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あい

正看護師

あい

( 保健師 )

手術看護認定看護師になるには!役割と院内活動レポート

あい
正看護師 あい
手術看護認定看護師になるには!役割と院内活動レポート

手術看護認定看護師に興味を持っている看護師もいるでしょう。手術看護認定看護師は、手術室看護の意義や専門性を明確にできなかったことから他の分野より少し遅れて2003年に認定看護分野に特定されましたが、2017年7月現在では536名の手術看護認定看護師が活躍されています。

こちらでは「手術看護認定看護師の役割とは」「職場で働く手術看護認定看護師のレポート」「手術看護認定看護師になるためには」などを詳しくご紹介していきます。

1.院内で行う仕事内容や役割を看護師がレポート

院内で行う仕事内容や役割を看護師がレポート

手術看護認定看護師と一緒に働いたことがある、現役看護師の方にレポートをしてもらっています。

少しでも雰囲気をつかんでいただけたら幸いです。

 

手術患者看護の適切なアドバイスや勉強会を行っていた

手術部位よって患者の体位交換を行う際、二次的合併症を予防するためにできる限り無理のない体位を取るだけでなく、予め情報収集しておいた患者の関節の可動域を考慮した体位となるよう個別性を活かした体位交換が大切であることを教えてくれました。

手術室看護は術中の介助だけだと思われがちですが、術前に患者の情報収集を行い、術中はその情報を活かした個別性のある看護を行い、そして術後意識が回復してから二次的合併症がなかったか術後訪問し、あった場合はその経過を追うことで周手術期の看護となることを教えてくれました。

また他院の手術室の情報はなかなか知ることができませんが、認定看護師同士の交流で得た情報をスタッフに還元してくれることもあり、様々な勉強会を開いてくれました。

女性看護師きっちょむさん(栃木県/32歳)

 

2.手術看護認定看護師の役割

手術看護認定看護師の役割

手術看護認定看護師には、麻酔や手術による二次的合併症を防ぎ、患者が安全に手術を受けることができるように多方面から支援する役割があります。

具体的な役割を以下に詳しくお話します。

 

(1)他の看護スタッフへ指導する役割

実際に手術を受ける患者の看護を行っていく中で、手術室看護師に技術や知識をしっかり教えて的確な指導をする役割があります。

手術看護認定看護師として学んだ専門性の高い知識と技術をスタッフ間皆で共有することにより、質の高い看護をより多くの患者に提供することができます。

また、手術室看護師に限らず周手術期に関わる病棟や外来看護師への指導を行う役割もあります。

 

(2)他の看護スタッフの相談を受ける役割

他の看護スタッフの相談を受ける役割

手術室の看護スタッフが少しでも困っていることや不安に思っていることがあれば相談にのり、一緒に解決策を考えていく役割があります。

施設によって違いますが、手術看護のスペシャリストとして手術看護師のスキルアップを図る目的に勉強会を開くこともあるそうです。

 

(3)手術患者の個別的なケアを計画し実践する役割

外回り看護師を担当する際には、手術を受ける患者の看護に関する最新の知識と技術を持ち、手術患者の身体的、心理的、社会的な状態を総合的に判断して個別的なケア計画を実施する役割があります。

器械出し看護師を担当する際には、術式によって起こり得ることを予測し、正確かつ迅速に器械や材料の受け渡しを行い、円滑な手術の進行に貢献する役割があります。

 

(4)術前に手術を受ける患者の訪問をする役割

手術を受ける患者を事前に訪問し、手術室看護のスペシャリストとして分かりやすく正確な情報提供を行います。患者の不安なことを受け入れ少しでも穏やかな気持ちで手術に臨めるように努める役割があります。

また、その際に患者の家族に対しても手術後のケアや正しい知識についてお話する役割もあります。

 

(5)手術中の安全管理における調整的な役割

手術中の安全管理における調整的な役割

手術中の患者の急変や緊急事態が生じた場合には、的確に状況を判断し迅速かつ適切なケアを提供することに努めます。

リスクを可能な限り避けるために、的確な情報を他のスタッフに提供して、手術中の安全管理における調整的な役割を行います。

また、手術における合併症を防ぐために皮膚・排泄ケア認定看護師と連携して体温測定や小枕作成を行い、皮膚・神経損傷予防対策を行うこともあります。支障がないような体位の管理、手術機材や手術機器の管理などの安全管理も同時に行います。

 

