著作者

Ivy

看護師ライター

Ivy

( 看護師 )

看護師が知っておきたいデイサービスと病院の違いについて

Ivy
看護師ライターIvy
看護師が知っておきたいデイサービスと病院の違い

病院とクリニックは病気を患った患者が来院し、医師の指示に基づいて治療や検査の介助をする点では共通ですが、デイサービスは病院やクリニックとは全く異なる仕事内容が求められます。

ここでは、病院やクリニックとデイサービスの違いについて説明していきます。現在、デイサービスへの転職等を検討されている方はぜひ一読ください。

また、デイサービスへの転職についてはデイサービスへの看護師転職6つの注意点、メリット・デメリットをご参照ください。

1.患者と利用者の目的の違い

エプロンをして説明をしている女性

デイサービスでは、デイサービスを利用する人達のことを「利用者」と呼んでいますが、病院やクリニックでは、利用する人たちを「患者」と呼んでいます。その理由として、デイサービスは、病気を治療する施設ではないということが挙げられます。

 

デイサービスは治療を行う施設ではない

病院やクリニックは「患者」の治療を行うことを目的とした施設ですが、デイサービスは「利用者」の孤独感やふさぎがちな気持ちの解消、介護しているご家族の負担軽減などを目的とした施設です。

そのため、デイサービスでは、施設を利用する人を「患者」ではなく「利用者」と呼び、要支援または要介護の利用者に対して日常生活の支援やレクリエーション、具体的には入浴、排せつ、食事等の介助、自立に向けた機能訓練、コミュニケーションなどを行っています。

 

2.スタッフ構成の違い

考える女性2人

病院やクリニックでは、そのほとんどが医師、看護師、医療事務といったスタッフ構成になっており、医師は男性、女性のことがありますが、医療事務は女性の割合が高いので、女性の職場という印象です。

 

デイサービスは男性スタッフの方が多い

デイサービスの場合のスタッフ構成は介護ヘルパー数名と看護師1名のみです。また、男女比では、介護ヘルパーは体力仕事であるため、男性の方が多く、年齢層は30~50代くらいと、比較的年齢層の高い介護ヘルパーが多くなっています。

 

 3.休憩時間の過ごし方の違い

エプロンをしている女性が驚いている

病院やクリニックでは看護師同士で休憩するか、たまに医師も一緒に休憩するところもあります。ですが、デーサービスでは、介護ヘルパーや利用者と一緒に休憩をとります。

 

デイサービスでは介護ヘルパーと一緒に休憩

一般的なデイサービスでは、施設内の休憩室で、交代制で休憩する介護ヘルパーと一緒に休憩します。

また、施設によっては利用者と同じ昼食を利用と一緒にいただく施設もあり、食事介助をしなければならない時もあるので、落ち着いて休憩ができない時もあります。

 

4.仕事内容の違いとデイサービス看護師の仕事事例

コップに飲み物を注ぐ女性

病院やクリックでは治療や検査が中心ですが、デイサービスでは状態の把握が主な仕事です。その他の処置や介助は利用者の身体状況の応じて必要な時に実施する形になります。

デイサービスの看護師の主な業務は、利用者のバイタルチェック(体温、血圧、身体状況など)から状態の把握とプログラム進行の変更の有無を判断したり、投薬、食事、排泄、入浴の介助、必要時身体処置(創処置や胃瘻、人工肛門など)、その他プログラムの援助をしたりします。

 

デイサービスの看護師は介護ヘルパーの指示で動く

病院やクリニックでは、病気で来院する患者に対して必要な治療や処置を医師の指示に従って行っていくので、業務内容は目の前にあって看護師の業務は決まっています。

ですが、デイサービスでは介護ヘルパーが、1日のプログラムを作っており、利用者の情報や仕事の流れもよく知っています。そのため、看護師も介護ヘルパーの指示に従って動く形となります。

 

デイサービスは看護師としての業務が少ない

デイサービスの看護師の業務で一番忙しいのは、利用者がデイサービスに到着した時にバイタル測定をすることのみで、その他は、必要時にバイタルの再検や、薬の投薬をする以外は看護師が必ずしなくてはいけないという業務はほぼありません

 

介護ヘルパーと看護師の業務の境界線がない

デイサービスで看護師が行う業務であるバイタルチェックや投薬、処置を除けば、ほとんど介護ヘルパーでも実施できる業務ばかりになっています。そのため、看護師としての業務は少なく、その分、看護師以外の業務が多くなっています。

