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【体験談】短時間正社員制度を看護師が利用するメリット・デメリット

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短時間正職員制度 メリット・デメリット おすすめ看護師

看護師の仕事は体力的にも精神的にもとてもハードで、離職率が高いと言われています。夜勤や残業が多いため、特に出産後や介護などでライフスタイルが変化した時に、同じように正社員として働くことはとても大変なことです。

そこで、離職をせずに育児や介護などの家庭と仕事を両立できるように考えられた制度が短時間正社員制度です。これは厚生労働省が支援している労働形態です。

今までは育児などで短時間労働を望む場合、非常勤として働くことが一般的でした。

しかし、非常勤労働は賞与や退職金がないなどデメリットもありました。

それに比べて、短時間正社員制度は1日の所定労働時間が短かったり、1週間の所定労働日数が少なかったりする勤務でも、正社員と同等の待遇が受けられる制度です。

平成23年に厚生労働省が「看護職員就業状況等実態調査結果」で調査している内容ですと、短時間正社員制度を利用している看護師は全体の1.1%(195名)の看護師となります。

【現在の看護師の雇用形態調査】

正社員 82.4%(14,329名 )
短時間正社員 1.1%(195名)
パート・アルバイト 11.8%(2,045名)
派遣 0.2%(35名)
その他 1.5%(257名)
無回答 3.0%(523名)

また、その看護師の中で短時間正社員の1週間の就業時間は以下のような分布になります。

【短時間正社員看護師の1週間の就業時間】

20時間未満 10.8%(21名)
20~25時間未満 11.8%(23名)
25~30時間未満 9.7%(19名)
30時間以上 48.7%(95名)
無回答 19.0%(37名)

上記結果のように1週間で30時間以上働いている看護師が短時間正社員制度でも多いことが分かります。

1週間の内、30時間になると、週5日勤務の場合は1日6時間以上の看護師として働くことになります。

近年は短時間正社員制度を導入している病院も多く、実際私も子どもを産んでから利用したことがあります。

実際の勤務時間や日数、夜勤の免除や、子どもが何歳になるまで受けられるかなどの条件は、病院によってそれぞれ異なっています。

今回は、私が実際に利用した体験から、短時間正社員制度のメリット・デメリット、またこの制度におすすめの看護師についてご紹介します。

1.短時間正社員制度を利用するメリット

指を差している女性看護師

まず、短時間正社員制度を利用することへのメリットをご紹介します。

 

(1)正社員と同じ待遇が受けられる

正社員に比べて時間短縮の勤務や日数が少ない勤務でも、社会保険の適用、昇進昇格、賞与、退職金という同じ制度が受けられることが一番のメリットです。

病院によって利用条件などの制限は定められており、私が働いていた病院では、

  • 育児では子どもが小学校就学前まで
  • 介護では2週間以上の常時介護が必要とする者の介護のみ

という規定がありました。

さらに、非常勤と「短時間正社員」を比べると月々の給与は同じような額になるかもしれませんが、賞与や退職金があることで、年収がまったく違ってくるため、非常勤看護師よりも優遇されているといえます。

 

キャリアアップできる可能性がある

正社員と同じ扱いなのでキャリアを積むことができ、育児や介護中心の生活ではなく自分の仕事も頑張り、看護師としてキャリアアップできる可能性があります。

 

(2)自分に合った勤務時間が選べる

それぞれの勤務形態によって給与は変わってきますが、子どもの保育園・幼稚園の時間帯や家族のサポート状況などから、自分の生活に合った働き方ができます。

病院によって定められている時間は違うので注意が必要です。

 

短時間勤務と言っても色々な時間帯がある

週休2日制で毎日1時間短い勤務や平日の午前中勤務、フルタイムで週3日働く勤務やそれに加えて夜勤の免除など、この制度を利用する時にどの勤務時間で働くのか自分の希望で選ぶことができました。

選択肢があることで、育児休暇明けやブランク後の復帰でも無理なく働ける制度です。

 

(3)精神的にも体力的にも余裕が生まれる

この制度を利用し一番変化したことは、自分自身の余裕が生まれたことです。

決まった時間に終わるということで不規則な生活がなくなり、生活バランスがとれて体力的にとても楽になりました

 

仕事が終わってから家事も子供と遊ぶ時間も作れる

日々の仕事は、この制度を利用したからといって楽に感じることはありませんが、残業がなく決まった時間に必ず終わるので、仕事が終わってからもきちんと家事をする時間が生まれ子どもと遊ぶ時間を作ることもできました。

 

ポイント!

