著作者

ラビウサ

執筆:専門看護師

ラビウサ

( 看護師 専門看護師)

業務が多くてストレスフルな看護師は転職するべき?

公開:、更新:2018年03月21日
業務が多くてストレスフルな看護師は転職するべき

看護師として働く中で、業務が多く「心も体もストレスが溜まってもう限界」等のようなストレスフルな状況に陥っていませんか?

多すぎる業務が原因で転職を考える看護師もいますが、仕事が多くて視野狭窄になっている時こそ、客観的に周囲を見回すことが大切です。

今回は、業務が多くてストレスフルな看護師が「転職しない方が良い例」と「転職すべき例」それぞれの説明や業務量が少ない看護師求人の特徴、転職する際のポイントについてご紹介します。

1.業務量が原因で転職しない方が良い場合

業務量が一時的に多く忙しい看護師

看護師として働く中で、業務量が多くて手一杯になってしまうと誰でも「転職」の2文字が頭によぎりますが、すぐに転職することは避けたほうが良い場合があります。

看護師がすぐに転職することを避けたほうが良い場合について、以下に説明していきます。

 

一時的に忙しい場合

「病院が新築・改築をする」「機能評価に備える」「新しい病棟やプロジェクトを立ち上げる」等の場合、一時的に業務が忙しくなることがあります。

担当者の1人になると、通常の看護業務の他にその業務が追加になるため、業務量が一時的に増えて時間内に仕事が終わらないこともあるでしょう。

 

自信に繋がることも多い

新規プロジェクトの場合は、「教えてくれる相手も少ない」「書類作成などの慣れない仕事もやらなければならない」等、精神的に苦痛を伴いますが、やった分だけ自分の自信になることも多いです。

そして、業務量はプロジェクトが終わればなくなる仕事で形として残る仕事であるため、やりがいがあると言えるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

休日に心身のストレスを解消することを心がけながら、しっかりとリフレッシュをして今の職場で勤務を続けた方が、能力評価や昇給などでプラスになることが多いでしょう。

 

昇進して業務量が増えた場合

スタッフから主任・師長などに昇進した際には、業務量が増えることがあり、昇進した後も今までの業務を続けてしまうと仕事量が増え続け、自分しかできない仕事が終わらないことになってしまいます。

 

担当していた業務を他のスタッフに委譲する

昇進した際には、「やりたい」「できるはず」の気持ちは抑えて、自分が担当していた業務を他のスタッフに委譲することが必要になります。

引継ぎがうまく行けば、おのずと業務量が適正なものになり、転職する必要もなくなるでしょう。

 

補足説明!

ポイント

私の場合は、スタッフから主任に変わった時に「自分のやりたいこと」と「求められている自分の立場」が良く理解していなかったことが原因で、体調を壊したことがありました。

 

同時期の退職者が多い場合

病棟に同じ年代の看護師が多い場合、同じ時期に退職して病棟に残るスタッフの業務量が一時的に増加し、「やっていられない」と思う時期があるでしょう。

 

新入職者を育てることに集中する

同時期の退職者がいる多くの場合は、新入職者が仕事に慣れるに従い、業務量は正常化して病棟業務がスリム化されることが多いため、転職するよりも新入職者をきちんと育てることに集中する方が良い結果をもたらします。

 

2.業務量の少ない職場へ転職した方が良い場合

やりがいを感じない業務をする看護師

現在の職場よりも業務量の少ない職場へ転職した方が良い場合としては、「風習にこだわる場合」「残業時間を調整されている場合」「やりがいを感じない場合」等があります。

それぞれの場合について、詳しく見ていきましょう。

 

風習や習慣にこだわる場合

職場によっては、風習や習慣にこだわる上司がいることで、業務量が少しも減らないことがあり、「業務量が多くてしんどい」と訴えても「それがうちにやり方だから」と返され、業務量もストレスも減少しないことになります。

 

補足説明!