介護ヘルパーと同じようにレクリエーションやリハビリ体操を実施や、食事の配下膳、食器洗い、掃除なども行っていきます。介護ヘルパーが手薄な時には、利用者の送迎のお手伝いをすることもあります。

病院やクリニックでは、看護以外の仕事は医療事務や栄養士、掃除の業者の方などがそれぞれ担当して行っていましたが、デイサービスでは業務の境界線はありません。

 

5.デイサービス看護師の仕事事例

エプロンをした笑顔の女性

上記で紹介してきた通り、病院やクリニックと比べると、デイサービスの看護師の仕事は、介護職と医療職の境目があまりありません。血圧測定を介護士が実施し、看護師は雑務を行うという状況もあります。 ここでは、実際にデイサービスで働いている看護師の事例を紹介していきます。

また、デイサービスの詳しい仕事内容についてはデイサービスで働く看護師の仕事内容と1日のスケジュールをご参照ください。

 

事例1:入浴介助に徹するデイサービス看護師の1日

大規模のデイサービスに勤務していた時のことです。利用者は40名程度いらっしゃいました。 看護師は、朝は麦茶作りから始まり、お弁当の数を数え、箸やスプーンのセットを行いました。

その後は、利用者をお迎えして、すぐに入浴介助をしていました。普通であれば、入浴介助の前にバイタルチェックですが、バイタルチェックは介護士が行っていました。入浴は大浴場にて、行います。その為、フロアの情報は、インカムで共有します。

衣類の脱着が看護師のメインの仕事で、その際に軟膏塗布や湿布貼付などをしていましたが、介護ヘルパーが行うこともありました。一体看護師の資格とは。と疑問に思いながら勤務していました。昼食は利用者と同じテーブルで食べます。食べながら、利用者のその日の摂取量をアイパットに入力していきます。

午後は、特に何をするか決まりが無かったため、余暇活動を実施する介護士の補助に付いたり、機械運動をされる方の見守りをしたりして過します。帰宅の時間になったら、玄関に、帰宅される方順に靴を並べ、送迎の方を待つという形です。 利用者が帰宅されたら、掃除や、洗濯、洗い物など雑務を行い、一日が終了します。
 

事例2:カフェスタイルのリハビリ型のデイサービス看護師の1日

カフェスタイルを目指しているデイサービスの看護師の朝の仕事としては、利用者が到着した際に、用意している10種類程の飲み物から希望の飲み物を伺って、お出しします。

その後、バイタルチェックを行い、異常があれば施設長に報告、入浴を中断するなど対応を取ります。昼食の準備では、ご飯やみそ汁の盛りつけも看護師が行っていました

午後からは、機械を使った運動やレクリエーションを実施します。その後、看護記録はありませんが、利用者のご家族とのやり取りをするノートにその日の出来事を記入して1日が終わるといった流れです。

 

まとめ

デイサービスでの仕事を円滑に行うためには、何よりも介護ヘルパーとのより良いコミュニケーションをはかることが大切です。介護の世界は病院やクリニックと比べると全然違った世界であり、最初は戸惑いを感じます。ですが、そもそも仕事の目的が違うので当然のことです。

また、デイサービスにおける看護師の役割は介護ヘルパーと重なる業務が多く、分担が完全にされていないため、看護師の資格を活かしたいという看護師にとっては、不満に感じる点もあります。

ですが、身体の急変に迅速に対応出来るのは、身体の構造や、疾患による症状や合併症、疾患の前兆の知識を持っている看護師です。

デイサービスに転職を検討している看護師は、介護士業務をしつつも、看護師として、利用者様の安全や健康状態を観察していくようにしましょう。必要時は、看護師の知識と経験を生かし、対処して頂けると、介護士も施設側も助かります。

少しでも興味があれば人生経験の1つとしてデイサービスの仕事をされてみることをオススメします。



看護師パンダ 看護師転職求人サイト口コミ評価ランキング


この記事を書いた人

趣味は海外旅行や美味しいものを食べてお酒を飲むこと。現在は旦那さんと2人暮らしをしています。看護師歴20数年になり、総合病院や専門病院などの病棟を15年ほど経験し、その後はクリニックでのパートや、今までの経験を生かして美容クリニックや検診などのスポットアルバイトをして今に至ります。
現場でずっと働いていたので、他の仕事に興味があり記事を書いていますので応援よろしくお願いします。


カテゴリー:デイサービス(通所介護)

→ このブログへメッセージを書く


→ 看護師ブログ一覧へ → 看護師ライター一覧へ


この記事を書いた人:Ivy
(公開日:)(編集日::2017年05月06日)

運営:「看護師転職ジョブ」当掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。

応援メッセージまたは記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。