聖路加国際病院で働く看護師事情!転職した方に色々聞いてみた

聖路加国際病院で働く看護師事情!転職した方に色々聞いてみた

今回、聖路加国際病院の体験談をお聞きした看護師の方は、新卒看護師の頃に聖路加国際病院に勤務していました。

その後、7年間看護師として勤務し、現在は地域包括支援センターで勤務しています。(勤務していたのは約3年前)

その看護師の方に聖路加国際病院で働く看護師事情について、求人情報には記載されていない内容を詳しく聞いてみました。

聖路加国際病院 看護部
病院名 聖路加国際病院 看護部
雰囲気や社風 ・完全電子カルテ化(勤務中は1人1台パソコン完備)
・業務中は、互いに声掛けをしあい、処置やケアを助け合い、悩んだ時には相談しやすい雰囲気です。
・多くのボランティアが院内で活動しています。
独自のルール ・看護師長は「ナースマネージャー」と呼びます。
・シフトリーダーは「インチャージ」と呼びます。
看護師7年目の頃の給料 賞与みで年収507万。
(残業あり、夜勤なしでした。)
働く看護師の年齢 ・20~30代の看護師が多い。
・師長も30代~40代ほどの比較的若い人が多い。
新卒看護師・中途看護師の割合 ・2割程度、毎年中途看護師も入社。
・8割は新卒看護師が入社します。
採用されている中途看護師の特徴 経験年数や経歴もバラバラで、偏った特徴はないように思います。
働く看護師の出身校  大学出身の看護師がほとんどです。
地方から集まってくるので、南は沖縄から北は北海道まで、様々な大学から看護師が集まります。
看護師寮 ・看護寮は数か所あり、病院に併設しているもの、徒歩圏内、電車で通う距離、さまざまですが、遠くても30分圏内です。
・ほとんどが、ユニットバス付きの1Kマンションです。
(古いのも新しいものもあり、デザイナーズマンションの借り上げもあります。)
・家賃は3万円程度(光熱費別)。
・看護師として5年間住むことができます。
他の病院と違うと思ったこと ・完全個室であること。
・閉設する大学を利用して、アカデミアがあること。
・キリスト教であること。
・感染管理にとても厳しいこと。
働いて良かったこと ・看護師としての知識の土台が出来たこと。
・ワークショップや、コーチングやファシリテーター研修が自分の力になっていること。
転職おすすめのポイント ・教育が充実しており、向上心の高い看護師が多い。
・じっくり患者と関わりたい看護師におすすめ。
求人がある転職サイト 看護のお仕事

以上の内容を、お聞きした内容と共に、詳細を説明していきます。

【ご注意】実際に聖路加国際病院で働いた看護師が個人的な見解での意見を述べている体験談ページです。そのため、病院の体制や年収や福利厚生は決定づけるものではございません。また、履歴書より勤務実績を当サイトで確認しておりますが、匿名での投稿となります。

1.働く看護師の雰囲気や病院の社風について

働く看護師の雰囲気や病院の社風について

(1)働く看護師の雰囲気とは?

完全電子カルテ化されて、勤務中は1人1台、パソコン乗ったカートを常に引きながら業務を行います。

ナースステーションが病棟の中央に配置されており、扉や窓がなく開放的で、研修医はナースステーションに常駐していることが多いです。

 

看護師同士や医師との相談や情報交換も活発

ナースステーション内で看護師同士や医師との相談や情報交換も活発に行われています。

業務中は、互いに声掛けをしあい、処置やケアを助け合い、悩んだ時には相談しやすい雰囲気です。

 

(2)病院の社風や独自のルールについて

聖路加国際病院の故日野原理事長は「看護はアート」と言い、患者の価値観や人間性を理解して、日々のケアをデザインしていくことの重要性を説いていました。

 

今でも多くのボランティアが院内で活動している

日野原先生を慕い、今も多くのボランティアが院内で活動しています。

ボランティアは、車いす患者の検査やリハビリへの移動の手伝いや、検体の運搬、他雑務などを行っています。

 

使用しない呼び方や俗語が多い

他院ではあまり使用しない呼び方や俗語が多いです。

看護師長は「ナースマネージャー」と言いますし、シフトリーダーは「インチャージ」と呼びます。

内服用法の毎食後は「PC」、眠前は「HS」と呼びますし、膀胱留置カテーテルは「Foley(フォーレ)」と呼ぶなど、他院ではあまり使用しない俗語があります。

 

看護師の人間関係や先輩・上司模様

20~30代の看護師が多いです。

私が勤めていた時も、先輩後輩でも年齢の差が大きくないためか、人間関係も概ね良好でした。

 

師長(ナースマネージャー)も30代~40代

師長も30代~40代ほどの比較的若い人が多かった印象です。

一方的に叱りつけるような上司は少なく、上司との関係も概ね良好でした。

 

2.聖路加国際病院で働いて感じた看護師のやりがい

聖路加国際病院で働いて感じた看護師のやりがい

患者想いの看護師が先輩・同期に多かったので、業後に、頻繁に患者について雑談にも似た話し合いが行われていました。

意見交換をして、先輩や同期の考えを聞くことができたことで、自然と考える力が身に付き、積極的に改善をしながら看護を行うことが出来ました。

 

