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kameko

看護師スタッフ

kameko

( 看護師 保健師 )

ショートステイで働く看護師のメリット・デメリット

ショートステイ看護師メリット

ショートステイとは、老人福祉施設などで行っている短期間のお年寄り預かりサービスです。一般的には2、3日~1週間程度の利用が一般的で、家族の旅行中だけ利用する場合もあれば、平日は毎日という人もいます。看護師の常駐は義務ではありませんが、実際には常駐している施設が多く、募集を見ることもよくあります。

ここではショートステイに転職やパート勤務を考える看護師の方向けにショートステイで働くメリット・デメリットやどのようなスケジュールで仕事をするのか理解を深めた上で転職を検討しましょう。

※ショートステイでは「患者」のことを「利用者」と呼びます。

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1.ショートステイで働く看護師1日のスケジュール

ZEROさん【現役看護師】

看護師ライターZERO

単発勤務の私の体験談ではありますがショートステイでの看護師経験と一日の流れをお伝えします。以下のスケジュールあh看護師1人で行いましたので、午前中は忙しくやりがいもありました。午後は利用者とのんびり過ごすことが出来たので時間がゆっくりと過ぎて行った様に思います。

医療行為も殆どありませんでした。

時間 仕事内容
8時半~ バイタルサイン測定
9時~11時 各場所へ処置にまわる
11時~11時半 看護記録
11時半~ 昼食の配膳
12時~ 休憩に入る
13時~ 申し送りを受け口腔ケアなど
14時~15時 ・レク、記入漏れなど確認
・薬の分別、確認
15時~17時 ・利用者の自由時間
ト・イレ介助やコミュニケーションを行う
17時~ 夜勤への申し送り
17時半 勤務終了

こちらが1日のスケジュールになります。詳しく説明していきます。

 

8時半:利用者全員のバイタルサイン測定を行う

利用者全員のバイタルサイン測定を行う

施設に着き、申し送りを受けたらすぐに一通りのバイタルサインの測定を行います。ショートステイではデイサービスと違い短期で入所し宿泊している利用者がいます。

 

あらかじめ排尿・排便の有無を確認する

基本的にはきちんと離床し、皆が集合するホール(食事をしたりレクを行う場所)へ着いたらバイタルサインを測定します。また、新たに入所する利用者もいますので荷物を部屋に置き、ホールへ着いたら名前の確認と共に同じくバイタルサインを測定します。この時に排尿と排便の有無もあらかじめ聞いておくと良いです。

 

9時~11時:入浴が終わった順から点眼や処置を行う

入浴が終わった順から点眼や処置を行う

私が行った施設では、看護師の入浴介助はありませんでした。軟膏などの処置がある利用者は介助に入った職員の介護師が行う事になっていました。これは施設によって違うようで、また別の施設に行った時は入浴介助から軟膏処置まで全て看護師が行うという事がありました。

 

二度手間にならないように時間をうまく使う

入浴介助が無い分、その都度利用者が入浴を終えたかどうか確認しながら出来る処置から行っていきます。なるべく二度手間にならないよう、時間を上手く使いながら行えると良いと思います。1人の利用者に対して複数点眼があるときは時間を空けて次の点眼を行う必要がありますので、その間利用者が戻ってきているか確認し、他にやっておく事があれば済ませておきます。

 

物品の場所なども聞いておこう

初めての場所ですので勿論分からないことも沢山出てくると思います。必ず指示を出してくれる職員がいますので、物品の場所なども聞いておきましょう。入所している利用者は元気とはいえ、高齢者が多いので何が起きるか分かりません。何か少しでも変化があると思ったら報告も大切です。

 

11時~11時半:施設の書き方に従い、看護記録をつける

施設の書き方に従い、看護記録をつける

施設の書き方に従って看護記録をつけていきます。私が書いたことは血圧、脈拍、利用者が訴えた事などです。

 

印鑑に関しては派遣会社の指示に従う

処置に関しては処置表が用意されていましたので行った処置を記入しました。最後に自分の印鑑を押しておきます。印鑑に関してはあらかじめ必要かどうか派遣会社のほうから指示があるかと思います。

 

