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看護師ライター

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( 英国生看護師免許)

看護師で海外(英語圏)留学をする前に、日本で準備出来ること

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看護師ライターYP
看護師が海外留学をする前に

海外留学をしてみたい、あるいはする決心をした看護師さんの数はここ数年、特に増加傾向にあるようです。インターネットで探してみると、看護留学という言葉が頻繁に見受けられるようになりました。今後もどんどん増えていくであろう外国人患者の対応や東京オリンピックを見据えて「ぜひ仕事で英語を使ってみたい」と思われる方、医療英語を習得することでキャリアの幅を広げたい方、または一度は仕事を離れて海外で生活をしてみたいと思われる方、理由はいろいろあることでしょう。

どのような理由であれ、英語力だけではなく他にも得ることの多い海外留学は、自分の人生にプラスとなることでしょう。でも、せっかく海外留学をする以上は、その効果を最大限に引き出したいものです。

つまり留学の質を高めることです。そのためには、入念な調査と準備が欠かせません。「いや、せっかく仕事から解放されるのだし、自分は行き当たりばったりの方が良い」と思われる方もいるかもしれません。でも同じ行き当たりばったりでも、ある程度の準備や知識があるのとないのでは、その結果も違ったものになってきます。ここでは、看護師さんが留学をするときに、日本にいる間にできる準備をいくつか紹介したいと思います。

1.どこで何を勉強するべきなのか?

どこで何を勉強するべきなのか?

日本国内では外国語のうち英語と中国語、スペイン語などの需要がとりわけ多いようですが、ここでは看護師さんの留学先の言語として英語に絞ってお話ししていきたいと思います

まずは当たり前のことですが、ある程度の基本的な英語力は日本でつけていきましょう。ではどうやってその基本的な英語力をつければよいのでしょうか?それは自分がどのような勉強を、どの国でするかを考えることから始まります。

どのような勉強という意味は、語学学校などにプラスとして医療英語などのコースに入るのか、それとも大学や専門学校などのコースに入学して学位、資格、あるいは何かの専門分野の認定書を取得を目指すのかなどで求められる英語力や学力が違ってきます。後者の場合はTOEFLや IELTSなど、留学希望国が要求する英語力やアカデミックレベルを問われることが多いです。

 

英語力やアカデミックレベルを問われる場合

この場合に一生懸命医療英語を勉強しても、最初の関門となる試験のスコアが基準点に満たなければ、入学をさせてもらえません。アカデミック的な英語力が必要となり、それようの対策を早いうちからとる必要があります。アカデミック的なコースを考えている場合、必ず希望学校の受験要綱に目を通してください。

例え留学代理店などに任せている場合でも、翻訳のちょっとしたニュアンス違いなどで起こりがちな誤解などを防ぐためです。自分の留学なのですから、自分でも積極的に関わるようにしましょう。自分の勉強にもなりますね。

 

語学学校や医療コースを目標としている場合

それに対して語学学校や医療コースを目標としている場合は違う勉強方法が必要です。このようなコースの場合、現場体験や見学などもコースに入っていることもあり、より実践的な勉強をするとよいでしょう。

ただ注意してほしいことは、欧州の国では教育現場、医療現場や介護現場など、いわゆる社会的な弱者を相手に仕事をする場合、身元調査をされることが一般的です。

身元調査の結果がないとボランティアさえさせてもらえない

この身元調査の結果がないとボランティアさえさせてもらえない場合もあります。この調査は国によっては4週間から6週間かかることもあります。ですからどれくらいのレベルで現場体験や実習をさせてもらえるかは、事前に確認をしておいた方がいいでしょう。

あとで「こんな筈ではなかったのに」なんてことのないようにしたいものです。

 

普段の臨床を考えてどのような英会話になるのか

もしも現場体験が何らかの形でできるのであれば、普段の臨床を考えて、そこからどのような会話になるのかを想像してみましょう。食事介助、トイレ介助の時など、どのような会話が交わされるでしょうか?

それを英語で言えるような勉強方法の方が、いわゆる「医療英語」と題した本を機械的に覚えるよりも実践的でしょう。ただ看護師というものは人間相手の仕事です。海外に行って医療や介護業界で体験をしてみるのであれば、まずは基本的な英会話の取得に力を入れた方がよいかと思います。

これについてはコミュニケーションの章で詳しく書いてあります。もしも何等かの形で現場で体験ができるのであれば、普段の臨床や過去の経験から患者さんや利用者さんとのやりとりをイメージしてみましょう。

 

2.留学先の国で使われる実践的な医療英語を勉強する

実践的な英語

さて行きたい国、勉強したい内容が決まったらさっそく次のステップです。第一に絶対に必要なのは英語の勉強ですね。アカデミック英語については情報がたくさん出ていると思うので割愛して、ここではより実践的な医療英語の勉強について紹介していきたいと思います。

ウェブサイトや書店には、たくさんの医療英語について書かれたものがあります。英語に自信のない方、勉強期間の浅い方はこれらを「参考程度」に使うのは良いと思いますが、できるだけネイティブが書いたものが良いでしょう。