ポイント

風習や習慣にこだわる病院で、「上司が代わる見込みがない」「周囲の人の業務量も減らない」等の場合には、転職を考えた方がストレスは軽減するでしょう。

 

残業時間を調整されている場合

業務量が多く、残業時間が多くなっている場合に、残業理由を確認せず「残業が多い」「提出する際には時間を調整して欲しい」等と言われた際には、転職を考えるべきタイミングです。

 

注意点!

ポイント

きちんと仕事をしているにも関わらず、「残業時間を調整される」「自主的に調整せざるを得ないことが続いている」等の場合は、転職を考えて良いでしょう。

 

やりがいを感じない業務の場合

看護師の業務量が多くても、自分がやりたい仕事であればストレスを意欲に変えることができますが、「やりたい看護ができない」「そもそも現場から遠ざかってしまった」等の場合、業務量の増加によるストレスは苦痛に代わり、心身に影響が出現する事態になります。

そのため、看護業務は「異動や役割変化によって量もやりがいも大きく変化する」と言えるでしょう。

 

うつ病発症の可能性も秘めている

うつ病を秘めている可能性として、

  • 頑張らないと業務が終わらないのに作業効率が低下している
  • 肩こり・腰痛・耳鳴り・食欲不振などの身体症状がある
  • 仕事のことが常に頭から離れず休日も心が休まらない

等の場合が挙げられます。

そのため、「仕事にやりがいを持てない」「業務をこなし続けても終わりが見えず満足感が得られない」等の場合は、転職を考えることも大切です。

 

ポイント!

ポイント

心は、それほど強いものではなく、やりがいや満足感がないまま責任感だけで仕事をし続けるには、限界があるということを覚えておきましょう。

 

3.業務量の少ない看護師求人の特徴

休憩がしっかりと取れる職場で働く看護師

業務量の少ない看護師求人には、

  • スタッフの出入りが少ない
  • 求められる役割や業務内容が明白
  • 昼休憩が取れて残業が少ない
  • 年間休日が120日以上ある

等の特徴があります。

同じ理由での転職を繰り返さないためにも、上記のような条件を満たした求人を探しましょう。

それぞれの条件について、以下に詳しく説明していきます。

 

スタッフの出入りが少ない

看護師の業務量が多いことが原因で転職した場合には、転職してすぐに1人で担当する業務が増えることを避けるために、スタッフの出入りが少ない職場を選ぶことが大切です。

そして、転職する際には「スタッフの定着率」「協力しあえる職場であるか」等を確認するようにしましょう。

 

スタッフの出入りが多い職場はすぐに多くの業務を教えられる

スタッフの出入りが多く職場は、職場に慣れていないうちから、たくさんの業務を一気に教えられる可能性があるため、「覚えられない」「仕事が多い」ことで落ち込み、「新しい職場に馴染めない」「依頼された仕事も1人で抱え込む」といった悪循環に陥ってしまうことになりかねません。

 

求められる役割や業務内容が明白

看護師は、ある程度なんでもこなすマルチな職種であるため、業務量が多いことが原因で転職する場合には、「看護師としてどんな役割を求められるのか」等の業務内容が明白な職場を選択することも注意点の1つです。

例として、クリニックや外来で求められる看護業務に、含まれている可能性の高い業務については以下の通りです。

クリニック ・受付
・電話対応
・会計業務
外来 ・一通りの外来業務
・救急外来の対応

 

自身の意向を聞いてもらえる職場か確認する

「今までの職務経験を活かして欲しい」と言われた場合には、業務に追われストレスフルな働き方を求められることもあるため、「転職した後に求められる役割は何か」「自分の意向も聞いてもらえる職場かどうか」等を確認することも、転職時の注意点です。

 

昼休憩が取れて残業が少ない

勤務中の業務が忙しくても残業が少ない場合、心身の疲れは溜まりにくくなるため、転職する際には「昼休憩は交代できちんと取れているか」「残業時間は平均どの程度か」等を確認してくることが大切です。

健診センターや、昼休憩の長いクリニックなどは、休憩時間も確保できて残業もほとんどありませんが、昼休みに「内視鏡検査を入れている」「在宅訪問を行っている」施設では看護師の人数が少ない場合、昼休みも取れなくなります。

 

実際に昼休憩に仕事がある職場での経験談

私は、数か所のクリニック経験があり、交代で昼の検査や残業を行うクリニックにいた時は、心身共に楽でしたが「昼休みにも電話対応をしなければならない」「業務が終わってからでないと記録ができない」等の職場は、疲れが蓄積してくことを実感しました。

 

ポイント!

