著作者

amel

執筆:現役看護師

amel

( 看護師)

ショートステイで働く看護師の主な仕事内容とは

公開:、更新:2018年04月23日
ショートステイ 看護師 仕事

ハードな病院勤務に疲れてきた頃。少し病院の仕事から離れたいな、夜勤がない介護施設でゆっくり働きたいな、なんて思い始め、転職サイト覗いたりしてはいませんか。私はそんな思いからショートステイに転職した事がある1人です。

しかし実際に転職、求人サイトを見てみると、業務内容は『バイタルサイン測定』『服薬管理』『利用者様の健康管理』などと書かれていますが、詳細は載っていないところが多いです。

そこで、看護師はショートステイでどんな仕事をしているのか、実際に私が勤務していた施設の業務内容をもとにまとめてみました。

1.ショートステイ(短期入所生活介護)とは?

ショートステイとは

ショートステイ(短期入所生活介護)とは、数日から1、2週間程度、短期的に施設に入所して、日常生活介護や機能訓練などを受けられる介護サービスです。利用者様の内訳は認知症の方の利用が多いです。

ベッド数は原則20床以上とされおり、施設によって差はあると思いますが、私の勤めていた施設は1日25名程度の方が利用していました。最近は大手企業が運営している施設も多いですね。

 

常勤でも夜勤がないところが多い

日勤帯は介護士さんが5名程度、看護師1、2名、相談員1名勤務しています。夜勤は介護士さん1名で、看護師は常勤でも夜勤がないところが多いので、病院勤務で疲れきっている看護師には魅力的に感じる部分もあるかもしれません。

 

 

2.ショートステイの利用者の体調管理

利用者さんの体調管理

ショートステイのみの施設では、ドクターは常駐していないので(週1回位しか来ません)、利用者さんの体調で問題があれば看護師の判断で病院受診を決めます。

高熱があるなど、その日のうちに病院受診が必要と判断したら、家族に連絡して受診に行ってもらいます。

最近食欲がない、最近血圧が高いなど、緊急性のないものは家族に連絡し、近日中の受診を促します。微熱や、いつの間にか出来ていた小さなアザなども家族に連絡し、様子観察している旨を伝えます。

もちろん利用者さんが急変する事もあり、そういった場合は救急搬送にも付き添います。

 

看護師が施す処置は簡単なもののみ

褥瘡などの傷の処置もありますが、処置に必要な物は基本的に家族が用意してくるので、その通りに行えば大丈夫です。

施設にはカットバンや市販の消毒薬や小さいガーゼくらいしか置いておらず、簡単な応急処置しか出来ませんので、必要があれば病院に受診してもらいます。

 

ポイント!

ポイント

誤嚥など、必要に応じて吸引をする事もありますが、施設内に置いてある吸引器は吸引圧が弱いためうまく引けない事があります。そういった場合も速やかに状態を把握し、救急車を呼ぶなどの判断をしなければなりません。

 

 

3.利用者の服薬の管理

服薬の管理

服薬管理に関しては、看護師が責任を持って行います。利用者さんが入所してくると、滞在日数分の薬を持ってくるので、看護師が内容と数を確認し、日にちごとに振り分けます。

家族の方がしっかりきれいに分けてきてくださいますが、たまに薬袋にどっさりと、日数分以上の薬を持ってくる方もいます。

家族に薬の整理をお願いしてみて、整理してくれれば良いのですが、家族が病気で入院中とか、家族の仕事が忙しすぎて対応出来ないなど、家庭環境により不可能な方もいるので、それはこちらの方で薬の整理をしてあげます。

 

内服してもらう際のポイント

内服してもらう時も、確実に飲めたか確認するまでその場を離れません。口に入れたはいいが、ポロッと落としてしまったりする方が多いからです。

 

 

4. 利用者の見守り

利用者さんの見守り

ショートステイに入所してくると、利用者さんは日中、居室ではなくフロアで過ごしているかたが殆どです。

 

利用者の不安を軽減できるように対応する必要がある

ショートステイを利用している方は、認知症や身体機能の低下により、自宅で日常生活を送る事が困難な方であったり、家族の介護負担の軽減の為に入所して来る方がほとんどです。自ら希望して入所してくる方は少ないのではないかと思います。

それ故、なぜ自分がここにいるのか理解できず、「いつ自宅に帰れるのか」「何時に帰れるのか」などと何度も繰り返しスタッフに聞きに来たり、不穏状態になったりする利用者さんもいます。そのため、利用者さんが不安を少しでも軽減出来るように、対応しなければなりません。

 

ポイント!

