師は医療レベルから対患者への接し方まで多くの事を経験することになります。

 

SCUで働く看護師の1日のスケジュール

情報収集や申し送りなど、看護師の仕事として基本的なことは他の病棟と大差はありません。しかし24時間いつでも入院の受け入れがあること、どんな時間帯でも緊急の検査や処置・手術があります。

時間日勤帯の業務内容
08:30申し送り
09:00・バイタルチェック
・意識状態、麻痺の程度の観察
・点滴準備
・CT撮影
10:00・検査準備
・清拭
・口腔ケア
・体位交換
・リハビリ
11:00・バイタルチェック
・意識状態、麻痺の進行度の観察
・昼食準備
12:30昼休憩(1時間)
13:30・バイタルチェック
・意識状態、麻痺の観察
・体位交換
・カンファレンス
14:00面会時間
15:00・バイタルチェック
・意識状態、麻痺の観察
・検査説明
・点滴準備
16:30夜勤者への申し送り
17:00退勤

特に何もない日のSCUで働く看護師の1日のスケジュールこのようになりますが、急変などがあればこの間に緊急で検査や処置、手術準備が加わります

看護師として1日中、バタバタと忙しいのがSCUの大きな特徴で、入院の受け入れのために症状が安定した方を急性期病棟や一般病棟へ移動させなければいけないので転室準備・他病棟への申し送り準備も必要になります。

 

ポイント!

ポイント

1人の看護師が受け持つ患者数は2~3人程度ですが患者は皆モニターを付けており、複数台の輸液ポンプを使用していたりドレーン類の管理などもあるため目を離すことができない患者がほとんどです。多くの機械に囲まれた患者を複数受け持つプレッシャーは集中治療室ならでです。

 

3.SCUで働く看護師に求められるスキル

SCUで働く看護師に求められるスキルSCUは脳卒中専門の治療室です。脳卒中とは脳出血、くも膜下出血、脳梗塞など脳の血管に障害が起こる症状の総称です。脳卒中は九死に一生を得ても寝たきりになったり、重い後遺症を負うリスクが非常に高い病といわれています。

SCUは脳卒中に特化した治療をおこなう現場ですから、脳神経外科や看護師、理学療法士がチームを組み、脳卒中の治療からリハビリまで一貫しておこないます

 

冷静に対応する判断力と洞察力

一度脳卒中を発症した患者は常に急変の危険と隣り合わせとなります。そのため、SCUで働く看護師には患者の異常をできる限り早い段階で察知する観察力や判断力が求められます

 

ポイント!

ポイント

患者の症状が落ち着くといわれるまでの約2週間は急変しやすい時期でもあり、看護師として少しの変化も見逃せません。くも膜下出血の再出血や脳出血の出血拡大、脳梗塞の進行に伴う頭蓋内圧上昇によって生命の危険に脅かされる場面が多々あります。

 

患者へリハビリをサポートする忍耐力

SCUでは治療の一環として、リハビリもおこなわれます。このリハビリでも看護師に求められるスキルがあります。患者の状態によってリハビリテーションの内容も変わりますので、看護師としてリハビリをサポートする忍耐力も求められるのです。

 

協調性やコミュニケーションスキル

医師だけでなくチーム全員との連携も重要になりますので、協調性も求められるでしょう。もちろん、患者本人とのコミュニケーションスキルも必要です。

このようにSCUで働く看護師には幅広いスキルが求められるのです。

 

脳卒中リハビリテーション看護認定の取得がスキルアップに役立つ

また、脳卒中リハビリテーション看護認定を取得することで、SCUで非常に重要なポジションで働くことができます。難易度は高い認定看護師ですが、スキルアップを図るために取得することは非常に有用であるといえます。

 

4.SCUで働く看護師の平均年収・平均給与

SCUで働く看護師の平均年収・平均給与SCUとは脳卒中専門の治療病棟のことを言います。脳卒中を起こした患者を医師、看護師などが24時間体制で治療をおこなう、高度な医療を提供する専門の治療室です。そのようなSCUで働く看護師には、高度な知識や技術が必要になります。

