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くるみん

現役看護師

くるみん

( 看護師 ケアマネジャー)

看護師は知るべき!特別養護老人ホームで働く同僚の人間関係や接し方注意点

くるみん
現役看護師くるみん
特別養護老人ホーム 人間関係

今まで、看護師として病院で働いていたけれど、体力的な問題や家庭の都合などから病院で働くことが困難になり、日勤だけの特別養護老人ホームに入職したものの、看護師以外の職種の方が多く、どう付き合っていけばいいのか分からないなどと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこでこのページでは、特別養護老人ホームで働く各職種の特徴と、その方達との接し方を説明していきます。

1. 特別養護老人ホームで働く人達の職種

働く人達の職種

特別養護老人ホームではどのような職種の人達が働いているのでしょうか?

 

医師(嘱託医等)の往診

場所によっては診療科ごとの医師が往診に来ます。また、その頻度も施設によってまちまちで、週に2から3回来られる医師もいますが、1ヶ月に1回、2回しか来ないところもあるそうです。

 

看護職員(日勤のみ)

これはもちろん特養配置の中では必要な方達なので毎日います。基本的に日勤だけで夜勤などはありません。ただし、オンコールがある場所もあります。フロアにいる人、フリーで処置等で動く人様々です。

 

介護職員(ケアワーカー)

いわゆるケアワーカーさんと言われる方たちです。ご利用者の日常生活のお世話を中心に行います。

看護師の私たちとは日頃の業務の中では密に連携をとる職種の方たちですが、対立もよくします。しかし、介護職員なしでは特養ではないくらい重要なポジションの方たちです。

私たち看護師も介護職員から利用者の日頃の情報を取りながら業務にあたるのでよきパートナーとしてあるべき存在です。

 

介護支援専門員(ケアマネジャー)

いわゆるケアマネジャーと言われる方たちです。ご利用者の日常生活の援助に対して一人一人の個別性に合ったケアプランを作成します。このケアプランを作成するのに、他職種の連携が重要で、各担当者が自分の専門分野について討論したりします。

それをまとめて利用者本人やご家族を交えてケアカンファレンスを行います。他職種みんなで1人の人を支えていきましょうというところです。

 

利用者のご家族と施設側との橋渡し

ケアマネジャーはご家族と施設側との橋渡しといえる存在なので介護職員同様かなり看護師と連携をとります。ケアマネジャーとうまくタッグ組めると色々なことがいい方向に行くこともあります。

 

栄養課(食事形態や、摂取カロリー、経管栄養の内容)

管理栄養士の方とご利用者の食事形態や、摂取カロリー、経管栄養の内容について検討します。ここに言語聴覚士や歯科医師なども加わり、嚥下の状態を見ながら利用者一人一人に合う食事を検討していきます。

また、栄養補助食品や食物繊維系のサポート品なども用意してくれ、低体重の予防や、排便コントロールなどにも相談に乗って準備してくれます。

 

リハビリ担当スタッフ

なかなかPT、OT、STがすべて揃っている施設はなかなかありませんが、あん摩マッサージの方も含めそれらの方たちとも連携をとります。場所によっては看護職員と同様「医務課」の管轄になるところもあります。

ご利用者のADL低下の予防や拘縮予防などからマッサージなどの癒しも行っています。座位保持であったり、臥床時の体位変換等でのポジショニングなどの評価もしてもらえます。

また、転倒などしてしまった方へ可動域を見たりして、骨折の疑いを看護職員と一緒に確認することもあります。

 

ポイント!

ポイント

たくさんの職種の人があつまっているのが特養です。どの職種も大事な役割を持っています。次に各職種の人とうまく付き合うために必要なポイントをご紹介します。

 

2. 看護職員として各職種の人との接し方注意点

各職種の人との接し方

特別養護老人ホームでは様々な職種の人達が働いています。看護師として、そんな方たちとは一体どのように付き合っていけばいいのでしょうか?

 

医師との接し方注意点

病院とは、若干違うイメージを感じるかもしれません。病院では「じゃあ、検査にまわして」などすぐに検査に連れて行く様に指示を出します。しかし、特養では病院と異なり検査する道具はほとんどありません。

そのため、診察をして臨時薬を処方したり、対処療法を施すことが多いのです。検査をやるとしたら採血、採尿、ポータブルエコー、心電図くらいでそれもある施設とない施設があるくらいです。

また、医師は直接利用者の診察はせずに看護師から得た情報を頼りに判断をし、看護師に電話を通じて指示することもあります。

医師から指示された通りの対応しても改善がない様であれば病院への受診を勧める様にしましょう。その際、医師にはやんわりと「先生にいただいたお薬で様子を見ていたのですが、あまり改善が見られなかったので病院に受診させたいと思います。」と言いましょう。

必要があれば診療情報提供書の記載も依頼します。

 

定期処方の内服も見直すことが大切

また、定期処方となっている内服薬についても見直しをしてみましょう。不必要な薬は減らすことも普段の観察をしている看護師ならではの相談事です。一人一人のご利用者のために医師と看護師と一緒に考えていきましょう。

 