ポイント

以前は残業と家事に追われ常に余裕のない状態でしたが、制度を利用したことで子どもの前で疲労感からのイライラが軽減したことが、自分だけでなく子どもの為にも良かったと実感しました。

 

2.短時間正社員制度を利用するデメリット

困っている女性看護師

次に、この制度を利用する際のデメリットをご紹介します。

 

(1)正社員と同じ仕事内容を短い時間で終わる必要がある

短時間勤務と言っても1人の人数として数えられます。そのため普通の正社員より努力が必要で効率をより考えて仕事をしなければいけません。

私は1時間短い勤務でしたが、正社員と同じように受け持ち患者を持ち、入院を担当し、手術出しなど仕事内容はあまり変わりませんでした。午後からの緊急入院の受け入れは免除するなどの配慮はありましたが、短い時間に仕事を終わらせることはとても大変なことでした。

 

ポイント!

ポイント

外来ではこのようなことはないので、短時間勤務を望む場合は外来での勤務を希望した方が良いでしょう。

 

(2)利用しにくい雰囲気があり気を遣う場合もある

夜勤の免除や就労時間の短縮により、他のスタッフの負担が増えてしまいます。同僚から羨ましがられるということももちろんあります。

そのため、定められた制度なので利用することは悪いことではないものの、利用しにくい雰囲気がある場合もあります。

 

人間関係の構築が重要

この制度を利用している看護師は基本的に残業が認められていないため、仕事が時間内に終わらなかったり時間外に受け持ち患者の処置やケアがあったりする場合、他のスタッフに頼まなければいけません

そのため普段からのスタッフとの人間関係の構築が重要になります。

 

ポイント!

ポイント

実際、私自身もこの制度を利用していて仕事がやりにくい雰囲気を感じたことはありました。そのような時は看護師長など上司に相談することも大切です。

 

(3)時短のためフルタイムより給与が下がる

正社員と同じ待遇が得られると言っても、働いている時間が短縮している分、給与は下がります。また、残業も認められていないので残業手当もありません。

 

ポイント!

ポイント

私自身はこの制度を利用するまでは残業もとても多く、2交代制で月に夜勤を4、5回行っていました。制度を利用して夜勤も月に1回だけに免除してもらい、残業もなくなり、実際に毎月の給与は5~10万円程度減りました。

 

3.利用がおすすめの看護師は?

二人の女性看護師

  • 小さい子供がいる看護師
  • フルタイム勤務が難しい看護師
  • 家事も仕事も大事にしたい看護師

以上の看護師におすすめです。

小さい子どもを育児中の方、介護をしている方で働きたいけどフルタイム勤務は厳しいという方にはぜひ利用してもらいたい制度です。

 

ゆっくりと仕事をしたい看護師には向かない制度

ゆっくりとした仕事をしたいという方にはあまり向いていない制度です。短時間と言っても正社員なので正社員と同様のことが求められてしまいます。

短時間の中で効率も考えた仕事ができる人にはぴったりの制度です。家庭も仕事も両方大事にしたいという方にはおすすめです。

 

まとめ

短時間正社員制度は、自分自身の負担も軽減し家庭を大事にする時間も増えるなどのメリットがあり、フルタイムで働くより仕事を継続しやすくなる制度です。しかし、実際には人材不足からまだまだ利用しにくい雰囲気がある病院もあります。

そのためこの制度を利用するにあたって、スタッフとの関係性はとても大事になります。

しかし、周囲のスタッフに迷惑をかけているなど後ろめたさばかり感じず、利用していい制度なのだと遠慮せずに割り切って考えることも大事です。この制度は育児や介護をしている方たちの仕事が楽になる制度ではなく、仕事を継続するための制度です。

この制度が定着し多くの人が利用することで、周囲からの理解も得られるようになるでしょう。働きやすい看護師の職場作りを手助けしてくれる制度なので、ぜひ必要とする多くの方に利用してもらいたいです。


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この記事を書いた人

地方の大学病院で約6年勤務し、その間妊娠・出産も経験し出産後も子どもを保育園に預けながら正社員として働いていました。その後京都に移り住み現在は子育てしながら訪問入浴・デイサービス・健診など派遣看護師として働いています。
私自身子どもを育てながら色々な勤務形態で勤務した経験があるのでママさんナース、これから結婚・出産を経験する方々に私の経験をもとに情報を発信していきたいと思います。

保有資格 ・正看護師 ・保健師
出身/年齢 ・京都府/31歳
職務経験 ・大学病院(混合病棟) ・訪問入浴 ・デイサービス ・ショートステイ ・健診
診療科経験 ・脳神経外科 ・呼吸器内科 ・腎臓内科 ・放射線治療科
・皮膚科 ・麻酔科 ・血液内科 ・内分泌内科


カテゴリー:看護師の勤務形態別転職

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(公開日:)(編集日::2018年02月09日)
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