院内には多くの検討会があり自信につながった

院内に多くの検討会があり、褥瘡や感染管理、がん看護など所属した検討会によって、病棟内で活動をしていました。

私は褥瘡検討会だったので、病棟内では、他の看護師より褥瘡について詳しいのだという自信がつきました。

褥瘡の処置方法やポジショニングについて助言を求められることや、検討会内で褥瘡を減らすため活動は、やりがいを感じ楽しみながら行っていました。

 

キャリアラダー制度は自己認知につながった

キャリアラダーという教育方法を採用していて、1~数年毎に評価が行われます。

新任・中堅・上級と、段階ごとに項目に沿って到達すべきレベル、細かく決められていて、上司・先輩・同僚が参加し、業務の様子や係活動での活躍の評価をします。

自分について話されるのは、緊張しますが、自己認知・自信にもつながる良い機会でした。

 

3.聖路加国際病院のスキルアップ体制

聖路加国際病院のスキルアップ体制

業務上必要な技術は、病棟内で業務をしながら、「見学」→「助言を受けながらの実施」→「自立での実施」の3段階を踏めるような体制が出来ています。

「見学」→「助言を受けながらの実施」→「自立での実施」の3段階を踏めるような体制

また、自分の深めたいスキル・知識については、検討会や院内研修で学ぶことが出来ます。その他、労働組合に加入すれば、学会の参加費も一部補助を受けることが出来ます。

 

(1)病棟毎に習得すべき技術のチェックリストを完備

病棟毎に習得すべき技術のチェックリストが作成されていて、新人・転職者も、チェックリストに沿って指導・確認を受けます。

病棟内で研修も行われます。

静脈注射・点滴ライン確保は、3年目以上が受けることができる院内研修が用意されていますただ、病棟内でも行う頻度が少ない技術については、自分から先輩に声をかけ行動しないと、習得する機会を得るのは難しいです。

 

(2)2年目以上の看護師は検討会への加入が必須になる

2年目以上になると院内の看護師で構成される検討会への加入が必須になります。

院内には感染管理・褥瘡管理・呼吸器ケア・がん患者ケなど、20近くの検討会があり、自分の希望する検討会に加入します。

検討会は月1ほどで行われ、検討会メンバーが主体となって、スキルアップを目指す勉強会や看護師全体への周知や底上げを目指す活動が行われます。

 

(3)新人・中堅・上司とレベルに応じて院内研修がある

検討会の他に、院内研修も新人・中堅・上司とレベルに応じて様々行われています。

研修の参加は必須のものと希望のものがあり、専門看護師、医師・臨床工学技士・薬剤師・MSWがそれぞれの専門性を活かして、毎月1~2回ほどの研修が開催されています。

 

4.聖路加国際病院が他の病院と違うと思ったこと

聖路加国際病院が他の病院と違うと思ったこと

(1)完全個室であること

聖路加国際病院は小児病棟以外すべて個室病床です。部屋代も高額なので、富裕層の患者が比較的多いです。

その為か、丁寧な言葉づかいを求められます。

個室は、プライベートが守られ、周りを気にせず療養できる反面、金銭面を心配する患者も少なからずいます。

 

(2)閉設する大学を利用して、アカデミアがあること

アカデミアとは、聖路加国際病院内での学会のようなもので、院内で働く職員が研究結果を発表し共有する場です。

他の部署での取り組みを知ることが出来ますし、自分も発表者として参加することもできます。

 

(3)キリスト教であること

聖路加国際病院はキリスト教病院であり、敷地内の教会では、結婚式や葬儀も行われます。

職員としてチャプレン(牧師)も在勤していて、求めに応じて病室で患者の心のケアを行うこともあります。

クリスマスには院内挙げての職員向けのクリスマスパーティがあり、毎年盛り上がります。

 

(4)感染管理にとても厳しいこと

聖路加国際病院はJCIという病院の質を保証する国際認定を受けています。

数年に1度監査で、手指消毒から患者確認、災害時対応に至るまで、厳しくチェックが入ります。

職員にも、マニュアル確認や知識の確認をされることがあります。

 

5.聖路加国際病院へ転職する場合のおすすめポイント

聖路加国際病院へ転職する場合のおすすめポイント

残業や休日出勤は他の病院に比べて多いように思いますが(改善の方向に動いているようです)、教育が充実しており、向上心の高い看護師が多いように感じます。

完全個室は、患者とも話しやすい環境なので、じっくり患者と関わりたい方にはオススメだと思います。

 

聖路加国際病院で働けて良かったと思う事とは

もともと、私は教育が充実しているところ、と考えて聖路加国際病院に入職しました。

7年間で数えきれないほどの研修に参加し、そのお陰で自分の看護師としての知識の土台が出来たと感じています。

興味のある研修には積極的に参加し、患者理解を深めるワークショップや、コーチングやファシリテーター研修は、それが今の自分の力になっていると感じています。

 

6.まとめ

聖路加国際病院は、完全個室で「高くても良いから質の高い医療を受けたい」と患者が遠方からも集まる病院です。

教育が充実していて、向上心の高い若い看護師が多いです。

残業や研修、会議など拘束時間が長いので身体的には大変な面もありますが、看護師としての成長を目指す方にオススメです。

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