他の看護師との接し方注意点

看護職員との連携は1番大事なところです。施設は多いところですと200床以上あるところもあり、看護師もフロアに分かれて業務をします。

 

日頃からコミュニケーションを取っておくことが大切

自分のフロアを一生懸命になるのはいいのですが、全体的に把握できないと1人の考えで対応する→判断が間違えると病状の悪化、判断できなくなる→急変するといった悪循環に陥ります。

1人でやるのではなく、皆と協力をし考えることで異常の早期発見・対応に繋がります。

病院でもそうですが、リーダーなどがいるところでしたら、必ずリーダーには報告していきましょう。小さな言葉が大事なことにもつながることもありますので日頃のコミュニケーションも忘れずに。

 

介護職員との接し方注意点

施設で1番メインで働いている方たちです。

どうしても看護師は上から目線になりがちです。それが介護職員との関係を悪くし、対立してしまうことにもなります。そうなるといい連携が取れなくなることにより、最終的に利用者さんに迷惑をかけてしまいます。

 

良き指導者となるよう努めよう

特養の看護師として働くときに、「介護職員への教育」は大切な仕事になります。

私たち看護師より利用者に係る時間が圧倒的に多いので、いかに介護職員を育てるかが利用者の異常の早期発見・対応につながるのです。時には指導者として、そして時には良き相談役となりましょう。

 

介護支援専門員との接し方注意点

ケアマネジャーは家族と施設の橋渡し役。ケアカンファレンスを始め、時にはシビアな話をする時にも一緒に話をします。

 

必要なことをしっかりと伝え相談に乗ることが重要

看護師の立場として必要なことをしっかりと伝えること、逆に利用者さんや家族の希望をとりいれるために相談に乗ることが大切です。施設の対応一つでよくも悪くも捉えられてしまうので、ご家族とのカンファレンスの際は事前に念入りに話し合うことが重要です。

それらを踏まえて今後のケアプランができてくるので、自分のいる施設が医療面でどこまでできるのか、できないのかをしっかり伝えるようにしましょう。

 

栄養課との接し方注意点

利用者の栄養面での相談は栄養課(管理栄養士)と行います。食事の形態がその利用者に会っているのかそうでないならどうしていけばいいのか?必要摂取カロリーが取れない場合、栄養補助食品の提供をどうしたらいいのか?など考えていきます。

 

利用者のデータを基に栄養課と共により良い食事の提供をしていく

看護師との連携では、採血のデータや利用者のADL、体重の増減、嚥下状態などをもとに栄養状態を見ていき、医師に相談・指示を仰ぎながらより良い食事の提供をしていきます。

最近では、いろいろな形態の食事がありますし、試食なども実施して味やのど越しの確認なども一緒に行います。場合によっては歯科医師や言語聴覚士がいる施設では一緒に行うこともあります。

また、経管栄養の栄養剤も多種多様なものがあり、それぞれ特殊性があります。昔はラコールやエンシュアなどの処方されたものを一般的に使用していましたが、現在はとろみがもともとついているものや半固形のようなもの、少ない量でカロリーが2倍取れるものなどその人にあった栄養剤を選んでいきましょう。

 

リハビリ担当スタッフとの接し方注意点

利用者のADLの向上ではなく、維持を目的にしていることが多いですが、看護との連携は十分大事なものになってきます。今の病状なども伝え、無理のないリハビリを検討していきます。ときには医師に相談指示を仰ぎながらよりよい形でリハビリを実施していけるよう話し合いましょう。

ポジショニングについても介護職員も含めて他職種で検討していくこともします。

 

まとめ

  • 他職種連携をとること。
  • 看護師が上の立場ではないことを理解 する。
  • 看護師としての知識を提供する。
  • 対立するのではなく、情報交換ができる聞き方をする。
  • よき相談相手となる。

以上のことができると、他職種とのよい関係性を持てることができます。みんなで協力しあえる「仲間」でいられると施設全体が明るくなります。

人間関係がよいと長く働けますよね!これらのポイントを生かしてぜひ、楽しい職場で働いていけるといいですね。

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。


元々体育の先生を目指して高校まで頑張っていたのですが、ボランティアを通して人を助ける仕事に就きたいと思い、看護師になりました。これまで病院では救命病棟から外来まで、そして今は特別養護老人ホームと障害者施設で働いている(シングル)ママさんナースです。
介護支援専門員の資格も持っています。いろいろなジャンルを見てきたのと、現在管理職として働いていること、そして子供がいても無理なく働けるノウハウをみなさんにも教えていけたらと思います。看護師という仕事はとても幅広く働けます。
自分にあった「看護師としての働きかた」を見つけられるようにアドバイスしていけたらと思っております。どうぞ、よろしくお願い致します。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師 ・介護支援専門員 ・たんの吸引研修指導看護師
出身/年齢 ・東京都/30代後半
職務経験 ・総合病院(病棟・外来勤務) ・クリニック ・特別養護老人ホーム ・障害者福祉施設
診療科経験 ICU(集中治療室)・外科 ・形成外科 ・泌尿器科 ・小児科 ・内科 ・皮膚科 ・脳外科

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カテゴリー:特別養護老人ホーム

(公開日:)(編集日::2018年03月22日)

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