11時半:昼食の配膳を手伝い、セッティングを行う

昼食の配膳を手伝い、セッティングを行う

運ばれてきた昼食を利用者へ配膳し、食器の位置などを食べやすいようにしておきます。

 

12時:休憩に入る

必要であれば食事介助を行いますが、この時は先に休憩に入りました。

 

13時:申し送りを受け口腔ケア

休憩後は申し送りを受け、口腔ケアやトイレ介助、ベッドへのトランス介助などを行っていきます。

午後は比較的落ち着いて仕事が出来ます。午前中に出来なかったことを行い、漏れが無いかどうかしっかり確認しておきます。

 

仕事が終わったら指示者の所へ行く

一通り仕事が終わったら次の仕事は何をするか、指示を出してくれる職員へ聞きに行きます。私の場合は薬の分別を行いました。翌日の各食後の薬が合っているかどうか、始めて入所した利用者の薬の確認などです。

 

14時~15時:レクの手伝い、利用者の見守りなどを行う

レクの手伝い、利用者さんの見守りなどを行う

おやつの時間まではレクリエーションとなっていたので利用者と一緒に考え、見守りなどを行っていました。

 

15時~17時:職員の手伝い・コミュニケーションを取る

職員の手伝い・コミュニケーションを取る
3時におやつの時間となるので机を拭いたり配膳したりと、職員の手伝いをします。その間ナースコールも鳴るので病室に率先して行くようにしていました。夕方になれば利用者も疲れて昼寝や、病室で休むようになります。

あまり長く寝てしまっては夜に眠れなくなってしまうので、休みたいと訴えがあったらまず職員に確認をとり、必要であればトランス介助や見守りを行いましょう。その後はホールにいる利用者とコミュニケーションをとります。

 

17時:夜勤の介護職員に申し送りをする

夜勤の介護職員に申し送りをする

17時頃に申し送りを行います。血圧の変動や一日を通して何か変化などがあったら報告しておきましょう。夜勤と日勤の合間の時間は病棟と同じように何かと忙しく、ばたばたとしていますので勤務終了時間までやるべき事を確認し、トイレ介助や、利用者をホールに向かうよう促すなどしましょう。

 

17時半:終了時間になったらサインをもらう

終了時間になったら速やかに着替え、書類にサインをもらい挨拶をして一日の勤務は終了となります。着替えに使ったロッカー、休憩に使用した部屋は綺麗に元に戻しておきましょう。

ブランクがある方や、初めて派遣看護師として働く事になった方などは、比較的ショートステイ勤務は行いやすいです。仕事に取り組む前の参考にしてください。

 

2.ショートステイで働く看護師に必要なスキル

必要なスキル

ショートステイの場合、施設によって看護師の仕事内容はずいぶん違います。ショートステイを利用するお年寄りは、基本的には健康なお年寄りなので、看護師が医療行為を行うことはほとんどありません。急に具合が悪くなった、またはけがをした、という場合は看護師がとりあえず処置を行います。

その後、病院に連れて行くかどうかを判断し、必要であれば病院への付添も行うのも看護師の仕事です。その他、毎朝の健康チェックや、入浴前の体調チェックも大切な仕事になります。熱を測り、普段との状態の違いを考慮して、入浴してもよいかを判断するのは看護師なのです。

 

ある程度の看護師としての幅広い経験が必要

各施設の看護師は通常一人ですので、多くのお年寄りの健康についての判断を一人で行わなければなりません。そのためには、ある程度看護師として幅広い経験があることは大事です。また緊急時の対応は看護師の仕事になり、不安に感じる看護師もいます

仕事内容はその施設の人員などによっても異なります。つまり、看護師がどこまで介護を行うかということです。十分な数の介護士が配置されており、介護は介護士がという施設であれば、看護師は看護師の仕事だけになりますし、人手が足りなければ介護も手伝うことになるので、介護のスキルもあるに越したことはありません

 

3.ショートステイと訪問看護の仕事の違い

ショートステイ違い

ショートステイと訪問看護では、看護師の働き方として全く違っています。まず、ショートステイは基本的に施設に所属してそこで仕事を行いますが、訪問看護は訪問看護ステーションに所属して必要な家を訪問して回るのです。

 