(6)手術後にも患者や家族へのケアを行う役割

患者が手術室を出るとそこで役割が終わりとなるのではなく、手術中の看護目標が達成されているかどうかの評価を明らかにし、手術中気がかりなことがあった場合やトラブルがあった場合には術後訪問を行い、術中から引き継がれた看護が継続されているかを確認する役割があります。

また、問題なく手術中の目標が達成された場合でも、手術後に患者や家族が疑問に思うことがある際は、正確に答えて理解できるまで説明をする役割があります。

 

(7)多職種と協働する役割

多職種と協働する役割

周術期にある患者に関わる全ての医療スタッフ(外科医、麻酔科医、薬剤師、臨床工技士、病棟、外来、医事課など)がそれぞれの専門性を発揮してより質の高い医療を推進するため、手術看護認定看護師ができる限り積極的にリーダーシップをとって多職種と協働する役割があります。

 

3.手術看護認定看護師になるには

手術看護認定看護師になるには

以上、上画像が手術看護認定看護師になるための流れになります。以下でさらに詳しく説明していきます。

手術看護認定看護師は2003年に特定され、2005年8月に手術看護認定看護師が誕生した、日本看護協会が認定する資格です。

2013年 264人
2014年 316人
2015年 399人
2016年 474人
2017年 536人

(日本看護協会 認定部より2017年7月データ)

現時点で536名の手術看護認定看護師が誕生しています。

 

手術看護認定看護師の資格取得条件詳細

  • 日本国の看護師免許を保有していること
  • 看護師としての実務経験が通算5年以上あること
  • 通算3年以上、手術看護分野での看護実績を有すること
  • 手術看護における器械出し看護師・外回り看護師の実績を有すること
  • 現在、手術看護部門で勤務していることが望ましい
  • 日本看護協会が認定している認定看護師教育課程を修了(6ヶ月・615時間以上)

必要な知識と技術に関しては、「手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理(体温・体位管理、手術機材・機器の適切な管理等)」「周手術期(術前・中・後)における継続看護の実践」などが求められます。

 

日本看護協会が認定している手術看護認定看護師の教育機関一覧

東京都 東京女子医科大学看護学部 認定看護師教育センター 
(定員数:30名)
福井県 福井大学大学院医学系研究科附属 地域医療高度化教育研究センター看護キャリアアップ部門
(定員数:20名)
兵庫県 学校法人兵庫医科大学医療人育成研修センター認定看護師教育課程
(定員数:30名)

(2018年4月1日現在)

他の認定資格と比較して、比較的受講しやすくなっており、教育機関も(これでも)多い方になります。

 

注意しよう!認定看護師にかかる費用について

以下は最低限かかる費用の計算を独自に行っております。詳しくは日本看護協会に確認をしましょう。

入試検定料 約5万円
入学金 約5万円
授業料 約70万円
実習費 約10万円
認定審査費用 約5万円
認定費用 約5万円
   合計約100万円

※ここに記載してある費用に加え、無給となる6ヶ月間の生活費用も考慮する必要があります。

 

4.まとめ

手術看護認定看護師は、手術を受ける患者が安全に手術を受けることができるよう看護スタッフのサポートをしつつ他の職種とも協力しながらしっかりと「実践」「指導」「相談」の役割を果たすことに務めています。

手術看護認定看護師になることで手術看護のスペシャリストとしての意識をもて、手術を受ける患者や家族の気持ちの変化を術前から術後までより深く考えられるようになりやりがいもさらにアップすると思います。

働く施設側にとっても認定看護師への信頼は厚く重要なポジションで活躍できるはずです。

今後も患者とってよりよい手術看護を提供していく為には、手術看護認定看護師の活躍が多く必要とされることでしょう。

 

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私は4年間大学病院で慢性期と急性期を経験し、その後5年間クリニック、美容クリニックに勤めました。また、空いた時間に様々な単発アルバイトも経験しました。私の経験したことを転職や就職を考えている看護師に分かりやすくお伝えできるよう努めて参ります。現在は2児の母として子育てに奮闘中です。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師
年齢 ・東京都/33歳
職務経験 ・大学病院(慢性期病院・急性期病院)・クリニック・美容クリニック
診療科経験 ・手術室 ・一般外科(消化器外科、呼吸器外科) ・内科 ・皮膚科、美容皮膚科

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:認定看護師の資格

(公開日:)(編集日::2018年05月02日)

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