ポイント

また、転倒リスクのある他の利用者さんがフラフラ立ち上がり歩き出しだのを発見したら、走って追いかけ、席に戻ってもらうなどと、常に利用者さんから目が離せません。

 

 

5. 実態調査、サービス担当者会議への参加

サービス担当者会議への参加

実態調査(実調)とは、利用者さんが施設を利用したいとなった時に、ケアマネジャーや相談員が、利用者さんのADLや生活環境などを実際に見に行き、利用者さんから話を聞いたりして、アセスメントする業務です。私が働いていた施設では、たまに看護師も同行する事がありました。

サービス担当者会議とは、利用者さんとその家族、ケアマネジャー、利用者さんが受けている各サービスの担当者が、ケアプランの内容を検討する会議ですが、これも医療処置が必要な方だと、看護師も参加しなければならない事もあります。

 

利用者とその家族と信頼関係を築くことができる

会議の場所は、施設や、利用者さんの自宅など、様々です。発言する時は緊張しますが、利用者さんの状況を詳しく知る事が出来ますし、家族と信頼関係を築くいい機会になります。

 

 

6. 緊急のオンコールへの対応

オンコールへの対応

私が勤務していたショートステイ施設では、夜勤は利用者さん約20名に対して介護士1名体制で、看護師には夜勤はありません。ですから、夜間利用者さんの体調で何か変化があれば、介護士さんから電話がかかってきます。

 

オンコールはあっても実際に出勤することはない

オンコールと言っても、実際出勤する事はなく、電話対応のみでした。どんな内容でかかって来るのかと言うと、「血圧が高い」「転んでしまった」、という感じです。

介護士さんも、連絡しておかないと後々事故になってしまった時に責任を問われますから、少しの変化でも連絡がきていました。ほとんどは経過観察で済みますので、特に苦痛ではなかったのですが、ここだけの話、大体電話がかかってくる介護士さんは決まっていたりするので、ある程度の覚悟はできていました。

急変時は施設長が出勤することになっていたので、看護師は出勤しなくても大丈夫でした。

 

 

7. その他の業務や雑務

その他の業務

介護施設では、人員不足の所も多く、介護士さんの仕事も看護師が手伝わなければならない事もあります。

 

入浴の介助

入浴介助は、機械入浴と、一般入浴がありますが、主に一般入浴を手伝っていました。着替えや、洗体、洗髪など、利用者さんのADLに合わせて介助していきます。

できる所を手伝ってしまうと、介護士のリーダーさんにお叱りを受けることはもちろんですが、せっかくの利用者さんの残存機能を生かすチャンスをなくしてしまうので、利用者さんのADLを把握したうえで行うことが大切になります。

 

トイレの介助、オムツの交換

排泄は自立している利用者さんもいますが、介助が必要な方がほとんどです。

利用者さんのADLにあわせて介助していきます。3時間おきに排泄のチェックをします。

 

利用者さんの荷物の管理

ショートステイでは、利用者さんによって泊数が違うため、持ってくる荷物の量もまちまちです。そのため、利用者さんの持ってきた荷物を1つ1チェックし、他の利用者さんの荷物に紛れ込んだり、紛失したりしないように注意して管理しなければなりなせん。荷物の紛失があると、施設やスタッフへの不信感へとつながってしまうからです。

本来介護士さんが中心となって行う業務なのですが、介護士さんが忙しい時は手伝っていました。

 

レクリエーション

レクリエーションも企画から介護士さんが中心となって行っていますが、看護師も利用者さんの見守りをしながら、一緒に参加したりします。

介護士さんが一生懸命考えたレクリエーションを、利用者さんが楽しんでいる姿を見ると嬉しくなります。

 

 

まとめ

ショートステイでは看護師の人数も少ないため、介護士さんやその他職種のスタッフから意見を求められる機会が多く、自分で考え、判断しなければならない状況も沢山あります。そのため様々な知識、技術が必要とされる職場ではないかと思います。

また、認知症の方や、利用者さんの家族と密に接することが出来たことで、アセスメント力や、コミュニケーション力もついたとも感じています。

介護施設は介護施設の大変さがあると思いますが、それは病院勤務でも言えることですし、施設勤務で成長出来る部分も沢山あります。

施設によって体制や決まり事がだいぶ違ってくると思いますので、面接の際は、看護師業務について詳しく質問してみることをおすすめします。

介護施設での勤務を考えている方はぜひ参考にしてみてください。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

正看護師/看護歴十数年のシングルマザーの現役看護師です。これまでの経験を元に、少しでも転職する看護師の皆様へ役立つ情報を書いていけたら思っています。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師
出身 ・埼玉県
職務経験 ・総合病院 ・個人病院 ・ショートステイ
診療科経験 ・整形外科 ・整形外科外来 ・内科 ・小児科

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