そのため病院は高度な設備が整う大規模な病院である事が一般的なため、看護師の平均年収も高めである事が予想されます。

 

全体的に高額な給与がもらえる

平成26年度の看護師全体の平均年収が473万円となっています。従業員数が1000人以上の事業所は約498万円、100から999人が約462万円、10から99人が435万円となっており規模が大きくなるほど平均年収が高くなっています。従ってSCUで働く看護師の給料も働く病院の規模から想定すると高い傾向にあると言えます。

看護師求人サイト等のSCUの求人では、「最先端医療と教育制度、高水準の給与」を掲げている所が多く、やはり全体的には高給与であるといえるでしょう。

 

ハードである反面高度な医術や知識が得られる

ただ救急急性期の治療での看護である事から夜勤も多くあり、ハードな職場といえます。しかし、高度な技術や深い知識が得られる現場なので、「専門知識や技術を習得したい」「やりがいのある業務をおこないたい」と願う看護師には最適な職場ともいえるでしょう。

 

教育体制が整っている職場が多い

キャリアアップを図ることも可能で、さらなる年収アップが期待できます。またSCUの病院は研修、教育プログラムなどの教育体制が充実している所が多く、勉強するにはうってつけの場といえます。

 

5.SCUへの看護師転職のメリット

SCUへの看護師転職のメリット

SCUとは、脳卒中の患者を受け入れる集中治療室のことです。脳卒中とは、症状が重くなってしまう深刻な病気のひとつです。脳の血管がつまったり、破れて出血したりするため、手術は急を要します。SCUでは、脳卒中に特化したスペシャリストで構成することにより、適切な治療を行うことができます

 

急変前に急変を体で感じれるようになること

経験を重ねると急変前のニオイで患者の急変を察知できるようになります。

これは言葉で説明するのは難しいのですが、入院時の検査や症状によってはあらかじめ急変しやすい状況なのか分かるようになります。

 

レベルの高いスキルを習得できる

SCUへ看護師転職をすることによって、非常に高いレベルのスキルが習得できるのは大きなメリットです。脳卒中を専門としていることや、研修や教育体制がしっかりしていることも関係しています。

脳卒中は近年死亡率も高く、最新の知識が必要とされている病気ですので、病院側としても脳卒中の知識を有している看護師を求めていることが多いです。緊急性が高いハードな職場ですが、SCUに転職して勤務を続けることによって、その後の転職活動にも有利になります。

 

多くの給料をもらうことができる

給料面についても、通常の病棟での勤務よりは給料が高めに設定されていることが多く、給料を増やすことができるメリットもあります。深夜に働く機会もありますので、深夜手当も期待することができます

 

リハビリテーション知識も身につく

また、脳卒中の処置だけではなくリハビリテーションも行います。脳卒中のリハビリテーションは長期化することが多く、長い間患者をサポートしなければなりません。したがって、リハビリテーションについての知識も転職することが身につきます。

介護関係に興味があるというかたにとっても、経験が大いに役に立ちます。
じっくりと患者と向き合えるので、患者の回復を実感できることも魅力といえるでしょう。

 

6.SCUへの看護師転職のデメリット

SCUへの看護師転職のデメリットSCUは近年急速に普及している、脳卒中の治療を専門に行う集中治療室の事です。脳卒中を起こしたかたの治療からリハビリまでをおこないます。

しかし基本的にSCUは、一般病院の治療では手を施す事に限界がある、重篤な脳疾患の患者が次々に入院してくる現場です。後遺症や合併症リスクを少しでも減らせるよう、些細な病状の急変を逃さないためにも、3人の患者に対し看護師1人が付き添う体制が義務化されています。

 