全員の健康管理がショートステイの仕事

ショートステイの場合、看護師が相手をするのはショートステイに滞在しているお年寄り全員です。つまり、全員の健康管理が看護師の仕事。体温を測り、食事の量などをチェックして、お年寄りの体調に異変がないかを見守ります。

ショートステイを利用するのが基本的には元気なお年寄りなのに対して、訪問看護の看護師がケアするのは、何らかの原因で自宅療養を行う病人です。看護師が定期的に訪問して症状の変化やその日の体調などをチェックすることで、入院することなく自宅で過ごすことができています。

 

一人で相手の体調管理や病気のチェックをする

病院のように医師の指示のもとで医療行為などを行うのと違って、ショートステイも訪問看護も一人で相手の体調や病気の具合をチェックするという点では責任重大な仕事です。訪問看護も必要があれば看護の一環として寝返りや食事の介助も行いますが、そもそも滞在するのが1時間程度ですので、できる介護には限界があります。

 

ポイント!

ポイント

ショートステイの場合は、介護士の数や方針によっては看護師も介護の仕事をかなり行うことになります。朝の健康チェックと、入浴前のチェック以外はすべて介護を行っているというケースもありますから、介護の割合は訪問看護に比べてかなり多くなります。

 

4.ショートステイで働く看護師のメリット

amelさん【ショートステイ経験看護師が語るメリット】

amelさん看護師

ショートステイで働く看護師のメリットは、比較的残業が少ない、またはないということです。基本的に元気な人たちが滞在するショートステイでは、何らかのトラブルがない限り残業は行いません。また、施設に1人の看護師の場合は、日勤で働くのが一般的で夜勤も行いません。

ただし、施設の方針によっては、夜間も看護師を常駐させるために複数看護師を勤務させてシフトによる夜勤が行われる場合もありますので注意しましょう。

 

点滴などの医療行為がない

ショートステイでは、点滴などの医療行為が必要のない高齢者が利用しています。そのため、点滴や採血、酸素投与(在宅酸素使用者は除く)などはありません。あるとしたらインスリン注射くらいになります。

技術的に自信がない看護師にはメリットにないります。

 

ショートステイ中に利用者の具合が悪くなった体験

私の勤務していた施設では、利用者がショートステイ利用中に具合が悪くなってしまった場合は基本的に家族が病院に連れて行ってくれましたし、緊急に受診が必要な場合は管理者が付き添い、看護師が付き添うことはありませんでした

例外として、救急車で搬送しなければならないような状態の時は看護師も同行することがありましたが、頻度はかなり少ないです。

 

看護師の仕事が覚えやすい

私は、看護師として5年ほど経験した後、ショートステイに転職しました。新しい転職先を探す際に、新たな病院で勤務するのに不安があったため、介護施設を選びました。

看護師としての仕事の内容としては、スケジュールに合った通り

  • 内服管理
  • バイタルサイン測定
  • 看護記録
  • 簡単な創処置

以上になります。その他介護士業務のサポートや、利用者の見守りなので、仕事は簡単に覚えることができます

 

介護施設の中では人間関係は良いところが多い

ショートステイでは、介護士、看護師、相談員を含めたスタッフは20名もいないとところが多く、職員同士、仲が良かった勤務先が多いです。各施設による思いますが、ショートステイは数ある介護施設の中では看護師にとって働きやすいです。

 

ポイント!

ポイント

介護施設で勤務するにあたって、不安なことの1つとして、介護士との人間関係があると思います。特養や老健などの職員の数が多い施設は、やはり人間関係が大変ですが、ショートステイの場合は比較的人間関係は良いと言えるでしょう。

 

夜勤がなく残業もほぼない

ショートステイでは看護師の夜勤はなく、日勤帯の勤務のみのところもあります。また、私の勤務していたショートステイでは、1日の業務はほぼ決まっていたので、利用者に緊急で何かあったり、トラブルがなければ定時で帰宅できました。

 

常勤でも残業なく帰宅できる

パートはもちろん契約通りの時間で帰れますが、常勤でも利用者の夕食前のインスリン注射が終われば帰宅できます。(大体17時半くらい)そのため、子育て中の看護師などは働きやすいのではないでしょうか。

 