それもあなたの希望する留学先の国の患者さん、利用者さんように書かれたものをインターネットで見つければ十分です。患者さんように書かれたものはシンプルにわかりやすい英語で書かれていることがほとんどです。

 

公的機関によって書かれた書物がおすすめ

一番良いのは政府など公的機関によって書かれたものですが、それ以外の場合には誰が書いたものかはっきり明記されているウェブページを選ぶようにしてください。特別に高い本を取り寄せる必要はありません。留学希望する国で使われる英語の言い回しにこだわる理由は単純に、同じ英語圏でも国によって使われる言葉が違うからです。

例えばアメリカではオムツのことをdiaperと呼びますがイギリス英語ではnappyとなります。またesophagus とoesophagus(両者とも食道)のように綴りがちがうものもあります。

 

看護師や介護士の階級も国によって違う

また看護師や介護士の階級なども国によって違ってきますので、呼び方なども変わってくることもあります。このように国によって同じ英語でも違ってくることはよくあります。ですからイギリスに留学を決めたのにアメリカで書かれたものを読んだり聞いたりするよりは、イギリスのものを使って英語を覚える方がずっと効果的と言えるのです。

日本語で書かれた医療英語の本などにも、どこの国で使われている言葉かを示している場合もありますが、結局はその国で発行されたものが一番です。あくまで日本人によって書かれたものは参考者程度と考えて使うとちょうどよいバランスが取れると思います。

また無料の動画などもおすすめしますが、アクセントの観点からも留学先の国のものを選ぶことが一番です。

 

3.コミュニケーション力を鍛えよう

コミュニケーション能力を鍛えよう

基本的な英語力をつけることは当たり前のことなのですが、では英語が話せれば、それだけでもう大丈夫な訳ではありません

自分の今の環境を考えてみてください。社交的で同僚や上司、患者さんとも上手くやっていける人がいる一方で、人間関係で苦労をしがちな人もいます。もちろん人間関係には運もつきものですが、対人関係に苦労をする人とそうでない人とわかれます。

「この違いは何でしょうか?」

 

英語力とコミュニケーション能力はちょっと違う

職場でチームの一員としてやっていく上で良い人間関係を築くことはとても重要です。そのためにコミュニケーション能力は大切なカギとなります。日本語を話せれば皆さん対人関係がうまくいくわけではないように、英語が上手いことイコールコミュニケーション能力が高いとは限りません。

逆を言えば、英語力はまだまだ初心者レベルでも、それなりに同僚とうまくやっていける人もいます。欧米諸国では、この対人スキルも人事を評価する重要項目に入ってきます。欧米での転職の際の必要書類の一つとして、前職場からの推薦状がありますが、それにもこの質問はよくあります。

退職した職場から良い推薦状をもらうこと自体、円満な人間関係を築いてきた証拠とも言えますね。それほど重視されるものです。でも安心してください。英語が初心者レベルの人だって、コミュニケーション能力を磨いていく事はできるのです。

良い関係を作るためのコミュニケーション

例えば英語圏では月曜日に出勤してきたら「Did you have a nice weekend?」、同僚が旅行から帰ってきたら「Did you enjoy your holiday?」などのように相手に質問をすることが挨拶のように行われます。

これに対して聞かれた相手は「Yes, I did」で終わるのではなく、簡単にどう週末や旅行を楽しんだのか、天気のことや景色、食べ物のことなど、なんでもよいから相手に伝えることでコミュニケーションが成り立ちます。

こうすることで、同僚や患者さんともお互いを少し知るようになって良い関係を築く土台ができあがっていきます。これは日本語でも同じで普段から良いコミュニケーションを取ることを意識することで、その能力を磨いていけます。日本語で良いコミュニケーションスキルのない人が、英語を喋れるようになった途端にコミュニケーション能力が伸びるとは考え難いものです。

コミュニケーションについて学生時代に学んだ看護師さんも多いかと思いますが、何も話すことだけがコミュニケーションではありませんね。むしろ良い聞き手になることこそが、コミュニケーションの一歩になります。このような訓練は日本にいる間からいつも意識しいくようにできるといいですね。また、語学レベルの話に戻ると、医療英語うんぬんよりも、まずは基本となる一般的な英会話をの習得に力を入れた方が効果的です。

 

まとめ

ここまで、日本にいながらでも海外留学に向けてできることを紹介してきました。「案ずるより産むが易し」との諺の通り、確かにこれらの事は現地についてからでも何とかなるものです。でもせっかく時間もお金もかけていくのであれば、少しでもその質を高めたいものです。

日本にいる間に少しでも準備をすることで、また自分に足りないものや新たな発見があるかもしれません。どうか良い準備をして、少しでも得るものの多い留学となれば幸いです。


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この記事を書いた人

欧州の国にて大学で正看護師(Registered Nurse)の免許を取得して、現在も欧州在住のまま病棟勤務をしています。医療通訳の仕事もたまにしています。二児の母です。


カテゴリー:海外で働く看護師

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この記事を書いた人:YP
(公開日:)(編集日::2017年03月25日)

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