精神的・身体的な負担が大きい

とにかくSCUで働く看護師は毎日が忙しく、常に急変リスクがある患者と向き合うことで看護師の精神的・身体的な負担が大きく長年続けるには大変な職場です。

年齢を重ねるにつき、体力的な限界を感じてリタイアする看護師も多いです。

 

プライベートの時間が制約される

SCUの場合は夜勤も月に7~10日前後はシフトに組まれるので、プラベートの時間が一般看護師より制約される事も覚悟しないといけません。

 

忍耐力や家族を支える心の強さを要する

そしてSCUに看護師転職する際は、意思疎通もままならない脳疾患の患者を介護する忍耐力や、その家族を精神的に支える心の強さも必要になります。

福祉関係やメンタルヘルスなどの勉強も並行して自主的に行う寛容さも求められます。

 

7.SCUで働いて楽しかったこと・辛かったこと

看護師 楽しい

SCUの看護師として働き、プレッシャーも大きいですが、看護師として非常に遣り甲斐のある場でした。

急変を早い段階で発見し大事に至らなかったときや入院時に完全麻痺に近い状態であった患者が治療・リハビリによって回復したときなど大きな達成感を感じられます。患者や家族の笑顔に私たち看護師の努力が報われる、ということを身をもって経験できる職場です。

 

どんなに頑張っても救えない命がある

救急搬送から手術などを経ても残念ながら救えない場合も少なくありません。脳卒中は急激な発症となるため、いつも通り元気に出勤したはずの家族が急に亡くなってしまうケースもあります。

そういった家族のケアも求められるのですが、やはり家族の「どうして」という思いを受け止めることに辛さを感じることは沢山ありました。

 

年齢を重ねるとその忙しさについていけない時が来る

看護師として30代まではどんなに忙しくても頑張れたことが40代を過ぎると頑張れなくなります。SCUでの仕事は好きでしたが、身体能力の衰えに気づかされる時が来るのです。

私は看護師40代に入り敢えて身を引きました。忙しい時間に疲れてしまったことが大きな原因なのですが、やはり常に緊張を強いられ、時間と戦わなければいけない場で働き続けることは限界がありました。

 

8.SCUへの看護師転職求人の探し方

SCUへの看護師転職求人の探し方

SCUでは急性期の脳卒中患者の方へ集中的なケアを行います。脳卒中は心電図など数値化出来る情報が非常に少ないので、患者に現れる身体変化や神経徴候をつぶさに見過ごさない高度な観察力が求められます。そのため、看護師の転職の際にもキャリアや認定看護師などの資格を求められることが多いのです。

しかし、専門分野に特化した看護師を育てるという医療現場全体の要望と目標により、最近では未経験からでも転職可能な病院も着実に増えています。

 

病院のホームページで募集要項を確認する

こうしたSCUでの看護師求人の探し方として、SCU病棟を持つ病院のホームページなどを個別に参照し、募集要項を確認するというのも一つの手です。

 

幅広く情報を探すなら看護師転職サイトを利用しよう

より幅広く情報を探すためには看護師専門の転職サイトの利用は必須になります。特にSCUなど特殊な分野の求人になれば、病院のホームページはおろかハローワークや一般の求人サイトには情報が公開されないということもあります

病院側の求人募集が行われる際には、看護師転職サイトの一部の登録者や有資格者に向けて限定的に求人が公開されることも多いので、将来的にSCUへキャリアを進めていきたい方は、こうした看護師転職サイトに登録し、専属のコンサルタントなどにSCUで働きたいという旨を伝えながら求人を探していくという方法が効率的です。

 

まとめ

SCUで働く看護師は時間に追われる忙しい職場ですが、とても遣り甲斐がある職場といえます。

だからこそ体力がある若い世代の看護師にはぜひおすすめしたい職場です。SCUで身に着けた知識や技術は他のどの診療科でも通用するので看護師を続ける以上、損はありません。

病院の中で一生ものの知識・技術が身に付く場所はそう多くはありません。SCUで看護師として脳卒中のスペシャリストを目指してみてはいかがでしょうか。

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

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