他職種と関わることが出来る

病院に勤務していても、他職種との関わりはありますが、ショートステイなどの介護施設で勤務していると、ケアマネージャーなど、病院では関わることが少ない介護福祉系の職種の方とも関わります

そのため、介護関連の知識がついて来ます。そのため、ショートステイを経験してから病院に転職した時に、高齢者の退院後について考える時に、退院から在宅(または施設)への流れがズムーズに理解できるようになります。

 

5.ショートステイで働く看護師のデメリット

amelさん【ショートステイ経験看護師が語るデメリット】

amelさん看護師

ショートステイで看護師が働く場合のデメリットとすると、やはり夜勤や残業がない施設が多いために、給料が安くなってしまうということです。病院ではなく施設だから給与が安いのではなく、そもそも看護師の給料のうち夜勤手当が占める割合はかなり大きいので、それがないとどこで勤務していようが金額は大幅にダウンします。

もちろん、それでも家庭の都合などで日勤のみの仕事をしたいという看護師には良い職場です。

 

医療行為がないので、ブランクを感じたり、物足りなさを感じる

ショートステイは医療行為がほぼないため、長く勤務していると看護師として技術の低下の可能性があり、それが転職の際に自身の不安材料になってしまうこともあります。

また、医療行為に特に苦手意識がない看護師は徐々に日々の業務に物足りなさを感じる可能性もあります。

 

看護業務以外もしなければならない

ショートステイにおける看護業務はそれほど多くなく、残業してまでしなければならない仕事はありませんが、職員も少ないため、介護士と共に介護業務も手伝わなければなりません

例として

  • 入浴、着替え、排泄、食事などの日常生活介護
  • 送迎のサポート
  • 居室の清掃
  • 利用者の見守り

看護業務と介護業務をしなければならないので、体力的にきついと感じることもあると思いますが、私の勤務していたところでは、看護業務を優先したいときは介護士に伝えると、配慮してくれていました。

 

医師が常駐していないので不安はある

ショートステイにはドクターが常駐していないので、利用者の体調面で気になることがあってもすぐに相談できない状況です。看護師が「経過観察をするか」「受診させるか」などの判断をしなければならないこともあるので、時に不安に感じることもあります。

私の勤務していたところは、週1回医師が来ていましたが、何かあれば相談したり報告していましたが、医師からの返答は簡単なアドバイス程度でした。

 

認知症が苦手な看護師はストレスとなる

ショートステイの利用者はほとんどが認知症を抱えています。認知症の利用者が多いと、徘徊も多いですし、転倒のリスクも高く、事故がないように常に職員が交代で見守っていなければなりません。

また、帰宅願望が強い利用者もいて、何度説明しても同じことを繰り返し訴えてくるので、看護師によってはストレスになる可能性があります。

 

ポイント!

ポイント

実際に私もストレスとなったこともあるので、面接や見学の際に、どういった高齢者が入所しているのかなども事前に確認できると良いでしょう。

 

利用者や家族への接遇に厳しい

ショートステイは、一般企業が運営しているため、接遇や対応には厳しい傾向があります。病棟で勤務していたから大丈夫だと感じる看護師も企業で働くということを経験していない場合は注意が必要になります。一般常識の対応ができていない可能性があります。

荷物類の紛失などにも厳しく、ハンカチ1枚なくなるだけでも、クレームになったりすることもあるので注意が必要です。

 

ポイント!

ポイント

またこういった施設は、転倒などの事故が起こった場合は訴訟などに発展する可能性もあるので、日頃から利用者や家族とのコミュニケーションを密に図り、信頼関係を築いていくことが大切になってくると考えます。

 

まとめ

ショートステイは様々な所が運営しているので、各施設によって特色も違ってきます。看護師として働きやすい職場を探すことが必要になります。ショートステイ先関しては常勤と非常勤(パート)で探す転職サイトが違うので、以下を確認してください。

ショートステイに転職をお考えの看護師の方は、自身にあった良い職場が見つけられるよう、参考にしてください。

 

都内の大手総合病院で3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして看護師ライターとして活動中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職成功をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

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この記事は「kameko」さんの執筆でに公開しています。 最終更新日:2017年04月28日(運営元:看護師転職ジョブ

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