ポイント

看護師として働く中での日々の業務疲れは、手当だけでは回復しないため、転職する際には昼休憩・残業時間の実態を確認することをおすすめします。

 

年間休日が120日以上ある

看護師は、仕事上残業が避けられないことがあり、業務量が多くてもストレスから解放されるためには、きちんと休日が確保されている職場に転職することをおすすめします。

年間休日120日以上の職場は、それを実現するために看護スタッフも多く在籍しているため、有休消化率も高くなり休みが取りやすい職場になります。

 

ポイント!

ポイント

1日の拘束時間は、ある程度長くなってしまっても、きちんと休みが取れる職場に転職することで、ストレスフルな日々から解放されるでしょう。

 

4.多い業務量が原因で転職する際のポイント

求人情報を熟読する看護師

看護師が業務量の多さを原因として転職する際には、自分に合った職場を選ぶためにもポイントがあります。

業務量の多さが原因で転職する看護師が注目すべきポイントについて、以下に紹介していきます。

 

転職する前に休息をとる

看護師の業務量が多いことが原因で転職を考える場合、ストレスにさらされた脳では、新しい転職先の情報をきちんと判断することができないため、「休息をとる」ことが必要です。

「転職まで考えていながら休めない」と働き続ける看護師も多いですが、転職した後も職場は回っていくため、「その時期が早いか遅いかだけのことだ」と開き直り、冷静になるために休息をとることが転職選びに失敗しない方法の1つです。

 

焦らずに求人情報を熟読する

業務が多くてストレスフルな時の転職は、「今の状態から開放されるなら何処でも良い」と考えがちですが「業務から解放されたい」という気持ちだけでなく、これからの看護師キャリアを考えて焦らずに求人情報を熟読することが必要です。

 

病院からクリニックに転職した場合

病院からクリニックに転職した多くの場合には、「病院や看護部に守られていた」ことに気が付き、看護業務以外の仕事も付加され、「忙しさ」がなくなった以上に社会的地位が変化してしまったことに後悔する場合があるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

業務量の多さが原因で転職する場合は、「転職で得られるもの」と「失うもの」の両方を天秤にかける慎重さが必要です。

 

やりたい看護ができる求人を選ぶ

転職先でも、特に転職した先が中途入職者に対して教育システムが整っていない場合には、業務に慣れるまでは業務量が多く感じるため、「やりたい看護」「やりたい業務」等ができる求人を選ぶことが良いでしょう。

 

やりたい看護ができると辛い時期が乗り越えられる

やりたい看護ができる求人は、「患者と直接話しができる」「やりたかった処置につくことができる」「新しい技術を学ぶことができる」等の喜びがあり、転職時の忙しさや転職して数か月の辛い時期を乗り越える力になります。

 

ポイント!

ポイント

前の職場で、業務量が多く心身共に疲れた上での転職の場合には、「やりたいことができそうな職場」を転職先に選ぶことも、モチベーションの維持につながります。

 

5.まとめ

転職後、転職前と同じように仕事を抱え込んでストレスフルにならないために、しっかりと勤務条件や業務内容を確認して、転職するかどうかを決断することが必要です。

業務が多くてストレスを抱えている看護師は、是非参考にしてみて下さい。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・専門看護師・消化器内視鏡技師・心理相談員
年齢 ・40代後半
職務経験 ・がん専門病院・クリニック・総合病院・訪問診療クリニック
診療科経験 ・消化器内科・腹部外科・透析室・内視鏡室 ・相談室
・放射線治療室・整形外科 ・一般内科・カウンセリング室

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